2015年、イランと国連安全保障理事会常任理事国及びドイツ(P5+1)がイランとの間で「包括的共 同行動計画(Joint Comprehensive Plan of Action, JCPOA)」を締結した。いわゆる「イランとの核合意」である。米側の推進者はケリー国務長官である。、2004年大統領選挙の民主党の大統領候補であり、上院外交委員会委員長も務めた。この彼が、トランプのソレイマニ将軍の殺害に際し、彼の行動には何らの戦略もない、中東に混乱をもたらすだけである、とする論評を寄稿。
Diplomacy Was Working Until Trump Abandoned It)出典:Armwood Editorial And Opinion Blogdaga「大統領はイランとの紛争と混乱の道に我々を置いた(The president put us on a path toward conf
コメント
コメントを書く正に正論、ケリーさんにこそ大統領になってほしいと思うよ。アメリカにもまともな知性のある政治家がいることにホッとする。トランプと出来の悪い子分のポンペオではアメリカも世界も良くならない。何とかならないですかねえ。
ミルトン・フリードマンのショック・ドクトリンやデイザスタ・キャピタリズム、ネオコンのウオルフォウイッツ・ドクトリンは米国の支配層のカルトであり綱領なんです。ミルトン・フリードマンは破壊を目指し、ネオコンはユーラシアを支配下に置く夢を堅持しています。米国支配層はそれを実行に移しているのです。
トランプもその大義に忠実であることは否めません。さもなければ、米国の大統領なんてやってられません。対イラン条約を破棄することはトランプの公約でもあり、米国支配層の大義に悖らない。米国最大のロビーたるイスラエルのネタニアフとトランプは固い絆で結ばれている。ネタニアフは4年程前に米国の議会を訪問し、イランと闘うと表明し、支持されている。トランプの今回の所作は米国の言う民主的手続きに従っているのではないでしょうか。ここで誤解を避けたいのは、私はトランプを支持してないし、米国の支配層の綱領もとんでもないと思っているのです。
ネタニアフに後押しされ、イランに戦争を仕掛けてみたが、イランが想定外に強いことがトランプに分かった。土俵に上がって初めて相手の強さが分かると云うものです。ネタニアフはがっかりしたでしょう。一方、イランはこれから敢然と核兵器を持とうとするでしょう。イランが核兵器を持てば、米国とイスラエルは戦争できない。中東に平和が来ると私は観測してます。
トランプの今回の失策で世界の国々は米国と条約を結んでもすぐ破られるということを改めて知った。米国はずっとこれまで無法な国です。オバマもブッシュもクリントンも条約なんてあって無きが如く扱っていたのです。西側の新聞がうまく騙して来ただけです。
核合意の評価の論評である。
核合意を否定はしないが、一定期間の核合意であり、核開発そのものが停止されるかというと、その限りではない。
表面的には平和的状況が維持できるようであるが、裏面的には核開発が静かに進行するということも否定できない。
根本的には、現在の核保有国、特に米国・ロシア・中国の核軍縮が話し合いで進むかどうかが重要である。残念ながら、中国の同意がなく核兵器の削減交渉が進展しない。核大国が核軍縮にすすめない中で、核を持って自国の外交交渉を有利に進めたいという国々の核保有を止めさせる権利がない。イランにしろ北朝鮮にしろ核を持って国力をあげたいという考えを持っている国は、核を放棄することはあり得ないと考えるべきでしょう。
核合意といえば、素晴らしい外交成果とみる人もいれば、一時的なまやかしに過ぎないとみる人がいるのを否定できないでしょう。私は、どちらかというと、核保有大国3国の核削減交渉が進展しない中で、中小国の核保有をとやかく言う資格はないと考えている。