ISD条項は投資家が期待される利益を、相手国の法律・制度で阻害された時に相手国を訴えることができる制度である。
この制度は国家主権を侵害する可能性が高い。
TPPにこの条項が入っている。そのことについて米国国民はさして心配していない。一体、TPP参加国の企業がどうして米国政府を訴えられようか。報復が怖くてとてもできない。
しかし、これが欧州諸国となるとどうなるか。欧州諸国は報復を恐れることなく、米国を訴える。その可能性がある。
オバマ米大統領は先日の一般教書演説で、EU(欧州連合)との包括的な自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉を始めると発表した。かつ02月 14日付ロイターは「米国と欧州連合(EU)は13日、6月末までの自由貿易協定(FTA)交渉開始を目指す方針で合意した」と報じた。ここでもISD条項を入れることが想定されている。ここにいたり、米国国内でISD条項への懸念が出始めた
孫崎享のつぶやき
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- 健康寿命が長い人は「脚力」「バランス力」「柔軟力」「握力」が高い。「脚力」は歩くための筋力。特に鍛えたいのは、尻や太ももといった下半身の大きな筋肉。歩く、立つ、座るなど、生活動作に大きく影響。 「バランス力」は転倒しないための筋力。ペットボトル開けられないは要注意。 5時間前
- 全国高校駅伝 男子予選会、佐久長聖(長野)が優勝争いの最右翼(毎日)地区予選①大牟田2.03.25、②仙台育英2.04.00③八千代松陰5000m。平均タイム①佐久長聖13.56②仙台育英14.04③学法石川、女子神村学園(鹿児島)、仙台育英(宮城)、大阪薫英女学院の「3強」(毎日) 1日前
- 『私とスパイの物語』出版の顛末。よく出版できたと思う。ワニブックスの川本悟史氏に心から御礼申し上げます。当初の出版予定社社長より「この本は読者がつきませんよ」。つまり出版しない意思表明。困りました。この本には山上氏に夜殺害を否定する「安倍晋三元首相の殺害問題」が入っている。 2日前
- 欧州経済の終末、停滞、競争力の低下、トランプの難題。大陸は「存亡の危機」に直面。 EUがイノベーションの砂漠になっている。欧州の首都はすでに、税収が減少する中、急増する赤字の抑制に苦戦している。その結果として、極右と左派が体制を攻撃する機会を捉えて政治を急進化させている 3日前
- 米国世論調査、問「コロナワクチンは最も致死性の高いワクチンか」答え米国全体yes27%、民主党支持者yes17%、共和党支持者yes40% 4日前
コメント
コメントを書く白人達の考えることは、いつの時代も変わらないんです。
彼らは「共存共栄」などという言葉に興味はありません。
ひたすら征服し、支配し、君臨し、搾取する。
彼らの最終目標は、新世界秩序の構築だと思われます。
<NWO:新世界秩序>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%A7%A9%E5%BA%8F
これは、国際資本企業による世界統治のことで、実質的に
アングロサクソンによる世界支配の復権を目指すものです。
これが実現すると、かつて欧米が世界中を植民地として
支配していた近代史以前に逆戻りしてしまいます。
我々はこれを断固阻止しなければなりません。
国家主権、民族自決権を、さらに奪われることになる。
企業支配では、ソ連崩壊後のロシアが良い例だと思います。
国家が新興財閥に乗っ取られ、実質的に支配されました。
(彼らの背後には、欧米資本やユダヤ資本がいた)
これを救ったのがプーチンですね。
新興財閥の影響力を削ぎ、彼らと結託していたマフィアを一掃し、
独占されていた資源を国有化に戻しました。
最近のボリス・ベレゾフスキー氏の自殺(暗殺?)で、
ようやく戦いに終止符が打たれたようです。
近年、BRICSが欧米への対抗勢力として台頭しつつあります。
将来性を考えると、その主要メンバーである中国やロシアと
対立することは愚策だということが解るはずです。
我が国は、こうした面でも戦略的思考に弱い・・。
>>1
人種論で処理するのはいささか乱暴だと感じますが、彼らのもたらした「近代」という観念は現代の錬金術として人々を支配しているのは事実ですね。大資本は合理性というものを悪用しています。昔に見たソイレント・グリーンを思い出します、現代でも多国籍企業が国家に優越するディストピアは近未来SFの鉄板ですね。
帝国主義時代もそうでしたが権力層にとっての合理性、競争原理に基づく欲望の肯定は二つの幻想を現実に無理やり適合させることを前提にしています。すなわち1.生産と消費(富)は無限に拡大する。2.自身のパイも(例え富が増加しなくても)無制限に拡大してよい。これが資本主義と共産主義、というか近代に通底する概念である為に人々は永久に貧しいのです。例えば奪うことを前提にしている人間が村にいたら農村の運営が上手くいくわけがありません。
>No.2さん
毎度、ご指摘ありがとう御座います。(笑)
つい端折って書いてしまいます。
一部の白人の権力者に訂正致します。
いえ些か僭越でした。ただ単にいい人わるい人というより文明論に基づく話となりますので少々気になっただけです。彼ら白人種は単に嚆矢的存在に過ぎません。きっかけではありますし、原因ではありますが彼らだけの特徴ではないのです。とはいえ当面の問題として我々も好き好んで衰退するのはご免こうむりたいものです。
日本人の戦略的思考が弱いのは一朝一夕でどうこうできるものではありません。愚考ですが一つ言えるのは日本人の合理性に対する考え方が欧州とは異なるのは間違いありません。つい先日、孫崎さんが岩上さんの対談でなぜ日本人は目覚めないのか?と仰られていましたがそれは日本人のリスク感覚、損得勘定が西洋式の教養を積んできた孫崎さんとはかなり異なるからでしょう。
これは欧州に対して優劣を述べたいのではありません、しかし現状に上手く対応してない。自分がもし政財界の人間なら支配するにあまりに都合の良い連中だと感心せずにはいられないでしょう。