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白井聡著『武器としての資本論』①一度は、少なくとも見せかけ上、階級社会でなくなった時代が過去にあった。そうした状況をもたらしたのがフォーディズム。生産の車を誰が買うか。少数の大金持ちではなく、世のなかに沢山いる普通の人達。彼らを豊かにする政策。
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白井聡著『武器としての資本論』①一度は、少なくとも見せかけ上、階級社会でなくなった時代が過去にあった。そうした状況をもたらしたのがフォーディズム。生産の車を誰が買うか。少数の大金持ちではなく、世のなかに沢山いる普通の人達。彼らを豊かにする政策。

2020-04-24 07:32
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白井聡著『武器としての資本論』①

白井聡著『武器としての資本論』より、第九講「現代資本主義はどう変化してきたか」「20世紀後半のフォーディズム型資本主義

・一度は、少なくとも見せかけ上、階級社会でなくなった時代が過去にあった。そうした状況をもたらしたのがフォーディズム。

・フォーディズムという言葉は、アメリカのフォード社から取られたもので、イタリアのマルクス主義者、アントニオ・グラムシが作った。

・ある時、資本家側が「搾りあげるだけではダメだ」と気付いたのです。その考えの先鞭をつけたのは、フォード車を創業したヘンリー・フォードでした。

・儲けを増やしたい資本家は、労働者を搾り上げて、商品を大量に生産させる。問題は。大量に生産したものを、誰が買うかです。究極的にはそれは労働者階級がかうことになる。というのは大量に生産された商品の最大の消費者は少数の大金持ちではなく、世のなかに沢山いる普通の人

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アントニオ・グラムシはさすが偉大なマルクス主義者の一人だけあって、目のつけどころが鋭いですね。

ウイキペデイアによるとグラムシはムッソリーニに睨まれ、ロシア亡命直前の1926年に逮捕され、11年間服役し解放直後脳溢血で死亡したと、ある。彼の獄中の読書の量と著作の数はすさまじく、その中でも、ヘゲモニー論は有名である、とのこと。

そのようなグラムシですから、ヘンリー・フォードが書いた「THE INTERNATIONAL JEW(國際ユダヤ人)」も読んだはずです。この本はナチスの親衛隊の教科書にもなっていますから。一方、ヘンリーフォードの自動車経営学はナチスのフォルクスワーゲンになって結実してます。当然、著作の「国際ユダヤ人」はアウシュビッツに繋がっていると見ることは出来ます。

グラムシが亡くなったのは1937年です。その年はイタリア・ファシズムとドイツ・ナチスが全盛になった時期です。洞察の鋭いグラムシのことですから、ヘンリー・フォードの息のかかった巨大な米国産業資本家たちがベルリン陥落後すかさずすばやくナチス残党を救済して行くことも見通していたに違いありません。

No.1 48ヶ月前

高度経済成長期は、人・物・金を投入して商品を継続的に生産するシステムを、労使が対立(スト)と協調の関係を維持しながら進めてきた。賃金をあげなければ消費が拡大せず、経営者側は可能な限り賃金をあげることによって、経済を拡張してきた。消費の好循環が、経済を拡大できたといえる。

大きな政府を止めた産業の民営化・規制緩和・市場原理主義による新自由主義は、中曽根元首相の三公社民営化、小泉元首相の聖域なき構造改革は郵政・道路公団民営化・派遣法規制緩和が行われてきた。日銀白川元総裁は金融政策介入をしなかったが、安倍首相になってから、黒田総裁は積極的に金融介入している。

新自由主義では、価格競争が激しいためデフレの罠から抜け出せない・大企業はますます巨大化し、中小企業の生き残りが難しくなっている・福祉や雇用保障の代わりに、自由と責任を与えられた弊害が大きくなっている。

格差社会の到来である。五体満足で健康であり、経済知識が豊富で仕事遂行能力が高い人にとっては、極めて好ましい時代になっているが、障害者・病気・親の介護をする人・子育てをする人・教育格差を強いられる人にとっては極めて暮らしにくい。

資本主義が内面に染みついており、新自由主義に対処する人生思考が求められるが、限られた、選ばれた人しか不可能なのでしょう。能力のある人は、大企業を辞めて、個人で事業を行う人が多くなっている。

No.2 48ヶ月前

マスコミに載らない海外記事 2020年4月17日から抜粋です。
コロナウイルス世界的流行が、キューバを資本主義に対する手ごわい競争相手として、国際舞台に押し出した。コロナウイルス患者の高い死亡率で、ますます破綻しつつある医療制度に対処するのに西側諸国が苦闘する中、キューバは国内状況に対処しながら、国際主義的な救済活動を維持している。もはや孤立しておらず、キューバとその医師は、アメリカ外交政策に迎合している、まさに同じ各国政府から大いに要請されている。─────────────────────。
この記事を読むと小国キューバがコロナウイルス対策の外交戦で米国と伍しているようです。中国は強権力とIT管理と社会主義医療で武漢から全土を抑えこんでいる。システムを輸出しようとしています。
公衆衛生では資本主義の敗北は明らかです。日本の社会主義医療保険国民皆保険は世界一の長寿を日本国民に与えています。米国の混乱は格差資本主義医療の欠点をもろに露呈させています。こんな中で米国の経済失速で中国の経済再起がないと大恐慌は避けられない。
ここで日本は朴槿恵大統領の発言のように米中のバランサーとして生きるべきです。
先生の本を読み経済の相互依存が安全保障を補完出来ると知り、強く朴槿恵氏の考え方を支持します。

★内田樹Twitter・2020年4月21日
内田樹さんのリツイートを読んだら素晴らしいコメントがありました。

平川克美@hirakawamaru

49分
何人かの碩学が言うように、コロナ後の世界は、コロナ前の延長上に戻ることはないだろう。シナリオは様々あるだろうが、少なくとも市場原理主義、グローバリズム、経済成長至上主義は大きく後退する。少なくとも、社会的共通資本の復活は重要な課題となるだろう。
────────────
以上をもって、宇沢弘文教授が述べられたとかの社会的共通資本を大事にする事を米国も考慮する時が来たと思いました。

No.3 48ヶ月前

>>3
キューバの医療、パクネ元大統領、中国武漢、宇沢弘文教授の経済学について私は好感をもって受け止めてます。米国は反省すべきですが、コロナを弾みにして益々反動的になっていくのではないかと恐れています。

No.4 48ヶ月前
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