日本の憲法は米国主導で作成された。私自身『戦後史の正体』の中で、「日本国憲法は、米国が作成した草案を日本語に訳し。少し修正したものです」という項目で経緯を記述している。ただ、その当時、知識がなかったので憲法九条の経緯には言及していない。
だが学んでいく内、「憲法9条の発議は幣原喜重郎である」との重大な事実に遭遇した。それを裏付けるのが、マッカーサーの議会証言である。マッカーサーは1951年連合国軍最高司令官の地位を解任される。1951年5月3日から三日間、上院の外交委員会と軍事委員会の合同聴聞が開催され、議題は「マッカーサーの解任」と「極東の軍事情勢」であった。解任が重要議題であるから、その証言には大変な重みがある。当然記録はある。幣原平和財団『幣原喜重郎』(1955年)は次のように記した。
「1951年5月5日の米議会上院軍事外交合同委員会公聴会での証言」によれば、マッカーサーは 「幣原首相
孫崎享のつぶやき
随想(号外)漫画で見る憲法九条と幣原喜重郎とマッカーサー:『小学館版学習漫画少年少女日本の歴史第20巻』25刷(1989年)幣原マに「新憲法には戦争放棄を盛り込みたい」、35刷(1994年)マが幣原に「新憲法に戦争放棄を盛り込みたい」。この時期「自主憲法」口実の改憲圧力。
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コメント
コメントを書く天皇制の維持は日本との交渉で日本側の粘りで「成功」したのではなくて、
占領を抵抗なく実施するために残しただけの話です。これにこたえ、天皇は占領に最も協力した人でしょう。
占領統治を見れば、岸などの政治家、旧軍の中枢、財界、検察等、戦争実施に責任ある人を対米協力させています。
> ところが第35刷(1994年発行)では...この時期何故改竄が行われたかには理由がある。
<1996年は、1994年に出された「樋口レポート」(「多国間の関係構築を最重視する。米国床関係はその次。」との内容のレポート)に危機感を持った米国が、日本との間で「日米安全保障共同宣言―21世紀に向けての同盟」を策定し、日本の「周辺事態」に日本自らが積極的に参加することを決めた年です。>(孫崎享氏ブログ 2014/06/23)
<荒谷卓氏は、「もし冷戦後に日本が主体的な防衛構想を確立していれば、日米同盟の果たす役割を限定でき、より実効性があり、無駄のない防衛体制を構築できたはずです」と主張している。実はこの時期日本はそれを現実に模索した。首相は細川氏。西広整輝元防衛次官、畠山蕃防衛次官が中心になり、日本の自主性を追求する「樋口レポート」の作成にかかります。米国はこれに驚愕します。そして、細川氏を首相から追い落とします。不思議なことにほぼ同時期、西広氏と畠山氏は癌にかかり、西広氏は1995年12月、畠山氏は1995年6月死去します。そして日本は1995年日米一体路線を激しく追及します。>(同 2019/02/06)
<FLASHが「防衛・外交の専門家100人が戦慄する日本の真の敵!」特集。国外編では約半数が「中国」と回答。北朝鮮、韓国への警告も。中国の脅威と回答した人が48名と約半数。21票が北朝鮮。
この中に、森本敏、平松茂雄。黒井文太郎、井上和彦、志方俊之、古森義久、佐々淳行
更に次の記述が続く。
「同盟国であるアメリカこそ真の敵だと喝破するのが、元外交官の孫崎享氏だ。
“中国が日本にとって脅威であるのは当然であるが、じつは東アジアが危機を生んでいるのは安倍政権の政策にある。安倍内閣の安全保障政策はアメリカの”ジャパンハンドラー“の意向通りに進んでいるのです。それを考えれば、日本の安全保障政策の敵はアメリカだといっていい」
「立場を超え、アメリカが敵との声は他にも聞こえてくる。語るのは民族団体一水会顧問の鈴木邦男氏だ。
“日本はアメリカに依存しきって、日本の真の独立が阻害されている。安倍政権は自主憲法を作ると言うが,改憲してますますアメリカ寄りの憲法になるだろう。また、アメリカが戦争をするとき、それを助ける国になってしまうだろう。
三島由紀夫はかつて『このままで自衛隊がアメリカの傭兵になる!』と言いましたが、そのとおりだと思う」
「尖閣諸島で中国漁船と対峙した元海上保安官の一色正春氏も、あえてアメリカをあげる。」
...日本は戦争するような国家ではない。しかし、尖閣問題での棚上げ否定により中国との対峙姿勢を強めているのは米国の示唆による。今また北朝鮮への敵基地攻撃を行おうとしている。本来行うことのない日本へのミサイル攻撃を日本側から仕掛けている。これもまた米国の示唆による。
日本が戦争突入の道に進むのは、米国の示唆、圧力による>(同 2013/10/17)
そして先日のX:終戦直後食糧不足で1000万人が餓死する可能性...戦争誘導に関与した人は...唯一の道は対米従属。こうして戦前中枢にあった人であればある程、政治家、官僚、マスコミ、司法等米国隷属を選択で生き延びた。その伝統が各組織にしみこみ今日まで続いている━米国と日本人上級ドレイとの揺るぎない共犯関係が、係る「ニッポンの伝統」を頑として守り続けている。
小学館がこの改竄請負でいくら貰ったか分からないけど沢山貰ったんじゃないでしょうか。文化を扱う企業としては小学館の倫理は最低ですね。
資本独占主義の日本ですから、改竄、忘却もメデイアにとっては商取引の対象になりますね。新聞テレビもそれの請負で食べてる面は否定出来ません。そういう環境ですから、いつの間にか日本全体、首相から末端の大衆まで改竄忘却の渦中に嵌ってしまってます。
第65代の外務次官の栗山尚一氏は日中戦争を自民党党員のみならず学者も勿論大衆も忘却のかなたに遺棄してしまって中國との外交をやりにくくしていると嘆いておられます。一方、中国は明治維新以降日本に翻弄され大混乱に追い込まれているのですから、日中戦争のことを事細かく知っているのです。
日本の何も分かってない大衆までが偉そうに嫌中を主張する。そこに台湾独立を主張する麻生氏が自民党の実権を掌握したのです。吉田茂の孫の麻生氏は中国人の対日ルサンチマンの存在を知っているのでしょうか。恐らく知らない。だって彼は秋葉原駅前で「俺は漫画しか読まない」と宣言しB層の拍手をいただいていたのですから。
幣原政権松本委員会が改正案「憲法改正要綱」を司令部に提出したのは1946年2月8日
提出前の2月1日に毎日新聞スクープによって、GHQ独自の憲法改正案作成に着手。理由は松本案は保守的であり司令部側で憲法起草作成を決定。
2月3日マッカーサー三原則が提示される。
国家主権の明確化。天皇の象徴。戦争放棄の規定。貴族院の廃止。
2月13日に司令部は日本側改正案を拒否
米国はGHQ草案を提示し、日本側に公布
日本は司令部に再考を求めるも一蹴された。
マッカーサー三原則が重くのしかかっている。
>>5
何を言いたいの?9条放棄が日本人からインスパイアされた事実があなたたちB層に都合悪いからその事実を忘却したいのですか?つまり、マッカーサー3原則の背景は知りたくないということでしょうか?
>>6
相変わらず誹謗中傷の段階から脱皮できないようですね。
今回のブログの趣旨は戦争放棄の発議が日本側幣原松本委員会か米国マッカーサーかということである。
その趣旨に従って、歴史的経過の米国マッカーサー三原則提示から見て、米国側と判断しているに過ぎない。それ以上でも以下でもない。ブログの趣旨に従ってコメントして何が問題。ついにおかしくなってきましたね。
孫崎さんは背景などを問うていない。背景を問題にしたいと思えば、コメントすればよいのではないですか。趣旨のすり替えをされると焦点が拡散してしまう。
> 近年インターネットの検索が普及しているが...なかなか検索できない。
もはや「言わずもがな」だが、西側は主流メディアのみならず、主流SNS/検索ツール等もDSに毒されて久しい。ウィキペディアもその一例-
RT 2 Aug, 2023
CIA がウィキペディアを管理-元編集者
https://www.rt.com/news/580735-cia-fbi-edits-wikipedia/
諜報機関は10年以上前からオンライン百科事典を操作している、とラリー・サンガー氏が主張した-
ウィキペディアは、米国のリベラル エリートとその同盟者の情報機関が「情報戦」を繰り広げるために使用している多くのツールの一つである、と同サイトの共同創設者であるラリー・サンガー氏がジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏に語った。
グリーンウォルド氏のポッドキャスト「システム・アップデート」に出演したサンガー氏は、彼が2001年に創設に関わったウィキペディアが如何にして左派リベラル エリートの管理下にある組織を通じた「支配」の道具となってしまったかを嘆き、その組織にはCIA、FBI、その他の米国情報機関も含まれる。
「2008年の時点で、CIAとFBIのコンピューターがウィキペディアの編集に使われていたという証拠があります」と同氏は述べた。「当時、彼らがそれを止めたと思いますか?」
CIAとFBIによるウィキペディアでの活動は、2007年にヴァージル・グリフィスというプログラミングの学生によって初めて公にされた。グリフィス氏はWikiScannerというプログラムを開発し、ウィキペディアの記事の編集に使われたコンピュータの場所を追跡することができた。そして、CIA、FBI、そして多くの大企業や政府機関が、このオンライン百科事典から不利な情報を削除していることを発見した。
CIAのコンピューターはイラク戦争の犠牲者数を削除するために使われ、FBIのマシンはキューバのグアンタナモ湾にある米国の刑務所の航空写真や衛星写真を削除するために使われた。CIAのコンピューターは、当時のイラン大統領マフムード・アフマディネジャド氏、中国の核開発計画、アルゼンチン海軍に関する記事を含む数百の記事の編集に使われた。
元CIA長官ウィリアム・コルビー氏は、自分の業績リストを拡大するために自分のエントリーを編集したようだ。
「(諜報機関は)最も影響力のある人物たちに金を払って、既に彼らともほぼ一致している自分たちの思惑を押し通すか、あるいは(諜報機関の)コミュニティ内で自分たちの才能を開花させ、ウィキペディアのゲームを学び、自分たちが言いたいことを自分たちの仲間と共に押し通すのです」とサンガー氏はグリーンウォルド氏に語った。
「諜報活動と情報戦の大部分はオンラインで行われており、ウィキペディアのようなウェブサイト上で行われています」と彼は続けた。
今年初め、X(旧ツイッター)のオーナーであるイーロン・マスク氏は、同プラットフォームの元幹部がFBIと結託し、FBIが隠したがっていたコンテンツを削除したこと、米軍のオンライン影響力キャンペーンを支援したこと、複数の米情報機関の代表格さながら「反ウクライナ」言説を検閲したこと―を示す大量の文書を公開した。
メタCEOのマーク・ザッカーバーグ氏も、地球上で最大のソーシャルメディア・プラットフォームであるフェイスブックが、FBIの直接の要請により、ジョー・バイデン大統領の2020年選挙キャンペーンにダメージを与える確たる情報を検閲したことを認めた。
>>7
ポイントはマッカーサーへのインスパイアが幣原さんからなされマッカーサーの発議になったことです。9条は日本人が求めたもので米が日本人に押し着せたものではないことが重要なことです。従って、諸君らが主張する「9条は米製」と言うのは間違いだと言うことです。
>>10
今日の主題は幣原さんとマッカーサーのやりとりの改竄なのであって、改竄は良くないね、ということですよ。
それに不満なら改竄有理を論ずべきなんじゃないでしょうか。どうもB層の悪いところは論点をぼかし相手を惑乱するのに一生懸命という感じで良く無いと思いますね。
>>12
改竄、のみならず忘却が常識になっている日本を私は許せないだけなんですけどね。