シリア政府側による化学兵器使用をめぐる動きは今後の世界情勢に大きい影響を与える。米国政府は必死になってシリア攻撃をしようとしたが、米国世論がこれを阻止した。少なくともこれまで。
これは国際政治の新しい動きとなる。
シリア政府側による化学兵器使用がでてきた時にはオバマ大統領は「懲罰しなければならない」と言った。普通はけれで終わりで、米国は軍事攻撃に入る。ちかし、今回は違った。
米国による空爆は8月中に実施されるとみられた。
ここでオバマ大統領が「議会の決定に委ねる」との方針を出した。
ここから事態は新しい展開を示した。
一連の流れを書きに記す。
① オバマ大統領、ケリー国務長官等の動き、
9月9日オバマ大統領ABC, CBS, NBC, Fox, PBS, and CNN に出て10日国民に訴え。
さらには10日「ヒラリー・クリントン前米国務長官、対シリア軍事行動を支持」、大
コメント
コメントを書くシリアの問題に関する報道は、英国、フランス、アメリカなど世界の世論、議会の状況が的確に報道されています。
ところが、あれだけ世論調査が好きな日本のマスコミの日本自身の報道が見られません。昨日の原発再稼動反対集会8~9千人の報道は、毎日系しか報道していないのか。
問題は国会です。オリンピック招致で安倍総理が汚染は完全に封鎖されていると世界に公言したのにもかかわらず、東電幹部は完全に阻止されていないといっているのです。安倍総理は自分の目で確認することなく、御用学者の言うままに、世界に発信したのです。日本の信用が完全に失墜です。19日に福島を視察するなどといっているのは、取り巻きが信用できず確認するということでしょうが、遅すぎます。国会などは開かれるのか、駆け引きばかり続いています。
シリアの問題は全くアメリカ追随で、国会で議論しようともしません。
ネジレがあっては、問題解決が進まないといって、国民が自民党に政権をゆだねたら、国会を軽視、どうせ数で簡単に可決裁決出るのだからと、国会での議論審議をしようとしません。一院制にしなければと真剣な討議がなされていたのはなんだったのかと、情けなくなります。日本の議員の民主主義の理解では、党派を超えた国益に即した議論がなされることなく、一院制などとてもではないが、今の議員にゆだねられない。
このようなマスコミと国会議員をみていると、日本は民主主義国なのか、独裁といわれる北朝鮮とどこがちがうのか、日本の思想統一報道、自民党独裁国会だけを見ると、違いが分からなくなってくる。
>>1
「日本は民主主義国なのか」と仰っていますが、私は立派な民主主義国どと思います。あなたや孫崎サンのようにいろいろ考えてご意見を述べる人々がいても、それは少数派であり、大多数の日本人はシリアの問題はおろか、シーア派とスンニ派の違い、さらにはイスラム教とユダヤ教の主張の違いなどについて、興味を持っているのはごく一部の日本人であり、大多数は、エピキュリアンとしての食事への興味、恋愛、仕事、子供の教育などで頭がいっぱいなのは、テレビを眺めているだけで大方想像できます。したがって、それが国民の大多数のレベルなら、それに応じた政治がされているのは、正に民主主義にのっとったものであり、あなたや孫崎サンのような意見について国会が討議することを求めるのは非民主主義的ではないでしょうか。
孫崎サンは今回だけ、米国民の意志が米国の外交政策に反映されたようにとられているふしがありますが、それは間違っています。米国民と言うのは非常にdiversityが強い国民であり、常に強力な反政府活動が盛んです。例えば、1995年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件、税金不払い運動、自然科学に対抗して聖書の教え通りの教育を求めるキリスト教原理主義運動など、ネオコン批判など、枚挙にいとまがありません。米国民は日本国民にくらべて、常に様々な意見の議論が活発に戦わされてり、その意味で政治に対する国民の関心は遥かに高いのです。一方、オバマ大統領の支持率は低く、最近のテレビ画像ではホワイトハウスの廊下をたった一人で歩く彼の姿が頻繁に示されています。かれは孤独であり、単独で開戦などとてもできないし、さらに英国の議会が不協力を決定したことが、オバマ大統領の決断に更にブレーキをかけているのです。米国民の世論だけではありません。
このシリア化学兵器問題で一番大きな要素はロシアのイニシアチブではないか、中国もそうだ。SCO(上海協力機構)での国連決議なしの武力行使反対決議に見られる中露の結束、新興国の意思表示等も影響し今回の米ロし合意がもたらされた。最早アメリカの威信は失墜した。プーチン曰く「アメリカが特別の国だと思っている事こそが危険である」と。これが正論であり、この様に国際社会が健全化する事を望む。翻って日本政府の態度はどうよ。相も変わらずアメリカ様一辺倒で、拾われた駄犬の如くアメリカ様の脛にしがみ付いてご主人の意向に従うしか能がない。近隣諸国ともうまくいかず、国内の在特会などの動きにも社会もマスコミも何かにおびえて何もしない。福島は安全だと嘘をついてオリンピックか。おもてなしか。
英国議会やロシア大統領のお陰で、米国の軍事介入はひとまず抑止された。
サリンが使われたことは確認できても、それを誰が使ったかは確認のしようがないのに「アサド政権が使った」と断定したオバマ大統領の危うさは解消されていない。
そして政府VS.反政府の殺人合戦は今も続いており、無辜の市民が恐怖の中で生活しているのだ。
それにしても、アサド大統領に退陣を求めた、どこかの国の愚かな安倍首相は、未だに発言撤回も謝罪もしていない。
若し、孫崎さんの指摘が事実として展開して行くなら…画期的な自体がいまアメリカで起きています。感動的ですね。「戦争中毒国家・アメリカ(堤未果)」の威光が本家本元で崩れつつあることは大歓迎です。
ペリーの黒船以降、マッカサーと、日本はいつも外圧(米従属)でウロウロしているだけでした。これからは平和を実践する科学技術立国の日本が国際的に尊敬される時代が来るかも知れません。
何処でもいつでも”世論”がリードしていく世界・時代をつくって行きたいものです。