安倍政権が変調を見せている。
第一幕
安倍首相は参議院選挙で勝利してから、急速に右傾化した。NHK経営委員会に長谷川三千子氏、百田尚樹氏、JT顧問の本田勝彦氏(安倍首相の小学生時代の家庭教師)、中島尚正・海陽中等教育学校長(「核融合エネルギーフォーラム」議長)のお友達を押し込んだ、そして籾井会長を選んだ。
百田尚樹氏や籾井NHK会長が勢いづいた。
籾井NHK会長は就任記者会見で、従軍慰安婦で「戦争地域にはどこでもあったと思っている。ドイツやフランスにはなかったと言えるのか。ヨーロッパはどこでもあった」と述べている。
第2幕
米国が抗議を始めた。
2月12日ワシントン・ポストは「日本の歴史修正主義の動きは安倍首相自身の説明を必要とする」を掲載し、次のように書きだした。
「東京での米国外交官は“途方もない”と言った。これはNHK指導者達の反歴史的な無礼な発言に対する慈悲深い
コメント
コメントを書く国家の厳しさ、国際社会の厳しさは、情で動くものでなく、あくまでも理性で以って己が国家の利益を図ることを考えることが不可欠です。外交政治の社会に正義などというものはなく、対話と無言の圧力(軍事力と経済力)によって、妥協しながら進めるものであって、一方的勝利などないといえる。今の政権がやっていることは、何等戦略もなく、安易な方向で、何が何でも戦争の出来る国にしようとするから、だんだんあちこちでほころびが出てくるのは当たり前です。
少しは、岸元総理の聡明さがあるのかと期待していたが、そのときそのときで、意味不明な言葉がただ連続する思慮の全くかけた総理であり、とても比較できない。当時、浪人であったとき、岸元総理が具体化していく安保条約に対する戦略を思考する楽しさ面白さは格別でした。いい悪いは別にして一本の筋、信念に基づくものであり、ぶれることはありませんでした。信念なく、ただナショナリズムに駆られた政治家が出てくると、国際的な批判が降りかかってくるばかり、これから国際社会の圧力で弱腰外交になっていくのでしょう。それにしても、高い授業料を国民が負担しなければならないのは、困ったものです。
> アメリカに「火遊びしてすみません」という所である。
米国にしてみれば「一体誰のお蔭で二度も首相になれたと思っているのだ!」といったところでしょう。
しかし、結局、日本人自らの手では決してアベ政権の暴走を止められないという情けない現実は変わらない。
「小説 外務省」のプロローグに、主人公は権力に迎合するのを極端に忌み嫌う土地柄で生まれ育った-とありましたが、そういうタイプが絶滅危惧品種となる方向に日本社会はひたすら進んで来たと思う。
そんな社会は、権力者のデタラメを食い止めることができないばかりか、文化、芸術、科学技術etc.、いずれをとってもロクなものを創り出せない。未来のない弱った社会だ。社会が弱れば、ネトウヨのような蛆が湧くの已む無しである。
河野談話見直しの急先鋒だった安倍政権のお友達閣僚や首相を熱烈支持していた右派言論人(大勢いますね、テレビにもよく出てくる)はこれから「どの面下げて」安倍総理発言を擁護するのですかね。それとも首相退陣にでも追い込んでくれるんですかね、そうれならそうれでいいですけどね。評価やコメントがものもですね。
遅くなりました。そうですね、正確に記述するのは難しいのですが、まず安倍政権が見えないところで動いているというのはわかるのですが、それが自分の想定した者かどうかわからないというのが本当のところで、理性的に考える限り、自分が思っていることが起こっている確率は極めて小さく、それにも関わらず信じているというのが絶望的に愚かです。どのくらい確信しているかというのも正確に記述するのは難しいのですが、暗闇の中に夕焼けが浮かび上がるような感じで、直接的な触感は今のところはありません。しかし時間が経つとボディーブローのようにじわじわ何か感じ始めるという不思議な感覚です。まあすべて気のせいかもしれません。
実利を期待しているということはないですが、社会が良くなってくれることは期待しています。それはいけないことでしょうか?だいたい不合理だと思うことは多いんです。それは自分の視点ですが。
まあ、まだ余裕があります。追いつめられても逃げたりはしませんよ。ただ嫌だなと思えば期待はしないでしょうね。うまく言えませんがそんなところです。