孫崎享×鈴木邦男著『いま語らなければならない戦前史の真相』で、天皇制について論議しています。鈴木邦男氏の発言は極めて重要な指摘がなされていると思います。
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孫崎:2013年末に安倍首相が靖国参拝する前、天皇陛下が80歳の誕生日に、民主主義と平和を譲れないものとして定めて憲法が作られた、この憲法を守る気持ちでじぶんややっていくとおっしゃった。いわゆる右翼思想の基本は天皇陛下を守るというのが基本でしょう。その天皇陛下が民主陛下が民主主義を守ろう、平和憲法を守ろうということ、右翼と言われる人達が、今やろうとしていることとは違いますね。
今の政府は天応陛下を大事にしよう、それを憲法に織り込んでいきましょうと言いながら、現実には天皇の考え方を重視するのとは全く違う方向に移行としています。例えば沖縄をどう位置付けるか、
コメント
コメントを書く現代においては、家族制度を守るということは、文化伝統の継承、政治企業などの継承が一般的であるが、皇族方の血統維持継承は国家的保障の中で守られています。皇族方は、時の政府に従うことであるが、国を本当に支配するものは誰かということに、格別の情報把握嗅覚を働かすことに長けていると見るべきでしょう。また、この並はずれた処世術無くして、皇室を守ることができないことも事実である。したがって、天皇と共にある右翼は、支離滅裂な行動、すなわち、、分派的行動が出てくるのも当たり前な話である。米国の日本統治のバックボーンが平和憲法である限り、米国の戦争における日本利用は、単なる使捨て兵士であり、お金でしかない。安倍自民党の集団的自衛権も、米国サイドからはこの範疇を逸脱することはない。安倍自民党の狙っている憲法改正は、米国の圧力が大きくなるだけでなく、協調行動をとる皇室の行動もあり、何よりも民意があり、簡単に進むことはないとみています。
なるほどなー、右翼の方々の考え方もいろいろなカタチがあるんですね。イスラム教徒やその他の宗教でもそうだけど、外から見て1色に見えていても投げかける光によって複雑な模様が浮かび上がるようで、いい気づきになりました。まだ読んでないのですが、おもしろそうです。はやく読まねば!
天皇陛下は国民の総意に基づく存在ですから、天皇陛下を右翼や政治家が自分らの都合に合わせた存在にすることは憲法違反で許されないことは明らかです。
天皇陛下におかれたは国民の総意を常に正確に把握なされていなくてはならないことが憲法上想定されていると私は思考しています。
重要な政治課題に関しては本来ならば国民投票が制度として設計されているというのが法の常識なわけですが、日本にはそれがない。従って、政治家や右翼(左翼でもいいが)が国民の総意に反して立法行為、行政行為、戦争行為を行おうとする場合、天皇陛下は国民の総意に従ってそれらの行為を中止させることが出来ると考えるのが正しいと私は思います。