中国の脅威にどう対応するかは、集団的自衛権の問題でなくて、日米安保条約の問題である。

日米安保条約第五条は「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する」としている。日本国の施政の下にある領域には尖閣諸島も含まれる。

集団的自衛権を行うから中国の脅威に新たな約束は何もしていない。

それだけではない。「自衛隊は、島嶼に対するものを含む陸上攻撃を阻止し、排除するための作戦を主体的に実施する。米軍は、自衛隊の作戦を支援し及び補完するための作戦を実施する。」としている。米軍は「支援し」「補完」を約束しただけである。

集団的自衛権で米軍が新たな任務を担ったわけでないのに何故、中国の脅威を説いているか。

米国には中