CIAは、『CIAワールドファクトブック』を刊行している。
『ザ・ワールド・ファクトブック』は、CIAによってアメリカ政府官僚の利用に供するために作成されるとされている。
CIAは各国経済比較を行うのに、購買力平価ベースを使用している。
為替レートが発展途上国には低く出るので、経済比較には購買力平価ベースが望ましいという考え方である。
購買力平価ベースでのGDP比較では、昨年ノーベル経済学賞受賞しているスティグリッツが「米国が購買力平価ベースで世界一になるのは2014年で終わる。2015年からは中国が一位になる」と述べていたが、『CIAワールドファクトブック』は具体的数字で持って、中国がトップになったことを示している。
これら順位は我々のイメージと相当異なる。
順位
1 中国、17兆6300億ドル
2 EU 17兆6100億ドル.
3 米国 17兆,4600億
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昨年10月のOECD,IMFなど各種国際機関は、中国のGDP(名目ドル建てベース)でも2014年 13%が、2024年 20%になるといっている。英国の銀行の2050年予測では、中国30%、米国18%、日本3%となっている。
中国の数字は、1820年までは30%であり、、世界一であったことを考えると、元に戻るともいえる。
中国が大国になる一方、国民一人当たりでみると、ものすごい落差がある。1位のカタール143千ドル、11位アメリカ54千ドル、29位日本37千ドル、31位韓国35千ドル、90位中国13千ドル。アメリカ、日本の格差もひどいが、お金の支配者階級集中を考える時、中国の格差はあまりにもひどく、国民の不満をどのように解消していくか、おおきなテーマではないか。軍事力を強化した中国が世界とどのように向き合うか、米国の真似をしてほしくないが、危険性は大きいとみるべきなのでしょう。
私はついこの前まで米国のCNNばかり聞いている謂わばアメリカ・カブレでした。しかし、ブッシュ・ジュニアのイラク・アフガン侵略で「おいおい待ってくれよ!」と私の心境が変化し、「そんなの許されるのか?」と米国を疑問視するようになり、今や世界政治経済面での米国の関与の仕方をいたく嫌悪するようになっています。明らかに米国は世界で毒をまき散らしているのです。その毒消しの役割を必死で努めているのがやはりロシアのプーチンであり中国の習近平なんですよ。私はプーチンと習近平を心底から応援しています。そういう傾向の私ですから、与えられた数字に対する感じ方が普通とは違ってきます。
ロシアのGDPが随分少ないのに驚きます。米国の対ロシア挑発がこの10年間厳しくロシアは軍事力に金を使い過ぎたのでしょうか。それと、やはり、米国とその友邦の対ロ経済制裁の影響も無視出来ません。ロシアには中国と仲良くして早くユーラシア経済圏の潜在成長性を確固たるものにして世界の政治経済をリードしてもらいたい。その結果、米国が野蛮を卒業し紳士となる。想像するだけでもとても気分がよくなります。そして世界はもっともっと住みやすくなると思うのです。