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男らしさから降りろといわれても。
コメ0 弱いなら弱いままで。 71ヶ月前
現在の男性学においておそらく最も有名な人物に、田中俊之がいる。 『不自由な男たち』、『男が働かない、いいじゃないか!』など複数の著書で知られる人なのだが、そのなかに『男がつらいよ』という本がある。 例によって「男らしさ」や「競争」を相対化して生きることを薦めている本なのだが、その一節で「目立た...
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男性の自己嫌悪はどこから来るのか。
コメ0 弱いなら弱いままで。 71ヶ月前
電子書籍『あいされたい。』を書くために非モテ関連の本を読んでいるのだけれど、どうもぼくは非モテに対して共感がないなあとあらためて感じる。その理屈はともかく、感情的なところにまったくシンパシーを覚えないのだ。 もっというなら、日本の男性学、男性論がまるで納得できない。男性学の本は何冊か(たぶん日...
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八田真行「女性を避け、社会とも断絶、米国の非モテが起こす「サイレントテロ」」を読む
コメ16 兵頭新児の女災対策的随想 76ヶ月前
弱者の切り捨てが光る、リベラルしぐさ第二弾!!といっても今回はその「失敗」の模様をお届けします。
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八田真行「凶悪犯罪続発!アメリカを蝕む「非モテの過激化」という大問題」を読む
コメ8 兵頭新児の女災対策的随想 77ヶ月前
ネット上で「インセル」とかいうのがちょっとだけ話題になりました。そしてこの「採り挙げられ方」自体が、男性の窮状をよく表しています。弱者を切り捨てるためにあらゆる詭弁を用いるリベしぐさ、お楽しみいただきましょう。
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広がるミサンドリー(その2)
コメ6 兵頭新児の女災対策的随想 80ヶ月前
マスキュリズムの泰斗、久米泰介師匠が翻訳した「ミサンドリー」についての書籍。本記事を読んだ後、あなたは「ミサンドリー」という言葉の無意味さを、理解していることでしょう。(理解できなかったら知らん)
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うるさい日本の私
コメ0 兵頭新児の女災対策的随想 84ヶ月前
みんなのアイドル、勝部元気アニキが「『弱者男性が日本を滅ぼす』という本を出したい。」と絶叫したことがごく一部で話題になりました。反論する人の中には「障害者男性」も「弱者男性」だぞ、サベツだ! という人もいましたが、それはやり方としていかがでしょうか。中島義道氏の本に、答えが隠されています。
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「男らしさ」から遠く離れて。
コメ0 弱いなら弱いままで。 92ヶ月前
田中俊之『男がつらいよ』という本を読んだ。日本における「男性学」の識者のひとりである著者が、現代における男性の生き方について語った一冊で、学問的な専門性は低く、エッセイに近い内容になっている。 ぼくはこの手の本をたまに読むのだが、多くの場合、内容に満足することはできない。どうにも内容が古くさく...
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2016年女災10大ニュース
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 96ヶ月前
というわけで恒例の10大ニュースです。もっとも、一般的なトピックスはあまり扱いません。 あくまでぼくの目に止まった、ぼくが重要であると感じたネタが採り挙げられることになるのは、例年通りであります。
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秋だ一番! 男性学祭り!!(最終回.『広がるミサンドリー』)
コメ8 兵頭新児の女災対策的随想 96ヶ月前
長い間ご愛顧いただいた「男性学祭り!!」も今回が最終回となります。 が! 実のところいまだ、『広がるミサンドリー』を読めておりません。先日、ようやっと三章までを読み終えたばかり。いつまで経っても終わりそうもないので、取り敢えず、この辺りで中間報告をしようと思った次第です。
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秋だ一番! 男性学祭り!!(その2.『男子問題の時代?』)
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 97ヶ月前
ボクはフェミクマ。「ジェンダー規範」に則った悪しき行動を行う者たちをバングルでバンバンやっつけていく正義の味方なんだ。ピルつきよりも正義だよ?
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秋だ一番! 男性学祭り!!(その1.『非モテの品格』)
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 97ヶ月前
杉田俊介師匠の奇妙奇天烈摩訶不思議な「男性批評」。近年の「男性学」と称される一群の人権ポエムと同様、「男性の味方をする」と自称しつつ「フェミ棒」で弱者男性を狙い撃ちにしているだけの書です。恐らく本書は「ダブルスタンダード」の実例として、歴史に名を残すことでしょう。
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不自由な男たち
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 102ヶ月前
最近やたらと本を出していらっしゃる田中俊之師匠ですが、今回は小島慶子アナとの対談本。 まえがきは小島アナが担当し、内容は「女性差別はなくすべきだが、男性は女性より強くてしかるべきというのもアンフェア、男も不自由だと言っていいのだ(大意)」といった、なかなかいいと思えるもの。
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男が働かない、いいじゃないか!
コメ71 兵頭新児の女災対策的随想 104ヶ月前
さて、本書の第一章は「就職できなくたって、いいじゃないか」。 頼もしいタイトルに期待が高まります。 章の中の節タイトルも 正社員として就職できないと人生終わりですか フリーターよりもブラック企業の正社員のほうがましですか 働くなら中小企業よりも大企業ですよね 無職って恥ずかしくないんですか ひ...
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敵の死体を兵器利用するなんて、ゾンビマスターみたいで格好いいね!
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 109ヶ月前
当ブログではこの夏を通して、「男性学祭り」を執り行ってきました。「男性学」とはやや乱暴に表現すれば、渡辺恒夫という男性学の提唱者を殺し、その死体の上で行われている宴でありました。 神話には、神様や巨人の死体から、食物や国土が生まれてくるパターンがあり、死体化生神話などと呼ばれているのですが、何だ...
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僕のカラダ 君のカラダ
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 110ヶ月前
さぁさぁ腐女子のお嬢ちゃん、よ~ってらっしゃい見てらっしゃい、楽しいBLが始まるよ、さぁおいでおいでおいで! ――以上、『ジャッカー電撃隊』で宮内洋がやっていた、紙芝居の呼び込みのマネであります。 さて、ともあれこの表紙。 萌え美少年が二人、そして意味深なこのタイトル! 眼鏡のアオがマジメで面倒見...
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〈40男〉はなぜ嫌われるか
コメ2 兵頭新児の女災対策的随想 110ヶ月前
ゴルゴムが「現生の人類は存在そのものが許されない」と考えているように、著者の田中俊之師匠は40男(まさに、『仮面ライダーBLACK』世代ですね)を深く深く憎悪し、「現生の男性は存在そのものが許されない」と考えています。 師匠のレイシズムは以前レビューした『男がつらいよ』でも充分にご堪能いただけ、また本書...
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夏休み男性学祭り(最終回:『見えない男性差別 ~生きづらさの理由~』)
コメ6 兵頭新児の女災対策的随想 112ヶ月前
この夏を通して行われた「男性学祭り」も今回が最終回。 そもそも「男性学」「マスキュリニズム」復活のきっかけになったのはこの御仁の活動がきっかけではないか……とぼくが睨んでいる、久米泰介師匠。その『日経ビジネスONLINE』での連載を、祭ってみましょう。
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夏休み男性学祭り(その4:『新編 日本のフェミニズム12 男性学』
コメ4 兵頭新児の女災対策的随想 112ヶ月前
レイプ被害者の小学生男児の存在を抹殺するのみならず、「弱者男性」のバッシングに邁進してきたフェミニストが最近「メンズリブ」「男性学」などと口走っているのを見て、失笑を漏らしている方も多いと存じます。 そう、それほどに昨今「男性学」といった言葉を彼ら彼女らの口からよく聞くようになってしまいました...
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ズッコケ中年三人組
コメ0 兵頭新児の女災対策的随想 112ヶ月前
さて、当ブログ、今年の初めはずっと『ズッコケ』のレビューが続いておりました。みなさん、うんざりなさっていたかと思います。 が! 本来、ぼくが『ズッコケ』レビューを志したのも『中年』シリーズに対する興味が発端でした。となると当然、『中年』シリーズもレビューしないわけにはいきません。 まあ、コミケ...
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夏休み男性学祭り(その3:『日本のフェミニズム 男性学』)
コメ6 兵頭新児の女災対策的随想 113ヶ月前
さて、相も変わらず「男性学」についてです。 90年代にちょっとだけ騒がれ、そのまま消えていった「男性学」が近年、まさかの復活の機運がある。ならばこちらとしては、「男性学に騙されるなかれ」との警告を発するためにも、当時の状況を今一度見直しておこうと考えたわけです。
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夏休み男性学祭り(その2:『男性受難時代』)
コメ40 兵頭新児の女災対策的随想 113ヶ月前
以前もちょっと採り挙げたことがあるのですが、二十年近く前に出た、『この本は怪しい!』というムック本があります。要は『トンデモ本の世界』が当たったので映画秘宝編集部が出したパチモン、という感じです。 が、『トンデモ――』が比較的オカルト本の批判に寄っていたのに対し、『この本は――』は、「昔の本」を引...
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夏休み男性学祭り(その1:『男性学入門』)
コメ0 兵頭新児の女災対策的随想 114ヶ月前
ファレルの著作にヘンなレビュー 都合の悪いやつぁ黒歴史 自治体の予算をありがとさん 男子学生disりまくり 楽なモンだぜ 男性学音頭~♪ というわけで今年もやって参りました、「ドラえもん祭」に代わってすっかりおなじみとなりました「男性学祭」!! 男性学と言えば、当ブログでは渡辺恒夫、伊藤公雄という...
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男がつらいよ
コメ2 兵頭新児の女災対策的随想 115ヶ月前
みなさん、ご存じですか? これからは「男性学」の時代です。 ぼくたち男性は、知らず知らずのうちに「ジェンダー」というものに縛られ、生きています。 ジェンダーとはぼくたちが社会から刷り込まれた、「男らしさ/女らしさ」という悪しき価値観。 しかしこれからの時代、「男らしさ」より「自分らしさ」です。...
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男性権力の神話 《男性差別》の可視化と撤廃のための学問
コメ8 兵頭新児の女災対策的随想 127ヶ月前
著者のワレン・ファレルは全米女性機構(NOW)に参加した初の男性学者であり、元はフェミニストだったそうです。 ところがやがて「男性差別問題」に開眼し、モノしたのが本書。 1993年(二十年前!)の著書であり、累計三十万部のベストセラーということなので、この分野の古典的名著、と呼んでいいでしょう。 が、...
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夏休み千田有紀祭り(第一幕:メンリブ博士のメンズリブ教室)
コメ6 兵頭新児の女災対策的随想 137ヶ月前
ここしばらく、千田有紀師匠の著作にチェックを入れ続けています。 有紀師匠は上野千鶴子師匠の一番弟子で、まあ、フェミニズムにとっては期待の新人と言ったところです。 そんなわけでこの夏、何回かに分けて盛大に有紀師匠を「祭」ってみましょう。 今回はその第一弾。 彼女の著作、『女性学/男性学』を採り挙げ...