-
【結城登美雄の食の歳時記#10】都会の「不安」(食育編・その3)
コメ0 THE JOURNAL 141ヶ月前
結城登美雄さんは、民俗学者の柳田國男さんの言葉を引用しながら、「都会」について一つの視点を投げかけています。「土の生産から離れたという心細さ」とはどういうことか。今回は、「食育」を地域の視点でとらえます。 * * * * *結城登美雄の食の歳時記<食育編・その3>都会の「不...
-
【結城登美雄の食の歳時記#9】大事なのは子どもより大人の食育(食育編・その2)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
今回の<その2>では、「食育」の必要性を訴えた結果そのしわ寄せが学校にきてしまった、という一例が紹介されています。私たちが食べ物について意識する場所は、果たして教育現場だけなのでしょうか。今回のテーマは食育の「現場」はどこにあるかです。* * * * *結城登美雄の食の歳時記<食育編・その2>大...
-
【結城登美雄の食の歳時記#8】大事なのは子どもより大人の食育(食育編・その1)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
一時、「食育」という言葉が急激に広がりました。辞書を引いてみると、「食に関する教育。食料の生産方法やバランスのよい摂取方法、食品の選び方、食卓や食器などの食環境を整える方法、さらに食に関する文化など、広い視野から食について教育すること」となっています。食と教育と結びつける「食育」について、結城登...
-
【結城登美雄の食の歳時記#7】農山漁村の桜(暦編・その4)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
花は農業だけでなく、漁業にも貴重なサインを与えています。春はもう間近⁈暦編の最後のテーマは桜です。 * * * * *結城登美雄の食の歳時記<暦編・その4>農山漁村の桜桜もまた農作業と切っても切れない花だったのです。日本で花と言えば、やはり桜。国の花の桜です。桜は「雪形」が見られない地域で...
-
【結城登美雄の食の歳時記#6】地域に伝わる「山の紋章」(暦編・その3)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
「雪形」という言葉を耳にしたことがありますか。北アルプスの常念岳には春になると「常念坊」という袈裟を着たお坊さんが、徳利を下げているような残雪がみられるそうです。春、農民は雪形を見て「そろそろ苗を植えよう」などと農作業を判断するのだそうです。今回は、雪国、山、海に暮らす人々が受け継いだ独自のカレ...
-
【結城登美雄の食の歳時記#5】ひな祭り(暦編・その2)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
今日は3月3日、雛(ひな)祭りです。みなさん雛飾りを出している家庭も多いかと思いますが、その起源は意外と知られていないものです。また、雛祭りの過ごし方、祝い方は地域それぞれで少しずつ違っていて、独自の風習が浮かび上がってきます。今回は東北各地の雛祭りと風習がテーマです。 * *...
-
【結城登美雄の食の歳時記#4】雪は天からの手紙(暦編・その1)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
農家の春の準備を「春のいそぎ」と言います。梅の花が芽吹いたとき、カッコウが鳴いたとき、農家では「そろそろ苗作りをしようか」と春のいそぎが始まります。米作りに精を出す農家にとって、春はとても大事な季節です。自然のサインに沿った形で暦を作り、一年の農作業の段取りを組むような自然を相手に暮らす「農家の...
-
【結城登美雄の食の歳時記#3】忘れちゃいけない名脇役の大麦(麦編・その3)
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
「麦」といえば、これまで2回にわたり触れてきた小麦を想像しがちですが、大麦も忘れてはいけません。今回は麦編のラスト、「大麦」がテーマです。麦にちなんだユニークな神社も登場します。※会員(月額525円)の方は全文購読できます。非会員の方は有料記事(80pt)となります。(会員になるには携帯キャリア決済、カ...
-
【結城登美雄の食の歳時記#2】宮城の麦がなぜ田園から消えていったのか(麦編・その2)
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
前回の<麦編・その1>で、日本の麦生産が減っている現状に触れた結城さんは、「農家の人と私たち消費者が力を合わせて増やしていくことができないでしょうか」と投げかけました。今回は生産と消費が手を携えていくヒントとして、宮城の豊かな伝統食を使ったイベントに触れていきます。※会員(月額525円)の方は全文購...
-
【結城登美雄の食の歳時記#1】どうなってしまうのか日本の主食は(麦編・その1)
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
今日からアップする「結城登美雄の食の歳時記」は、民俗研究家で「地元学からの出発」(農文協)の著者、結城登美雄さんの“幻”の記事です。結城さんがこれらの記事をラジオ用に書いたのは2006年のこと。本人から記事の掲載の許可を得ていたのですが、なかなかアップできずにいました。というのも、さすがに統計は古く、...
-
結城登美雄:日本農政への代替案「CSA」─参加と負担が担い手をつくる
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
作り手は食べものを作りながら、自分で価格を設定できない。テレビやカメラと同じようにメーカーでありながら、メーカー希望小売価格は存在しない。市場に出してみなければ値段が決まらない。 そんな農業の世界で、どうして後継者が育つのだろうか。 21世紀を目前にした2000年、我が国にはまだ389万人の農業者がいた...
-
結城登美雄:「よい地域」であるための7つの条件
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
2009年8月、劇的な政権交代がおきた。新政権がどんな地域政策を展開していくのか引き続き見守っていきたいが、しかし、どんな政権になろうと 地域の明日をつくるのはそこに生き暮らす人びとであることに変わりはない。人びとは政治や行政まかせにならず、地域を再生するひとりの当事者になれるだろうか。そのためにも...
-
結城登美雄:鳴子の米プロジェクト─「消費者」から「当事者」へ
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
地元学は、その土地の人びとの声に耳を傾け、そこを生きる人びとに寄り添って展開されるものであるが、ときに時代の課題に相渉り、格差社会に抗って展開されるものでもある。たとえば宮城県旧鳴子町で2006年から取り組まれている「鳴子の米プロジェクト」は、大規模化を進める日本農政が切り捨てた小農の米づくりを地域...
-
結城登美雄:地域が「ぐずぐずと変わる」ための「地元学」
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
自分が暮らす地域をよくしたいと思うのは、誰もが抱く願いのひとつだが、この国ではそれがなかなかうまくいかなかった。 都市であれ地方であれ、そこに住む人びとがいつのまにかバラバラになっていて、地域づくりの役割を行政に丸投げしてしまっていて、そのクセから抜け出せないでいる。 一方、住民から託された地...
-
結城登美雄:「ないものねだり」から「あるもの探し」へ
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
人間というものは身近にあるものよりは、遠くに隔ってあるものを価値の対象にしてしまう心性をもっているという。隣の芝生がいつも青く見えてしまったり、幸せは山のあなたの空遠くにあると思い込んでしまう不思議な心理。「近代化」とは、そうした人間心理の上に成り立ってきた。先進地は西欧で日本は遅れている。だ...
-
第1回大山村塾・結城登美雄のあるものさがし
コメ0 THE JOURNAL 153ヶ月前
千葉県鴨川市内で、新しい地域活動が生まれました。関東各地で桜の見頃を迎えた先週末の7日、地元民が中心となり「大山村塾」(塾頭:高野孟)を発足させました。この地域づくり運動にTHE JOURNAL編集部から上垣・西岡が参加しました。写真と映像を中心に、当日の塾の様子をレポートします。4月7日付の高野論説「鴨川市...
-
結城登美雄:被災地から考える食の未来──古い大規模価値観から脱却を
コメ0 THE JOURNAL 162ヶ月前
未曽有の被害を出した東日本大震災は11日、発生から4カ月を迎えた。漁港や魚市場 など少しずつインフラの復旧は進んでいるものの、岩手県では9割の漁船が喪失し、漁師は仕事を再開する目処すらたっていない。いっぽう、中央目線で発せら れる被災地「復興」プランは本当に被災者への支援策になっているのか疑問が残る...
-
結城登美雄:「工業vs農業」という対立構造──篠原孝農水省副大臣とTPPの意見交換
コメ0 THE JOURNAL 169ヶ月前
左:篠原孝農水省副大臣、右:筆者、丸ビルホールにて 8日に東京農業大学と毎日新聞社が主催した「農and食─食料の安全保障と日本農業の活性化を考える」シンポジウムに呼ばれ、後半のパネルディスカッションでは篠原孝農水省副大臣とともに登壇しました。 10月以降話題にのぼっているTPPについての問題意識を出し合う...
-
甲斐良治:東北からの結城的革命放送
コメ0 THE JOURNAL 212ヶ月前
昨年の1月から、東北放送ラジオでわが師・結城登美雄さんが、毎週月曜から金曜まで毎日5分弱の番組をもっていることは知っていたのだが、「ローカル放送だから」と、聴くことはあきらめていた。それが昨日、番組名を調べようと、「結城登美雄&東北放送」で検索してみたら、なんと!東北放送のホームページで昨年2月...
-
甲斐良治:ゆっくりと?
コメ0 THE JOURNAL 214ヶ月前
もうご覧になった方も多いと思いますが、本日の朝日新聞夕刊1面連載「ニッポン人脈記」―「ゆっくりと<9>」に不肖・甲斐が故郷・宮崎県高千穂町の3人の若者とともに登場しています。朝日新聞、都丸記者の取材は1月2日。ホントに「ゆっくりと」でした。ちなみに明日の最終回は、私の大師匠、結城登美雄・吉本哲郎と...
-
急告(急過ぎますが)
コメ0 THE JOURNAL 216ヶ月前
あと30分くらいしかありませんが、本日19:30よりNHK総合で下記のような番組が放送されます。これまでここでも何度かふれてきた「戦後最大の農政改革」についてのもので、昨年秋にNHK東北で放送された「どうなる どうする 農業と食の未来」(結城登美雄師匠も出演)の反響が大きく、その全国版として制作...
-
甲斐良治:結城登美雄さん講演会「おとなのための食育入門」のお誘い
コメ0 THE JOURNAL 225ヶ月前
6月9日、東京・虎ノ門パストラルで結城登美雄さんの講演会が開催されます。――おとなの食育。それは子どもたちの食育を他者にゆだねるのではなく、自らが食の主体になること。そのためには日本の食の現在がもつきわどさ、危うさを見すえることから出発したい。これまでのような「あさきゆめみし」日々の延長にではな...