第285号 2018.9.18発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…日本の医療の仕組みや国民性を異常に自虐し、海外の仕組みを無条件に賛美する「海外出羽の守」がよく持ち上げる国に高福祉国家として有名なスウェーデンがある。スウェーデンは国家理念として「男女平等・人権尊重・個人尊重」を掲げており、この3本柱は社会制度に色濃く反映されている。果たして高福祉国家を成り立たせている背景には何があるのだろうか?
※「ゴーマニズム宣言」…今は、若者の自民党支持率が高くなっている。なんと今の若者は「共産党が保守、自民党政権がリベラル」と思っているのだ。ただここで若者がイメージしている「保守」とは、単なる「現状維持」「守旧派」といったものだ。そもそも若者というものは、いつの時代も常に変化を求めているものであり、何も変えないという態度は、単に年寄臭いと思って魅力を感じないものである。若者から支持されないことを嘆き、彼らに迎合してやる必要などない!大人が負うべき真の責任とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!子供と接する時に緊張を感じることはある?小中学生の頃にエロスを感じてときめいた芸能人は?人任せにできないことと、逆に人に任せないと安心できないことは?運動会の日に家で寝ていたパパを怒って!速見コーチの処分=無期限資格停止をどう思う?女子マラソンの魅力とは?海賊サイトのブロッキングをどう考える?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第97回「男女平等イデオロギー国家・スウェーデン」
2. ゴーマニズム宣言・第293回「若者に媚びを売るな!」
3. しゃべらせてクリ!・第242回「ぽっくん、貝になりましゅたの巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第97回「男女平等イデオロギー国家・スウェーデン」 日本の医療の仕組みや国民性を異常に自虐し、海外の仕組みを無条件に賛美する「海外出羽の守」がよく持ち上げる国に高福祉国家として有名なスウェーデンがある。
スウェーデンは立憲君主制の王国で、日本の約1.2倍の国土に、人口は東京都とほぼ同じ約1000万人。首都ストックホルムは札幌と似た気候で、11月から3月まではマイナス気温。冬の日照時間は1日6時間ほどしかないという厳しさだ。
日本には、この10年ほどで家具の『IKEA』や、ファスト・ファッションの『H&M』などが進出してきた。日本ともアメリカとも違う独特のセンスに、なんとなく憧れを感じる人も多いかもしれない。
■高福祉・高負担の福祉国家
18歳以下は医療費無料、18歳以上でも1年間に支払う医療費は上限が約1万2000円まで。大学・大学院まで教育費無料、児童手当、育児休暇時の給与補償、無料託児所、地方自治体による高齢者の在宅ケアなど充実している。
ただし、税金はべらぼうに高い。所得税は、収入に関係なく地方税が約30%。さらに年収390万円以上になると国税も20%~25%。プラス社会保険料として給与の7%を個人負担、28%を企業が負担。日々の生活では、消費税が25%(軽減税率が導入されているが、食料品でも12%)という具合だ。
憧れの高福祉を享受するには、それ相応の負担をしなければならない。
■専業主婦を否定する男女平等イデオロギー国家
スウェーデンは国家理念として「男女平等・人権尊重・個人尊重」を掲げている。この3本柱はスウェーデン・バリューと呼ばれ、国民に共有されており、社会制度に色濃く反映されている。スウェーデン国民はすべて平等で、等しく福祉と社会保障が提供され、絶対に差別されてはならない。
しかし、スウェーデンも王国発祥の時点からこのような国家理念を掲げていたわけではない。もともとは「父親が外で働き、母親が家を守る」という夫婦分業の成立した《伝統的な家族》が一般的だったが、1930年代から政権をとってきた社会民主党が、戦後、その理念である「男女平等」「女性の家庭からの解放」を急激に促進させたのだ。
コメント
コメントを書く泉美先生のトンデモ見聞録、憧れの国スウェーデンの実体は、先週のQanon夫婦の写真と同じく、気持ち悪かったです。“当たり前”の家族の姿が、全部当たり前じゃないっ!! 恐ろしいことが起こりそうですね。
建設主義で国家を作ると、おかしなことになる実例ですね。昔ながらの伝統的な暮らしをしてきたスウェーデン人は、さぞや戸惑ったことでしょう。大戦に参加しなかったのに、国民を分断するような悲劇が起こる…。皮肉ですね。
何か、スウェーデン人が、アンドロイドの様に感じてしまいます。
アイスホッケーのスウェーデンチームは、プレーが華麗でカッコ良く応援していたのですが、どこか脆かったのを思い出しました。
まあ政府からしたら医者の過重労働により社会保障費が跳ね上がるわけで
北欧型にはしたいんでしょうな。
我が現場の介護でも地域包括ケアシステムとか言って在宅から医療、介護、ボランティアの連携が推奨されています。
まあこれもかなり無理があるんじゃないか
施設入所を止めたいだけじゃないかになりますが、この流れは止めれないでしょう。
施設に入れるのは一部の金持ちという
時代が確実に進行しています。
皇后陛下は介護保険法施行の段階で
かなり気にしていらっしゃったようですが
この結末をどう見ておられるんですかね。
まあ皇室は流れには逆らわず順応をするが
伝統ですから、うまく機能をすることを
願っているのでしょう。医療、介護でも…
んん?ワークシェアリング、介護、社会保障、属人、移民…
スウェーデン、ぼんやりと理想の国のように思っていましたが、とんでもない事になっているのですね…
((((;゜Д゜)))
医療についても驚きましたが、家庭がこんなことになっているとは!
ころもさんが病んでまう~~
茶色の文字のところ、ワケわからんです
(;゜∀゜)
ほんとなぞなぞ
笹さんがスウェーデンにいなくて本当に良かったです
o(T□T)o
お大事になさってくださいm(_ _)m
東京医大の問題でよしりん先生の仰っていること、なにもおかしくないです。
大学の事務員をしている友人に、どう思うか聞いてみました。『仕方がないと思う』と言っていました。彼女は女性差別をよしとしている人ではないですし、男尊女卑の男は嫌い、だけど『俺男だから女を守る!』的な男性はOK!な、普通の感覚の女性です。
こんにチワワ!
よしりん師範のゴー宣を読みまして。
「変わりさえすればいいというものではない」、本当にそうです。
良く変わることもあれば、悪く変わることもある。
しかし無知だと良く変わるのか悪く変わるのかが解らない。
「変わりさえすれば」というのはただの博打ですね。
せめて「悪くならないように」と考えて欲しいものです。
「出羽の守の詩」
1960年代は「共産主義の国々出羽」、
1980年代は「アメリカ出羽」、
そして2000年代は「北欧諸国出羽」、
次に来るのは「キューバ出羽」(?)
次の次は「火星出羽」(?)
でも一番最後はきっと「あの世出羽」
どこまで行くの「出羽の守」
どこまで行っても完璧な世界などありゃしない
もうやめましょうよ「出羽の守」
こんにチワワ!
東京新聞のラトビア出羽守記事読みした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201809/CK2018092502000134.html
ヒドいもんですね。
人口の男女比率はスルーするんかい、
医学生の7割女性なのに外科医の男女比率がなぜ逆転するのか保健省報道官は首を捻るというが本当に捻ったんかい、
自国の現状を把握できていない人物がそんな要職に就けるわけないやないか、
いろいろ突っ込みたくなる駄記事ですね。
男性が少ない根拠が、二次大戦の戦闘が長引いたってのは、根拠としては古すぎませんか?
戦後70年以上経つのに。
重箱の隅を突いてスミマセン。
休刊ですか、まあ自爆した訳ですからどうしようもないですね、売れなきゃ意味が無いのでしょうけど劇薬に手を出したらこうなる見せしめですかね。