第322号 2019.7.16発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」するとして、2015年の日韓外相会談で交わされた「日韓合意」に基づき、韓国政府が設立した財団「和解・癒し財団」が、登記上、正式に解散されたことがわかった。日本政府が国民の税金から拠出した10億円を財源とした日韓合意の中核となる事業だったが、朴槿恵政権が倒れて文在寅政権に代わると、韓国政府は「合意には法的拘束力がない」と言い出し、一方的に財団の解散と事業終了を決めたのだ。これでまたひとつ、安倍晋三の外交大失敗が確定した。
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…今月8日、東京地裁にてジャーナリストの伊藤詩織氏が訴えている民事訴訟の口頭弁論(鈴木昭洋裁判長)が開かれ、原告の伊藤詩織氏と被告の山口敬之氏が出廷、それぞれの弁護人と裁判官による尋問が行われた。伊藤氏の証言は、『Black Box』に書かれていることや、これまでの記者会見、出演した番組などで述べてきたことと一貫しているが、山口氏の証言には不可解な部分が散見された。なぜ証言がコロコロと変わるのだろうか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!山本太郎議員をどう評価している?韓国に対する輸出管理強化をどう見てる?「集」に埋没してしまった議員が、我に返ることってある?海外ドラマの登場人物はなぜ全裸またはパンツ一丁で寝るの?共産党が女性・女系宮家を認める理由とは?安倍首相と会食する芸能人をどう思う?トキを繁殖して復活させることって正しいの?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第333回「やっぱり慰安婦問題は終わらなかった」
2. しゃべらせてクリ!・第279回「通掛聞造しゃん、今日もぶらり登場、ばったり遭遇!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第133回「Black Box事件検証7《山口氏の証言変遷》」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第333回「やっぱり慰安婦問題は終わらなかった」 韓国に「和解・癒し財団」というものがあったのだが、これが登記上、正式に解散されたことがわかった。
これでまたひとつ、安倍晋三の外交大失敗が確定した。
財団は、慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」するとして、2015年12月28日の日韓外相会談で交わされた「日韓合意」に基づき、韓国政府が設立していた。
これは日韓合意の中核となる事業であり、日本政府が国民の税金から拠出した10億円を財源に、元慰安婦には1億ウォン(約1000万円)、遺族には2000万ウォン(約200万円)の支給金の支払いなどを行っていた。
事業の対象になったのは元慰安婦47人と遺族199人で、そのうち元慰安婦36人と遺族71人が受給を希望したという。
ところが2017年、朴槿恵(パク・クネ)政権が倒れて文在寅(ムン・ジェイン)政権に代わると、韓国政府は「合意には法的拘束力がない」と言い出して日韓合意の検証作業を行い、その後、文在寅は「政府間の約束であれ、大統領として、この合意で慰安婦問題が解決できないことを明確にする」と表明した。
政府間の約束でも、大統領の一存で無効にすると平気で公言するのだからデタラメにも程があるが、それが韓国というものである。
そして昨年11月、韓国政府は一方的に財団の解散と事業終了の方針を発表し、日本政府の同意なしに手続きを進めた。その手続きが終了して財団は正式に解散したわけだが、その際にも日本政府への通知はなされなかったという。
これは韓国側による日韓合意の一方的破棄であり、仰々しく謳い上げた「最終的かつ不可逆的解決」は、たった4年も持たずに完全破綻したのだ。
そもそも韓国は財団設立当初から「裏切り行為」を行っていたそうで、その経緯を「文春オンライン」が記事にしている。書いたのは、山尾志桜里と倉持麟太郎を追い回し、わしに対して「我々はとんでもない証拠を持っている」と見え見えのブラフをかけた赤石晋一郎だ。なんだ、マトモな記事も書けるのか。
記事によれば、日韓協議では両国政府が10億円ずつ拠出して「未来志向財団」のようなものを作り、慰安婦問題だけではなく、若者の留学支援など、よりよい日韓関係を築くためのバックアップを行うというプランだったそうだ。
ところが韓国政府は10億円拠出を立ち消えにさせ、慰安婦問題のみを扱う財団を設立。当然日本政府側は「話が違う」となったが、安倍首相の目的は慰安婦問題に決着をつけ、その様子を米国始め国際社会に証人として見てもらうことにあったので、「それくらいは許容しよう」という判断になったという。
そして財団による支給金の給付が始まると、韓国の反日団体・挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会、現在は「日本軍性奴隷制問題解決の為の正義記憶連帯」という、ものすごい名前になっているらしい)などによる妨害工作が始まった。
村山政権下で発足し、元慰安婦に「償い金」を支給した「アジア女性基金」の時と同様、挺対協らは元慰安婦に「日本の汚いお金を受け取るな」と圧力をかけた。「待てば倍のお金が出るから、財団のお金は受け取らないように」と言われた元慰安婦もいた。もちろん、その後「倍のお金」など出なかった。
元慰安婦の7割以上が支給金受け取りを希望し、中には日本国民に感謝の言葉を述べた人もいたのに、そういう事実は一切無視された。
財団の韓国人スタッフは反対派の脅迫や嫌がらせを何回も受けた。理事長は催涙スプレーをかけられ、脅迫が家族にまで及んで辞任、ショックで外出できなくなったという。
そして、支給金を申請した人のうち元慰安婦2人と遺族13人にはまだ支払いが済んでいなかったにもかかわらず、財団は強引に解散させられ、未払いの人たちが支給を受けられるかどうかは不明だという。
毎度のことだが、韓国の「慰安婦支援団体」は実際には「反日」だけが目的で、問題の解決など一切望んでいない。元慰安婦は反日の道具として利用するものとしか思っておらず、元慰安婦本人のことなど、本当はどうでもいいのだ。
コメント
コメントを書く木蘭先生のブログから、北原みのり氏の口頭弁論傍聴記を読みました。
北口あっての山口、山口あってこその北口。同類なのでしょうね。男尊女卑の人間のおぞましい本音・本性をまざまざと見せ付けられた気がしました。これなんでしょうね。まさに、女を物としか見ていない。性犯罪なんて、ほとんど何とも思っていない。よくある事、当然の事ぐらいに思っている。
自分達の、その卑しい嫌らしい本性がまざまざと現れていることに、ひょっとして気付いていないのでしょうか。自分の周りでは当たり前の感覚だから、気付けないのでしょうか。
シャツを出してたのは、軽い出来事なんだよと、聴衆に印象付けたかったのではないでしょうか。詩織さんの気持ちをかき乱そうとする言動と、底の浅いパフォーマンスを使った尋問は、彼の人間性の下劣さと薄っぺらさを見事に物語っていました。
きっと、相当な覚悟と、相応の準備をして、この裁判に臨まれた伊藤詩織さんだからこそ、山口と北口の下卑た攻撃を耐え凌ぎ受け切り、初志のまま御自身の主張を伝えて、裁判として攻勢に出ることが出来たのではないか、そう思いました。
参院選が終わりました。私は個人、比例共に立憲に入れました。正直、れいわは政党要件を満たさないと思っていましたが、予想外でしたね。来る衆議院議員選挙では、山本太郎が、改憲による米国からの自立を前面に掲げたら、もちろん入れます。結局はそこに辿り着くと思います。今回は、辛辣かもしれませんが、同じサヨクなら、頭数が多い立憲の方が与党の暴政への牽制にはなると考えました。まだ多少は立憲的改憲に立ち返る可能性もないとは言えませんしね。似たような理屈で維新よりは共産というのもあり得たかもしれません。
枝野さんはほんと、こんなこと書かれて悔しいと思って頑張って欲しいですね・・・。
生放送を見ましたが、吉本は、6000人近く飼い殺しにしているのがそもそもおかしいです。ちゃんと選抜して最低保証して芸を磨く時間を確保させてやるべきでしょう。残れない人は、だらだら馬齢を重ねていくよりも、見切って他の道を探したほうがいいに決まっています。肩書だけ吉本芸人の実質底辺アルバイターを大量生産するのは罪でしかない。養成所ビジネスからしてそもそも酷ですね。
芸能事務所の「ファミリー」はヤクザ組織と同じだと思います。組にいる間は守ってやるけど、歯向かうなら干すぞという。兄貴分はメンツがあるから一応下っ端の面倒を見るけど、本質は弱肉強食の社会で、子分は使い捨てが当たり前。コインの表しか見ないと碌なことはありませんね。ほかに、ジャニー氏の死後の褒め称えぶりがもう、見てられないレベルです。毀誉褒貶という言葉をマスコミは知るべきだと思います。個人的には、松本は男気あるなと思いましたが、彼の立場はあくまでもオヤジ(組長)は裏切れない若頭なんですね。下手打った若衆は俺が組作って引き受けるから手打ちにしてくれやと言っている風に見えて、「Vシネだなあ・・・」と思いました。
腹黒い若頭補佐の宮迫は、根が素直なチンピラ亮と浪花節を演じて、組長を脅かす。それに賛同する組の幹部や若衆も出てくる。誰もかれも悪人というとアウトレイジですが、タケシがちゃっかりコメントするのも含めて、これは何の見世物なんだ?となってきている。まだいろいろ出てくるんでしょうけど、吉本が反社とつるんでいて、そんな会社に税金が流れ込んでいるなら、それはそれでいい機会なんで追及されてほしいですね。
まさか世間はヤクザの文脈じゃなくて、ほんとに生あったかい気持ちで見ていたりするのでしょうか。あんなんカタギの世界じゃおまへんがな、という話です。
かなり遅くなりましたが…。
先週の金曜日に期日前投票致しました。
比例は山本太郎、選挙区は共産党(神奈川選挙区)に入れました。
選挙区は、立憲は当選確実で維新と共産が競っていたので。
…投票率48%と聞いて、腰から崩れ落ちそうになりました。
よしりん先生、生放送の中では、これ言う勇気ないよと
言ってたけど、もうブログUPしてるじゃないですか!!(^^;;;
まぁ天才は止められないけど・・・炎上しそうだなぁ。。。
仕事も訴訟も忙しいんですから、マスコミ取材を増やさない方が・・・(^^;)
そうか。自分も書いてなかった。
仕事等ガチャガチャしてたから、選挙前に書けなかった。
残念。申し訳ない。
自分は群馬なので、山本一太の後枠を継いだ自民新人44歳男か、
りっけんの新人女か、N国の3人だけだったので、
りっけんの女に入れました(女性宮家賛成)。
しかし、自民が勝ちました…。
比例は、「れいわ」と書きました。
しんせんぐみの漢字間違えると、無効らしいので。
群馬は県知事選挙も同時にあり、
山本一太か、共産党の候補かでした。
もちろん一太じゃない方に入れましたが、
負けました・・・。
安倍の圧力・・・。
投票は期日前投票でした。
水曜に行きました。
著名人が怪しい人間から「お小遣いを貰う」話なら、吉本の話より「田中森一の『反転』」に出てくる「バブル紳士と有力政治家、芸能人の関係」の話の方が百倍、面白い。
安倍晋三、安倍晋太郎の話もででくる。
師弟関係制度を止めて学校制度を設けたのはある程度仕方ないことでしょう。
各々の分野でも徒弟制度を(人権侵害ということで)止めてしまったし、無給かつ暴力パワハラの温床とも言われますので、相撲も付人制度を見直すとまで言われていますよね。
相撲も戦前に力士会(力士の組合)を作って力士の報酬を上げようと努力して来ましたから。
にも拘らず徒弟制度の名残が相撲に暫く残って、貴ノ岩が後輩の付人をどついてしまうという事件にまで発展してしまうんですよね。
伝統芸が失われてしまうということの代わりに大量生産の道を我々日本人は選んでしまったんですよね。
お笑いも大量生産大量消費になってしまいましたよね。
ぽっと出の芸人も一年保てば良い方で半年の命みたいな芸人が増えて来ましたよ。
多くの6000人の芸人を抱えるのも結局いつヒットするか分からないからとっておくと言う理由なんですかね?
若手だけでなく何故か芸歴が長くこれまでヒットしてなかった芸人が受けることもあるようですからずっと塩漬けのままにしているかも知れないですね。
木蘭先生のトンデモ見聞録『Black Box事件検証7《山口氏の証言変遷》』を読みました。
頭悪いですね、山口氏は。地頭が悪いんでしょうね。
そして、みっともないですね、山口氏は。恥も外聞もかなぐり捨てて何が何でもやってないことにしたいんでしょうね。でも、どんどん自分の首を絞めていますね。
こんなので勝てるはずが無いし、もし勝ってしまったら、トンデモなくおかしい判決が1つまた増えることになりますね。
この裁判により、事件の内容が広く知られる事になると思うので、中村格が逮捕を握り潰した異常さも、広く知られることになるのでしょうね。