第329号 2019.9.17発行
「小林よしのりライジング」
【今週のお知らせ】
第140回「人にはいろんな生きざまがあるという話2」
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配信お疲れ様です。台風ばかりで疲れますね。
現在の価値観を至上として過去を裁くという人は、同様に未来の価値観に裁かれることでしょう。とすると、より進んだ未来から裁かれるような今の自分たちに、なんの価値があるのか、となる。常識人はそのあたりを直感的に悟っているから、その時はそのようにしかならなかったんだ、と暗黙の内に諒解する。現代人が、しばしば過去を否定することで、みずからの生の足元を掘り崩しつつも優越感に浸るのは、倒錯的であるとしか言いようがありません。人類の進歩というのが、無限に他人に後ろ指を指し続ける、また自分も指され続けることでしかないというのなら、そんなのまっぴらごめんだと思います。第一、そこには救いがない。親が子に、またその子も自らの子に糾弾され続けるような社会に、未来なんてものはありません。
人間は不完全なままに生まれ、不完全なままに死にます。そこに例外はありません。そして、そんな人間たちが作る社会も永遠に不完全なままです。無論、段階的改善は必要ですが、所詮は人間のやることなので限度がある。改善はしばしば改悪となり、革新は新たな特権や格差を生む。その繰り返しです。無論、徐々に社会を良くしていくことは重要です。しかし、現代人が、過去からみた未来人たる自己の特権に酔い、過去の過ちを不寛容に糾弾するとき、また新たな過ちを犯しつつあるとは言えないでしょうか。
ライジング配信ありがとうございますvv
木蘭さんの「トンデモ見聞録」、第139回「人にはいろんな生きざまがあるという話2」について。
極妻さんはすごく筋の通った人だなと感じました。ヤクザの世界の後ろ暗い部分を、闇を分かっているがゆえの、潔さ。
世間知らずの清廉潔白な正義の味方面してる方々より。はるかに好感が持てます。
実際のところ、悪人を相手にするほうが気が楽だしやすいと言えます。悪人は「自分は決して正しくない」と分かっているのですから。
善人は「自分は完全に正しい」と信じ、疑うことなどありません。善意を盾に、相手に反論を許さない。善意がときに悪意よりも恐ろしい凶器となる所以です。
今の日本社会がクリーンさを執拗に求めている様は、小野不由美さんの十二国記シリーズに出てくる峯王・仲韃と似ていると感じました。仲韃は「その者が自分に見せる態度、聞かせる言葉が正義に適っていれば、それでその者は潔白だと思い込んでしまうところがおありだった。自身が表が潔白ならば裏もそうに違いない、と思い込んでしまわれるような人の好いところがおありだった」と家臣に評されていました。
それゆえに仲韃は一分の汚れもない国を作ろうとして、些細な汚れすらも許せなくなり、親の看病のために収穫前の畑を離れただけで死刑、髪飾りをつけて出かけただけで死刑にされ、60万人もの民が殺されるにまでなっていまいました。
小さな過ちすらも許せない完全に穢れのないクリーンな世界を追い求めた結果の大虐殺。
正義は悪よりはるかに暴走しやすく、ブレーキがほぼ効かない。性質の悪い存在です。
少しお邪魔します。
>>97
まず最初に、言はずもがなのことを記しますが、「大躍進」・「文化大革命」・「ポルポト派」なども同根なのでしょう。
『銀河鉄道999』にも、「二重惑星のラーラ」という同じような趣旨の話があったように記憶しています。
加えて、『戦争論2』に描かれている、向井千恵子さんの元夫という人は、自分が「正義」の立場であると思い込み、「戦犯の娘」という「巨悪」の象徴である妻を「断罪」したつもりになった、と解釈することもできるのかな、と思いました。
こういう人たちは、「無自覚」に自分が「善人」であると思いこんでいて、自身に「誤謬」があるとは気づいていない。だから、他者を裁く権利があると「無意識」に思いこんでいる。だからこそ、「デビルマン」の牧村家の家族を虐殺する大衆のように恐ろしい。
ナチスの党員が個々人としては普通の人で、ヒトラーの命令のもとでユダヤ人虐殺など残虐性を向きだしにする行動の源は、こんなところにあるのか、とも感じました。ナポレオン軍のスペインでの行為(「マドリード、1808年5月3日」)などについても。
「十二国記」はアニメになったので、興味を持って文庫本を揃え、夢中になってよみました。このライジング投稿欄のどこかにも、(昔、別のハンドルネームを使っていた時に)安倍夫妻によんで欲しい本としておすすめしたいというような趣旨のことを投稿しました。
峯王仲韃の話は、「風の万里 黎明の空」ですね。私の好きなエピソードです。
そういう投稿をしている自分も、どこかで自分のしていることが善意にもとづいてやっていることだという勘違いや傲慢さがあるのかもしれないです(とりわけ、昔の投稿にはそれがあったように感じます)。「正義」を振りかざしている、あるいは「正義」など常識で論外だという前に、自己の行為を見つめ直してみる謙虚さが必要なのではないか、ということを、肝に銘じなければならないのでしょう。
今号のコメント欄でも、少し出しゃばりすぎました。内省します。
ゴー宣「今の価値観を過去に適用する愚」を読みました。想像力が無くなっている人が多いとは、日々、思う事が多いです。さっきも、仕事の現場で、そんな話をしていました。想像出来ないのか、想像する事が嫌なのか、どちらも有りそうですね。
『なつぞら』でのタバコの件は、全く気付きませんでした。確かに、あの時代の大人の男達は、パカスカ吸っていましたね。吸っていない人が珍しかったんですよね。
そういえば、宮崎駿はヘビースモーカーですね。
『ちゅらさん』のシートベルトも全く気付かなかったなあ…。見方が浅いですね。
時浦さんのブログを読んで、『ワンピース』のサンジの描写が貴重だと知り、驚きました。今、タバコを吸うシーンを描けなくなっているんですね…。
サンジは料理人なのにタバコを吸うのはどうなんだろうと、ずっと思ってきたんですが、複雑な心境になります。見る人に影響があるのなら、やはり描かない方がいい気もしますが。
映画やドラマで、タバコをかっこ良く吸ったり、ビールや日本酒を美味そうに飲むシーンを見ると、自分もやりたいなあと思う事は有ります。でも実際、最後は自分の意志ですよね。
ゴーマンの最後の言葉、プロフェッショナルならではの言葉には、シビレました。
トンデモ見聞録
最後切なくてジーンρ(・・、)ときました。
極妻さん、京子ちゃんと仲良くお付き合いしながらも、若頭さんとくっつかないようにとかあちらの世界に引き込まないよう気を付けていたんですね。
いつか別れがくることも覚悟していたんでしょうね。
((T_T))
木蘭さんがお勤めされていたお店のなぎら健壱似のオーナーさんも、女の子達を守り、店の外でばったり会っても知らないふりをしてくれる気遣いがあって…
((T_T))
たまらんです
ゴー宣「今の価値観を過去に適用する愚」読みました。
『なつぞら』にタバコのシーンが無いことに気がつきませんでした(^_^;)
明らかに不自然なはずなのに。
『いだてん』観てますがタバコ吸ってますね~
『あまちゃん』のシートベルト、これも多分気が付かなかったです。
私が免許取ったころは運転手もシートベルトしてませんでしたね~ガソリン90円台でした。懐かしい。
以前『オモクリ監督』という毎週ひとつのテーマに沿って主に芸人がVTRを撮って発表する番組があって、『クレーム』というテーマの時の千原ジュニアの作品が面白かったです。
ドラマの設定で、若いお父さんが横断歩道の反対側で自分の娘が轢き逃げされてしまうのですが、赤信号ですが車がきていないのに、青になるまで待ってから娘の元へ行ったり、娘を車に乗せて病院へ向かうときに娘にもしっかりシートベルトをしたり、運転前に車の点検をしっかりやったり(笑)
制限速度キッチリで走ったりするという…最後は、それでもクレームの電話を入れる千原ジュニア演じるおばちゃんのシーンで終わりました。
なかなか考えさせられる作品でした。
トンデモ見聞録に登場する、木蘭さんの御母堂とお付き合いしてた極道の奥様は
気持ちの良い、潔い人だなと感じました。自分がどの世界で暮らしているかを
常日頃から自覚していたからこそ、分を弁えた態度で接していたんだろうなと
思います。
今は人権の拡大が声高に叫ばれ、ネットで気軽に意見がいえるせいか、
線引きができてないように伺えます。それは結局、人付き合いの上で
自分の醜い姿を相手に晒してしまいかねない事態になるように思います。
自分は人付き合いが苦手ですが、できるだけ分を弁えていきたいと思います。
今の価値観を過去にさかのぼって適用することはできないことは
戦争論を読んで学びましたが、今回のゴー宣を読んで改めて普遍的な
ことだと思いました。
大衆娯楽作品に昔の価値観を入れるのも、その通りだと思います。
自分もヤクザなど、実際に付き合った経験はありませんが、漫画やTVで
その存在は知りました。
昔の価値観を知っておかないと、それこそ慰安婦問題のように歴史の縦軸の分断が
また起きると思います。
NGT48事件の本当の敵は、新潟商工会議所の佐野氏、加藤氏、本間氏、小熊氏だ!
こいつらは、娘を使って利権を守ろうとしている。
娘も娘なら、親は最悪だ!
一億五千万円の税金を返せ!
そして、NGT48は解散しろ!
関西ゴー宣道場設営隊ホームページ管理人のカレーせんべいです。
ホームページの【掲示板道場】に、
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私も、国連で独演していた少女に異様さを感じていました。なので小泉進次郎の「セクシーに」があまりにも少女と真反対の素っ頓狂ぶりで笑ってしまいました。