人間関係と動機が複雑かつ、不明な為この事件の全容を解明するには角田本人や李正則、瑠依被告らの供述を待たなければならないだろう。警察もマスコミも当然、僕もこの事件の真相はつかみきれていない。
だからこの事件の謎は二つに絞られると思う。
① なぜとのような集団を形成せしめたのか
② なぜあのような大量の殺人を犯したのか。
② については角田グループの言を待つしかないが、①に関しては密かに、僕に接してきた人物の言葉と存在で何となく、その謎の一環が分かってきたような気がした。
仮にこの人物をAとしておく。
彼はいったい何者なのか。角田グループの周囲にいて、護衛やケツもちをしていたと語る。そのなれそめと角田周辺の様子を語ってもらった。現在、大阪を転々と逃亡しており、自分は事件に関係ないという。
実は一か月前に一回、接触してきて、それはアサヒ芸能に記事を書いたのだが、それから約一か月後、高松でまた遺体が見つかったり角田被告が「全て私の責任です」と言ったりで事件が進展している。
そこでダメ元で彼に電話したところ、運よくつながったのでここでレポートしておく。
僕は先日、同じ内容でTBSラジオ『Dig』に出演したが、この時はA氏との一問一答を話すだけけの時間的余裕がなく、今回ブロマガ読者だけにその内容を公開する。
アサヒ芸能を読んでいない方の為に、最初にA氏と角田グループのなれ初めの部
分だけ、一部転載する。
以下、一か月前の一問一答である。
――元々Aさんは何をしていたのですか?
「●●組の枝の枝でチンピラをしていました。今は違います。堅気です」
要するに角田グループのバックにはヤクザがついていたという事だ。マインドコントロールや洗脳という部分もあるが、恐怖支配の裏側にはやはりヤクザが存在していたのだ。
――なぜ今、話題の角田美代子と関わったのか、その経緯を教えて下さい。
「ヤクザをやっていた頃シノギが苦しくてパチプロみたいな事をしていたんですよ。それで一緒に開店プロみたいな事をやらないか、とパチンコ屋で顔見知りのマサさん(李正則・死体遺棄などで実刑判決)に声をかけられました」
――それについては組の人間は知っていたんですか?
「兄貴には言いました。そうしたら、あの仲間は色々悪い噂は聞くけど、先代と角田(美代子)の叔父が関係あったから好きにすればいいじゃないか、と言われて仲間に入りました。そこから付き合いが始まったんです。何かトラブルが起きたらこっちに全部ケツは持って来い、と言われました」
ハッキリと肯定はしていないが、実質、護衛係をしていたようである。それは以下の問答でも推測できる。
――実際にケツを持っていった事はあるのですか?
「飲み屋で騒いでいて店側から苦情を言われて、その店のケツ持ちがよその組だったので相談には行きました」
このように実質的には護衛をしていたようだ。ただし、組には内緒だったようだ。
――角田美代子たちは、尼崎で色々悪さをしていたグループみたいと聞きますが実際はどうだったのですか?
「ええ。でも尼崎と言うか、正確に言うと杭瀬(くいせ)ですね」
杭瀬駅は(くいせえき)は、兵庫県尼崎市杭瀬本町にある阪神電鉄の駅である。阪神本線で兵庫県最東端に位置する。
――何人位でパチンコ屋を回ってたのですか?又どこらへんまで?
「尼崎周辺だけでなく色々回りましたよ、多い時で、10人位で行動していましたね」
10人で行動をしていたのならかになり目立ったはずだ。
――その金は誰が出していたのですか?
「角田美代子さんです」
――何でそんなに金を持っていたのか、わかりますか?
「本人とかその回りは昔やってたシノギで蓄えはあるし、毎月固定収入があると言っていましたね」
――それについては不思議に思わなかったんですか?
「正直、不思議でしたね。だけど実際に何人も抱えてメシ代も全て出すし、たまに洋服なども買ってくれたりしてましたしね」
一体、A氏はこの事件にどの程度関わっているのか核心をついてみた。
――正直な所、あなたはこの事件には関わってないんですか?
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何故もっと早くに事件が発覚しなかったのか? ヤクザと警察の関係は? ヤクザと警察とパチ屋の関係は・・・? 闇社会とは僕ら一般人にわかりづらい所にあるのに、すぐそばに潜んでいそうな気もします。人事ではないですね。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。