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岡田斗司夫の解決!ズバっと「漫画の面白さを論理的に解説」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと「漫画の面白さを論理的に解説」

2014-12-15 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/12/15
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。
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    「漫画の面白さを論理的に解説」
    【質問】
    “漫画を読まない人の気持が分かりません。漫画の面白さを論理的に解説してください。“


    【回答】
     漫画の面白さというか、「なぜ漫画文化が日本でこんなに栄えてるのか?」というやつで、色んな私論はあるんだ。いろんな人が言ってて、聞くに耐えるものはほとんどないんだ。例えば、僕が言ってるのには、「日本はお小遣い文化圏だから」っていうこと。

     岡田斗司夫の説としては、漫画やアニメのようなジュブナイル文化、いわゆる大人と子供の間の人達の文化が日本で栄えたのは、お小遣いをあげる文化があるから。お小遣いはよその国ではあげない。で、他所の国ではお小遣いをあげないから子供が欲しい物は親が買い与えるようになる。そこらへんが諸外国と日本との違いで、日本だと子供に”お金という自己決定権”を与えるんだ。

     海外、ヨーロッパ圏では特にそうなんだけど、子供に銃を持たせないのと同じように、子供にお小遣いをあげない。なぜなら、銃というのは誰でも殺せる兵器だからであって、子供が持つのは危険同じように、お金っていうのは子供が持っていても同じ効力を発揮してしまう。だからどんな金持ちであっても子供にお小遣いはあげない。そうじゃなくて、子供に甘い親であれば、子供が欲しい物を無制限に買い与える。でも、その時に一応、親の目というフィルターを通すんだ。

     ヨーロッパでは、なぜ子供達が美術館や博物館に行くのかという理由として、「あの国はみんな教養が高いから」「文化度が高いから」というけど、そうじゃない。子供がどこに行くのか、の自己決定権をあまり与えてないんだよね。それはキリスト教による考え方で、「理性がまだ芽生えて成熟していない子供という段階は野蛮であって、理性のある大人に服従すべき存在」って考えてるんだ。

     日本っていうのは東アジアは儒教文化、祖先崇拝っていうのがある。祖先崇拝は、当然のことながら、ボケてきた老人も尊敬しなきゃいけない。なので、アメリカ、ヨーロッパみたいに”理性が強いものイコール素晴らしい、偉い”という文化にはなり得ないんだよ
     特に日本は独自の仏教発展があった結果、「幼い者が偉い」「純粋無垢な者が最も正解に近い」「生命の原型に近い」という考えを持つに至った。だから、子供達の判断は正しいという。
     だから、子供が政治批判をするとか、「子供の目に今政治はどのように写っているのでしょう」とか、そんなことを言う国民なんて世界中で日本だけなんだ。それぐらい、僕らは子供の価値観とか考え方を信用してる。

    「ロリコン賛美」(コメント)

     今、コメントで流れたように、それがロリコン賛美に一部繋がってるかも分かんないんだけど、日本人の考え方としてはそういうのがある。
     なのでお小遣いを子供に与えて、子供が自分の判断でお金を使うことに関して、嫌悪感を感じない。結果、日本では子供達が好きなものを自分で買うので、子供達が自分がカッコイイと思う文化を育てるようになってしまった。ちょっと経済学的な言い方になるけど、それが日本の漫画やアニメが伸びた原因、というのが俺の考え方。

    「漫画の面白さを論理的で」って言うなら、昔聞いて「なるほどな」って思ったのがある。それは日本語の構造と漫画のコマ割りとの間に関係なんだ。日本語というのはウラル・アルタイ語系の膠着言語。いわゆる言葉と言葉がくっついている。膠着っていうのは膠(にかわ)でくっつくことなんだけどさ。接着剤でくっつけるようなもの。
     英語みたいに動詞とか名詞とか各品詞に完全に分解できないんだよね。そうじゃなくて、漢字、ひらがな、カタカナが、それが関係代名詞なのか、名詞なのか動詞なのかよく分かんない状態でくっついている。
     漢字があったら、ひらがながあって、カナがあって、また漢字になる。実はビジュアルで書くと日本語の構造ってこういうふうになってるわけだよな。

    (岡田、ホワイトボードに書いて説明する)

     各言葉が繋がっている。本来言えば、グループになっているものを無理やりくっつけてるようになってるんだ。これが漫画のいわゆる1ページの中で、コマを割って、複雑なコマ表記にすごく似てる。これは評論家の呉智英さんが言ってるんだけれど、コマのくっつき方で、アメコミとかヨーロッパのバンド・デシネとかを見ても、コマの構造が自由自在なものが珍しい。これは日本語の膠着言語特有の読み方ではないかと。
     だから日本人は、コマの大小というのを使い分けることができるんだ。それは漢字、ひらがな、カタカナが混在している。「明らかに他国の言葉を入れながら、言葉が作れる民族だからだ」と言ってて、なるほどと思いました。

    【まとめ】
     日本語の膠着言語特有の読み方が日本の漫画の複雑なコマ割りに対応している。また、日本では子供にお小遣いをあげる文化があります。そのおかげで、子供が自分でカッコイイと思う文化を育てるようになったから、漫画やアニメが伸びた、と思います。


     
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