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岡田斗司夫の解決!ズバっと「SFマインドを持っている経営者」(後編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと「SFマインドを持っている経営者」(後編)

2015-05-24 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/05/24
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。

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    「SFマインドを持っている経営者」

     「ドラッカーよりもハインラインを読んでた」ような、SFマインドを持って会社経営やサービス提供している経営者に心当たりはありますか?
    ※この回答は2012/09/08に行われたSF読書会「ドラッガーよりハインラインを読め!」を文章起こししたものです。

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    (前号からの続き)

     何が言いたいかというと、"原理を思いつかないようなアイデア"を考えないとダメだと思ってるんですね。

     iPhoneのようなデバイスで、「既存の技術だけで言語の自動翻訳ができる」とか、「しゃべったら、数秒後に翻訳が出てくる」とかあるじゃないですか。
     でも、自動翻訳は人間にとっては当たり前。
     しゃべった瞬間に変換できるようになるに決まってるんです。


    ■滑舌の悪い人に自動翻訳は役に立たない

     そうじゃなくて、SFの考え方とは何か?

     ”Siri”ってありますよね。iPhoneに向かってしゃべった言語を認識してくれるやつ。
     そのうち、Siriが言語翻訳もしてくれるようになるだろう。日本語で話をしていると、自動的に英語で翻訳してくれるようになる。
     しかし、技術の過渡期においては、多分認識してくれない人もいるだろう。

     だって、しゃべりが下手な人間にとっては、この機能、意味ないんですよ。
     日本語で「えー、あー」と言っている人間の前に自動翻訳機を持ってきても、英語で「Eh...Ah...」と出てくるだけで、まったく意味がないんですね。

     じゃあ、どうやったら、口下手な人が他人とコミュニケーションとれるのか?
     どうやったら、両者の間にブリッジを架けられるのか?

     そういう視点にまで行かないと、ただ単に、「デバイスの性能が伸びました、こんなことができます」という企業側のプレゼンテーションに終わってしまう。


    ■ヘンな可能性もたくさん考えないとデバイスの未来はない

     口下手な人が存在する理由を考える。
     それは僕らがしゃべる時に、「どうやって頭の中に言語を作ってるのか?」という発想なんですよ。

     SFを読んでると、テレパシーにも色んなものがあるのが分かる。
     仮に、僕が「イヤだな」と思ったら、同じテレパシー持っている人が「イヤだな」って分かるって世界であるとして。
     では、僕らは脳のどの部分で、「イヤだな」という部分を言語化してるんだろうか?
     「イヤだな」と思う瞬間の脳の動きや波動があったとして、それを感知する機械をつくったとしても、「イヤだな」以外の言葉に翻訳されることがあるんじゃないだろうか?

     そういうヘンな可能性を一杯考えないと、デバイスの未来にしても何にしても見えてこないと思います。


    【まとめ】
     新しいデバイスを作るにしても、"原理を思いつかないようなアイデア"を考えないとダメだと思います。
     口下手や人はなぜ存在するか、言語はどうやって生まれるのか。変な可能性をたくさん考えなければ、デバイスの未来は見えてきません。
     
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