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書評:トコトンやさしい海底資源の本
コメ0 億の近道 チャンネル版 74ヶ月前
書評:トコトンやさしい海底資源の本 大高敏男 乾睦子 著、 日刊工業新聞社 https://amzn.to/2QW05ED 「海底資源」というキーワードをかなり幅広く解釈した内容ですが、その範囲の広さにもかかわらず、コンパクトかつ充実した内容だと思います。 特に第1章、第2章で鉱物に関する基礎知識の解説(担当:...
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書評:ソクラテスの弁明・クリトン
コメ0 億の近道 チャンネル版 75ヶ月前
書評:ソクラテスの弁明・クリトン プラトン 著、 講談社学術文庫 https://amzn.to/2OBk1uL ■「悪法も法なり」なのか? ソクラテスは無実の罪(不敬神)で、邪悪なアテナイ市民から訴えられ、アテナイ市民の多数を占める「心無い」人々によって死刑を宣告されました。ソクラテスはこの判決が「無実の者を罰す...
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書評:欧州解体 ドイツ一極支配の恐怖
コメ0 億の近道 チャンネル版 75ヶ月前
書評:欧州解体 ドイツ一極支配の恐怖 ロジャー・ブートル 著、東洋経新報社 https://amzn.to/2LWXPcn■クレディ・リヨネ銀行での思い出(ユーロの導入は政治的決断) 私がフランス国営・クレディ・リヨネ銀行で勤務を始めたのは1989年。 その後、マーストリヒト条約(欧州連合条約)が1991年12月に合...
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ドラッカー18の教え 第18回
コメ0 億の近道 チャンネル版 75ヶ月前
産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/ 9月号連載記事 ■ビジネスに最も大事なのは真摯さである。お金のためだけに働く人間はいない(社風) ●人間は嘘をつく動物である 嘘をつくというのは高度な知的活動です。例えば、ミドリムシやゾウリムシのような単純な構造の生物は、外界の刺激に対して反応するだ...
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書評:10万年の世界経済史<下>
コメ0 億の近道 チャンネル版 76ヶ月前
書評:10万年の世界経済史<下> グレゴリー・クラーク著 日経BP社 https://amzn.to/2PkVlHX●経済成長が無い世界と爆発的成長をする世界 <上>に引き続いて、<下>でも著者が定義づける「マルサス的人口論」がベースとなった話が展開します。「マルサス的人口論」とは、ごく簡単に言えば<1800年以前...
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書評:10万年の世界経済史<上>
コメ0 億の近道 チャンネル版 76ヶ月前
書評:10万年の世界経済史<上> グレゴリー・クラーク著 日経BP社 https://amzn.to/2nyIcyi まだ全体の半分である<上>を読んだだけで判断するのは早すぎると思いますが、まとまりの無い内容です。確かに個別のエピソードや資料などには興味深いものが多いのですが、<10万年の世界経済史>という壮大な...
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書評:トコトンやさしい電気自動車の本
コメ0 億の近道 チャンネル版 76ヶ月前
書評:トコトンやさしい電気自動車の本 第2版 廣田 幸嗣 著 https://amzn.to/2OM53mt 本書にも書かれているように、電気自動車はフィルクス・ワーゲンやダイムラー(ベンツ)をはじめとするドイツ自動車産業の礎を築いたフェルディナント・ポルシェ博士(1875年~1951年)の時代から実用化さ...
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ドラッカー18の教え 第17回
コメ0 億の近道 チャンネル版 76ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 8月号連載記事 ■強みに集中し、弱みは無視しろ ●企業は強みによって競争に勝つ、弱みでは無い 「企業は強みによって競争に勝つ、弱みでは無い」という言葉がドラッカーの考えを雄弁に物語っています。ただ、神が与えた人間の本能は、多くの人々に全く反対の行動をとら...
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書評:トコトンやさしい自動運転の本
コメ0 億の近道 チャンネル版 77ヶ月前
書評:トコトンやさしい自動運転の本 クライソントロンナムチャイ 著、日刊工業新聞社https://amzn.to/2Abgv7O 「完全自動運転」の将来性については、色々な議論が交わされています。 しかし、私のみる限り、近い将来に自動車の完全自動運転が実現する可能性はほとんどありません。 それは飛行機(旅客機)の自...
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書評:隷従への道
コメ0 億の近道 チャンネル版 77ヶ月前
書評:隷従への道 フリードリヒ・ハイエク 著、日経BP社 https://amzn.to/2utJChn ●ファシズムと共産主義と絶対王政 アドルフ・ヒットラーが社会主義(共産主義)者であったことは、あまり注目されませんが、彼が率いたナチスの正式名称は国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)であり、まぎれもない社会主義...
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書評:トコトンやさしい 配管の本
コメ0 億の近道 チャンネル版 77ヶ月前
トコトンやさしい 配管の本 西野悠司 著、日刊工業新聞社 https://amzn.to/2ueL5qS ウォーレン・E・バフェットは「投資の成功のための本質」を「安く買って売ることである」と看破しています。 「なんだ、当たり前のことじゃないか!」と思われる方が多いかもしれませんが、バフェットに言わせれば「世の中の...
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ドラッカー18の教え 第16回
コメ0 億の近道 チャンネル版 77ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 7月号連載記事■失敗のない人間は何もしてこなかったのである ●過去を変えることはできる 最先端のタイムマシンの研究(ほんの数十年前までは、タイムマシンの研究をしている科学者はマッド・サイエンティスト扱いでしたが、素粒子レベルでの研究は現在学問として認め...
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日経平均が10万円を突破するのはいつか?
コメ0 億の近道 チャンネル版 77ヶ月前
「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」という本を講談社から出版したのは、2010年5月ですからかなり昔のことになります。 当時はリーマンショックの生々しい記憶がまだ冷めやらぬ時期で世の中の反応は「2万円?夢物語でしょ!そうなったらうれしいでけど・・・」というものでした。人々は2万...
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書評:量子コンピュータとは何か
コメ0 億の近道 チャンネル版 78ヶ月前
書評:量子コンピュータとは何か ジョージ・ジョンソン 著 早川書房 https://amzn.to/2M57UVn これまで株式市場などで「革新的技術」だとの評判を得て、「今すぐにも実用化」されそうな話をマスコミがたれ流した事例は数え切れません。 「(常温)超電導」、「(常温)核融合」、「人工知能(AI)」などい...
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書評:大収縮 1929-1933
コメ0 億の近道 チャンネル版 78ヶ月前
書評:大収縮 1929-1933 「米国金融史」第7章 ミルトン・フリードマン+アンナ・シュウォーツ 著、日経BP社 https://amzn.to/2LK2zCu 米国の金融に関する歴史を詳細に論じた「米国金融史」の中で、いわゆる「大恐慌」に関する部分をピックアップした書籍です。 今からは考えられないことですが、こ...
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書評:資本主義と自由
コメ0 億の近道 チャンネル版 78ヶ月前
書評:資本主義と自由 ミルトン・フリードマン著、日経BP社 https://amzn.to/2LYUVVZ ●自由こそ資本主義の源流 1962年にそれ以前の講義内容を基に出版された本ですが、60年近く昔の内容であるにも関わらず、現代我々が直面している諸問題に関して鋭く切り込み、かつ明確な解答を与えている名著です。 1...
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ドラッカー18の教え 第15回
コメ0 億の近道 チャンネル版 78ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 6月号連載記事■コミュニケーションは受け手が主役 ●禅問答 こんな禅問答があります。 「誰一人いない山奥で大木が倒れた。音は聞こえるか?」 山奥で大木が倒れれば、空気は当然振動します。しかし、それが「音」になるためにはその音が、人間の耳の中の鼓膜を振動...
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書評:史上最大の発明 アルゴリズム
コメ0 億の近道 チャンネル版 79ヶ月前
書評:史上最大の発明 アルゴリズム 現代社会を造り上げた根本原理 デイヴィッド・バーリンスキ 著、早川文庫 https://amzn.to/2x574W0 物理学における「統一理論」の数式は、「神の方程式」とも呼ばれます。 実のところ現代科学は、キリスト教というカルト宗教の蹂躙と対決しながら発展したように見えて、実...
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書評:「ゆらぎ」と「遅れ」 不確実さの数理学
コメ0 億の近道 チャンネル版 79ヶ月前
書評:「ゆらぎ」と「遅れ」 不確実さの数理学 大平徹 著、新潮社 https://amzn.to/2IFkjkQ 「神の方程式」と呼ばれる「すべての事象をたった一つの方程式で表す」ことを目指す、相対性理論や量子論などの対岸にある「不確実さの解明を目指す【現実の科学】」のうち、「ゆらぎ」と「遅れ」にスポットをあてて解説...
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書評:歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか
コメ0 億の近道 チャンネル版 79ヶ月前
書評:歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか マーク・ブキャナン著、早川書房 https://amzn.to/2HJR4cM マーク・ブキャナンは、この本の出版後「複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線」という本も書いていますが、こちらのほうがより「本質」に鋭く迫った内容です。 タイトルでは「歴史」とな...
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ドラッカー18の教え 第14回
コメ0 億の近道 チャンネル版 80ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 5月号連載記事■大きければいいというわけではない ●大きいことはいいことだ? 私と同世代かそれ以上の方なら、山本直純氏が出演したエール・チョコレート(森永製菓)の「大きいことはいいことだ!」というコマーシャルをご記憶のことでしょう。当時はまだ高度経済成...
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書評:複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線
コメ0 億の近道 チャンネル版 80ヶ月前
複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線 マーク・ブキャナン 著、 草思社 https://amzn.to/2qCmGuv ●世間は狭い 街角でばったり知人に会った時などに、「It's a small world!」(世間は狭いね)と言います。この「街角で知人にばったり現象」は、「確率論」の観点から考えれば実はそれほど珍しいこと...
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書評:確率とデタラメの世界 偶然の数学はどのように進化したか
コメ0 億の近道 チャンネル版 80ヶ月前
確率とデタラメの世界 偶然の数学はどのように進化したか デボラ・J・ベネット 著、白揚社 https://amzn.to/2v5j8FG 「杞憂」という言葉があります。 中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から生まれました。心配する必要のないことをあれこれ心配することを意...
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"地球温暖化教"と"地球寒冷化問題"
コメ0 億の近道 チャンネル版 80ヶ月前
Newton(ニュートン) 2018年5月号 https://amzn.to/2GvZ58M Newtonは毎月欠かさず読んでいますが、毎号とても興味深い記事にあふれています。特に、5月号の「ゼロからわかる量子論」の「量子コンピュータ」に関する話は、量子コンピュータとは何か(ジョージ・ジョンソン著 早川書房)の内容...
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ドラッカー18の教え 第13回
コメ0 億の近道 チャンネル版 80ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 4月号連載記事 ■長期と短期は両立しない ●日銭を稼ぐことと、将来の大きな果実 毎日の暮らしを成り立たせるために、定期的で確実な収入があるのが望ましいのは、いうまでもありません。しかし、その収入から将来への投資としてある程度の資金を振り分けることも必要で...
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書評:たまたま 日常に潜む「偶然」を科学する
コメ0 億の近道 チャンネル版 81ヶ月前
書評:たまたま 日常に潜む「偶然」を科学する レナード・ムロディナウ 著、ダイヤモンド社 http://amzn.to/2ppisVy 「偶然」にまつわるエピソードを、世の中の幅広い範囲にわたって歴史的に深く洞察した良書です。特に歴史的なエピソードには興味深いものが多く、カルダーノの半生は注目されます。 そもそも、...
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書評:種の起源(下)
コメ0 億の近道 チャンネル版 81ヶ月前
書評:種の起源(下) チャールズ・ダーウィン 箸、光文社文庫 http://amzn.to/2HvM62D●人間の脳は最近ほとんど進化していない 下巻では進化(種)の中間的存在の生物が、化石として見つかるケースが少ないという批判に対して、<地層堆積の膨大な時間の中で生物が化石として保存されるケース(可能性)が少ない>...
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バフェットからの手紙(2018)
コメ0 億の近道 チャンネル版 81ヶ月前
今年も2月24日(土)に、バフェットからバークシャー・ハサウェイ株主へのメッセージ、いわゆる「バフェットからの手紙」が公開されました。 (ちなみに、バークシャー・ハサウェイからの情報の公開は、市場がオープンするまで投資家が十分考慮・分析するために週末に行うのが基本です) 元々は、日本でも多くの...
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ドラッカー18の教え 第12回
コメ0 億の近道 チャンネル版 81ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 3月号連載記事■組織は凡人を非凡にすることができる ●一+一=三になる 数学の公式で「一+一=二」は誰でも知っています。そしてこの公式は普遍的であり、変わることがありません。また、現実の世界でも、佐藤浩市が某社のコマーシャルで語っていたように「力を合わ...
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書評:徳の起源 他人を思いやる遺伝子
コメ0 億の近道 チャンネル版 82ヶ月前
書評:徳の起源 他人を思いやる遺伝子 マット・リドレー 箸、翔泳社 http://amzn.to/2EKbx0u ■「利己的な遺伝子」(ドーキンスが主張するのと同じ意味) 私も含めた人類は「自分の利益を最大化するため」に行動する。これは決して間違いではありません。実際、自然淘汰というのはそれぞれの個体(遺伝子)が自己...
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書評:真説 アダム・スミス
コメ0 億の近道 チャンネル版 82ヶ月前
書評:真説 アダム・スミス ジェイムズ・バカン 箸 日経BP社 http://amzn.to/2rQFAkm グラスゴー大学の道徳哲学の教授であり、当時は「道徳感情論」の方がはるかに有名であったアダム・スミスが「国富論」のような経済に関する画期的な書物を執筆したことは、現代人にとっては不可解です。 しかし、たった2...
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ドラッカー18の教え 第11回
コメ0 億の近道 チャンネル版 83ヶ月前
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 2月号連載記事 ■短期の現象にシステムは無い。あるのは混沌だけだ。 ●複雑系とは何か 「短期の現象にシステムは無い。あるのは混沌だけだ」、そしてその混沌の中で「長期の時間軸をとればはっきりとしたトレンドが現れる」ということを説明するには、どうしても「複雑...
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書評:最新脳科学で読み解く「脳のしくみ」
コメ0 億の近道 チャンネル版 83ヶ月前
書評:最新脳科学で読み解く「脳のしくみ」 車のキーはなくすのに、なぜ車の運転は忘れないのか? サンドラ・アーモット+サム・ワン 箸 http://amzn.to/2EJYzyE 「人間経済科学」において考察する「人間」の中心が「脳」にあることは否定できません。したがって「脳科学」は「人間経済科学」を構成する主たる要素...
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書評:種の起源(上)
コメ0 億の近道 チャンネル版 83ヶ月前
書評:種の起源(上) チャールズ・ダーウィン 箸 光文社古典新書 http://amzn.to/2qOd4PD 1859年出版ですから、今から160年ほど前のことになります。 この年には、スエズ運河が起工(完成は1869年)され、この年に起こった太陽嵐において、リチャード・キャリントンが初めて太陽フレアを観測してい...