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篠塚恭一:延期となったオリパラ2020
コメ0 THE JOURNAL 51ヶ月前
人生に「タラレバ」は禁物というが、もしコロナ禍がなく、この夏予定通りにオリパラが開催されていたなら、ちょうど今頃は二つの大会の合間、オリンピックで盛り上がった勢いに乗って、選手はもとよりパラリンピック関係者はみな準備に忙しくしていただろうと思う。そんな来年を想像すると外出自粛で沈んだ気持ちも少し...
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篠塚恭一:真のユニバーサル旅行の実現に向けて
コメ0 THE JOURNAL 63ヶ月前
トラベルジャーナルという業界専門誌から~分け隔てない旅行の仕組みづくり~という特集への寄稿を頼まれたので、この機会に改めてユニバーサルツーリズムについて考えてみようと思う。 20数年前、福祉と観光分野の人が一堂に会した「優しい旅へのシンポジウム」で21世紀を迎える社会へ提言したのは、それまでのバリ...
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篠塚恭一:LCCの普及に思うこと(公共交通機関をもっと使い易く──【介護旅行】安全で快適な旅のために(6)
コメ0 THE JOURNAL 71ヶ月前
今年度も訪日外国人数が過去最高となり、新記録をさらに更新中だそうです。行楽シーズンを迎えた観光地だけでなく都心にも大きなスーツケースを引きずるように歩く外国人であふれ、今さらですが東京は日本最大の観光地であることに気づかされます。データでは特に中国や台湾など、東アジアから来る人が急増していて、毎...
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篠塚恭一:車いす対応の座席予約──【介護旅行】安全で快適な旅のために(5)
コメ0 THE JOURNAL 72ヶ月前
介護旅行をすすめていく上で困っていることがあります。それは、旅行者の変化にそった新しい時代のサービスインフラが追い付いていないところです。例えば介護保険制度と同じ年にできた交通バリアフリー法は、この15年間で何度か改正され、その成果として駅や空港ターミナル等のバリアフリー化は格段に進みました。公共...
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篠塚恭一:感謝の言葉に励まされ──【介護旅行】安全で快適な旅のために(4)
コメ0 THE JOURNAL 74ヶ月前
先日、旅行から戻ったばかりのお客様が亡くなったとご家族から連絡がありました。旅先でトラベルヘルパーが撮った写真を遺影に使いたいから送ってほしいという内容でした。 最期の旅は、孫の結婚式へ参列することでした。遠い故郷の施設にいる祖父を招きたいと新郎新婦が計画したものです。90歳を越える高齢でしたから周...
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篠塚恭一:90歳の姑の温泉旅行 認知症でも家族の支えあれば──【介護旅行】安全で快適な旅のために(3)
コメ0 THE JOURNAL 79ヶ月前
2000年に始まった介護保険制度、その5年程前から福祉分野の旅行が忙しくなった。福祉先進国と言われた欧米諸国への視察が数多く企画され、私はエスコートとして、行政や医療、福祉分野の方と一緒に事例を求めて旅をしていた。 当時は設備や器具などのハード、人材研修などのソフト、本人の暮らし方を助けるサービスデザ...
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篠塚恭一:欧米で生きる当事者の力学ぶ──【介護旅行】安全で快適な旅のために(2)
コメ0 THE JOURNAL 82ヶ月前
2000年に始まった介護保険制度、その5年程前から福祉分野の旅行が忙しくなった。福祉先進国と言われた欧米諸国への視察が数多く企画され、私はエスコートとして、行政や医療、福祉分野の方と一緒に事例を求めて旅をしていた。 当時は設備や器具などのハード、人材研修などのソフト、本人の暮らし方を助けるサービスデザ...
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篠塚恭一:心の奥底で「もう一度旅をしたい」──【介護旅行】安全で快適な旅のために(1)
コメ0 THE JOURNAL 86ヶ月前
「そんなに大変な思いをしてまで、出かけなくてもいいでしょう」介護が必要な人の思いを知らない人からは、そう言われることがある。言う方に悪気があるわけでなく、むしろ本人を気遣ってのことだ。しかし、そうした何気ない言葉が周囲の意識に壁をつくり、要介護者の外出を阻んでいるのも現実だ。トラベルヘルパーの育...
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篠塚恭一:東京五輪2020 残された3年ですべきこと
コメ0 THE JOURNAL 88ヶ月前
東京オリンピック・パラリンピックの開催まで、あと三年となった。インバウンド観光は相変わらず好調で、海外から車いすやシニアカーを持ってくる客も増えている。さらにこれから五輪が近づくにつれて、こうした状況に拍車がかかっていくのだろうと思う。開催期間中の来場者予測は1000万人とも1500万人ともいわれ、1日10...
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篠塚恭一:交通機関や宿泊施設の対応状況について
コメ0 THE JOURNAL 89ヶ月前
交通機関や宿泊施設の対応状況について 私の専門はトラベルヘルパー(外出支援専門員)®という高齢で介護の必要な人の旅をアシストする人材の育成である。トラベルヘルパーは、単にその人の旅に同行し必要に応じた介助、介護サービスを提供するだけでなく、旅行相談から予約手配、アルバム整理などのアフターフォローまで...
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篠塚恭一:「”幸せな国”の資源としての外出支援」──街へ出よう(36)
コメ0 THE JOURNAL 92ヶ月前
先日、老夫妻を横浜港までお見送りにいった時のこと。「白木の箱に入って帰ってきてもいいの」そう言って婦人はご主人と長旅へでかけていきました。80歳を目前にして脳卒中で倒れたご主人は病気をきっかけに入院され、その後老健施設に入ることになったので、ケアハウスに住む婦人とは離ればなれの暮らしです。
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篠塚恭一:情報へのアクセス向上で本人が介護旅行を計画する時代に──街へ出よう(35)
コメ0 THE JOURNAL 93ヶ月前
先日、渋谷区役所の福祉部から連絡があり、平成27年春の選挙ですっかり若返った区長が、地域のNPOや企業と連携をはかりながら、区政をすすめる意向であることを伺いました。現在、厚生労働省は地域包括ケアシステムを機能させるため、市民活動と連携した新しい総合事業をすすめていますが、私はその関係で渋谷区も動き出...
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篠塚恭一:諦めかけていた旅の実現が家族の別れの準備に──街へ出よう(34)
コメ0 THE JOURNAL 94ヶ月前
先日、渋谷区役所の福祉部から連絡があり、平成27年春の選挙ですっかり若返った区長が、地域のNPOや企業と連携をはかりながら、区政をすすめる意向であることを伺いました。現在、厚生労働省は地域包括ケアシステムを機能させるため、市民活動と連携した新しい総合事業をすすめていますが、私はその関係で渋谷区も動き出...
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篠塚恭一:諦めかけていた旅の実現が家族の別れの準備に──街へ出よう(33)
コメ0 THE JOURNAL 97ヶ月前
先日、5年ほど前にくも膜下出血で倒れ、今も半身麻痺の残る方の家族旅行をコーディネイトしました。行先は沖縄で、倒れてからは初めての父と娘の親子旅です。二人は娘が二十歳になったら一緒に旅をしようと彼女が幼いころから約束していたそうです。それが、突然の病で実現できないまま、家族もあきらめかけていました。...
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篠塚恭一:新しいタイプの健康産業醸成に向けチャレンジできる社会へ──街へ出よう(32)
コメ0 THE JOURNAL 99ヶ月前
スポーツクラブを利用する高齢者会員がかなり増えているそうです。近所のジムでも10年ほど前から平日の昼間には高齢な方がいっぱいで、若い人はもっと働けと無言の視線を感じて肩身の狭い思いをすることが増えました。
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篠塚恭一:地域のサービス内容を理解し暮らしを自衛する──街へ出よう(31)
コメ0 THE JOURNAL 100ヶ月前
運転免許証の更新にいった母親が、しょげて帰ってきました。視力があと0.1足りずに更新ができなかったというのです。喜寿を迎える父親と二人、田舎で暮らしているので、日常生活に車は欠かせません。運転は自宅から半径3キロくらいの生活圏を買い物や通院で移動するのに絶対必要で、見通しの悪くなる夕方や夜間、雨の...
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篠塚恭一:旅は最高のリハビリテーション──街へ出よう(30)
コメ0 THE JOURNAL 102ヶ月前
「高齢者のQOL向上のための外出支援ガイドブック」という小冊子ができあがりました。医療や介護サービスを行う事業者だけでなく、一般家庭にも福祉車両を普及させたいと思う自動車メーカーの取り組みのひとつで、トラベルヘルパーのページでは外出時におすすめする安心の携行品や、車内にあると便利な福祉用具について紹...
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篠塚恭一:コミュニティに頼れない部分を補うトラベルヘルパーの役割──街へ出よう!(29)
コメ0 THE JOURNAL 103ヶ月前
「おたく様を信じて、きっと頼りにしていますから」そう伺った後、電話は一方的に切れました。この冬に倒れたお姉さんの退院が決まり、高齢者施設へ移ることになったので、来週末に故郷へ行きたいという相談です。「たったひとりの妹である自分しか、姉に代わって退院手続きや預金口座の開設、入所契約などができない、...
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篠塚恭一:高齢化のスピードに合わせた移動サービス担い手の育成を──街へ出よう(28)
コメ0 THE JOURNAL 104ヶ月前
「明日の急な葬儀に出席させたいので、ヘルパーとタクシーをお願いできますか。」そんな、問い合わせが最近増えました。片道30キロ、50キロ、なかには100キロを越える移動の相談もあります。遠く離れたふるさとの施設に、年老いた親を預けて別居している都会暮しの団塊世代が多いからでしょうか。
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篠塚恭一:身体の機能を衰えさせない移動手段の確保を──街へ出よう!(27)
コメ0 THE JOURNAL 105ヶ月前
運転者がいなくても、自由にどこへでも連れて行ってくれるというロボットカー、人工知能が搭載された自動運転車は、その実用も間近だといいます。日産自動車は、先日開かれたニューヨーク国際自動車ショーで、2016年に自動運転車、いわゆるロボットカーの販売を世界に先駆け日本ではじめると発表しました。トヨタ自動車...
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篠塚恭一:「キョウイク」は社会的な処方──街へ出よう!(26)
コメ0 THE JOURNAL 107ヶ月前
「教育」と「教養」── 子供のころに習ったこの言葉には、高齢者にとっては別の意味があるのだと、先日田舎の叔母が教えてくれました。「キョウイク」は今日行くところがあること、「キョウヨウ」は今日する用事があることなのだそうです。ボケ予防につながるから大事だと、おそらく地元の健康教室あたり聞いてきたことの...
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篠塚恭一:医療介護のサービス連携で安心の地域づくり──街へ出よう!(25)
コメ0 THE JOURNAL 109ヶ月前
日常生活に困りごとを抱えた人は、旅に出ることができない。そんな当たり前のことを旅先で気づかされたのがきっかけで、介護の必要な人の外出支援を考えるようになりました。旅の仕事で知り合った方ですが、その人の日常生活におこっている困りごとを知り、できるならそうしたことも解決できるようになりたいと思いまし...
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篠塚恭一:地域交通の活用で移動をスムーズに──街へ出よう!(24)
コメ0 THE JOURNAL 110ヶ月前
日常生活に困りごとを抱えた人は、旅に出ることができない。そんな当たり前のことを旅先で気づかされたのがきっかけで、介護の必要な人の外出支援を考えるようになりました。旅の仕事で知り合った方ですが、その人の日常生活におこっている困りごとを知り、できるならそうしたことも解決できるようになりたいと思いまし...
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篠塚恭一:タクシー会社のバリアフリー教室──街へ出よう!(23)
コメ0 THE JOURNAL 110ヶ月前
ここ数年タクシー業界では、ドライバーやオペレーターなど、乗客との接点を持つスタッフに対して、業務上必要なバリアフリーサービス教育を熱心に行っています。以前は運転が乱暴であったり、言葉遣いが悪かったりと、態度の悪いタクシーが話題になることもありましたが、こうした苦情も最近は減り、子育てタクシーや高...
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篠塚恭一:地域交通の担い手(3) ── 街へ出よう!(19)
コメ0 THE JOURNAL 114ヶ月前
ここ数年、日本に大型のクルーズ客船がたくさん運航されるようになったおかげで旅費が3割程安くなり、これまで高根の花と言われた船旅がぐっと身近になりました。クルーズ客船は動くホテルと言われるくらいで大きなスーツケースを運ぶめんどうがなく、高齢者に優しい旅と言われています。乗船客の平均年齢が70歳を越える...
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篠塚恭一:地域交通の担い手を知ろう ── 街へ出よう!(16)
コメ0 THE JOURNAL 117ヶ月前
ここ数年、日本に大型のクルーズ客船がたくさん運航されるようになったおかげで旅費が3割程安くなり、これまで高根の花と言われた船旅がぐっと身近になりました。クルーズ客船は動くホテルと言われるくらいで大きなスーツケースを運ぶめんどうがなく、高齢者に優しい旅と言われています。乗船客の平均年齢が70歳を越える...
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篠塚恭一:福祉有償運送は市民の手による移動サービス ── 街へ出よう!(15)
コメ0 THE JOURNAL 118ヶ月前
1991年に始まったバリアフリー旅行の研究会、「もっと優しい旅への勉強会」は、観光だけでなく医療、福祉に携わっている有志が集まり、家族や当事者と意見を交わしてきました。集会は、ゲストや参加者の都合もあってほとんど平日の夜に開催され、発足から暫くは当時JTBの本社があった丸の内の一室を借りて、月一回のペー...
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篠塚恭一:身動き取れない地方での足 ── 高齢者大国の前線から(14)
コメ0 THE JOURNAL 119ヶ月前
私達の暮らしに欠かすことができない生活交通にかかわる法案が、昨年「交通政策基本法」として国会で可決されました。少子高齢化社会や環境への配慮、さらに観光立国への国際対応などその内容は広範にわたっていますが、目的は国民生活の安定向上および国民経済の健全な発展を図るとありました。 東京で働き週末は田舎で...
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篠塚恭一:地域交通の大きな役割 ── 街へ出よう!(14)
コメ0 THE JOURNAL 121ヶ月前
私達の暮らしに欠かすことができない生活交通にかかわる法案が、昨年「交通政策基本法」として国会で可決されました。少子高齢化社会や環境への配慮、さらに観光立国への国際対応などその内容は広範にわたっていますが、目的は国民生活の安定向上および国民経済の健全な発展を図るとありました。 東京で働き週末は田舎で...
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篠塚恭一:地方に温かいお金の流れを ── 高齢者大国の前線から(13)
コメ0 THE JOURNAL 121ヶ月前
ホスピタリティ人材の育成派遣会社を創業して暫くした頃、高齢者サービスに特化すると決めてトラベルヘルパー(外出支援専門員)の育成を始めました。20年前のことです。まだ介護という言葉にも馴染みが薄く、誰に話しても介護付き旅行は理解どころか想像さえできないという反応でした。
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篠塚恭一:地域交通の活用で移動をスムーズに ── 街へ出よう!(13)
コメ0 THE JOURNAL 123ヶ月前
ホスピタリティ人材の育成派遣会社を創業して暫くした頃、高齢者サービスに特化すると決めてトラベルヘルパー(外出支援専門員)の育成を始めました。20年前のことです。まだ介護という言葉にも馴染みが薄く、誰に話しても介護付き旅行は理解どころか想像さえできないという反応でした。
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篠塚恭一:旅を支える仕組み ── 高齢者大国の前線から(12)
コメ0 THE JOURNAL 125ヶ月前
ホスピタリティ人材の育成派遣会社を創業して暫くした頃、高齢者サービスに特化すると決めてトラベルヘルパー(外出支援専門員)の育成を始めました。20年前のことです。まだ介護という言葉にも馴染みが薄く、誰に話しても介護付き旅行は理解どころか想像さえできないという反応でした。
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篠塚恭一:豊かさから幸せへ 旅は最高のリハビリ! ── 街へ出よう!(12)
コメ0 THE JOURNAL 126ヶ月前
ホスピタリティ人材の育成派遣会社を創業して暫くした頃、高齢者サービスに特化すると決めてトラベルヘルパー(外出支援専門員)の育成を始めました。20年前のことです。まだ介護という言葉にも馴染みが薄く、誰に話しても介護付き旅行は理解どころか想像さえできないという反応でした。
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篠塚恭一:おでかけ情報、相談窓口 全国ネットワーク ── 街へ出よう!(11)
コメ0 THE JOURNAL 127ヶ月前
三木さんは一人娘、最近、リタイアした父と専業主婦だった母の介護のことがとても気になるそうです。 話を聞くとご両親はまだ健康で、三木さんのすすめではじめた夫婦の散歩も毎日欠かさず、シニアサークルに入った父は仲間づくりが上手くいって、働き通しだったこれまでの生活を取り戻すかのように第二の人生を楽しんで...