＜菊地成孔の日記 令和３年１月８日 午前１１時記す

　　緊急事態宣言が発出もしくは発令されたので（僕はこの宣言に関して、法的にどういう意味で捉えるかが基準になるとはいえ、「発令」のが適正だと思うが、突如として「発出」が出回ったのは、世の混乱を表す兆候だと思うので、様子を見ようと思っている。因みに「発出」は造語でも新語でもないが）、どのぐらい続くかは分からねども、生活を朝型に変えたほうが色々と都合が良いので朝型に変えてみることにした。

 

　とまれ、５７年間の人生のうち、５０年間ぐらいは夜型だったので、朝型に帰ると言っても、ジャージをニットにするようにはいかない（ジャージをニットにするだけだって大変である）。これは偶然、というよりグルーヴの中から拾い出したもので、継続できるかどうかも分からない。

　昨日（１月７日）に、随分と久しぶりで２０時間以上寝た。なぜかと言えば、その前の２日間が小忙しかったからである。通常の日務に、３月を予定しているオ

[softcore]

タレコミは趣味ではないのですが、例の保安官気取りの大バカが2019年6月のヒルズライフの連載記事を挙げて、トランプ支持者だと喜んでいました。

私はああいったマウント行為が大嫌いですし、その実 合衆国議事堂で踊っていた連中と何も変わらないと改めて思いました。

今回の件についてのバイデンのコメントは、(予想通りでしたが)合衆国を統合させる気が全くない事をうかがわせるもので、何も変わらない事だけを実感しています。

[そんなことも@あるカポネ]

怖いものみたさに、菊地成孔で検索してみました 保安官が相変わらずの保安官で苦笑いを通り越して、嫌な気分になりました 小鳥のさえずりに依存した人の言葉尻だけをかすめとった脊髄反射的な反応はおぞましいです 気分転換に毒気のあるHIPHOPを聴くのと寝る前のヨガを少し長めにしようと思います 彼らはなんて単純なんだろう、なんで自身の正義の暴走にあんなに鈍感でいられるんだろうと憤ってしまいます 僕の教養では分かんないですが、あーいうのは一種の悪ですよね 凡庸な悪でしょうか 新コロも躍動してきて、更に免疫力あげるべく、なるべくグッドバイブスで生きようと思います 菊地さんのコンテンツが私の生活の粋なスパイスです 今年も楽しませてもらおうと思います

[菊地成孔]

>>1

　保安官また出てきましたが笑、あの人こそトランプの手下みたいな奴ですよ笑。人が優しく警告してるのに喧嘩中毒、マウント中毒、Twitter中毒が治らないのだから、今回は流石に反応はしません笑。

　トランピーの愚行は愚行に決まっていますが、「合衆国の民主主義を初めて侵した」とかいう物言いはひどすぎると思います、合衆国に本当の民主主義なんてなかったし、黒人の公民権もありませんでしたし、歴代の大統領はこの問題を誰も解決できませんでした。あの騒ぎは、あの奇跡の投票数を記録した、つまり、南北戦争以降最もホットな選挙戦の副産物としては、想定内でしかない。あんなに熱い戦いをしたら、フーリガンが出るのは当たり前です。４人死んだ！とかいうけど、じゃあBLMのデモで何人死んだんだよ。それってトランプのせいか？イラクで何人死んだんだよ敵も味方も合わせてよ。としか言いようがないです。

　トランプが非戦の徒であるという見立ては今も変わりません。トランピーのあの愚行をトランプ一人の責任になすりつけるのは明らかに赤狩りであって、あれはアメリカの力が低下し、状態が悪くなってきた歴史の結果であって（選挙戦のホットさも）、合衆国全体の責任です。合衆国大統領には、日本に原子爆弾を落とした奴もいますし、イラク人を虐殺した奴もいます。トランプは暴言を吐き、任期ワンターンで、僅差で負けましたが、戦争に相当する、特熱な何をしたんでしょう？Twitter使用者は、ブッシュからちゃんと吊るしあげたんでしょうか？トランプは今、大戦中のヒトラーぐらいにイメージされていると思いますが、１９３９年の段階のヒトラーと今のトランプを比べるぐらい、ウィキペディアですぐでしょうに。オバマですら黒人に「あいつは白人でかつネオナチだ」と言われました。

　僕のトランプ支持がここまでやられるのは、Twitter使用者の後ろめたさに触れているからでしょう。要するに鏡面でもなく、対称系になっていると思いますよ。よしんば僕個人が政治的にガチンコでトランプ支持をし多とします。しかしそれは無力ですよね。選挙権も影響力もない外野なんだから。

　でもTwitter使用者は、使用することで、明言せずにTwitterの内包する危険性をオーケーしている。原発の肯定者と似ています。Twitterは人殺しができますが、使用者は「自分が殺した訳ではない」と言うでしょうが、集団的に加担している訳なので、常に後ろめたいと思っていると思います。発言した無力な外野と、黙って容認している有力な使用者ですよ。トランプは、日本の若い芸能人を一人も殺してないです。一番恐ろしいのは、自己肯定の怪物ですよ。不屈ですよ怪物は笑。

　

[菊地成孔]

>>2

　嫌な気分は御察ししますが、保安官の状態は今、危険だと思います。危険なやつが神輿に乗って乗りに乗ってる訳ですね。それって保安官が思うトランプのことでしょ笑。なんでもっとみんなフロイド勉強しないかなあ笑。

[bonta]

Twitterを検索しましたが、保安官の尻馬に乗って糾弾してる人たちよりも、まさかあの菊地成孔が……菊地成孔でもこんなことを言ってしまうのか……みたいにがっかりしてる風の人たちの方がナイーブすぎて気持ち悪かったです。

[虎山]

　「えー！そんなことになってんの！？ツイッターで菊地さん」と思いさっそくツイッターで検索してみました。僕は菊地さんファンなので（でも信者ではないとは思います、菊地さんが朝倉未来を好きと書いておられましたが、それでも別に僕は彼のことが好きにはならなかったですし・笑）、そうしたら一目でそれがどういう人々か分かったというか、みな同じことを論調、文体なので笑ってしまいました。

　ツイッターに関しては僕はこちらを拝見することで、コロナ以前と以降でツイッターを見る時間が１／100くらいになりました（ら「俺ってあんなことやこんなことまで書いていたのか……」とちょっと恥ずかしくなりました」）が、いまツイッターはその独特の臭みが抜けてきたように感じたところでした。というのも今は有名なみなさんや、クリエイターの方々はどのＳＮＳもされているので（菊地さんもチーム全体で見れば、長沼さんがツイッターやyoutubeを、ボスとＯＤがインスタを、ご本人はニコニコ動画にコンテンツを持っている）、見る側も、それぞれのSNSを横断している人が多いというか、それぞれSNSへの人の流入が起こっているからです。またそれをいまの期間が加速させていると思います（みんな籠って、時間もあるので）。なのである１つのSNS固有の在りかた、というものが大分薄れていると実感しています（とくに3か月ほど前から）。インスタは1年前はもっとおしゃれなものだったし、ツイッターはもっと臭かったです。

　とその上で、今回のことで声をあげているかたは、ここのコメント欄で皆さんがおしゃっているように町山マー（町山ラー？）なのもあるし、何より中高年ばかりですし（アニメやゲームのオタク勢も皆無。後述します）文体が１つだし、その文体はヤフーニュースのコメント欄のものと同じ（「がっかりした……」とかは凄いっ”ぽい”です・笑）なので、ヤフーニュースの民、あるいはそれと同じメンタルを持つ方々だと感じました。（ツイッターの弁護ではないです・笑）（調べたらヤフーニュース利用者の６０％くらいが40代以上で驚きました。男性の場合60代の利用が一番多いという……）。

　（また相変らず「文章が長い」とか「適当にそれっぽいことを並べているだけ」という文句がついてきて（そっちへの恨みつらみというか嫉妬が本題なのでしょうけれども）、これはペペの音楽にすら同じことを言っている人が以前ありましたが、菊地さんの音楽／文章は構造的／理論的なものですし知識量も凄いですし、その音楽においては楽理やリズムを学ぶと、文章においてはフロイドやラカンやバルトや蓮實、また中南米文学などを読むとその仕組みや構造や背景が分かってより面白くなる……ようは勉強すればするほど面白くなるという普通のことでもあるのですが、「文章が長い」「菊地は適当」という人には文章が読めない、文章を読まずに気分で反応する、読解のアゴが弱い、とかいう以前に「複雑なことを分かるようになりたく無い（アゴが弱いママでいたい）」という欲望を強く感じます。反抗期は親離れのために行うのではなく、むしろ子供のままで居たからからこそ行われる、と語ることも可能なように（菊地さんが以前影響を受けた書物として挙げられていた『ものぐさ精神分析』を最近になってやっと読んでいます（以前から所持はしていたのですが））。）

　僕自身はヤフーニュースを見るようになったのは（そして見るのを止めた）最近でして、堀口関連のニュースを読んで気分が良くなりたかったからなんですが（笑・なにせ『ＧＯＮＧ』も記事を提供しているので。余談ですが、堀口の天才性は不良キャラではないがkidの下にいたのに墨が入っていないこと（墨が入っていないのは未来とも同じですが不良キャラであるかどうかの差がありますね）はもちろん、なにより感じたのがカーフキックを大衆に流行らせたことで、これは菊地さんが『M／D』で書かれていた「マイルスは新しい音楽を作る天才と思われているが、実はそれらは他のミュージシャンがすでに行っている場合が多い。それなのにも関わらずマイルスがやるとオリジネーターとして大衆が錯覚するとこに彼の天才性がある」と同じです）コメントだけでも3000、4000あって驚きました。

　なのにヤフーニュースのコメント欄ではみんながみんな同じことしか言わない（既に誰もが分かっていることをコメントする）し、反論なんか囲うものならば集団リンチだし（おかげで堀口関連の記事を読むと称賛ばかりで気分は良くなりますが・笑）、文体も同じだし、でいまSNSで一番臭いのがあそこだと思います（と分かったのでいまでは見るのはやめました）。

　ツイッターを見る時間が１／100くらいになりました。と僕は上記しましたが、アメリカ大統領選の時は大いに楽しみまして（笑）、そこで実感したのはツイッターにはかなりのトランプ支持者が居るということでした。表向きはバイデンよりマシとか、親中への嫌悪感が支持の理由ですが、その実ヒシヒシと感じたのは

　１、トランプはアメリカの都会以外＝中央部で人気が高い（実際は都会も田舎も互いに良い勝負で争っていた場所もある。ので単純な話ではない）

　２、アメリカには海岸側の金持ちから見向きもされずに、困難な状況、孤独な状況に陥っている人が沢山いる

　３、トランプはそういった人々の味方である。

　という情報への移入でした。合わせてオタク勢でもその支持者はたくさんいました、驚くくらい。なので今回のことで声を上げている人にはまったくオタク勢が居ないことには納得感があります。それもあわせてほんとうに、ヤフーニュースのコメント欄のような言葉ばかりなので、実際にそういう人々なのだと思いますし、これもSNS間流入の影響かなぁとも推測しています。これまでにもツイッターにはアンチ菊地はいましたがそういう人はいわゆる「菊地ってフランスかぶれで～」みたいなぼんやり人ばかりだったので（笑）。どんどんツイッターの弁護みたいになってきてしまいましたが、なににせよおっかないので色々と気をつけます。

[santafede33]

動かない、拝見しました。非常にCortázar の名前が思い起こされました。つまり、撮影と美術、そして音楽が素晴らしかったです。

イカれたブッシュが「合衆国はバナナ共和国のようだ」という舐めたコメントを出しました。バナナ共和国、どなたがお作りになったんでしょうか。
アメリカでは「自主規制」が行われているミリオンダラーベイビーという映画に、リングでボコボコにされる青年が出てきますが、アレと全く一緒かと思います。非常に示唆的な場面です。
トランプ時代、ラテンアメリカから保安官の姿が消えて平穏が訪れましたよ。これまでの歴代政権がラテンアメリカに何をやってきたのか改めて問い直して欲しいですね。

合衆国自身の状態が悪くなっているのは、今回亡くなられた方がベテランの女性の方ということからも明らかです。
トランプが民主主義を破壊しようとしただけで壊れてしまう脆弱なものなら、元からとっくにぶっ壊れていると考える方が自然かと思います。
また、合衆国がまともな国だと信じている方が多くてびっくりですが、合衆国もAmérica の一部なのですから、生まれた時から非常に暴力的です。

Bienvenido a Latinoamérica! 合衆国がやっと追いついてきました。異母兄弟の帰還を歓迎します。

[ゲスト]

以前ヒルズライフの連載でトランプを支持する、という見出しを目にしたときは驚きましたが、中身を読むと納得したことを思い出します。
「戦争をしないトランプを支持する」という主張は非常に明快で筋が通っていると思います。
もしあの記事がネットで話題になれば「戦争と人種差別とアメリカ」に関して有意義な議論が展開されるのではないか（リベラルで戦争もしない大統領は誕生するのか、とか）と、牧歌的な妄想をしたこともありましたが現実とはままなりませんね…笑

以前菊池さんはコメ欄でリベラルを嫌う理由として「全身全霊で正義を遂行しているように思えないまま、唯一の正義みたいな自意識でいるから」と書き込まれていました。
最近、この言葉についてずっと考えています。
今回のネトリベのふるまいは反面教師として非常に参考になりました。

[痛風２４時]

菊地さん、こんばんは。
的外れな悪評にめげることなく、ご活躍ください！

[naomin]

人が最も憎む仇敵に似てくる、という現象を見ると本当に悲しくなります。世の中は本当にひどいおそろしい場所になろうとしているのかもしれない。少なくともわたしは2020-2021年、菊地さんの文章なり音楽なりに触れたときに一番「生きててよかった」と思います。

[Cabron De Japon]

マチスタ保安官はまだ『セッション』の時のことを恨んでるんですかね笑
私怨なのに大上段から説教するすり替え具合が、共産主義の独裁者みたいですね笑
大将が阿呆なのはわかりますが、その取り巻き追随者が大勢いて、リベラル系カルチャー業界の底抜けぶりには頭が痛くなります。

＞＞東宝映画のモダニズムとソフィスティケーションが、太平洋戦争以前からの伝統であることが赤裸々に示されている

山中貞雄の映画を見ると、あの30年代の多幸感溢れる日本娯楽映画が復活したのが50年代の黄金時代だったということがよくわかります。1964年を境にそれが終わってしまいますが…。
蓮実さんはどこかで「反戦映画ではなく、好戦映画が見たい」と言っていたので信用できると思います笑

東宝特撮の伊福部音楽が燃えるのは、あれがもともと戦時中の戦意高揚音楽として原形が作られたそうなのだからでしょうね。

[もじょ]

町山さんはとまったと思います。菊地さんにとっては手遅れだと思うけど、今頃町山さんは「しまったな」くらいは思ってると思います。そういう素直さはある人ですよ。すぐ忘れるけど。

[菊地成孔]

>>5

　いやまあまあ笑、もともとナイーブでいっぱいですよネットなんて笑。それより、＜「こいつを支持したらもうお終い」と言う人物が（なんと海外に）いる＞という状況が、地道にヤバイなーと思います笑。サルバドールダリはアドルフヒトラー（と言うか、ナチスドイツ）をナチの活動中に支持しましたし、とんねるずは「生でダラダラいかせて」で、サリン事件が起こる前の麻原彰晃を「おもしろキャラ」として、セミレギュラー化していましたが、特に最後通告は受けませんでした。それが昭和と平成だとすれば、令和は、と言うか「やはり」２０年代は、ファシズムの準備期間だな。と思います。ここに恐慌が加われば、２０世紀の反復一丁上がり。な訳ですが笑、まあ、そう上手くいかないでしょう。

　今回、僕を否定するセリフの多くに、「こいつはもう古い」「昭和、平成のセンス＝終わってる」と言うのが多く、まあ、この年配に対する否定のクリシェですが、逆に僕（反撃とかではなく、マジで）、聞きたいです。３０年代も、５０年代も、７０年代も「ドントトラストオーヴァー３０（３０以上は信じるな）」と言った、今の言葉で言うと老害に対するユースからの突き上げがありました。

　そして、その都度、ユース側は、「現在と、来るべき未来」に、夢を見ていたと思います。今、僕に対し、単なるクリシェで「あんなやつ終わってる」と言うのは、ほぼほぼオートマトンに近いほど簡単ですが、ですので、聞きたいです。「あなた、現在と未来に夢見れます？令和好き？」と、僕は昭和と平成を愛しています。ユースが２１世紀と令和を「自分たちの時代」として胸を張れるのであれば、過去のヒッピーとかと同じですが、胸が張れないのであればヒッピーよりはファシストに近いですね。本当に聞いてみたい。

[菊地成孔]

>>6

　こーれはガッツリした分析リポート、ありがとうございました！大変参考になりました！ご指摘の通り、僕は間接的、部分的にはSNSやっていると言うべきでしょうが、個人のアカウントがないので、SNSは単純に今回ぐらいのことがあったら見ますが、そんな奴には出来ない、細かいリポートに膝を打ちました。何度かイクスキューズされていますが、あなたが「ツイッターを擁護している」とは全く思いません。

　それより、僕も、ものすごーく漠然と「ヤフコメとアマゾンのユーザーズレヴューと読書メーターはヤバイな」とは思っていて笑、住み分けみたいな事は感じましたが、その一番最初は、加藤和彦さんが、思い出のあるホテルで首を吊って自殺した際に「ホテルに迷惑だとおもないのかこのジジイは」という、もう、あまりにも凄くて、加藤さんへの弔意もなんも吹き飛んで「うわー！すごいのキター！わははははははハハハハハ！！」と爆笑するぐらいの酷さで、「いかにホテルが室内自殺されたら迷惑か」という、そりゃそうでしょうよ。という話を、批判者に対して強弁し続けた事です。あの時に「ここはゲトーだな」と思いましたが、頂戴した精緻なリポートは、そう言った大掴みなメディア読みに、正しい老眼鏡が与えられた視界の澄み渡りを感じました。ありがとうございます。

　＜１、トランプはアメリカの都会以外＝中央部で人気が高い（実際は都会も田舎も互いに良い勝負で争っていた場所もある。ので単純な話ではない）

　２、アメリカには海岸側の金持ちから見向きもされずに、困難な状況、孤独な状況に陥っている人が沢山いる

　３、トランプはそういった人々の味方である。＞


　これは、ゴアとブッシュの時もそうでしたし、そもそも共和党と民主党の戦いに於けるクリシェですね。ゴアが破れた時、いわゆるリベラル（当時はエコリベラル。ゴアが温暖化による海面上昇を警鐘としたので）の人々が「ニューアメリカ」という地図を作りました。それは沿岸部とカナダと、それ以外の内陸、中西部、南部等々を色分けし、沿岸部とカナダだけが、意識の高い、リベラルなアメリカ人が住む、これからの本当のアメリカなのだ！というプププなものでした。あのあたりからはっきりと現在の状況が始まっていると思います。JFKがキューバ危機止めて暗殺されたり、ニクソンが水門事件で失脚していた時代とは一線を画しています。

[菊地成孔]

>>7

　「動かない」への御高評、ありがとうございます！そして、毎度毎度詩的に素晴らしいコメントをありがとうございます！北米の弱体化が、カインとアベルである中南米との均衡化を招き、アメリカ大陸全体が均質になる時、というのは、以前ここにも書いたバスコンセロスの「宇宙的人種」の反転した結末のようですね。

　「合衆国をまともな国だと思っている人々の多さ」は、僕はまあ、驚きはしませんでしたが、その認識をステップボードに「世界的悪人の設定」という余りに幼児的な結論に熱狂している退行の度合いに驚きました。というか、町山さんなんかは、「そうじゃない」とレポートし続けてきた人なんですよね。「バイデンに期待している合衆国民なんていない」と明言しているし、合衆国把握は、素晴らしく的確とは思いませんが、牧歌的な民よりかはわかっていると思うのですよね。その二者が、何かねじれた状況で一緒になっているというのがファッショの熱量というやつだと思います。

　僕が「アイアンマウンテン報告」から言い続けているのは、アメリカの軍産一体がどうのこうのよりも、アメリカが、「いうことを聞かない奴に対して、話し合うよりも殴ってしまう」という、DVをする人々と全く同じ病理がある。ということで、あまりにも平然とそれをやるので、暴力が国是に治ってしまい、紳士然とした顔つきで平然と女性を殴り続け、そのうち女性にも反撃で殴られ始め、惨憺たるDV反復の中をやめられなかったと思いますし、今回言いたかった事は、トランプはアメリカンDVはしない。という事なんですが、まあ、普通に伝わらないので笑、保安官にいきなり捕まったなあ。と思っています笑。
アイシュートザシェリフと行きたいところですが、今シェリフはTwitterジャンキーで、危険な状態なので、そのことをうまく伝える方法を考えています。

[菊地成孔]

>>8

　あの原稿は、今読み直しても、単に面白い原稿だなあ笑、と思うだけなんですが笑、まあ、今回、SNSが対抗とファシズムを生み出しうる、という僕がずっと言っていたことが、僕を標的に顕在化 / 可視化したので、大変良かったと思います。「全身全霊で正義を行なっているように見えない」ことと「なのに、主観では唯一絶対の正義だと思う」ことの理由は一つで、音楽とダンスの欠如ですね。ネトリベは踊れないし、歌えないですよ笑。

[菊地成孔]

>>9

　こんばんは！ご心配おかけして申し訳ありませんが、めげてません笑。今は、敵とシャ行くハンドする方法を考えていますが、何せ場が殺気立ってるんで、なかなか和平は難しいな、と感じていて、自分の中の「やっちゃえ笑」に火がつかないように自制しています笑。

[菊地成孔]

>>10

　ありがとうございます！今回、一番ヤバいなあと思うのは、アレ（「トランプを支持する」）が、来週には書籍として発売される、という事実に、誰も触れてくれない笑、という、これぞ集団ヒステリーとしか言いようがない笑、状態で、「絶好のプロモだろう平凡社！！」と思うのですが笑、逆に、出版自粛になっちゃりして笑。ご指摘の「仇敵と自分は似る」というのは、あの連載の、他の回の話ですよね。

　繰り返しになりますが、町山さんは今、「あいつって在日だってよ」と言いふらす人々と同化しています。せっかく自分からカムアウトして、この問題をご自分で解決した、男気溢れる人なのに、Twitterという麻薬の中毒になって、今、「あいつはユダヤ人」「あいつは共産主義者」「あいつは在日」「あいつは創価学会」というシリーズの最新作として「あいつはトランプ支持」と、多くの人に言いふらしています。「ヘブンズドア！」とか言って笑、町山さんの顔面のページを繰って、ペンで「在日差別で負った屈辱を忘れる」と書いてあげたいです笑。うわー！言っちゃった！笑

[菊地成孔]

>>11

　あんまし町山さんの話したくないんですが笑（嫌だから。ではなく、気の毒なので）、今回「セッション」のことを恨んで、、、、と指摘される「浅い」方が多いですが（というか、今「浅い」事は非難の対象になりませんが）、町山さんが本当に恨んでいるのは、僕やクイーンのファンクラブや、最近だとつるのなにがしさんではなく、上記の通り、人種差別だと思います。わざわざアメリカに逃げる。というのも、敢えて人種差別の強い国に住んで映画の勉強をする。という、ご立派な行為とも言えますが、自らの中のルサンチマンを、燃えたぎらせ、Twitterという麻薬を使って覚醒する。というジャンキー状態にいると思うので、奥様でもお友達でも妹さんでもいいので、治療施設に入れてあげるべきだと思います笑。


＜山中貞雄の映画を見ると、あの30年代の多幸感溢れる日本娯楽映画が復活したのが50年代の黄金時代だったということがよくわかります。1964年を境にそれが終わってしまいますが…＞

　そうですね、実際の完全な終焉は五社協定が正式に終わり、東宝がそれまでのラインを全て終わりにした７１年だと思いますが、実質的には６５年ですね。



＜蓮実さんはどこかで「反戦映画ではなく、好戦映画が見たい」と言っていたので信用できると思います笑＞

　是非是非、日記にある当該書をお読みになることをお勧めします笑、令和に舞い降りた最強コンビですよ笑。

＜東宝特撮の伊福部音楽が燃えるのは、あれがもともと戦時中の戦意高揚音楽として原形が作られたそうなのだからでしょうね＞

　うわあそうだったんですね、モダンの匂いも感じていたので、てっきり戦後の音楽だと思っていました！勉強になりました！ありがとうございます！

[マサ]

町山さんは、渋谷慶一郎さんのツイートにも絡みに行ってしまって、あらららら…。と、思ってしまいました。ミポリンを取られた事への嫉妬で、辻仁成の本をショットガンで撃っていたと、むかしラジオで冗談として笑いながら喋っていた人ですから。面白い人です。

[菊地成孔]

>>12

　せっかくですが、おっしゃる通りとは思えません笑（スンマセン）。町山さんの現状については、ここまで書いた通りです。あなたの町山観は、間違ってはいませんが、単純に５年古いと思いますね。

[菊地成孔]

>>20

　渋谷さんは大トンパチのスーパーナイスガイですよ！今回、僕のことを擁護くださる弁として「音楽家の発言はいい加減でいいんだ」という立場ですが笑、僕、音楽家としていい加減に発言しているわけじゃないんで笑。

　でも、渋谷さんだと全く危険性も陰性も感じないから人徳ですよね笑。保安官を奪い取ってくださったようで感謝しています笑。彼は僕のように、悪質な反体制で、体制側の内部から破壊してしまうようなスキルもモチベーションもない、パトロネージを抱える貴族的な人なので、町山さん癒されるかもね（あるいは転んで、貴族的になるかも笑）。

[マサ]

>>22 そうですよね。笑。渋谷さんは、いちいち人の事を恨んで活動してないと思います。

辻仁成さんの事を恨んでいたのは、町山さんです。笑

しかし、渋谷慶一郎さんの事まで、サーチ&デストロイしに行くのか〜、町山さん。と思ってしまいました。

[もじょ]

>>21

まあそうかもしれませんね。毎日のようにどこかでみかけてると変化があっても気づけないってこともあるし。でもリプで色々指摘されてそのまま黙っちゃったんで、今回のことについては後悔してるとは思いますよ。笑

[ゲスト]

キュアジャズブルーノートは中止ですか？延期ですか？残念でなりません。

[菊地成孔]

>>23

　あれは渋谷さんが、後先考えずに笑、僕の擁護をしてくださろうと発言されたからですよね笑。町山さんのTwitter履歴書とか（ひょっとしたら、どんな人かまで笑）知らずにやってると思います。貴族的ですよ笑

[菊地成孔]

>>24

　今回のことについて、今すでに後悔はしていないと思いますよ。久しぶりで自分が吊るしあげた人物がボコられてるんで、単純に高揚していると思いますが笑。ただ、町山さんの原動力は屈辱からくる正義感とトランスなんで（Twitter書きとしては）、後悔はどんな動きにもついてくるでしょう。ジャンキーというのは後悔していて、その後悔を塗布するために次の行動を反復するものなので。とにかく町山さんは、「くしゃがら」みたいなもんで、今、とりつかれちゃってる。本当は素直な良い人なのにな、と誰もが思っているはずです。僕も思っています。

[菊地成孔]

>>25

　いやあなんか、この件について落ち着いて告知する余裕を失いかけてしまい苦笑、大変申し訳ありません。この件に関しては、ブルーノートが公演の責任者ですので、公式発表はブルーノートからありますが、今の所、僕が当欄で申し上げられる事は、「１月に予定していた公演はありません」という事で、延期か中止か、延期だとしたらいつか？と言った話には、基本的には僕個人は関われません。非常に残念です。フライングですが、今、海外に在住しているUAも、大変残念がっています。

　もうしばらくしたら詳しく告知できる状態になりますので（Twitterの件の話ではないです笑）、その時が参りましたら正式にご説明させていただきます。いうまでもありませんが、理由は緊急事態宣言です。

[kaf]

トランプ等のことについては皆さんがたくさん発言してるので関係ないことをコメントさせてもらうと、
「オージーブレイクファスト」というジャンルの朝食を食べた事がなかったので今度新宿まで食べに行ってみようと思います。菊地さんの文章は読んでると食欲が湧いてきて元気になったりしますね。

それと「岸辺露伴は動かない」の音楽がとても良かったです。サントラが出たら買います。

[Cabron De Japon]

>>19

>>治療施設に入れてあげるべきだと思います笑

人を後ろから突くようなことばかりしているので、いずれ自分が前からやられるでしょうね笑
または傍目にもヨタヨタのジャンキーぶりは明白なので、早晩自滅するでしょうが、もしまだ60歳でなければ、最後の厄年に自省して変われるチャンスがあるかもしれません。

>>日記にある当該書をお読みになることをお勧めします笑

蓮実さんの対談本是非読んでみます。戦前生まれは強いですからね、何を語っているのか興味があります。
そういえば、蓮実さん『スパイの妻』については衣装と時代考証について苦言されてましたね、「ありえない」と。

[pee]

オージーなカフェだと真っ先にフラットホワイトを思い浮かべてしまいます。というか、それくらいしか存じ上げませんでした。都心へ気兼ねなく飲みに出かけられるようになるのはいつになるのやら、、

[菊地成孔]

>>29

　朝食は漠然と「ブレックファースト」と言われますが、敢えて全部カタカナで書くと、「ファスティング（食事抜き）」の「ファスト」と、「ブレイク（壊す、破る、等々）」の連語で、就寝中人は物を食べないので、「ファスティング」の最中、ということになり、それを朝食で「破る」ので、ファスティングをブレイクする。つまり「ブレイクファスト」というのが、正しい、とは言いませんが（常に言っているように、英語をカタカナにしている段階で、全部間違っていると同時に全部正しいので）、「わかりやすい」と思います。

　「オージー」は、いうまでもなく「オーストラリア風」の事です。検索すれば、オージーブレイクファストの店はいっぱい出てくると思います。日本においては比較的最近のカルチャーですので（台湾式タピオカより、僅差で早め、、、、、かな？ぐらいの）、今だったらどこでも美味しいと思いますよ！ぜひお試しください！

　もう、大変な数にのぼる「動かない」の音源発売ですが、今のところ予定はありません。というか、こういうジョブは、音源化前提か非前提かがあらかじめ決まっており、今回は「ハムラアキラ」や「東京喰種S」同様、非前提でしたので（「ルパン」「ガンダム」等々は前提でした）、そもそも発売する形で録音しておらず、録りっぱなしで最後が適当に終わっていたり、延々と録音して、監督さんに一部を使用していただく事になっていたり、納品したものの使用されていないものがあったりして、パッケージング出来ません。

　ただ、エンディングテーマ曲はブロウアップし（納品物は１分弱しかないので）、ぺぺとルメントアスカラールの新レパートリーとしてオーチャードホールで初演いたします。

[菊地成孔]

>>30

　Twitterという製品の機能からして、前から正々堂々と突く事は構造的に困難だと思いますが、いずれにせよ、「セッション」の時は一方的な襲撃でしたし、今回のは「言いふらし」に近い形ですよね。だんだんと悪質になっていると思いますが笑、とにかくSNSには麻薬である属性、そして麻薬である限りジャンキーになる属性があることを、誰でも良いのでちゃんと説明した方が良いと思います。あの人確か、僕と同い年ですよ笑、年寄りがあんなもんやりすぎたら体壊しますよね笑。「アメリカから遠く離れて」は是非。あんな面白い本ないです。

　

[菊地成孔]

>>31

　フラットホワイト以外にも、日記中にある「カフェグラフィック」（神奈川県中心なんですが）や、チェーンでない名店もたくさんあります（原宿プラザ？の上にもありますが、あれは観光用かつ高いのでカジュアルとは言えません）。東京にしかない、とも思えないので、お住いの地域や近隣でお探しになっても、絶対にない。という事はないと思います。

　地方在住の方が東京に気兼ねなく来れるようになるまで、どれぐらい時間がかかるか分かりかねますが、とにかくいつかはこれるので笑、今はお待ちいただくしかないですよね。僕も気兼ねなくパリやミラノに行きたいんですが、全然無理そうです。

[もじょ]

>>27

町山さんについてはなるほどおっしゃる通りなんだと思いますね。でもことは深刻で、町山さんどころか康夫ちゃんまでもが菊地さんのトランプ支持を誤解してるっぽいんですよ。まちがいなくSNSの弊害なんだけど、SNSでおかしなことをいう人にはSNS経由で直接指摘するしかないんだけど、ま〜、止まることは稀なんで・・・。どのみちSNSのある社会なんで、参加しても参加しなくてもろくなことにはならないっていう。まあ、菊地さんがずっとおっしゃってきたことですが・・・。

[菊地成孔]

>>35

　いや、それほど深刻ではないと思いますね。僕がぼんやりしているだけかも知れませんが笑、僕は、世界中の人が全員敵になっても全く構いません。和平への闘争が続けられるからです。「参加してもろくなことにならない」かどうかは、やってみないとわかりません。僕にもわかりません。しかし、慣習からくる予断よりも、直感と自分してきたことの歴史を僕は信じています。

[もじょ]

>>36

いや、菊地さんを心配してるわけでもなくて、康夫ちゃんや世界中の人をね。笑　トランプが号令かけたらしたがっちゃう人、町山さんがミスリードしたからといって考えなしに乗っちゃう人は無垢な被害者なわけないんでね。