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  • 小飼弾の論弾 #298 「米中貿易戦争で勝つのは?減税と現金給付のどちらが効果的?実用化進むiPS細胞」

    2025-04-29 00:00  
    550pt
     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。  無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

    小飼弾の論弾 公式YouTubeチャンネル - YouTube

     今回は、2025年04月22日(火)配信のテキストをお届けします。

    【会員限定】小飼弾の論弾2025/4/22 - ニコニコ動画

     次回は、2025年05月06日(火)20:00の配信です。

    小飼弾の論弾2025/5/6 - 2025/5/6(火) 20:00開始 - ニコニコ生放送

     お楽しみに!
    2025/04/22配信のハイライト

    『Gundam GQuuuuuuX』感想と関税問題
    中央銀行を独立させたというアメリカの発明
    なんでコロンビアは折れてハーバードは折れない?
    視聴者質問「コロナ総括」「トランプ」「清王朝と中国」
    かつてのライブドア事件と現在のフジテレビ問題について
    「iPS細胞による治療」と「減税か現金給付か」


    『Gundam GQuuuuuuX』感想と関税問題

    動画【00:00:00】

    山路:これ、ナオヤさん、スライド出る? ChatGPTに、ファーストガンダムのif世界で女子高生二人が活躍する話のイラストを描けっていったら、こんなの出してきたんですけど。
    小飼:女子高生というのか、女子学生に制服を着させるという文化そのものがかなりマイナーでしょ、ああ、でもコロニーごとにそういうのは保存されているのか。
    山路:たとえば今、まさにリンクを出そうとしたこの『Gundam GQuuuuuuX』、新作の『GQuuuuuuX』では、たとえば主人公たちが暮らしているコロニーっていうのは日系人が集まって住んでるっていう話になってますよね。全部コロニー内の表示とかも日本語だったり、

    機動戦士Gundam GQuuuuuuX

    小飼:せっかくよく混ざるようになったのに、宇宙に来てまた分けるわけって思う、
    山路:ただ、今の時代のなんか紛争とか分断とか見てると、それはそれでリアリティがあるなぁと思いましたけどね。意外にコミュニティ作って集まって住むんじゃねーの、みたいなものっていうのは。
    小飼:いや、だからそれが人種ごとなのか、知り合いごとなのかというね。
    山路:それが日系人で集まるというのは、今の世界の状況を見てると、
    小飼:やっぱ指が多いね、彼女、
    山路:これ、指は、いやいや指合ってますよ、これ、こっちは左手ですよ。
    小飼:左手だけども、グリップの幅からいって、どう考えても指が1本多いよ。
    スタッフ:なるほど、
    山路:そうですか、
    小飼:1、2、3、4だよ、というのか1、2、3だな、大人の指だと、
    山路:そうか、
    小飼:いや、だからこうやって持ったとしても、いや、だから二つぐらい多いな、この子もしかして7本指とかじゃないのか、
    山路:あーなるほど、この辺ちょっと怪しいですね。
    小飼:いや、四肢動物としてかなり先祖返りというのか、イクチオステガとか。
    「黒塗りは誰がやったの?」(コメント)
    山路:ってありますけど、これは私がやりました。ChatGPTがちょっとあまりにもまんまなものを出してきたんで、なんか心配になって(笑)、
    小飼:いや、でもさ、もうアムロも証言してたんだから、
    山路:アムロ? なんでアムロ?
    小飼:アムロ、
    山路:アムロ・レイのアムロ?
    小飼:そうです、だから頭なんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのです、
    山路:バンダイにその言い訳は通じないと思いますけどね(笑)。
    小飼:でもモビルスーツ改めコンバットアーマーであれじゃん、頭がないやつっていたよ、
    山路:『ダグラム』?
    小飼:『ダグラム』。そう、だから最後の量産型の決定、デロイアが決定的に勝つようになったきっかけになったコンバットアーマーというのは首がなかったよ。いや、頭なかったよ。
    山路:量産型の?
    小飼:そうそうそう、だからこの部分がなかった。だから、たかがメインカメラなんですよ。
    山路:それをそうと『Gundam GQuuuuuuX』始まりましたけど、弾さん見てます?
    小飼:うーん、
    山路:あはははははは。かんばしくない反応をしてますね。うちは夫婦で喜んで見てますけど。
    小飼:あのね、何だかんだ言ってファーストガンダムに納得してないんですよ。
    山路:え、どの辺どの辺? どの辺に? でかいモビルスーツが動き回るところ?
    小飼:いや、だからそうでなくって、連邦はどういうっふうに元ジオン公国というのか、サイド3に賠償させたのでしょう。
    山路:まぁでもそれに関して言うと、ファーストガンダムって宇宙世紀80年の1月でしたっけ3月でしたっけ、その辺りってことで終わって、とりあえずファーストガンダムの話はそこまでじゃないですか(※編注:一年戦争は、宇宙世紀0080年1月1日、ジオン公国に代わって発足したジオン共和国政府が終戦協定に調印して終結)。
    小飼:いや、だからとりあえずコロニー落としをされた地球連邦の皆さんとしては、サイド3の皆さんの10人に9人は殺さないと納得がいかないでしょ。
    山路:それは(笑)、
    小飼:英語にdecimateっていう言葉があります、だからこれは虐殺するみたいな意味に今捉えられてるんですけども、じつは軍隊内における刑罰なんです、decimateっていうのは。どういう刑罰かっていうと、要するに内規の中で、将軍の言うことに反したとかそういう時に使われる刑罰なんですけれども。くじを用意します。で、当たりは10本に1本です。
    山路:だからdeciなんだ、
    小飼:そうそう、当たった兵士を残りの9人が虐殺するんです。
    山路:10分の1くじみたいな、
    小飼:10分の1なんです、だから逆ですね。逆のdecimateですね。だから10人に9人はポアしないと、納得せんでしょ。ジオン公国はどういう戦後裁判を受けたんですか、だから戦犯はどういうふうに裁かれたんですか。
    山路:その後の続編、『ガンダム UC』なんかではジオンの残党なんかってひどい目にあったという描写はありますね。

    機動戦士ガンダムUC - Wikipedia

    小飼:いや、だからもう『サンダーボルト』が正史ということでいいんじゃないですか。

    機動戦士ガンダム サンダーボルト - Wikipedia

    山路:大河内(※編注:太田垣康男の間違い)、えーと『ムーンライト・マイル』描いて『サンダーボルト』の方ですよね。ただまあファーストガンダムでそこまで描いてる余裕はなかったやろってところでイチャモンをつけるのはいかがなものかと私は思いますけれども(笑)、
    小飼:いやーそれは、いや、でも、イチャモン上等で作ってたはずなので。
    山路:まあいいや(笑)。とりあえず『GQuuuuuuX』は見たんですか、見てないんですか?
    小飼:えーと、まとめを見ちゃったね。
    山路:要約的な?
    小飼:要約な。
    山路:じゃあもう考察込みのやつをいきなり見ちゃった感じなわけなんですね。
    小飼:いや、だから字幕入りのやつを見ちゃったね。字幕というのか、弾幕というのか。
    山路:そうかそうか(笑)。まあまあ、とりあえずちょっと、もうちょっと何話か進んで、とりあえず1シーズン終わるまで見てから、また改めて評価を聞きたいところです。
    小飼:頭なんてただの飾りですというのはやっぱりな、言ってほしかったな、それは。ファーストガンダムであるから。そうなんですよ、余計だったのは足でなくて頭だったんですよ。だからそれはアムロが証明してるじゃないですか、そう、ニュータイプにとって頭いらなかったんですよ。それはもう何度言っても。
    「『ガンダム』に出てくるヒトラーに関するセリフについてどう思う?」(コメント)
    小飼:っていうのは、
    山路:「貴殿はヒトラーのしっぽだな」っていうやつですね、
    小飼:そうそうそう。そう、デギン親父が、
    山路:ギレン・ザビをたしなめたというか、
    小飼:純粋培養しすぎたという。
    山路:なんか、こんな今の時代にこんな先祖返りした独裁者傾向のやつが生まれるのかいみたいな、
    小飼:いや、だけどもリアルワールドではもっと喜劇的な状況が起きているので(笑)、もう確かに何でもありと言えば、何でもあり。
    山路:まさに。じゃあ、リアルワールドのほう、いっときますかね。まずは一番話題になっているのはトランプ関税じゃないですか、今大騒ぎしているのは。

    Brian Krassenstein
    DAM
    トランプ大統領 関税措置「中国とも全ての国とも合意できる」

    小飼:っていうのかさ、これ、事務どうしてるの?
    山路:えっと事務作業のほうですよね、
    小飼:ペーパーワーク、その通り、
    山路:そんなこと対応できている事務員おるのかって思いますけど、
    小飼:ジムってガンダムの量産型じゃないです。
    山路:勘違いしている人はいないと思いますけど(笑)。半日分のとこだけは関税かかるみたいな処理とかもしなきゃいけないやつとか出てきてるわけでしょ。
    小飼:そうですよ。
    山路:それって残業でやるんですかね、それとも、もういいやってことにしちゃってやってるんですかね。
    小飼:残業って、アメリカでも不可能ではないけれども。かなり難しい。
    山路:しかも公務員減らそうとしてるわけじゃないですか、やつら(笑)。
    小飼:日本でも消費税を導入した時に税務署員の数を倍増させたそうです。ただ関税っていうのは、他の税項目に比べれば、バルクの部分が多かったのね。要するに関税を誰が払うかって言ったら、その国の国民なんですけれども、もう少し細かく見ると、そのグッズを卸しとして入れてる人たちなんですよね。
    山路:関税のその輸入業者ってことですよね。
    小飼:そうそう、たとえばiPhoneだったら、Appleが払うわけですよね。関税を払った後にマージンを乗っけた上で小売に回すので。たとえば関税を2割にしましたっていうふうに言っても、普通は2割にならんのですね。と、こ、ろ、が、ですね、今はおよそどの国も個人輸入っていうのはわりと当たり前にやるようになりましたよね。そう、だからAmazonの代わりにAliExpressとかから買ったら、それもう個人輸入なわけですよ。個人輸入の場合というのは、まさにその個人が輸入業者なんですよ。だから、少なくとも1桁、いや1桁半ぐらいは要は納税義務のあるエンティティーズが増えてるはずです。
    山路:10年前20年前に比べてってこと?
    小飼:だから、それに対応するだけの税務当局キャパシティっていうのもいるわけですよね。
    「関税はアカン税」(コメント)
    小飼:いいな、これ(笑)、
    山路:ちょっと前、まだ有効なのかな。アメリカって確か800ドル以下のやつだったらそういうのがかかんないみたいな、なんかそういうやつはありましたよね、
    小飼:いっぱいあります、日本だと16000円だったかな、
    山路:それも塞ぐみたいなことを言ってるんじゃなかったでしたっけ、今回の関税、
    小飼:いや、塞ぐって一言で言って、じゃあそれを実装するというのはまた別問題なわけです。だから真っ先に思ったのは事務をなめるな、です。
    山路:これ結局、アメリカの税務当局がそんなことできねえから、なし崩しになになっちゃうってことだったりするんじゃないですかね。
    小飼:でもアメリカという国はペーパーワークに対してけっこう厳しいですよ。
    山路:おおー、特に金関係のやつは、
    小飼:たとえば入国の時に、あなたは自分の自国で刑に服したことありますか? みたいなチェック項目があって。そこで嘘をつくと、けっこうすごいペナルティになる。
    山路:へぇえ。それっていうのはやっぱりランダムサンプリングみたいなもんでピックアップして、きっちり調べるみたいな?
    小飼:いや、だから昔はランダムサンプリングだったんだけど、今はけっこう、
    山路:パスポートに情報が載ってたり?
    小飼:載ってたり。
    山路:そうかそうか。へぇー。いや、これ、でも個人輸入業者って本当に、今だったらけっこう簡単な感じでやっちゃうじゃないですか、できるじゃないですか。それってどのタイミングで税務署が入ることになるんですかね?
    小飼:いや、だから通関手続きの時。
    山路:ほうほうほう。じゃあコメントに書かれてるように、なんか輸入してきたものが倉庫に積み上がった状態で置いとかれるみたいな感じになったりする、
    小飼:そうそうそう。で、そこで税務処理をやってから来ることになってる、建前としてはね、少なくとも。
    山路:じゃあそれ建前きっちり守ろうと思ったら、もうアメリカの港とか空港とかって、もうピクリとも動かない状態になりませんかと。
    小飼:そうですよ。それで通関手続きが長すぎて、だから通関できなかったやつを線路脇にポイポイしてるという映像が上がってました(笑)。
    山路:え、アメリカで?
    小飼:アメリカで。
    山路:それ捨ててるのは、輸入した業者がもう税関を、
    小飼:配送業者だね。
    山路:へぇえ。なんか、すごいこと起こってますね。
    小飼:いや、だから今のトランプ関税云々の前に、そうなので。
    山路:今の話ってはトランプ関税の前の話なんですか。
    小飼:前の話でそうだったの。前の話で、ペーパーワークが追い着いてねえというね。
    山路:へええ(笑)。
    小飼:これを各国ごとにやるとかって言ったら、もう本当に担当部署、死にますよね。いや、でもなんで、事務の重さを指摘してる人がいないのか。よくツルの一声って言うじゃん。いや、だからその一声通りに動かすのに、どれだけの労力が必要なのかっていうのは日本でも気にされてないですよね。
    山路:なんか摩擦係数はゼロとするみたいな感じの(笑)。
    小飼:そうそう、今年の何だったっけ、4万円税還付、それを給与明細にも載せろってさ、そうだ、山路さんはその4万円ってどうしてるんですか、
    山路:税務署からなんか書類送られてきて、なんか本になってるんですよ、もう。4万円を受け取るためにこの16ページだったか、32ページのやつ、パンフレット見るのかと思ってうんざりしたので、それは税理士に投げましたね(笑)。
    小飼:ははは。
    山路:だって自分に給料払っているんだから。4万円をもらうためだけに、そんな面倒な処理なんてできないですよ、そんなの。
    中央銀行を独立させたというアメリカの発明

    動画【00:16:40】

    「世界3大キチガイ、トランプ、習近平、プーチン」(コメント)
    小飼:か。いや、キチガイっていうのとちょっと違うんだよ。
    山路:トランプの話?
    小飼:いや、だからキチガイだったらもう少し持ってきようがあるというのがね。
    山路:ああ、異常な自己承認欲求の塊みたいな話ってこと?
    小飼:まあね。
    山路:キチガイではなく。で、まあその関税の次に話題になるのはこの貿易戦争ってことに結局なるわけなんですけど。ChatGPTにアメリカ大統領とか言うと、これはポリシーのことで生成できませんって言うんだけども、普通に貿易戦争の勝者のイラストって言ったら、トランプっぽいやつを(笑)、わかってるやん、きみ、みたいな話なんですけど。これ、結局どうなるんでしょうね。
    小飼:えーとね、なんだかんだ言って、作れるほうは、自前で用意できるほうは強いです。だからその意味ではアメリカ空洞化しすぎたんだよね。
    山路:中国からボーイング、返品あったそうですね。
    小飼:いやー、まあでも今回の話の前に本当に737 Maxの話があったし、ボーイングは既にしてグダグダではあるんだけども。ここで重要なのは、今や中国は737に相当する機体というのを作れるんですね。
    山路:FAAに通ってないだけで。
    小飼:そうそうそう。737はほとんど国内路線で使われるものなので、べつにFAAの認可がなくてもいいんですよね。
    山路:貿易戦争の勝者は?っていちおう疑問形で書いたんですけど、これって圧倒的に今のところ中国が有利に見えるんですけど。
    小飼:圧倒的ですね。
    山路:クリスマス商戦、半年もすれば始まるじゃないですか。クリスマス商戦になった時にみんなどうすんねんっていう。だっておもちゃとか、なんか電子製品とか、服とか、アクセサリーとか、クリスマスプレゼントで送ったりとかするわけじゃないですか。それだいたい中国製じゃないですか? MAGA帽も含めて。
    小飼:そうそうそう。MAGAハットも含めて。そうなのよ。
    山路:で、その時にクリスマス商戦の時に輸入する業者ってどうなるかってことをまだわかってないんだろうかと。
    小飼:うん。知ったこっちゃないですね。
    山路:その時までに、関税とかは解除されるとみんな思っとるんでしょうか。
    小飼:その時に一番来るね、だから今のペースだと。
    山路:MAGA帽とか1万円とか2万円とかするようになったら、誰も買わないですよね(笑)。
    小飼:いやー内製してくれると思ってるんですよ。いや、中国で作れるものというのはアメリカでも作れると本気で思ってます。まぁでも事実は違うんです。もうジョブズが亡くなってから、2011年だったからもう14年、経つんだけども、まだ生きてる頃に、なんでアメリカに工場を置かないんだと。かつて置いてたことあるんですよね。でも、人がいないと、工場で働いてくれる人がいないと。日本でももう、アセンブリーは大丈夫だと思います、組み立ては大丈夫、かろうじて大丈夫だと思います。だけれども、もう日本では用意できないパーツというのがいっぱいあるので、なんといってもSoC用意できないし。  カメラはソニーで用意してくれるし。ストレージはキオクシアがまだ日本にあるので、かろうじていけるんだけれども。まあでも肝心のSoCが日本で用意できない。
    山路:これ、アセンブリーだけだったら、それこそなんとかなるというところはあるんですかね。
    小飼:ものすごい高くなるのは確かです。だから、なんでアセンブリーを中国でやってるかっていったら、圧倒的に安くできるからそうしてるんですよね。他の国でもやろうとしてるけども、中国の人ほど、
     

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  • 小飼弾の論弾 #297 「世界を揺らすトランプ関税の影響は?AI企業の錬金術、日本だけ安いNintendo Switch 2、何でもジブリ化するGPT-4o」

    2025-04-15 07:00  
    550pt
     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。  無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。
    小飼弾の論弾 公式YouTubeチャンネル - YouTube
     今回は、2025年04月08日(火)配信のテキストをお届けします。
    【会員限定】小飼弾の論弾2025/4/8 - ニコニコ動画
     次回は、2025年04月22日(火)20:00の配信です。
    小飼弾の論弾2025/4/22 - 2025/4/22(火) 20:00開始 - ニコニコ生放送
     お楽しみに!
    2025/04/08配信のハイライト
    「公約に忠実という意味では正しい」トランプ関税
    日本の高速道路の料金は桁違いに高い
    アメリカの製造業は雇用力が弱い
    視聴者質問「一神教とローマ帝国」「運転が不安」「AIと漫画」
    弾さんは果たしてどこにこれから投資するのか
    ナトリウムイオンバッテリーの実用化
    「公約に忠実という意味では正しい」トランプ関税
    動画【00:00:00】
    山路:最初、軽いニュースからいこうかなと思うんですが、Nintendo Switch2が発表されてということで、わたしも早速、抽選に応募、もうすでにしたんですけれども。今回の、弾さんゲームやらないからNintendo Switch自体には全然興味ないと思うんですけど(笑)、
    Nintendo Switch 2|任天堂
    Nintendo Switch 2,アメリカにおける予約受付を延期。トランプ政権の関税措置の影響を見きわめるため
    小飼:ハードウェアとか、かなり興味があるよ。
    山路:どうでした、見て?
    小飼:今でもゲームコンソールというのは成り立つんだ、でもどうやって成り立たせるかっていったら、もうJoy-Conであり、ディスプレイであり、ドッキングステーションでありっていうことで、CPUとかロジックボードっていうのはほとんど固有のじゃないのと同じじゃないですか、
    山路:まあそうですね、言ってしまえば。いちおうNVIDIAのカスタムチップは使ってみたいですけどもね。カスタムチップとはいうものの、そこのところは本当にスマホっぽいっちゃスマホ、似たようなもんではありますよね。今回ゲームが発表されたりとか、そういうことなんか以上に、話題になったのは、
    小飼:どうやって売るか、予約させるか。
    山路:まず2月28日までにゲームを50時間遊んでなきゃいけなくて、なおかつNintendo Onlineに1年以上加入してる、私はまあ余裕でその条件は満たしてたんですけど。
    小飼:なんかカジュアルユーザーお断りみたいな、
    山路:私はカジュアルですよ(笑)。
    小飼:けっこうショボーンとした人いたよね、なんか予約できませんでした涙目みたいな。コンビニのおにぎりです、はい。
    山路:予約できなかったって人、嘆いてる人の中にはNintendo Onlineには加入してるんだけど、ファミリーアカウント、サブアカウントで子供らせがいっぱい遊んでたけど、メインアカウントが自分は遊んでないから資格がないとか、
    小飼:あるあるある、パパママが泣いてますね、
    山路:そういうところで転売ヤー対策ってもあるんですけど、もう一つ話題になったのが日本語版専用、
    小飼:あれはちょっと複雑な気持ちになりましたよね。要は「おま国」をやってる、逆おま国とでも言えばいいんでしょうかね。
    山路:日本人に安く売る、機能を落とした代わりに安く売るというやつですね。弾さん的にはどうした方が良かったと思います?
    小飼:いや、Nintendo Onlineだけで良かったんじゃない?
    山路:ただ、それで転売って防げましたかね?
    小飼:いや、だからそもそもクレジットカードに国籍があるじゃん。確かに任天堂の場合は子供向けのプロダクトも扱ってるっていうことで、クレジットカードでない決済も、ゲームとかを買うときにはできるけれども、でも本体を買うときとかっていうのはクレジットカードを前提にすれば、国籍が決め打ちにできるわけじゃないですか。だから、そこだけでも良かったような気はしますよね。
    山路:支払いをクレジットカードだけで受けるみたいなことができたかどうか、
    小飼:いや、だから一つのカード番号に対して1台みたいなことっていうのはトリビアルですよ、それは。転売ヤーの皆さんもクレジットカードで決済することもあるけど、バルクでやるから。だから今店内にあるやつをみんなくださいとかっていう形でやるわけでしょ。その場合もカードは使えるけど、現金でやっちゃう場合っていうのがもっと多いはずなんですよね、足がつかないように。
    山路:任天堂直販に関しては、そういうのは確かにクレジットカードで弾くってことはできたかもしれないか。それにしてもつくづく日本人の購買力が落ちてるなっていうのを感じさせる話でもありますよね。
    小飼:いや、でも元々ゲームコンソールの日本人のシェアって1割ぐらいじゃなかったっけ。
    山路:それは最近の話ではありますけどね。
    小飼:いや、もうプレイステーション3ぐらいの頃から、
    山路:それはそうですね、
    小飼:世界的にそれぐらいの頃から、もうアメリカが4割、欧州が4割、日本が1割で、残りの1割というのを残りの世界で。
    山路:ただ任天堂のカルチャーってけっこうまだ海外のユーザーも、日本初の文化って受け取ってるところがあるような気がするんですけどもね。
    小飼:まあ名前からしてね。
    山路:ソニーってなんかもうアメリカ人はアメリカの会社だと思ってたりするじゃないですか。任天堂に関してはまだ日本のカルチャーみたいな意識があって、そこのところなんかもちょっと今回の施策っていろいろ関係してるのかなとも思ったんですけどもね。
    小飼:いや、でもマリオは明らかに日本人でないし、ピクミンとか日本人どころか人間ですらないじゃん。
    山路:まあまあそれは(笑)、ゲームキャラクターはそうですけどもね。
    小飼:ねえ。
    山路:Nintendo Switch2でもう一つ話題になったのが、アメリカでの予約受付を延期と。
    小飼:ああ。要は関税がどうなのかっていうのがわかんないから。
    山路:そうそうそう。で、というわけでトランプ関税の話に行くわけですけれども、めちゃめちゃじゃないですか、控えめに言って。
    トランプ米大統領、自動車と自動車部品への25%関税を発表
    「トランプ関税」の税率、貿易赤字÷輸入額で計算か
    トランプ政権、関税計算で代入ミスか 実際の税率は「4分の1」
    小飼:うん。いやー、だからここまでバカ丸出しっていうのもね。
    山路:このトランプを支持してた大金持ちたちが、
    小飼:大金持ちのほうか、
    山路:大金持ちのほうも、もういい加減にしろよって公然と非難を始めて、
    小飼:いや、でもこうなることはわかってなかった、
    山路:初めからやるって言ってたじゃんみたいな、それなのにお前たち支持してたのに、何、今さら文句言ってんだみたいな。
    小飼:公約に忠実という意味では正しいわけですよ。公約を施行しただけというね。
    山路:この、さらにトランプ関税ってもういろいろ言われてるのがありますけど、そもそものこの税率の算出っていうのが、
    小飼:ウケるね、
    山路:ウケて(笑)、最初の貿易赤字で計算してるっていうこと自体もなんじゃそりゃみたいな話なんだけど、それに加えてさらにその計算を間違えてるっていう(笑)。
    小飼:いや、そもそも各国ごとにやるっていうのがちゃんちゃらおかしいわけですよね。それでペンギンしかいない無人島の関税率とかっていうのも発表してて。そこになぜかロシアと北朝鮮がいないというね。
    米、無人島にも相互関税 アザラシ、ペンギンが生息
    関税政策 相互関税 日本への影響 トランプ大統領の狙い
    トランプ大統領 相互関税発表 世界各国の反応は?
    山路:あと台湾は国として入ってるという(笑)。
    小飼:まあでも他にも国でない、regionってあったと思う。
    山路:確かにペンギンとかで無人島も入ってるぐらいなわけですもんね。
    小飼:ロシアはない。
    山路:(笑)これなんて言えばいいんですかね、誰かちゃんとチェックしてるやついねーのっていう。
    小飼:いたんだよ。確か、朝日新聞がインタビューしてる、その関税をしてる人の中の人の。
    山路:一番の関税強硬派の人、ありましたよね、朝日に出てましたね。
    米トランプ政権ブレーン、関税強化は 「唯一の解決策」:朝日新聞
    小飼:バーカ!
    山路:(笑)彼の思想をトランプは取り入れたってことなんですか? それともトランプの意を受けて、彼が理屈を作ったんですか?
    小飼:いや、トランプはそういう意があったんだけど、それに、要するに理論的な肉付けをしたのがあの人だね。
    山路:その理屈自体がもう弾さんから見たら、バーカという、
    小飼:バーカという。ただ、バカに支持されたからこの政権が発足したわけですよ。
    山路:(笑)
    小飼:だから、その意味では極めて民主的ですね。
    山路:なんか、普通選挙の行き着く先みたいな感じとでもいうか。
    小飼:いや、でも選挙自体は普通ですらないわけです。だから選挙制度というのが民主的でないっていうのが、民主化指数というのをFinancial Timesが出してるんだったっけな、アメリカってかなり低いんですよ。で、なぜそうだっていうと、選挙制度があんまり民主的でなかった。だから選挙人登録しなければいけないし、しかもElectral Collegeがあるでしょ。だから、多数でなくても勝ててしまう。
    山路:選挙人制度も民主化の制度の、民主化度合いとして算定に入ってるんだ。
    小飼:入ってる入ってる。マイナスです。
    「小選挙区制も良くないね」(コメント)
    小飼:うん。Financial Timesじゃなくて、Economistでしたね、失礼いたしました。どこがやってるかというと。
    山路:この関税に関して、イーロン・マスクはゼロのほうがいいよっていうことを言って、大統領補佐官とかをクソミソに非難しとるという状況、
    マスク氏、米欧間で「関税ゼロの状況」望む
    小飼:何を今さら。何を今さら。
    山路:これ、トランプ政権に参加したイーロン・マスクとか、その後金持ちも、本当にやるとは思ってなかったってことなんですかね?
    小飼:いや、どうだろうね。でもそれを言ったら、関税のダメージよりも、DOGEのほうがでかいでしょ。Teslaの時価総額を半分にしたという。
    山路:(笑)いちいち桁が大きいですよね。じゃあちょっと今、DOGEの話に、今DOGEが出たんで、一瞬いっときましょうか。このイーロン・マスク、DOGEでこの6000万行のCOBOLからなるシステムを全部書き換えようとしとるという話なんですけども(笑)。
    イーロン・マスク率いるDOGEが6000万行ものCOBOLコードを含む社会保障局のシステムをコード生成AIでわずか数カ月の内に移行させようとしており危険性が指摘されている - GIGAZINE
    DOGE ditching tape storage could put data at risk, say experts
    小飼:ほんとかなぁ、それ。そもそもソースコードに全部アクセスできたのかな。
    山路:わかんないですね。いろんな権限は与えられてるみたいな記事は出てましたけれども。そこのイーロン・マスクのやってることに関してちょっと面白いニュースが、
    「Tesla自家総額落ちまくったところでAppleが買うとかどう?」(コメント)
    小飼:って、あのさ、そんなにマスクに現金を与えたい? そもそも、今が底値だと思うの?
    山路:ダンさんはTesla、もっと落ちると思ってます?
    小飼:思ってる。だから、かつてのAOLみたいになるんじゃないかと、このままではね。
    山路:ちょっとDOGE続きで言うとくと、イーロン・マスク、いろいろこれカットできたとかって散々言ってるじゃないですか。それでこの社会保障なんかでシステムに使われてるやつのテープストレージで1億円ぐらい節約できた、みたいなことをアピールしてるそうなんですけど、バックアップ用のテープストレージを1億円ばかり節約して何になるんだって(笑)。
    小飼:ハナクソどころか、フケひと欠片ぐらいだよね、1millionというのは。
    山路:それバックアップしないほうがよっぽどまずいんじゃないのかっていう話ですけどね。
    小飼:いやあ、バックアップといえば、ETCがすごいことになって、うちも少し巻き添えを食ったんですよね、そのニュースをやる?
    山路:じゃあちょっとETCのほう、先やっときます?
    小飼:そうですね。まだ無料のうちにやっておきたい。
    山路:そうか、じゃあETCのほうやっときますか、
    小飼:また戻ってきます、これは。
    山路:関税のほうはね、
    小飼:だから今日、けっこうな主題でもあるので、
    日本の高速道路の料金は桁違いに高い
    動画【00:13:42】
    山路:金の話、絶対限定でも、弾さんは果たしてどこにこれから投資するのかという話は、ぜひお聞きしたいですしね。これはETCか、これか。これってETCで大規模障害が起こって、ETCレーンが自動で開かなくなっちゃったんですよね。
    中日本高速道路 ETCシステム障害
    小飼:そうそうそう。
    山路:そこでさっさと開けりゃいいものを、
    小飼:そこ、
    山路:人手でなんとかしようとして、ものすごい渋滞を招いて。
    小飼:で、結局開けて、あとで精算してくれと、
    山路:最初からやれよっていう、もう最初から無料にしときゃ、渋滞も起こらなかったし。システムの復旧料としてまあそんなもんでしょ。
    小飼:いや、だから壊れた時点でもう全部開けるべきだったのはもう確かですね。それは。
    山路:なんか佐藤一郎先生、NICTでしたっけ(※編注:佐藤一郎教授の所属はNII(国立情報学研究所))、もうそれは復旧のための必要経費だと思ってさっさと開けるべきだったっていうようなことをおっしゃってたと思いますね。
    ETCシステム障害なぜ発生? 継ぎはぎ改修リスク顕在化 - 日本経済新聞
    小飼:いちおう記者会見はやったけれども、その記者会見に出た人たちが、彼らにはちょっと失礼な物言いになっちゃうんですけど、あまりに下っ端で。要は例えばゲートを開けっぱなしにしましょうとかっていう権限を持ってる人たちでは全然なくて。ちょっとびっくりした。いや、これはどれくらいでかい事故かって言ったら、どう考えても社長とかが出てこなければ収まらない事故ですよね。
    山路:今回のって完全に経営判断ミスがデカかったと思う、
    小飼:経営判断とか以前に、そもそもなんで民営化されてるの? と。
    山路:そっからか(笑)、
    小飼:そっからです。いや、これはJRとかとは違うわけです。だからJRというのは単に路線を持ってるだけ、あ、持ってない場合もあります、借り受けてる場合とかもあって、整備新幹線とかそれなんですけど、それはちょっとさておき。線路を持っているだけでなく、その上を走る車も持っていて、チケットの販売とかもやっててっていうのを全部やっているわけですよ。だけど、道路公団の場合の道路というのは誰のものかというと、道路公団のものじゃないんです。それは日本国政府のもので、当然国民のものなわけですよね。NEXCOのものではなくて。
    山路:それなのに通行料を取ってやってる?
    小飼:通行料を取ってというよりも、いや、だからなんで分割民営化したの? アホか!?
    山路:公共の財産なのに。
    小飼:そう。いや、だから道路だけです。だからその上を走ってるものというのは、
    山路:それぞれの人のものですね。
    小飼:そうそうそう、だから車のオーナーのものですよね。ほとんどの場合、ドライバーのものです。だからそもそもJRとは前提条件が違うわけですよ。高速道路の正式名は高速国道といいます。
    山路:ああ、はいはいはい。
    小飼:だから国のアセットなんですよね。私道じゃないんですよ。
    スタッフ:すいません。電気はどうでしょうか。
    小飼:(コメントを見ながら)あ、首都高は有料にしておくべきです。それはなぜかっていうと、要はロードプライシングでトラフィックを、
    山路:混みすぎるからってことで、
    小飼:そうそうそう。だから、混みすぎるときはだから値段を上げて、そうでないときは値段を下げてっていうのは、都市高速はそういう観点で有料のままにしとくべきだと思います。ただし、道路というのはもう基本タダのものに置いておくべきで、日本の高速道路の料金体系というのは、極めて異常です。き・わ・め・て異常です。
    山路:高いっていう?
    小飼:いや、高いというレベルですらない。
    山路:そもそも取るのが変って言ってるわけですね。
    小飼:取るのが変だし、はい。
    スタッフ:あ、すいません。さっき言ったのが、聞こうと思ったのが、電気も分けたじゃないですか。
    山路:電力の話?
    スタッフ:地方ごとの。
    小飼:いや、それ財閥解体のときだったので、かつては日本発送電という、日本丸っとの組織だったんですよ。
    スタッフ:基本的には、だから道路は無料であるっていう基本があるから、っていうことですね。
    小飼:基本でなくて、根本です。首都高で制限速度、いや、50ってことじゃなく、50の区間もけっこうあるけれども、
    山路:50とかもあるんだ、
    小飼:だから、その一方で湾岸線みたいに100キロ出せるところもあることはあるんで。80だったかな。
    山路:そこのところは制限速度を設けることは、
    「猪瀬さんの仕事」(コメント)
    小飼:でなくて、本当にバカったいよな。
    山路:これ、ETCトラブルということで言うと、まだ原因わかってないそうなんですよね。
    小飼:わかってないらしいね。
    山路:最初は何かのシステムの更新が原因かと思ったら、それとも違ったらしいみたいなことで。なんかめっちゃ怖くないですか。
    小飼:いや、めっちゃ怖い以前に、なんであんな重たいシステムにしたのかと。いや、道路に対する課金というのはべつに日本の専売特許ではなくて、有料道路というのは全世界にあるんですけれども。機械にICカードを挿して、ゲートを作ってっていうのは本当に確かに日本ぐらいで。他の国の有料道路というのは本当に、しょぼいRFIDを車のウィンドシールズにペタッと貼る程度のもので。
    山路:それでちゃんと成り立ってはいるんですか。
    小飼:成り立ってはいます。実は最近はアメリカのフリーウェイでも有料のレーンとかがけっこうあって。なんですけれども、レンタカーを借りるとそこ通った料金というのが後でチャージされるんですよ。
    山路:なんか話聞いてると、ますますよくわかんなくなってくるのは、ETCいらんやんかっていう感じが、
    小飼:なんであんなゴツいシステムにしたのかという、だから、それはなぜかというとやっぱりゴツい料金を取ってるからなんですよね。
    山路:ほー。
    小飼:ざっくりなんですけれども、高速道路を使うと、その高速道路を走るのに要した燃料代の倍くらい取るんですよ、ざっくり。
    山路:そうか。車を自分が乗らないもんで、そんなに高速道路の料金というのをそういうふうに意識したことがなかった。
    小飼:そうなんですよ。にもかかわらず、じゃあそれだけの料金を取ってるから、日本の高速道路というのはさぞ質がいいんだろうと思ったら、ところが暫定2車線とかっていう、
    山路:ありますよね(笑)、なんかめっちゃ渋滞するような狭いところありますよね。ほー。そもそもなんかもうおかしいわけだ、ETC以前に。
    小飼:そう、だから道路というのは一体何なのかっていう、もうそこからしておかしいんですよ。
    山路:ETCのシステムの話をするんかと思ったら、全然、なんかもう根本の根本から、
    小飼:いや、それもなんで日本のETCがあんなに重たくなってるのかって言ったら、まさにそこなんですよ。
    山路:そういう複雑なシステムだからこそ故障もしやすいみたいなこともあるのかもしれないな。
    小飼:数千円、下手するとか数万円取られるっていうのはほんと、日本ぐらいなんですよ。
    山路:なるほどなあ。
    小飼:他は本当に、取られてもとか数百円とか、そういうレベルなわけですよね。で、橋渡ったらもうおしまいとか、そういうレベルなわけですよ。
    山路:へええ。
    スタッフ:でも、今弾さんが言ってるのって、そもそも民営化そのものがダメってことですよね。
    小飼:民営化以前の問題なんです。
    山路:誰のものかっていうことがちゃんとわかってないというか。
    小飼:そうそうそう。
    スタッフ:国道、県道、市道とかっていうのは全然OKだって話ですよね。
    小飼:いや、そういうことでもなくて。でも、全国つなげて一つの有料道路にしたという、いわゆるプール制ですね、というのはなかなかの政治的発明だと思いますよ。
    スタッフ:そうなんですか。
    小飼:悪い意味でね。NTTが電話加入権をチャラにした以上の、国家的詐欺ですよね。
    山路:言ってみたら、その官僚とかのロジックって、本来だったら国の財産であるような道路っていうのを改めて二重取りしてるわけか、
    小飼:いや、はっきり言って詐欺です。はっきり申し上げて詐欺です。
    「高速道料金無料化したら物流業界にめっちゃ恩恵ありそうだけどな」(コメント)
    小飼:そうなんですよ。いや、でも確かにロードプライシングっていうことで、それでトラフィックを制限制御するっていうのを考えたら、僕は有料であること自体というのは残しておいてもいいと思う、特に都市高速とかの場合。でも、そもそもの料金がでたらめに高い。そもそもが国の財産なわけです。国の財産なのに、なんで上を走ってる人がエクストラを払わなければいけない、という。
     

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  • 小飼弾の論弾 #296 「爆上がりするコメへの対応は? ヤバい国になったアメリカに対抗する手段はポルノ? 元自衛隊トップが台湾の顧問に」

    2025-04-01 07:00  
    550pt
     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。  無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。
    小飼弾の論弾 公式YouTubeチャンネル - YouTube
     今回は、2025年03月25日(火)配信のテキストをお届けします。
    【会員限定】小飼弾の論弾2025/3/25 - ニコニコ動画
     次回は、2025年04月08日(火)20:00の配信です。
    小飼弾の論弾2025/4/8 - 2025/4/8(火) 20:00開始 - ニコニコ生放送
     お楽しみに!
    2025/03/25配信のハイライト
    「司法の中では一番腐ってるのは検察」と「プーチンはヤクザ、トランプはチンピラ」
    「非実在青少年の規制」と「農家に保全料を払う」
    「台湾の危機感」と「詐欺の新手口」
    「株を勝手に売買」と「狂犬病ウイルスの弱点」
    「ヒルベルトの第6問題」と「情プラ法でどう変わる?」
    「司法の中では一番腐ってるのは検察」と「プーチンはヤクザ、トランプはチンピラ」
    動画【00:00:00】
    山路:さっそくですが、あったかくなりましたよねー。
    小飼:ねえ。
    山路:桜もちらほら咲いてるところが。
    小飼:いちおうなんか東京では今日開花宣言が出たみたいですけれども、うちの一番近所のやつはまだかな。
    山路:しかし、空、霞んでるじゃないですか。
    小飼:いや、でもつい1週間前は雪降ってましたからね、これキツいわ。
    山路:空、霞んでるのは黄砂で、それが花粉と相まって、なかなかちょっと雪は雪でキツいけどこっちはこっちでまたキツいっていうのがあるんですけど(笑)。私、そんなに花粉症ひどくないんですけど、めちゃめちゃ眠くなりますね、たぶん花粉のせいだと思うんですけど。
    小飼:まぁ僕も数年前に発症したんだけれども、それで薬もらうわけですよ、で、効くわけですよ。で副作用として眠くなる(笑)。まあでも、新しい薬っていうのは、いわゆる第2世代の抗ヒスタミン剤っていうのは眠くなりにくいって言う口上はありますよね。だから第1世代のやつは睡眠薬として使えるほど眠気が強くくるんですよね。
    山路:いちおう私のも第2世代だと思ったんだけどな、まぁ夜に飲むようにはしてますけど。
    小飼:今、花粉症で処方されるやつは100パーセント、第2世代だとは思います。
    山路:日中ものすごく眠気っていうじゃないですけど、なんかふっとこう眠気がやってくるというのがあるんですよね。寝てはいるんだけど。いやー、なんか、なかなか完全に快適な季節って日本で意外に少ないですよね。
    小飼:いや、秋なんだけどもなぁ、だから秋が本当になんか下手すると1週間くらいしかないんじゃないかという(笑)。
    山路:ということでちょっと春っぽいニュースとして、これいきましょうか、1本目。春っぽい? (笑)、
    旧統一教会に解散命令
    小飼:春っぽい。
    山路:いよいよ始まったな、みたいな。
    小飼:ずいぶんかかったね。やっぱり政治家に鼻薬を嗅がせるところまで行ったからね。あのね、オウムはDIYしすぎた。
    山路:(笑)人を使うのが下手だった、
    小飼:政権党に食い込む鼻薬を嗅がせるっていう方向に行かなかった。
    山路:しかしこの問題って銃撃事件以降、一挙に進んだ感がありましたね。
    小飼:だからなんと言えばいいのか、一番の味方をやられてしまったというね。一番の味方をやられても、なおあれですかね、これだけ。いや、だから銃撃事件からどれくらい経ってます? 4年?
    山路:そんなもんですよね、3、4年。それでまた公判が行われてない、
    小飼:そうなの。これは本当にひどいよね。これは襲撃犯の弁護人はちゃんと突っ込んでるのかな。これはもう立派な違憲、ただ日本の場合、公判がなかなか始まらない、始まってもなかなか判決までたどり着かないっていうのは、まあこれも日常でして。物事を法的に解決するというのが滅多に起こらない理由でもあるんですよね。いや、だから日本の司法というのは、役に立たない。特に民事の場合役に立たないと。だから、他の解決法に走るわけです。ヤクザさんに頼んだほうが早いと。
    山路:かなか公判が始まらないのは、しかし裁判所の意向というよりは、
    小飼:検察、
    山路:ですよね。なんていうのかな、裁判に場に移させないようにするサボタージュのように見えるんですけど、
    小飼:日本の司法の中では一番腐ってるのは検察です。
    山路:きちんとしたその司法手続きに乗らないようにサボタージュしてるように見えて、本当に、
    小飼:というのか、刑事追訴権を独占してるわけですよね。だから、刑事で訴えられるのは検察だけなんです。
    山路:前、アメリカと比較した話してましたけど、アメリカでは刑事事件に関しては、検察が独占してるっていうことではない?
    小飼:独占してるっていうことではないです。で、基本的には各自治体なんですよね。だから、郡のDA、District Attorney、その郡に所属している、検察って言い切っちゃいけないんですよね、Attorneyなので。司法官と言えばいいのかな。州のDAも、追訴権あります。あと連邦のDAにも追訴権があるんですよ。はい。というわけでまぁちょっとややこしいんですけど、これ。非独占なわけですよね、
    山路:非独占のほうが、こういう事件は進めやすいものなんですか?
    小飼:そこはどうかっていうのはちょっと言い切れないんですけれども。
    山路:つまり結局、どこか組織同士で取り合いになるということがあるのではないかと。
    小飼:しょっちゅうあります。その場合はどっちに優先権があるのかっていうのも決まってはいるんですけど。だから大抵はより大きな組織。
    山路:そっちはそっちでたぶんいろんな問題もあるんだろうけど、とりあえずその公判とかっていうのは日本なんかよりはるかに早く行われますよね。
    小飼:日本はちょっといくらなんでも遅すぎるというか。
    山路:これって正式な裁判を経てないのに懲罰を与えてるみたいなもんじゃないですか。
    小飼:その通りです。いちおうそれに対する救済措置というのもあって、たとえば懲役何年とかっていった場合には、勾留期間っていうのはちゃんと引いてくれます。
    山路:だけど、それって期間引いただけで割に合わなくね、みたいな。
    小飼:全くもってその通り。
    山路:本当にひどい話だと思いますけどね。  あと、そもそもこの教団の話にちょっと戻ると、私、なんで宗教法人ってこんなに優遇されてんのみたいなところっていうのがかなり不思議で。
    小飼:優遇されてるというよりは、一種の停戦協定、
    山路:停戦?
    小飼:なんですよ。だから昔から教団というのは単に宗教の教えを布教してるだけではなくて、まつろわぬものを武力で成敗してきたという歴史があるわけです。
    山路:比叡山の僧兵とか、
    小飼:そうそうそう。本当に、第六天魔王対一向宗だとかね。だから日本でもそうですし、ちゃんと日本にキリスト教を布教させようとしてきた、
    山路:イエズス会?
    イエズス会 - Wikipedia
    小飼:そう、ジェズイットも、隠れて日本人を奴隷として売ってたりもしてたわけで。そういった意味で、いざとなったら腕力に訴える集団だったんですよね、宗教団体というのは。
    山路:だから宗教法人っていうのはいつ何時、力を持って集まって、
    小飼:世俗的な政府とは一種の休戦状態なわけです。休戦協定として税金の免除だとかっていうのを得られてるっていうところがあるわけです。
    山路:不信心者からすると、信仰の自由と言いつつ、みんなで集まって布教しようみたいなふうに組織を、団体を作るっていう概念を不思議に思っちゃうんですけどね。
    小飼:だからそれは政府としてはあらゆる宗教を平等に扱いますと。たとえばキリスト教教会に対して与えてる免責というのを仏教に対して。与えないというのは、これはダメなわけです。だから新興宗教であろうが世界最高の宗教であろうが、平等に扱いますよという。
    山路:人間の本性みたいなもんなんですかね。信仰心で集まっちゃうっていうのは。
    小飼:まぁ惰性ですよね。いや、だから、弾圧が足りなかった、僕に言わせれば。いや、だからソ連ですら弾圧しきれなかったという見方はできますけれども。でも、日本の場合は一神教に乗っ取られない程度には強く弾圧したんですよね。
    山路:うーん。そういう見方もできるわけか。
    小飼:そう、長崎で26人、磔にしたわけですよ。
    山路:それで日本で一神教がそんなに普及しなかったというのはあるのか。
    小飼:で、島原の乱も鎮圧したわけですよね。
    山路:その割には仏教とか神道のほうとは、割と昔から、早い段階で、
    小飼:いや、もうもっとバチバチやってたじゃないですか。弾圧しきれなかったわけですよ。
    山路:そっか、もう明治。その神仏毀釈とか、
    小飼:あの辺のあたりっていうのも、だからあれはうまくやろうとしても、やっぱりやりきれなかったわけでしょ。鹿児島では、鹿児島というのか薩摩ではかなり徹底したみたいですけどもね。それでも仏教を日本から払拭するには至らなかったわけですよね。
    「弾圧、できてたら」(コメント)
    山路:って、たぶんそれはもうできなかったんでしょうな。なんか結局、人は本質的に救いを求めちゃうから。
    小飼:そうですよね。でも本当に、安土時代とかそんなに大して昔じゃないじゃないですか。500年弱じゃないですか。でも、その頃はさ、長島を丸ごと3万人、老若男女をまとめて皆殺しにしてたわけですよね。
    山路:改めて考えると宗教と政治の付き合い。関係って非常に危ういところに、
    小飼:いや、というよりも宗教のほうが先なんです。宗教のうちで、世俗的な宗教から世俗を残したものというのが政治ぐらいに考えたほうがいいぐらい。
    山路:なるほど。「まつりごと」ということですね。
    小飼:そうそうそう。そう、政治ですら、祭りごとなので。
    「中国でも宗教は弾圧しきれてない」(コメント)
    小飼:はい、法輪功の皆さんを見れば。中国、かなりやったんですけれどもね。
    山路:この弾圧方針は弾さん的にはOKなんですか(笑)? 人権とどうやってバランスを取ればいいですかね。
    小飼:それを考えたら、天然痘を我々は弾圧したわけじゃないですか。
    山路:天然痘は人間ではないですけどね。
    小飼:だから本当に感染する病原体なんですよね、宗教というのは。だから必ず新しいのが出ては、激化する前に弾圧すると。
    山路:そういう目で見るとカルト宗教に対する対策っていうのもまた違ったのが見えてくるところがありますな。
    小飼:いや、本当にこう言っちゃなんだけれども、なんでメッカとか焼き払わないのかな。これはじつはアンチイスラムの考えでなくて、プロイスラムの考えからしてもそうなんですね。どういうことかっていうと、今のメッカというのは金権まみれなんですよね。
    山路:参拝料的なもの?
    小飼:でなくて、世界で一番建築費がかかったビルディングが建ってます。だから、600メーターの時計台を兼ねた。
    山路:へぇえ。
    小飼:金にまみれてるんですよ。どう考えても、預言者が今のメッカを見たら、もう一度戦火で焼き直すでしょうね。もちろん僕はイスラムではないので。あくまでも非信仰者としての。外からの意見としか言えないですけども。でも、君たちが主張してることというのをそのまま同じように持ってけば、今のメッカのありようというのは許せるんですかっていうのは。
    山路:イスラム教徒も身内には甘いということですわな。
    小飼:っていうのか、イスラム教徒というのでまとめられないんですよね。だから、スンニとシーアがあるし。大きな派閥だけでも。
    山路:じゃあちょっと、その国際の関係の話に行こうかと思いますが。相変わらずトランプ飛ばしてるじゃないですか。たとえば、フランス人の研究者が入国拒否されちゃったりとか。
    米当局、フランス人研究者の入国拒否
    小飼:これはトランプではなくて、トランプに忖度したやつが。まあでも忖度するよね。忖度しなければ。それこそYou are firedって言われかねないので。
    山路:さらに、もっといろいろやらかしがありまして。たとえば、これなんかも。相当やらかしじゃないですか。アメリカの機密計画を誤ってメディアの記者と。
    イエメン攻撃計画を協議するグループチャット、トランプ政権高官が誤って記者を追加か
    小飼:いや、まあでもこれは第1次の時にも衛星写真を公開しちゃったことがある。あの1枚で、もうアメリカの軍事衛星にどれだけの性能があるのかっていうのももろバレだったっていう事件があったじゃないですか。
    山路:第1期の時、確かヒラリー・クリントンが連絡手段に自分のメールを使っちゃったみたいなことでめちゃめちゃ責めたりもしたくせに、このありさまですよという(笑)。まあそんなこともう今、誰も言ってもしょうがないんだけれども。ちょっと極めつけというか、ウクライナの原発をアメリカが所有してはどうかということを言い出した。
    米国の原発「保有」にウクライナ大統領が反論、専門家は現実性に疑問
    小飼:まぁこんなのばっかりだよね。これはパナマ運河とか、グリーンランドとかと同じです。火事場泥棒なんですよ。もうそれで説明がついちゃう。
    山路:本来、アメリカに何の権益もないのに。
    小飼:そうそう。
    山路:なんか困っているところに行って、助けるふりをしてその代価としてという。
    小飼:そうそうそう。
    山路:これってゼレンスキーは拒否してるって、まあ当然だと思うんですけども。これってどれぐらいの現実味があると思います? つまり、他の、窮地に追い込まれた時にこういうふうなことをウクライナが認めることってあり得ますかねと。
    小飼:ウクライナが認める、ね……。
    山路:追い込まれた時にもうしょうがないかって手放すみたいなことってあり得るんだろうか。
    小飼:それはあり得なくはない。でも、今の形ではダメだね。いや、これもべつに今のウクライナの政権に原発くれって。言ったわけではないでしょ。正式な外交ルートを通して。だから、ロシアには言ってるわけですよ。だからもう問題はそこなんですよ。
    山路:要は頭越しに。
    小飼:頭越しというよりも、今のトランプ政権というのはロシアの傀儡政権だと思って間違いないです。
    山路:ロシアの偽情報をトランプは本当に信じ込んでたりもするんですか。
    小飼:するするする。いや、だからCIAとかからのインテリジェンスよりもよっぽど信用してるんじゃないですか。だから前にも言ったでしょ、ハンロンの剃刀だって。
    ハンロンの剃刀 - Wikipedia
    山路:無能で説明できることに悪意を見出すなという。
    小飼:そうそうそう。
    「ヤクザより悪いやつ」(コメント)
    小飼:頭もね。ヤクザだったらもっとやらしい手段を取るでしょうね。プーチンはヤクザだけれども、トランプはヤクザではない、チンピラ。
    山路:第1期のトランプ政権が終わった時に、今度共和党とかでトランプ的なものが出てきたら、もっとわかりづらく、密かにやると私は思ったんですよ。だけど思った以上に前面に出て、こんなに分かりやすく振る舞うとは全く予想できなかった。世界の多くの人もそうだったんじゃないかと思うんですけど。
    小飼:予測はしてたね。まぁでも、もう少しアメリカ国内からトランプを買収したいというのか、トランプを操りたいっていうpuppeteer(人形使い)が出るというのは、そこは僕もちょっと甘く見てたな。
    山路:前も言ったことがありますけど、こういうのにすがるぐらい、アメリカの貧しい人たちは幸せじゃないのかなとも思いましたけど。
    「ホワイトハウスに親ロシアがわんさかいる」(コメント)
    小飼:ではなくて、さらに増えるわけですよ。もっとプロロシアな人材というのは。もう持ってくるわけですよね。そこはもう決定している。
    山路:怖い怖い。
    スタッフ:ちょっと質問いいですか。じゃあ弾さん的には今、トランプ大統領は余計なことをしているということでよろしいですか?
    小飼:何、余計なこととは。
    スタッフ:停戦交渉なんですけど。
    小飼:余計なこととは?
    スタッフ:これはトランプがやるべきことではない、ということですか。今やっているような停戦交渉を。
    小飼:少なくともウクライナの視点からしても、ロシアの視点からしても、余計なことではありますよね。
    山路:ただアメリカ側としては、こんだけ大量の支援をしているから、そういう場を仕切る権利があると思っているわけですよね。
    小飼:でもそれ言ったら湾岸戦争の時にも日本はどっさりとお金を送ったわけですけれども、クウェートの感謝リストの中に入ってなかったです。
    スタッフ:金よりも血を流せなんてその当時、なんか言われた記憶が残ってますね。あ、すいません、ってことは、
    小飼:部外者には違いない。
    スタッフ:アメリカサイドができることって、そう、トランプ大統領に代わってすぐにやった、要は機密情報の共有をやめるだとか、支援しないだとかっていうことはできるということ、
    小飼:それはできる。それができるので無視はできないわけです。アメリカの傾向は。
    スタッフ:ありがとうございます、ちょっと勘違いしてたところが私の中にあったので、すいませんでした。
    「西側も追い込まれてるから停戦したいんでしょ」(コメント)
    小飼:それはちょっと違うな。追い込まれてるっていうのとはちょっと違うんですよ。ウクライナはある意味で追い込まれてるけれども、西側が追い込まれてるかどうかというのは、ちょっと違う。
    山路:西側は、まとまりきれてないということなんじゃないんですかね。
    小飼:というのか、アメリカとの間で大西洋を挟んで内乱状態になってるわけですけれども、それでも終わってないわけじゃないですか。だから、その程度には余力があるというのか、西側とロシアと、せいぜいあとベラルーシぐらいか、との戦力差というのは桁が違うわけですよね。桁が違うけれども、内輪揉めしてるおかげで、ロシアが善戦してるといえば善戦してる。
    山路:人口だって全く違う。
    小飼:そう、いや停戦したいんでしょっていうのも、アメリカはロシアのエージェントとして、ロシアの有利な条件で停戦させたいし、だけども残りの欧州はそうでもないし、ハンガリーを除く残りの欧州はそうでもないし(笑)、トルコも含めて。
    山路:ハンガリーもロシアのエージェント的な振る舞いをしてますからね。これもう、本当にEUとは別にハンガリー抜きのEUみたいなのを作ったりするんですかね。有志連合ってある意味そういうことじゃないんですかね。それをちょっとおちょくった、アメリカの振る舞いをおちょくったニューヨークポスト紙、これタブロイド紙ですけど、Pornhub、あれを禁止したら、アメリカ人言うことを聞かざるを得ないんじゃないかって。
     

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