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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2026年5月5日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年05月19日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-05-05配信のハイライト

  • BeRealとGitHubの情報流出
  • オーナーシップとプライバシーの違いとは
  • 「マイナンバーを設計したやつはアホ」と「マスクとOpenAIの裁判」
  • 経済格差とAI格差
  • トランプが欲しがってたものは何?
  • 「頂点捕食者なタコ」と「マラソンとシューズ」

BeRealとGitHubの情報流出

山路:ネット発のニュースっていうのが最近、ちょっとここ数日世間を騒がしておるんですけれども。一番話題になってるのがBeReal、

小飼:わりと静かな、

山路:そうですか(笑)、これ、BeRealの情報流出……

小飼:っていうサービスがあったというのもちょっと僕知らなくて。ただ似たようなのは世界中にありましたよね。

山路:BeReal、1回『論弾』でも私、取り上げたような記憶はありますけど、

小飼:どの話題?

山路:たぶん軽くなんか、こんなやつが流行ってるっていうSNSかなんかの面でチラッといったかもしれないですね、その程度。要は普通のSNSと違ってランダムに、1日の間にランダムに投稿しろみたいな促すメッセージが来て、そこから2分以内に写真とか動画撮って、それをアップして。アップしたやつっていうのは結局、時間が経つとユーザーからは見えなくなっちゃう。このBeRealを使ってたユーザーが西日本シティ銀行という銀行の正職員だったんですかね、銀行の機密情報、他に出しちゃいけないような、

小飼:というのか、オフィスの中を映してて、その中にトレードシークレットが映っちゃったという、

山路:そうそう。まあまあ大変な騒ぎに、

小飼:ここで重要なんだけども、テロってみんなすごい軽々しく言ってるじゃん。

山路:そうですね、飯テロとか言っちゃってますよね、

小飼:そうそうそう。でも飯テロはテロに入るかな。

山路:その意図があるからってことね。

小飼:そう。いや、テロなのかそうなのか、そうでないのかって言ったら、やっぱり犯人の意図っていうのはすごい大きいわけです。被害の多寡ではないんですよね。たとえば数年前にベイルートで肥料が、硝安が大爆発したじゃないですか。あれってテロですか? ベイルートが吹っ飛びましたけれども。あれってテロですか?

山路:少なくとも事故だと言われてますよね。

小飼:事故ですよね、

山路:陰謀の話は見つかってないですよね。

小飼:そうそう、中であれを爆発させた人というのは、まさか自分が肥料を爆発させたということは知らなかったでしょうね。ああいうところで作業する人にはいちおうちゃんと教えるはずではあるんですけど。

山路:レバノンとかがぐちゃぐちゃになってて、そんな仕組みが働いていない。

小飼:ちなみに同じレバノンでも、肥料の大爆発はテロではないと僕は思いますが、同じレバノンの南側でやってるイスラエルの狼藉は、あれはテロです。

「じゃあ正しくはなんて言えばいいですか?」(コメント)

山路:って、今回のBeRealでの流出事件。

小飼:それはもう業務上過失でしょうね。

山路:ちょっとウケない感じの見出しになっちゃいますよね(笑)。

小飼:あるいはもう雇用主である西日本シティ銀行でしたっけ、の監督不行き届きですかね。

「おでんツンツン男が懐かしい」(コメント)

小飼:あれはテロって言ってもいいと思います。本人が意図的にあれなので。だから、商品を損壊させているので。

山路:それにしても銀行員って、こういう機密の情報の扱いとか、めちゃめちゃ研修とかでも叩き込まれると思うんですよね。

小飼:でも、研修以前にちゃんと執務空間に入る前に、スマートフォンとかが持ち込めてしまうというのにちょっとびっくりです。むしろそちらですね、驚きなのは。

山路:少なくとも今まで持ち込めてたとしても、これからは絶対持ち込めなくなるんでしょうね(笑)。なんというのか、しかもそこまで、いちおう社会人の人間がBeRealのSNSで促されただけで、そんなに泡食って撮るほどの中毒性、

小飼:それはわかんない、そればっかりはわからない、

山路:これは中毒者のものっていうのは、なかなか他のところではわからないと思うんですけど。あと、この番組見てる人、BeRealやってる人少なそうですよね。

小飼:でも、三流ポルノとかだと、そういうとこに大人のおもちゃのスイッチを入れるとかっていうのがあるわけでしょ。それはもう本人でないとわかんないよ、そんなことは。本人がどう思おうができなくするようにするというのが、まともな職場でしょう。

「研修したからといってアホが治るわけじゃないんじゃないの?」(コメント)

小飼:いや、全くその通り。いや、それこそ「押すなよ、絶対押すなよ」でしょ。だから研修では絶対押すなよ、じゃないけれども、押した場合はこういうことが起こりますと。あなたには全額分の損害賠償請求がいきますと。賠償できっこないんだけどね。ただ、そうは言っても金融機関が意外と性善説で動いてたっていうのはMUFJの貸金庫の話でもわかるでしょ。

山路:あれはなかなかのけぞる事件でしたよね。

小飼:いや、あれを見てなおMUFJに預金してる人たちの、もう気が知れない。

山路:すみません(笑)、まだ預金口座あります。

小飼:口座があるっていうのと、

山路:貸金庫を使っているのは別だけど、

小飼:別ですけど。

「業務を円滑に進めるためにはスマホは必要なのでは」(コメント)

小飼:だからそれは業務用のやつを別途支給すればよろしい、

山路:個人のやつを使わなければいいだけですよね、

小飼:最近は客のほうにもなるべくアプリで取引させるために、窓口の人たちっていうのはそれを再現するための端末を持ってるわけです。支給されたやつを。支給されたやつを。支給されたやつを(笑)。大事なことなので3回言いました。

山路:じゃあこれってやっぱり、一番責任があるのは西日本シティ銀行のコンプライアンス。

小飼:圧倒的に。99パーセント。

山路:なるほどね。そういうバカが好き放題できるような仕組みにしてたことがもうとにかくまずいという。

小飼:その通りです。いや、江戸時代の金山だって、出入りの時にはすっ裸にさせるんですよ。それくらいのことをやって。それでも不十分で、肛門に詰めてるやつとかがいるとかっていう、そういう話にもなってきたりもするわけですけれども。それくらい従業員には疑いをかけなければいけないタイプの職場ではありますよね。逆にIT系とかではBYODとか言ってるわけじゃないですか、Bring Your Own Deviceみたいなこと言ってるわけじゃないですか。やっぱりピンキリなわけです。そういうところがGitHubに思わずシークレットキーをプッシュしちゃったりするわけですけど(笑)、

山路:私も他人事じゃないんですけど、マネーフォワード使ってるんで(笑)。これですよね、GitHub、

小飼:え、まだ使ってるの?

山路:すいません(笑)、便利なもので。これか、ソースコードをGitHubに置いてたやつが出たっていうこともさることながら、

小飼:実ユーザー情報をプッシュしちゃうっていうのを、

山路:そんな開発のプロセスすることあります? みたいな、

小飼:実ユーザーでお試しというのはクレジットカードとかは意外とやりますね。開発者自身が自分の使って、だけど。

山路:でも顧客の実データを、

小飼:370だっけ、そんなに従業員いませんよね、マネーフォードは、

山路:それってなんかもう、これCTOが減俸半年みたいな感じじゃないですか(笑)、

小飼:いや、クビですな。少なくともCTO職にはいられないというのか。ただ日本はそういうところの処罰が甘い国ではありますよね。中国大使館に押し入った自衛隊員って、今どうなってんの? ちゃんと、

山路:情報出ないですよね、

小飼:ちゃんと懲戒免職にされたの? っていうのか、日本はもう軍法会議はないのか、軍がないから(笑)。

山路:まぁしかし、ここのところでマネーフォワードのやつの話なんですけど、GitHubからの流出とかそういうのって、Anthropicですらやってるじゃないですか。

小飼:あったね。

山路:ClaudeCodeのソースコード、思いっきり丸ごと流出させちゃったみたいなのがあるじゃないですか。これ、GitHubに関して言うと、なんていうんですか、それってもうすごい巨大な穴になってません?

小飼:まあね、

山路:これってどうすりゃいいんですかっていう、たとえばGitHubをもう使わないってことしかない?

小飼:それはそうするべきだよね。

山路:それこそ社内にGitのサーバ立てて、自分たちでやるみたいな話になってくるという、

小飼:基本はそうです。ただ、Gitだけであれば本当に普通にGitをインストールすると、初歩的なウェブインターフェースとかもいちおうは、いちおうはインストールされるんですけれども、GitHubほど便利ではないんですよね。

山路:なんかそれこそ.gitignore(Gitで管理しないファイルを指定する設定ファイル)も勝手に書いてくれたりみたいなことをやったりとか、ライセンスのこととかもいろいろやってくれたりとか、質問に答えるだけで。

小飼:そうなんですよ、生Gitというのは、そういう環境だからけっこう長いこと維持してたこともあるので。生GitというのはGitHubほど優しくはないんですよね。

「なるほど監督企業がケチなだけか」(コメント)

小飼:生GitとGitHubっていうのはどれくらい差があるかっていうと、ノグソとウォシュレットくらいの差があります(笑)。

山路:うわー、それはウォシュレット使いてー(笑)。

小飼:あるいは競合の、たとえばGitLabのサービスを使うですとか。

山路:でも、それってGitLabを使ったとしても、それはなんていうのか、

小飼:ただね、それはGitHubが悪いところもあるんですよ、

山路:そうなんですか、

小飼:だからプロ仕様ではちゃんと外側には見えないようにっていうのも謳ってはいるんですけど、今自分がどっちにいるのかっていうのがすげーわかりづらい。

山路:プライベートリポジトリか、

小飼:そう、プライベートリポなのか、パブリックなのか。

山路:それとは別にシークレットとかもあるんでしたっけ? それは違うのか? また違うことなのか?

小飼:エンタープライズの場合、どうなんだろうね。ただ、そもそもGitというのは思想からして特定の人にしかリポの存在を見えなくするっていうのには向いてないわけですよね。もともとLinuxをメンテするためにリーナス・トーバルズが作ったものなので。

山路:ある意味、透明化が大前提になってるみたいなところがあったり、みんなで情報を共有してっていう、

小飼:そうだね、よく見えるっていう、

山路:みんながあらゆる情報を見えるようにっていう。なるほどね。

小飼:書き込み権限はちゃんとコントロールされてるわけです、誰でも書き込めるわけじゃなくて。

山路:見るほうに関しては自由に見てやれが本来の思想ですよね。

小飼:すごいリベラルな。

「お二人は利便性とセキュリティのバランス感覚はどのように意識していますか?」(コメント)

山路:これは弾さんに叱られそうだけど、私マネーフォワードとかすごい便利に使ってるんですよね。

小飼:利便性って、セキュリティ界隈の人は低く見がちなんだけれども、多少の利便性のためにはセキュリティは甘くしちゃっても問題ないっていうほうが一般的なラフコンセンサスに近いんですよね。だから田舎に行くとあれ? 玄関の鍵? 何それ? そもそもうち、鍵があったっけ? っていうね。

山路:弾さん、自分が普段使っているサービスとか、ここのところのセキュリティはがっちりするけど、ここはまあまあみたいな、そういうふうな緩急つけてたりみたいなことってやったりします? 全部ガチガチにはできないじゃないですか、あらゆるものを。

小飼:それはもちろん。

山路:ここだけは押さえておく、みたいなポイントはやっとくという。

小飼:それはある。同じたとえば銀行口座でも、やっぱりレベルは違いますよ。これはもう、

山路:取られてもいいや、みたいなぐらいの、

小飼:そうそうそう、だから本当に残高とかも最低限とかね。

山路:本当にこのバランスってめちゃめちゃ難しい、

「Chromeのパスワード保存」(コメント)

小飼:これは破られてないですね。同じくiCloudもそうですね。ただiCloudのほうが一段と便利なのは、アプリのパスワードもシンクしてくれるんです。

山路:そうなんですよね。

小飼:Chromeはどうなんですかね、ChromeのパスワードってAndroid appと共有されましたっけ? まだChromeとAndroidの統合はされてないので、ChromeはChromeの中だけだと思うんですけれども。

山路:私はもう1Passwordを使ってますけどね。どんな環境でもだいたい使えるんで。1Passwordも確かまだ破られてはいなかったですよね、

小飼:破られてはないと思います、

山路:パスワードマネージャーも時々破られるニュース出るじゃないですか、あれも怖いなと思って。特に最近、Claude Mythosが脆弱性―――後の話にもちょっと関わってくるんですけど―――見つけまくってるじゃないですか。それこそヒントン先生、ディープラーニングのヒントン先生なんかも、自分だったら証券会社一つにまとめておくなんてもう絶対しねえ、みたいなことを言ってたんですよね。

オーナーシップとプライバシーの違いとは

小飼:ただそれを言って突き詰めて突き詰めて突き詰めると、

山路:タンス預金になっちゃう、

小飼:いや、そうでなくて、個人の所有権なんていうのはそれこそ絶対的な真理ではないわけですよね。

山路:そこまで至ると(笑)、

小飼:そこまで再び至る可能性っていうのはゼロではないと思います。

山路:それってイメージしづらいんですけど、それは資産とかそういうことに関してもって、

小飼:そうそうそう。だからそもそも、外部不経済っていう言葉があるじゃないですか、本来であれば外部不経済に所属するべきものまで、所有権を設定されてたりするわけですよね。たとえばマスクの資産っていうのは、あれは本当にマスクのものとしてみなしていいのかという。

山路:たとえばXなんかに関して言うなら、ユーザーから吸い上げた情報とかなんかも、資産になっているやろみたいな話?

小飼:その通りです。

山路:なるほどなるほど。

小飼:だから、そもそもそういったものというのはオーナーシップで管理するというのが正しいことなのか、という。ただ、それに対してプライバシーというのもあるわけです。プライバシーってオーナーシップなんだろうかという。オーナーシップとプライバシーの違いっていうのは、譲渡可能性だと僕は考えてます。

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年4月21日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年05月5日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-04-21配信のハイライト

  • 「ティム・クック退任でAppleどう変わる?」と「人間より速かったロボマラソン」
  • AIによる小説、AIによるセキュリティ
  • 「AIで人類滅亡?」と「SF超大作『マップス』とAI」
  • 「我々は生まれつきDVオヤジ」と「我慢を捨てたアメリカ」
  • 「アメリカの勝ちはなくなった」イラン戦争とスエズ運河の歴史
  • すべての初等関数を一つの二項演算子と定数1だけで

「ティム・クック退任でAppleどう変わる?」と「人間より速かったロボマラソン」

山路:今日の朝に発表があったニュースからいこうかなと思うんですけれど、

小飼:地震?

山路:それも重要なニュースなんですけれども(笑)、

小飼:それは昨日か、

山路:AppleのCEOのティム・クックが退任することになったという、

小飼:ああ、そうか、船長引退かと言ってもなんか、取締役会からは抜けないんだよね、

山路:会長になるんでしたかね、

小飼:普通会長って議決権、差し出しちゃうんだけど、それは握ってるみたい、なんかそこ日本的だなみたいな。ただまあ1票だけだし、まぁ社長が会長になったという、すごい日本的、社長が会長になる、ですね。それが実現するのは9月1日でしたっけ、もう少し時間がある、

山路:なんていうか、すごく円満な退任だったなと思って。

小飼:あのさ、時価総額10倍に上げてさ、売上高を4倍にしてさ、これで文句出されたら本当に、どこ文句出すんだって言ったんだけど。でもね、Appleぐらい期待が大きい会社というのはやっぱいくらでも出てくるんですよ。Siriが相変わらずバカすぎるとかって。いや、だからお前の言ってるAIって、この程度? いくらでも出てくる。

山路:6月のiOS27が楽しみですけどもね。ティム・クックは創業社長じゃなくて、

小飼:Vision Proってあれ一体今後どうなるのかとかね、本当にいくらでも文句出るんです、

山路:最近私、Vision Pro毎日のように使ってますけどね、

小飼:ほう、

山路:寝ながらマンガを読むのに非常にすばらしいデバイスなんで(笑)、

小飼:あとマウスの充電なんとかしてくれとかね。ましてや今度のCEOというのは、

山路:ジョン・ターナス、

小飼:そうそう、ハードウェアのトップなので。真っ先にマウスの充電口をなんとかしやがれ、です。だからあれは本当にunAppleですよ、本当にApple Pencilどうするんだ、みたいなね。

山路:それにしてもティム・クック、うまく立ち回りましたよね、いろんなところで。トランプにも過度におもねらず、

小飼:いや、あれは見たくなかったな、あれの前に引退しとくべきだったなーと、個人的には思う、

山路:黄金のなんたらみたいなのを贈呈してとか(笑)、

小飼:いや本当に。でも、ああいう泥臭いこともできるし、ちゃんとやる人だっていうのは大口投資家に対してはものすごいプラスの評価でしたね。

山路:絶対にジョブズにはできなかったこと。

小飼:無理無理無理。

山路:まあ見てみたかった気もしますけどもね、

小飼:いや、ジョブズだったら本当にハリセンじゃなくて、その時に出てた最新のiPhoneで殴りつけますよ、助走つけて。いや、だからよかった、ジョブズが鬼籍に入ってて。

山路:よかったっつーのも変な話だが、

小飼:いや、だから2024年の選挙中にトランプが狙撃された時があったじゃないですか、

山路:耳を撃たれた、

小飼:そうそうそう、だからあれが本当か嘘かっていうのは、また再びゴシップになってるんですけれども、それはさておき、その時の狙撃犯は逃しても、ジョブズだったら絶対逃しません、仕留めてました(笑)。だから先に亡くなっててよかったね、よかったねっていうのは言い過ぎだとは思いますけれども、他にどういう言い方すればいいのかわかんない。

山路:しかしティム・クックって最初、ジョブズから交代した時ってAppleの株がすごい下がったじゃないですか、カリスマ経営者からいきなり、え、誰なん? みたいな感じで。

小飼:知る人ぞ知るという、

山路:だけどロジスティックスの鬼というか、

小飼:いや本当に。ジョブズの時よりも2桁、桁が二つ上がってるんですよ。

山路:時価総額とか売り上げとかそういう、

小飼:いや、生産力、

山路:生産力ね、ジョブズの時代の管理体制ではそんなことはできなかった、

小飼:ジョブズの時にもかなり上がってて、Appleの時価総額はMicrosoftやGoogleを抜いてITでトップ、だからその上にはサウジアラムコしかなかったと(※編注:エクソンモービルの誤り)。今やサウジアラムコもその下ですけれども。とにかくもう米国の株式の時価総額でトップに、ジョブスの時点でいたんですよ。その時からさらに10倍上げてるわけですよね(笑)。

山路:ただそれって世界の資本の動きみたいなものっていうのが、ものすごく変わっちゃったからの気もするんですけどもね。

小飼:も、あるんですけれども、でもAppleのなかなかすごいなっていうところっていうのは本当にコールドキャッシュをジャラジャラ稼いでる本という本当に金のなる大木なんですよね、

山路:製品の当たり外れとかにも左右されないような仕組みも作りましたしね。

小飼:まぁあっちが外れても、こっちでリカバーできるという体制ですかね。それでもね、やっぱりマウスなんとかしろよ、あれは本当に、あのさ、恥の概念ってどこに行ったんだよ。

山路:なんかLightningからUSB-Cに変わった時も変えねえっていう(笑)、

小飼:あれは本当に恥ずかしい。だから、あれに匹敵する、embarrasingな何かっていうのは競合他社の場合、どこだろうね。

「ジョブズはホームボタン廃止をどう思うのかな」(コメント)

山路:でも、ジョブズはティム・クックに継がせる時に、俺だったらどうするか考えるとか、そういうことはすんなって言ったそうですからね。

小飼:それもあるし、当初案ではホームボタンってなかったんですよ、じつは。なんだけど、これがないとユーザーすごい困るだろうと。とにかく迷子になったらここ押せというものがあるというのは、すごい強いよね、ありがたいよねっていうのでつけて、ずっとついてたんですけども。で、十分多くのユーザーのiPhoneに慣れたところでFaceIDにしますって言って、FaceIDも受け入れられたところで、十分経ってから廃止しますって言ったんですけれども、じつは僕のメインのiPhoneってSE2なんですよ。TouchIDマシンなんですよね。で、まだ最新のOSが動きます。

山路:次ぐらいがヤバい感じですか?

小飼:どうなんでしょうね、でも確かにバッテリーがけっこうヘタってきたんで。Apple Care延長して入ってるんで、バッテリーの交換は無料でできるんですよ、どうしたもんかね(笑)。

「クックもサプライチェーンの中国依存リスクに気づくのは遅かった?」(コメント)

山路:って質問、

小飼:ジョブズの時代から気がついて、iPhoneの組み立てをやってるところというのは当初はFoxconnだけだったんですけど、その後Pegatronとか複数出てきたんです。中国だけではなくて、インドでやったり、ブラジルでやったり、

山路:ベトナムもありましたよね、

小飼:ベトナムも増えてきました。今は昔のApple製品の箱っていうのはDesigned by Apple in California Assembled in Chinaって書いてあったんですけども、今in Chinaがないんですよ、だからどこで最終組み立てやってたかっていうのがエンドユーザーにはすぐにはわからない仕組みになってきたんですよね。要するにチャイナとは限らないと。

山路:よくその規模の生産をインドとかに分散できたなとも思うけど、それすごいなとも思うんですけどね。

小飼:ねえ、

山路:そんな組み立て工場を分散できるのは並大抵のことではないですよね、

小飼:ではないです、

山路:それができるんだらみんなやってるわって話で。

小飼:Appleっていうのは本当にマイクロマネジメントの会社なので、お前らに任せた、で済んでたはずが絶対ないんですよ。

山路:なるほどね、もう、

小飼:本当に最後のもう本当にlast 1 inchどころかlast 1 mmまで口を突っ込んでたはずなんですよ。そのために中国までは定期便飛ばしてたというのか、飛ばさせてたんですよね。そのためにサンフランシスコ国際空港にApple専用ブリッジを作らせて、

山路:ブリッジまで作ったんですか(笑)、

小飼:そうです。定期便を飛ばしてたと。毎日50人くらい本当にAppleのエンジニアが行ったり来たりするような体制を作ってた。

山路:そこの製造ということに関して、かなりAppleは小さい企業からノウハウもかっ払って、どんどん自分のものにしてみたみたいな話も聞きますけどね。

小飼:本当それそれ、

山路:そこのところ黒いというか、かなりずるいやり方を恨んでる人もいるとは聞きますけどね、

小飼:それは相変わらずのアメリカ資本主義というのか、の権化だったんですけれども、でもそれでもアメリカ資本主義のAppleが勝てなかったやつ、少し撤退するしかなかった領域というのもあって、なんだと思います? Appleが勝てなかったやつ。

山路:えーっと、車、

小飼:そういう答えも中国を見てればあるとは思うんですけれども、だから車でなくて、iPhoneの中身。

山路:イメージセンサー?

小飼:あーまぁでもそれは、ソニーとは良好な関係にありますし、さらにSamsungからも買おうとかしてますし、

山路:うーん、メモリーもあれだし、なんだろう、バッテリーか、

小飼:モデムなんです、

山路:ああ、モデムか、

小飼:セルラーのモデムなんですよ。これ、自分で設計して製造はIntelにやらせようっていう。で、やったんですけれども、案の定Qualcommから特許侵害に訴えられて、負けたわけですよね。

山路:あれ? でも、弾さんも使ってるiPhone Airって、Appleのモデムチップ積んでませんでした?

小飼:いやー、だから賠償金を払った上で元に戻すわけですよ。

山路:あっ、えっ? あれは入ってないのか? 結局。

小飼:要は半導体の、チップのIPというのを全部、自分のところで持とうとしてたんですけれど。5Gに関してはQualcommを使うしかないと。そうでないと特許侵害になってしまうから(※編注:2025年9月発売のiPhone Airには、モデムチップとしてAppleが開発した「C1X」が搭載されている)。

山路:ほうほうほう。そうかそうか。

小飼:そういうこともあるんですよ。だから自分の製品なのに、どうしても外部のやつを使わざるを得ないっていう。それに比べればイメージセンサーとか、ソニーがダメなのか、じゃあしゃあねえ、Samsungから買うかとかっていうことができるんですけども。ちなみにですね、イメージセンサーに関しては自分のところで設計図を持ってた、持ってるっていうだけでは、じつはやっぱりどうしようもなくて(笑)。やっぱり物理との境界線なので。今のイメージセンサーっていうのは、ものすごく薄く研ぐんですよ。なんでものすごい薄く研ぐかっていうと、バックサイドイルミネーションって言って、要は光センサーがある面と、そこからの電気信号を受け取って多少の処理をしてCPUその他の電気回路に流す部分っていうのが、ちょうど表裏になってて。この部分っていうのは厚くできないんですよ。で、要はものすごい薄く削るわけですよね。だから普通のチップとは作り方が違うんですよね。

山路:なんかMEMSというか、

小飼:だからその部分っていうのはソニーかSamsungに任せてます。そこの部分っていうのはTSMCではやってないです。TSMCもノウハウ持ってないですし、TSMCはもっと儲かる仕事をやっているので、はっきり言って(笑)。まぁでも別の意味でハイテクですよ。

「これからの新体制の新体制Appleは攻めに出るか、守りに入るか」(コメント)

山路:そのハードウェアエンジニア出身のジョン・ターナスさんがCEOになって、なんかこれで変わると思います?

小飼:どうなんでしょうね。

山路:ジョン・ターナスさんってそもそも何やってた人なんですかね?

小飼:ハードウェアの親玉ですよ。iPhoneのAシリーズも、

山路:基調講演にも出てましたっけ?

小飼:iPadの、本当に、同じAシリーズのProシリーズですとか。なんといっても、Mac用のApple Siliconだから、Mシリーズをちゃんと軌道に乗せたということで。

山路:これなんか世の中的に言われてるのが、AppleはとにかくAIに出遅れてて、AIに注力しなきゃいけないのに周回遅れ、みたいなことよく言われてるじゃないですか。

小飼:だけれども、それでも全体の業績に響かなくしたのも、クックの業績なので。

山路:これ、ハードウェアエンジニア出身、今まで言ってみたらバックオフィスの出身の人がCEOだったのが、今度はハードウェアの開発のほうの人がトップになる、それでなんかこうやっぱり製品とか変わってきたりするんですかね? よく、クック時代はそんなに新しい製品出なかったんじゃないのみたいな言われ方もすることありますけど。

小飼:でも、そうは言ってもApple Watch出たし、

山路:AirPodsも出してますね。

小飼:AirPodsも出たし。この両製品っていうのはすでにiPhoneのユーザーになった人がAppleのエコシステムから抜け出せなくするような、本当に檻の格子のような役割をするプロダクツだったわけですよね。

山路:ああ、AppleWatch使えないとちょっとやっぱり乗り移れねえなというところがありますもんね。いやいや、これから本当にどうなるかわかんないですけども。

小飼:本当にリンゴ沼ですよ。だから、本当に沼師だったわけです、沼ナマズだったわけです、クック船長。15年間お疲れ様でしたと言っても、9月1日までは、9月1日というのか、逆算すると8月末日までは現行体制が続くわけですよ。

山路:じゃあちょっとこれまたAI絡みというか、IT絡みというかAI絡みのネタなんですけど。

小飼:これの受け止め方がなんと言えばいいのかな、本当に日本のウヨの皆さんは本当にまとめて逝ってヨシというのか。(このレースには)玄人も参加してたし、素人も参加してたし、素人のやつが本当に用意ドンですっ転んでバラバラになるやつとかだけをあげて、

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年4月7日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年04月21日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-04-07配信のハイライト

  • 「アルテミスはレーザー通信」と「月の裏側はおいしい?」
  • 「パイロット救出作戦の謎」と「どうTACOればいいのか」
  • 「高速増殖炉のいいところ」と『プロジェクト・ヘイル・メアリー』紹介
  • 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』レビュー
  • Xの自動翻訳はトラブル招く? それともありがたい?
  • EV作ってうまくいってないメーカー、うまくいってるメーカーの違い

「アルテミスはレーザー通信」と「月の裏側はおいしい?」

山路:今日タイトルにもあるように『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の小説と映画、あとで語ろうかなと思ってるんですけれども。その宇宙ネタ絡みで言うと、

小飼:皆さんどっちがいいですか? よく言う、いいニュースと悪いニュースとどっちを先にしますかっていうやつ(笑)、

山路:最近暗いニュースもあったけど、とりあえずもういいニュースからいきましょうよ、素直に(笑)。

小飼:素直に、わかりました。

山路:ということでアルテミス、

小飼:じゃあサイエンスファクトのほうからいきましょうね。

山路:ですかね。このアルテミスの皆さん、おめでとうございましたってやつですよね、とりあえず。

小飼:アポロ11、アポロ計画から数えるとこれ60年越してるんですよね。

山路:そうか、

小飼:そうですよ。最初のサターンVを打ち上げてから60年以上経ってんですよ。

山路:60年ってヤバいですよね、

小飼:ヤバいです、

山路:マンションでも絶対買いたくない感じ(笑)、

小飼:そのアルテミスを打ち上げたスペースローンチングシステム、略してSLSっていうやつも本当にシャトルの残骸というのか遺産というのかを集めた、フランケンロケットなわけですよね。二つあるブースターも、本当にシャトルのブースターそのままですし。真ん中にある部分っていうのの燃料タンクっていうのは本当にシャトルのお腹にこうやって、

山路:でかいやつ?

小飼:そう、ついてたオレンジ色のタンクを改造したものです。

山路:素朴な疑問なんですけど、それって再利用するよりも今時の最新技術、それこそSpaceXとかポカスカ打ち上げてるじゃないですか、あれはダメなんですか?

小飼:振り返るとそっちのほうが明らかに(笑)、

山路:ああ、そうですか、素人の素直な疑問が意外に(笑)、

小飼:だから下手の安物買いになったわけですね(笑)。本当にボーイングがスチャラカで、でボーイングというのか、ULAか、United Launching Associationという、ボーイングとロッキードマーティンがアライアンスを組んでNASAにロケット提供してるというのが、じつはNASAのメインなんですけれども。当然SpaceXにもいろんなものを外注してるんですけども、SpaceXのほうがずっといい仕事してるんですよ。ボーイングは、ボーイングというのかULAは有人船ですごいやらかしをしたので、

山路:帰ってこれなかったやつ?

小飼:そうそうそう、だからそれはもう破棄して、ファルコンをもう1回打ち上げてそれで帰ってくるっていうふうにする羽目になってるんですよね。だからそこがやってる有人船なので、

山路:怖いな(笑)、

小飼:そうなんですよ。だから怖さはある。今のところ計画は遅れに遅れたんですけれども、いちおうここまでたどり着いた。ちゃんと月の裏まで行って、帰ってきたという、

山路:『ガンダム』で言えば、サイド3があるあたりになるのかな、

小飼:『ガンダム』のサイドと、ラグランジュポイントの番号付けっていうのはちょっと僕、あれなんですけど、

山路:サイド3は確かラグランジュでいうと1か2、

小飼:月の裏っていうことは2ですね、っていうことはジオンだ、っていうことはサイド3か、なるほど(笑)。

山路:まさにそこのところに実際に人類が飛んでるというところ、なんか『ガンダム』の放送日だったらしいですよね、この辺り、っていう小ネタなんですけれども(笑)、

「おっさんはいつもガンダム」(コメント)

山路:ハイ、すいません、

小飼:もう少し厳密に言いますと、スペースコロニーぐらいでかいものをポンと置いといてそのままぐるぐる行くっていうのはL4とL5だけなんです、ちょうど、

山路:三角形の安定したところっていう、

小飼:単にその中心の部分が安定するだけではなくて、ちょっとずれてもそこに戻ってくるような重力勾配を持ってないとそうはならなくて。これはもう実例があって、トロヤ群といって、太陽と木星のL4とL5っていうのは本当に小惑星がいっぱいあるわけです。だからもう実例があるわけですよ。じつは太陽と地球のL4とL5にも、小惑星がいるというのは。木星ほどはっきりは見えないんだけれども、

山路:ちょっとゴミが溜まっている的な感じにあったり、

小飼:残念ながらL2というのは、L2自体はれっきとしたラグランジュポイントなんですけど、そこから外れた場合っていうのはそこに戻っていかないんですよ。

山路:つまりL2はけっこう不安定?

小飼:そうです、戻るためには能動的な操作が必要になる。そのおかげで密閉型になってるのかな(笑)、

山路:みたいな話はありました、私が子供の頃に読んだ本でもサイド3のあるポイントっていうのはけっこう重力的には不安定ってことが解説してありましたからね、

小飼:ちょっと不安定です、

山路:アルテミス、いちおう順調にはいってるらしいんですけど、細かいトラブルはいくつかあるというね、トイレが故障したりとか。

小飼:そうなんですよ、それは本当にちょっとビビった、人間的にすごいヤバい、

山路:2回ぐらい故障してるんですよね、

小飼:ちなみにアポロの時にはトイレではなくて、船内にいる時には携帯式のやつにして、船外活動をしている時、たとえば月着陸した月面での行動の時というのはおむつをしていました。だからそれを、尻がすっきりしない状態というのは10日過ごしているというのは、これはちょっとキツいですね。それでついにシャトルとかISSとかと同様にトイレがついたんです。そのトイレが、

山路:水洗というか、水洗ではないか。

小飼:バキュームです。バキュームするはずです、

山路:それが、凍っちゃったんだっけ、2回目、

小飼:だから本当に祈ってました、トイレは祈ってました。でもね、その後にね、もっともっと(笑)、

山路:些細なトラブルが、

小飼:もうこれは大気吹くみたいな受け方を、すみません、無重力でも腹筋崩壊ってするんでしょうかというね、

山路:Microsoft絡みのやつ(笑)? メールとかをやり取りするためのOutlookの調子が悪くなったということなんですよね、

小飼:そうそうそう、ちゃんとNASAはMicrosoftとコーポレート契約を結んでいて、それでOffice Suiteを使って、で、メールを使っててこれがまともに動かないというね(笑)、まさかそういうやりとりっていうのもTeamsとかでやってたんじゃねえのと(笑)、そこは率直に同情するというのか(笑)、

山路:関係者が文句言ったんですね、トラブルを報告したんですよね、Microsoftに。そしたらサポートチケットが発行されたという話が(笑)、

小飼:で、まだ解決してないと、

山路:ただすごい話ですよね、月に向かう宇宙船からメールができるってことはインターネットプロトコルが載ってるってことじゃないですか。

小飼:じつは通信の部分っていうのはアポロの時よりは格段に進んでて。たとえば、どれくらいあるんだ? Nikonのミラーレスの一眼、

山路:ああ、ニコンの、

小飼:昔のタイプなんだけれども、センサーはかなりバカでかいやつが付いてるはずで。地球の写真とかも撮ってくれたわけじゃないですか。一見、昔アポロが撮ってくれた地球の写真よりも写りがイマイチっていうのがけっこう出てたんですけども、ちょっと考えてほしいのはアポロの時は昼間だったんですよ。昼間で普通にISO64ぐらいのカメラでじっくりと地球を捉えた上で、

山路:長時間露光か、

小飼:しかもけっこう特別なカメラで、ハッセルブラッドという、今時の人は知ってるかどうか、

山路:知らないですね、

小飼:アメリカの超高級なカメラです、70ミリフィルムで撮ってるんですよ。35でなくて。

山路:映画館でも使われてないようなやつを使ったんですね。

小飼:に対して、今回のアルテミスの地球の写真というのはNikonのセンサーはたぶん1インチでしょうね、やっぱり横部分がずいぶん少ないんです。だけれども、ISOいくつだと思います? びっくりした(笑)、

山路:もう数千とかですよね、えっ、

小飼:51200、

山路:そんな規格ちゃんとあるんだ、

小飼:とんでもない、今時のやつはその10倍のISOでも撮れます、だからじつはそれをISO100ぐらいにすると、ただの真っ暗な画面なんです。だから人間の目ではああいうふうには見えない、じつは。

山路:なるほど、なるほど。あとはなんか乗務員はiPhoneも持って行った、みたいなこと書いてありましたね。

小飼:そうそう、支給らしいです、NASAからの官給品らしいです、

山路:iPhoneの、17 Pro Maxがなんか、

小飼:17 Pro Maxが、四人全員に配られて、それぞれバシャバシャやってくれという。

山路:それは最強のプロモーションになってしまってますな。

小飼:けっこうこれはすごいなと思ったのは、アルテミスは当然宇宙で中継された上でヒューストンと通信してるわけですけれども、宇宙間通信っていうのがもうすでに光になっているという、O2Oだと。

山路:それっていうのは人工衛星がとロケットの間でレーザー通信を行う、

小飼:そうなんですよ、

山路:動いてるやつを狙いながら通信してるわけですよね、つまりは。

小飼:そうです、地球の写真も乗組員のライブ中継とかっていうのも、もう余裕でやり取りができると。ただ400Mbpsっていうのはちょっとおとなしすぎる数字だなとは思った。スターリンクの1契約と同じくらいですかね。

山路:なんとかNetflixも見ようと思ったら見れるくらいな、

小飼:それはぜんぜん余裕、

山路:他の用途にも使わなきゃいけないからけど(笑)、

小飼:だから一般家庭であれば、100メガあれば本来十分なはずなんです。なのにうち10ギガ契約してるけど(笑)、本当に便所の100ワット感は半端ない、

山路:便所の100ワットって言い方も懐かしいですけどね(笑)、

小飼:1ギガあると、たとえば仮想マシンですとかVMイメージですとかコンテナーとかをアップしたりダウンしたりするのも苦になくなりますし、小さめのAI、LLMのモデルであったら数十ギガバイトのオーダーですし。最近のゲームのでかいやつっていうのはそれくらいあるんだよね。

山路:もう数十ギガとかあったりしますよね、

小飼:Microsoftのフライトシミュレーターが100超えてるんじゃなかった、

山路:新しいやつはちょっと小さくなったんですよね、分割ダウンロードみたいな感じで(笑)、

小飼:10ギガとかあると、それすらあんま気にならなくなるんですよね。

「月の裏側から通信するにはどうすればよい?」(コメント)

山路:って、今回は月の裏側からはできてないんじゃないかな、

小飼:できてないです、

山路:通信途絶してますもんね、

小飼:それはもうアメリカの事例でも、旧ソ連の事例でも、中国の事例でもブラックアウトというのはそれは仕方がないなという。

山路:月の衛星軌道上に人工衛星を置くみたいな話になってくる、

小飼:その通りです。だから中継すればOKですけど、今のところは中継までコストをかけられないということですね。本当は月の、じつはですね、月は裏のほうが価値があるんです。

山路:鉱物資源の文脈でってこと?

小飼:何でしょう?

山路:太陽の観測とか、太陽以外の宇宙空間の観測とか、

小飼:じゃあ視聴者の皆さんにもクイズとして今の、なんで月は裏のほうが表よりもおいしいんでしょう?

 
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