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  • 無垢の映画ブログ! 「映画寄行」 第5回『悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル』

    2017-05-27 22:00  
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     ブロマガをご覧になっている皆様、お久しぶりです、無垢です。前回の記事から、もう3ヶ月が経ちました。なんてこったい。結局『ドクター・ストレンジ』は見に行けずじまいでしたが、弟が見たがっていた『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』、4月7日公開の『ゴースト・イン・ザ・シェル』は無事公開初日に見に行けました。あと、なんか無職になりましたが私は元気です。
     今回レビューを行う映画は、アメリカで2000年に公開されたコメディ系アクション映画『悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル』です。本作はアメリカのトロマ・エンターテインメント社の代表作『悪魔の毒々モンスター』シリーズの4作目で、本シリーズは脆弱な青年であるメルヴィンが変貌した異形のヒーロー〝毒々モンスター〟の活躍を描いています。
    (「毒々モンスター」)

    ここで「『悪魔の毒々モンスター』のレビューを行うのは分かるけど、なんで1作目からじゃないの?」という疑問が湧いた方もいらっしゃるかと思われますが、無いんすよ。その1作目が。というか、『新世紀絶叫バトル』以外のシリーズが。だって、3作目まで80年代の映画だもん。そりゃあ、TUT〇YAにおいてな・・・Amazonで普通に売ってるじゃねぇか!!?。1作目に加えて、2作目と4作目(本作)のセットまであるし!! ・・・あれ、3作目は!?つーか、2作目と4作目のセットって中途半端じゃねぇ!? ・・・少し取り乱しましたが、以上の事情により今回のレビューは『新世紀絶叫バトル』のみとさせていただきたい。
    時に、当記事で初めて『悪魔の毒々モンスター』を知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身もネットの海を漂うまで、本シリーズについて微塵も存じ上げていませんでした。なので、今回は本作の冒頭をご紹介しつつ、レビューを行っていこうかと。反響次第では、このスタイルで今後ブロマガを執筆する可能性が高いので、お気に召した方はコメントをいただけると助かります。
     『新世紀絶叫バトル』の物語は、メルヴィンの母校がメキシコからの招待生と交流している最中、おむつマフィアが襲撃してきたところから始まります。
    (「交流会の様子1」)
    (「交流会の様子2」)

    (「おむつマフィアの襲撃」)

     おむつマフィアは実に残虐な連中で、要求を訴えつつ見せしめに生徒1人を殺害してしまいました。
    (「犠牲になる生徒」)

    なんという非道な行為。この凶行には、かけつけた警察も憤っているでしょうn・・・
    (「生徒をクソガキ呼ばわりする警察」)

    警察ひどくね?なんか正義感が薄いんですが、これがアメリカイズムなんですかね? 薄情なポリスメンは放っておいて、舞台であるトロマヴィルを仕切る市長にスポットライトを当ててみましょうか。
    (「インタビューを受ける市長」)
       
    (「神頼みする市長」)
     
    市長も大概だった。どうも、本作において警察や市長はクソの役にも立たないようですね。
    (「ビキニTV」)

    ここで、おむつマフィアたちが要求していた取材班が来ます。そうです、みんな大好きビキニTVです。ビキニTVの到着により、おむつマフィアの真の目的が生徒たちの公開処刑だと判明。さっそく、連中のボスが手始めに妊婦の先生の処刑を行おうとした・・・その瞬間、ビキニTVのリポーターが彼の手を掴んだ!そう、これまでリポーターだと思っていた人物の正体は・・・
    (「妊婦の先生を粛清しようとするボス」)

    (「ボスの手を掴むリポーター」)

    我らが毒々モンスターだったのだ!
    (「リポーターの正体は毒々モンスター!」)

    ちょっと体格的に無理があんだろ!?
    毒々モンスターの登場に、おむつマフィアも驚愕。聞いてもいないのにペラペラと解説まで始めます。
    (「驚くおむつマフィア」)

    (「解説するおむつマフィア」)

     同行していた超肥満体のカメラマンも仲間のラードアスであり、 2人でおむつマフィアの撃退を開始。基本的に毒々モンスターは悪人には容赦しないので、 教室中に血の雨が降るのであった。
    (「ラードアス」)

    しかし、連中がタダではやられるはずもなく、隙を突いてボスが機関銃で生徒たちの大半を虐殺。
    (「命を奪われる生徒たち」)

    あまりの残虐非道ぶりにカチンと来た毒々モンスターは、ボスを壁際まで追い詰めて生きたまま内蔵を引っこ抜きます。FATALITY
    (「FATALITY」)


    (「ところで、ボスって誰かに似てね?」)
    ]  が、これが悪手だった。ボスは虐殺の直後に、時限爆弾の存在、自身の心臓と爆弾のスイッチがリンクしていることを明かし、毒々モンスターを牽制していました。
    しかし、毒々モンスターが勢いあまってボスを殺しちゃった結果、時限爆弾が起動。これには誰もが大ピンチ。さぁ、どうする毒々モンスター!?

    そ れ ど こ ろ じ ゃ ね ぇ よ そんなことをしている間に5秒経ったじゃねえk・・・
    (「まだ5秒と言い張る爆弾」)
     えぇ・・・(困惑)
     しかも、毒々モンスターはモップを取りに行った途中で、隠れてクスリをキメようとした不良生徒を説教してから教室に戻るのですが、
    (「お説教」)
    (「都合の良い爆弾」)

    わずか1秒しか経ってないという。

     さらに、このご都合展開を利用して毒々モンスターは、
    (「明るい家族計画のお時間」)
    (「美人な嫁さん」)
    (「エクスタシー」)

    子作りに励む始末。※余談ですが、嫁のサラは盲目なので毒々モンスターの姿は、
    (「メルヴィン(想像図)」)

    こう見えている模様。
     子作りを終え、舞台は取り残された教室へ。
    (「安定の爆弾」)

     せめて2秒は経過してろよ!!
     時限とは何だったのか爆弾はさておき、教室ではラードアスが奮闘し、毒々モンスターも観衆に応援されながら帰ってきました。また屋外では、本作と同様にトロマが手がけたヒーロー映画『カブキマン』から、カブキマンが応援に駆けつける胸熱クロスオーバー展開が。
    (「カブキマン登場」)

     さぁ、カブキマン。毒々モンスターに続いて、悪党を懲らしめてくれ!
    (「あっ」)

    (「チュッチュピッピ」)

    おめぇもチュッチュピッピかよ。しかも、相手は通りすがりのリポーターじゃねぇか。おめぇ、NY市警の本部長だろ。なに、勢いでチュッチュピッピしようとしてんだよ。

    (「やる気を出した爆弾」)
    (「本気を出した爆弾」)
    突然の本気。これには取り残された教室の面々が大ピンチかと思いきや、ラードアスには秘策があった。
    (「ピーナッツバター塗りーの」)
    (「みんな逃げーの」)

    (「食べーの!」)
    食べたー!!時限爆弾を食べたー!!まさかの秘策でしたが、お腹の中で爆発しても何ともないようですし、これで事件解決といきたいところ。 ここで気が抜けたのか、ラードアスは屁をこき、教室の後ろ側でチュッチュピッピを終えた生徒とおむつマフィア(女)が煙草を火つけて一服します。
    (「教・室・爆・発」)

    知ってたさ・・・知ってたよ・・・。                  

    冒頭 完
    くぅ~疲れました。長々と書き連ねてきましたが、これにて冒頭完結です。いや、本当に疲れた。色々と端折っているんですが、マジで冒頭20分だけしか書いていません。この後、爆発に巻き込まれた毒々モンスターが別世界に飛ばされ、別世界から悪の毒々モンスター〝悪毒モンスター〟が飛んできて、お互いに「(世界が)入れ替わってるー!?」となってから、やっと『新世紀絶叫バトル』の幕が開くのです。
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  • 無垢の映画ブログ! 「映画寄行」 第4回『死霊の盆踊り』

    2017-02-27 19:00  
    550pt
    ブロマガをご覧になっている皆様、2月に入って寒さが少し和らいで来ましたね。無垢です。期待のアメコミ映画『ドクター・ストレンジ』が公開を開始して、早くも1週間が経ちました。実は恥ずかしながら、本作の公開日が1月27日であることを知らず、当日のTwitterのタイムラインで公開を知りまして。一応、2017年初頭あたりに公開するのは知っていたのですが、見事に詳細のチェックを怠ってしまいました。てへぺろ。何はともあれ、近いうちに見に行こうかと思います。
     今回レビューを行う映画は、アメリカで1965年に公開されたホラー・・・映画『死霊の盆踊り』です。本作は“史上最低の映画”として有名で、生みの親であるエド・ウッドと共にカルト的な人気を誇っています。史上最低と称される要因となったのは、あまりにも退屈な展開、ずさんな演出、ひどい演技力といった点で、「『死霊の盆踊り』だけは見ないほうがいい」と警鐘を鳴らす映画ファンも少なくはありません。とはいえ、ここまでボロクソに言われていると、「実際は大してひどくないのでは?」と叛逆したくなるのが人情。そして、数年前に私は軽い気持ちで本作を見たことで、精神的な地獄を体験しました。(主人公?ボブ)
    本作は小説家のボブが彼女のシャーリーを連れて、夜の墓場に小説のネタ探しへ向かった結果、夜の帝王(グリズウェル)と闇の女王の儀式に巻き込まれるという話です。まずはこの映画の「登場人物の紹介と踊り子のレビュー」を掲載いたしました。当初は本文にする予定だったものの、あまりにも本音が出過ぎているので、オマケということに。本作を視聴する予定の勇者、もしくは本作を視聴したくない賢者の一助となれば、実に幸いです。
    【登場人物のレビューと     踊り子のレビュー】
    ☆夜の帝王/クリズウェル
    本人役で本作の語り手。高齢なのもあって物覚えが悪いのか、
    冒頭で思いっきりカンペを読んでる。事実上の主役だってのに…。
    「これから話す物語は気を失うほどに恐ろしい」は屈指の妄言。
    本当に失神できれば、どんなによかったことか……。
    (夜の帝王 クリズウェル)
    ☆闇の女王
    たぶん夜の帝王の伴侶。厚化粧が印象的。お胸は大きいが、おそらく熟女。幸か不幸か真っ裸にはならない。
    (闇の女王)

    ☆ミイラ男夜の帝王の部下B。手荒いけど、イケボ。
    ☆狼男夜の帝王の部下A。チューバ〇カもどき。
    (ミイラ男と狼男)

    ☆ボブ
    主人公の男。売れっ子の小説家で、ネタ探しの一環で彼女のシャーリーと共に墓地へ。調子の良すぎるところがあり、自分が巻き込んだせいで彼女も死にかけているにも関わらず、「僕たち同じ墓に入れるといいな」と言いのけるクソメンタルの持ち主。
    ☆シャーリーボブの彼女。しぶしぶボブに同行した結果、事故に巻き込まれる憂い目に遭う。中盤で殺されかけた結果、ボブに対する愛想が尽きる。至極当然な反応である。
    (ボブとシャーリー)

    ☆炎を愛した女評価(5段階):1
    踊りの内容:漁師が見たら銛で刺し殺すレベル
    低クオリティなソーラン節っぽい何か民族衣装らしき服を着た黒髪の芋女。再び画面に現れた時には上半身裸となっていた。
    というか、死霊が服を着ているのは最初だけで、その後は基本的にパンイチ。直前までポテトチップスを喰っていたのかと言わんばかりに指先がピーンとしている。
    下着の色は赤。
    (炎を愛した女)

    ☆さまよいの女評価:4
    踊りの内容:セクシーなボディを強調した夜のお店っぽい踊り
    バーの歌姫みたいな服を着た赤毛のお姉さん。踊りも上手い方だし、本業はストリッパーとかじゃないかな。正直、彼女だけ見ていたい。余談だけど、夜の帝王が満更でもない顔をしていて殴りたかった。
    下着の色は黒。
    (さまよいの女)
    ☆黄金女評価:2
    踊りの内容:四股&太極拳(feat.ソーラン節)金色の古代ローマ風衣装を来た金星人。無駄に踊る時間が長い。Ms.時間調整。彼女の後ろで立っている2人のマッチョメンの微動だにしなさは名演技。中盤で夜の帝王から黄金を与えられるものの、その光景が落ち葉をふりかけられてるようにしか見えない。後半に至っては黄金に沈められてしまい、C-3P〇みたいになって墓所に放り込まれた。彼女が何をしたというのか。
    下着の色はラメの入った銀。
    (黄金女)
    ☆猫女評価:1踊りの内容:発情期の猫
    乳の部分だけを丸出しにしたヒョウの着ぐるみを着た変態踊りがウザすぎて、怒りのあまり殺意が芽生えた。ムチに打たれながら墓石の角を使う上級者。途中で雑なストリップを行い、ボブが興奮する。おいボブよ。
    下着の色は黒。
    (猫女)
    ☆奴隷女評価:3
    踊りの内容:エキゾチックな舞某国民的RPGの占い師みたいな衣装を着た女性。まさかのSMプレイ付き。たぶん卵から召喚できる怪物を呼べる。ほん〇ら へ〇だら どが〇が ふ〇だ。
    意外と腹筋がガッチリ。
    下着の色は白。
    (奴隷女)
    ☆闘牛を愛した女評価:2
    踊りの内容:メキシコ風の踊り
    ケープを被って、ドレスを着たメキシコレディ。くるくる回るし、頭蓋骨にキスもする。
    下着の色はベージュ。
    (闘牛を愛した女)
    ☆ヘビ女評価:1
    踊りの内容:フラダンス
    南国に移住した山〇花子。ダンスを開始して、間を置かずに服を脱ぐ潔さ。彼女が一体誰なのか、夜の帝王と闇の女王は把握していない。どうやって呼んだ。とりあえず、カメラ目線でのドヤ顔やアプローチを見ると、ウザすぎて頸椎を折りたくなるのは確か。時おり登場する蛇に対し、トラウマを刺激されたミイラ男が熱心に語る場面は印象深い。
    下着の色は汚い白。
    (ヘビ女)☆花嫁評価:2
    踊りの内容:乳揺らし白いドレスを着たサイコ花嫁。初夜で殺した夫の遺骨を連れて、一緒に踊るレベルの高さを披露。踊りだして20秒後、ヴェールだけ被ったまま裸で乳を揺らしだしたのは、サイコの極み。
    下着の色は肌色。
    (花嫁)☆ゾンビ評価:0
    踊りの内容:ラジオ体操
    ゾンビになった山田〇子。もはや踊ってすらいない。不毛オブ不毛。
    下着の色は網目の黒。
    (ゾンビ)☆羽根飾りの女評価:5
    踊りの内容:腰振りに重点を置いた正統派ダンス
    神社の鈴に付いてる布を纏った女。髪型こそクラゲだが、見事な正統派ダンスを実践。5分以上踊り続けるタフネスは称賛したい。
    下着の色は黒寄りの灰。
    (羽根飾りの女)
    ☆闇の女王
    評価:不可
    踊りの内容:儀式
    刻限が迫る中、シャーリーを死霊として迎える時が来た闇の女王。しかし、どうしてもやらなきゃいけないのか、ナイフ片手に軽く踊りだす。踊り終えて、いざ命を奪わんとしたものの、朝が来て骨に戻るのであった。
    下着の色は不明。
    (闇の女王(骨)
    さて話を本題に戻しましょう。ここから先は有料会員様のみ閲覧できます。↓
     
  • 無垢の映画ブログ! 「映画寄行 第3回『ダークナイト』

    2017-01-26 01:00  
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     ブロマガをご覧になっている皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。無垢です。今回も誠心誠意、映画紹介をお届けしてまいります。時にドグマさんから「ネタバレしても丈夫だよ!」とのお達しを受けたので、前半のスマートさは維持しつつ、後半をガッツリとジューシーに仕上げたいと思います。
     今回レビューを行う映画は、アメリカで2008年に公開されたアメコミ映画『ダークナイト』です。本作はDCコミックス社の人気コミック『バットマン』シリーズを原作とした映画で、前作『バットマン ビギンズ』に続く、『ダークナイト・トリロジー』の第2作目として制作されました。『ダークナイト・トリロジー』は、数あるアメコミ映画の中でも特にシリアスで趣深い作風であり、爽快感が印象的な『アベンジャーズ』などの作品と比べると、少しばかり難解な印象を受けることでしょう。しかし、とことん魅力を味わった後の満足感は“格別”と称せざるをえません。
     本作では、人々に“希望”をもたらすバットマンと人々を“絶望”に堕とすジョーカーの対決が描かれています。特筆すべきは、まさに本作のメインヴィラン(悪役)を務めるジョーカーの活躍で、バットマンやゴードン警部補は彼の凶行に幾度も苦しめられることに。(「ハービー・デント」)特にゴッサムの闇に紛れて悪と戦う“闇の騎士”バットマンと対をなし、表舞台で法の番人として悪と戦っていた“光の騎士”ハービー・デントが、ジョーカーの張り巡らした罠によって悪に堕ち、復讐鬼“トゥー・フェイス”に成り果てるまでの流れは実に強烈かと。
     というか、ジョーカーのスペックの高さが頭おかしいレベルなんですよ。ほぼ最初から最後までヤツの手のひらで動いていて、唯一の誤算が“市民や囚人の誰もが希望を捨てなかったことによる計画の破綻”だけって。本当に何者なんだよ。映画のスポンサーかよ。しかしながら、本作を視聴したことが無い人にジョーカーという男の恐ろしさが伝わらないはもったいないので、ここで順を追ってジョーカーの大まかな凶行を紹介いたしましょう。
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  • 無垢の映画ブログ! 「映画寄行 第2回『キャノンボール1&2』

    2017-01-12 01:24  
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     ブロマガをご覧になっている皆様、お久しぶりです。無垢です。恐れ多くも前回に引き続き、映画紹介のブロマガを執筆させていただくことになりましたので、なにとぞよろしくお願いいたします。それはそうと、前回はあらすじを紹介すると言っておきながらストーリーを丸々書いてしまうなど、ガチガチになりながら書いたのが丸わかりでしたね・・・。今回はそういった点に注意しつつ、皆様が楽しめるような映画紹介をお届けできるよう頑張りたいと思います!
     今回レビューを行う映画は、アメリカで1981年に公開されたカーアクション映画『キャノンボール』、同じくアメリカで1984年に公開された続編『キャノンボール2』の2本です。本シリーズは米中の映画会社による合作で、前者は20世紀フォックス社が、後者はワーナー・ブラザース社が香港のゴールデン・ハーベスト社と黄金タッグ組んで手がけています。しかも、ジェームズ・ボンドを最も演じた名俳優“ロジャー・ムーア”、香港が生んだカンフースター“ジャッキー・チェン”が本人役で出演しているなど、キャスト陣も実に豪華。本シリーズをオールスター映画と称するファンが見受けられますが、まさにその通りですね。
    (「ジャッキー・チェン」) さて、解説もひと段落しましたし、あらすじをサックリと紹介いたしましょう。本シリーズは非公式の大陸横断レース“キャノンボール”を舞台に、賞金を狙う個性豊かすぎる出場者たちがレース中に巻き起こす、波乱万丈なドタバタを描いた作品となっています。出場者達の例を挙げると、ムッツリスケベなJ.J.と温和だけど意外と頼れるビクターの主人公的コンビ、金に汚いモーリスと元F1ドライバーのジェレミーによる頭脳派コンビ、お色気作戦を得意とするジルとマーシーの美女コンビといった面々が印象的。また先述したムーアやジャッキーも、キャノンボールの出場者としてレースに参加しています。
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  • 無垢の映画ブログ! 「無垢の映画寄行 第1回『悪魔のいけにえ』」

    2016-11-11 02:08  
     ブロマガをご覧になっている皆様、初めまして無垢と申します。普段はドグマさんのファンとして、放送上のコメントや写真投稿などで活動を応援しているものです。この度はドグマさんからの依頼を受けて、趣味の1つである映画について紹介したブロマガを執筆することになりました。まだまだ尻の青い若輩者ではありますが、よろしくお願いいたします。
     今回レビューを行う映画は、アメリカで1975年に公開されたホラー映画『悪魔のいけにえ』です。本作は『13日の金曜日』や『ハロウィン』に先駆けて、スラッシャー(殺人鬼)・ホラーというジャンルを不動のものとした、いわばパイオニア的な作品といえましょう。当時としては目新しい象徴的な殺人鬼“レザーフェイス”の存在、「若者たちが殺人鬼の手によって血祭りにあげられる」というストーリーは、今なおスラッシャー・ホラーのテンプレートとして、様々な作品に影響を与え続けています。
    さっそ