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多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマはUFC、ONE、パンクラス、修斗……最新MMA舞台ウラ8000字です!!(ニコ生配信されたものを編集したものです)
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・地獄の青春!! 平成の昭和格闘技集団「和術慧舟會」を語ろう/門脇英基×大沢ケンジ
――この配信が始まる前まで今日は長いこと裁判所にいらしたみたいですが、何かあったんですか?
シュウ とくに何かあったというわけじゃないんですが、マネジメントという職業柄、裁判所には足を運ぶ機会が多いんですよ。たとえばビザを取るために、変な話、選手に犯罪記録があれば書類を取り寄せないといけない。カナダで試合をするときが一番大変なんです。カナダ政府が厳しくて一度何か警察にご厄介になるとビザを取ることが厳しいんです。MMAファイターはバッドボーイが多いので過去に犯罪歴がある人が多いんですよね(苦笑)。
――はい、わかります(笑)。
シュウ カナダの場合は、1回の逮捕につき、説明文と本人の反省文、そしてもう更生したから大丈夫という推薦状を、例えば学校の先生とか、レスリングのコーチに書いてもらわないといけないんです。名前は出せませんが、前に弊社でマネジメントさせて貰っていた某選手は、逮捕歴が25回もあったんで、25通の説明文と反省文と推薦状を揃えないといけなかったんです。
――逮捕歴が25回!よく娑婆にいれますね(笑)。さて、シュウさんがマネジメントしている品行方正の水垣(偉弥)選手がRIZINと契約されましたね。
シュウ はい、おかげさまで。これは水垣選手と意見が分かれるところかもしりませんが、ロシアのMMAイベントACBのあとに中国のMMA団体レベル FCと契約しましたよね。そこでは大会延期が相次いだことで、1年近く試合から遠ざかってしまったことは経済的には厳しいかもしれませんが、肉体的にはよかったんじゃないかなと思ってるんですよ。水垣選手はUFCやACBで頭部攻撃によるダウンが続いたじゃないですか。
――結果的に休養期間になったんじゃないかと。
シュウ そうなんです。ACBの最後の試合も判定で勝ちましたけど、1ラウンドには頭部にかなり打撃を喰らってダメージをもらってましたから。ですから今年5月DEEPでやった昇侍選手との試合は、逆に3ラウンド攻めぎ合う内容でよかったと思うんです。これで試合勘もだいぶ取り戻せたとも思いますね。
――水垣選手が言うには、RIZIN参戦を見据えてシュウさんがDEEPで試合をするように動いたんじゃないかと。
シュウ やっぱり次に繋がるところで試合をしなければいけませんし、そう考えるとDEEPが一番よかったんじゃないかと思ったんですよね。正直に言っちゃうと、ONE からはUFCを離れたときからオファーがあったんです。
――ONEを選ばなかったんですね。
シュウ 水垣選手は北米の道筋が残る選択をしたかったんですね。ONEと契約しちゃうと拘束期間が長いですから、水垣選手の年齢を考えると北米のチャンスはもうないと言っていい。RIZINはそこまで長いあいだ拘束はされないですし、なにより堀口恭司という格好のターゲットがいます。非UFCファイターの中で、いま世界で一番有名なのは堀口選手だと思うんです。ということは、もしも堀口選手に勝てたら、UFC復帰も見えてくるということになりますし、あとはベラトールにも出れるかもしれないということも考えると、やはりRIZINを選んでよかったと私は思うんです。
――それにRIZINのバンタム級は堀口選手以外にも名前のある選手が多いですね。
シュウ そこもポイントなんです。水垣選手くらいのキャリアのファイターがロシアやヨーロッパの団体でそれなりのギャラをもらって試合をすると、相手が無名で強かったりするんですよ(苦笑)。
――いわゆる「おいしくない試合」になっちゃうですね(笑)。ACBなんてそんなマッチメイクでしたね。
シュウ UFCでもベラトールでも将来的に北米のカムバックを考えたときに「この選手に勝っているんだ」という説得力のあるファイターがRIZINに揃ってるんですよね。
――堀口選手以外にも、石渡伸太郎、元谷友貴、扇久保博正、佐々木憂流迦と……。
シュウ これはONEをディスるわけじゃないですけども、ONEのバンタム級はトップの2~3人以外はそんなに知られていないじゃないですか。マネジメントの立場として、やるんだったら勝ったときにプラスになる相手、負けたときでもそれほどマイナスにならない相手とやらせてあげたい。いまの堀口選手なら接戦になれば、負けても評価は下がらないですからね。
――水垣選手も言ってましたけども、キャリアを積むとモチベーションの作り方が難しくなってくる中、打倒・堀口恭司という目標は大きな刺激になってるということですね。
シュウ そこは川尻(達也)選手も同じことを言ってましたよね。年齢を重ねるとモチベーションを高めるってなかなか難しいと思うんですよ。お金にしても安かったらモチベーション上がらないですしね(笑)。それなりのギャラで、それなりのステージで、自分が燃える相手とできるものじゃないと。
――水垣選手の相手はマネル・ケイプですが、最初からケイプ戦でオファーがあったんですか?
シュウ 最初からケイプで、という話でしたね。こちらとしてもケイプで全然オッケーだったので。あとは何試合契約にするのか、ファイトマネーはいくらにするとか、細かい条件の折り合いをつけるだけで。
――では、8月愛知大会の堀口選手の相手は朝倉海選手で固まっていたんですね。
シュウ ボクも初参戦でいきなり堀口戦は無理があるのかなとは思ってたので。ケイプとは殴り合うと思うので面白くなると思いますよ。
――殴り合うんですね!(笑)。
シュウ 榊原さんは面白い試合をすれば次もいいカードを組んでくれるプロモーターじゃないですか。そこはプロの競技者としても必要なところだと思うので。堀口選手との対戦に向けてインパクトのある勝ち方をしたいですよね。
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