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アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはデスマッチファイターはタトゥーアーティストです
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けたたましいデスメタルの爆音が鳴り響く中、山羊の骸骨をモチーフにした、おどろおどろしいお面を装着して入場するGレイバー(G-Raver)は、デスマッチファイターとタトゥーアーティストの二つの顔をもつ異色プロレスラー。
お面を取れば、剃りあげた頭に入れたタトゥー、長く伸びた顎髭、そして、特殊なコンタクトレンズを入れた不気味な目。Gレイバーが作り上げるその独特な世界観は、まるでホラー映画のごとく、我々の恐怖心を煽り立て、怪奇派レスラーが少なくなってきた、昨今のプロレス界において貴重な存在とも言えるだろう。リングに上がれば、蛍光灯などの武器を併用した空中殺法や、身軽な体を駆使した上下左右の動きで対戦相手を翻弄し、十八番とも言える凶器、刺青針(タトゥーニードル)を相手の額や腕に突き刺す。この針は、実際にタトゥーを彫る時に使用している針であり、両方の仕事で共有する仕事道具だ。Gレイバーは、「プロレスラー」と「彫り師」、言うなれば、「動」と「静」の両面を表現するプロレスアーティストである。
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