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神秘性vs数値化! 格闘技に論理性を求めてもつまらない!
2016-01-29 14:20今週のお題…………「3・25巌流島イベントで見たい試合」
文◎ターザン山本(元『週刊プロレス』編集長)……………金曜日担当
『巌流島』が記者会見をやった? マジかよ。谷川の執念は半端じゃないな。本気かよ? 本気なんだ。それが凄い。だいたい興行なんて金がかかるだろ? 出ていくばっかり。そんなこと気にしていたら何も出来ません。気にするならやるなだああああああ。
会見の写真、見たけどムチャクチャ。甲冑を付けて戦う? 闘うじゃないもんね。闘から戦へ。そんなイメージがして来た。なんだろうねえ。とにかく今までの格闘技の殻、常識、概念をぶち破ろうとしているんだろ? 差別化だよね。そんなのはたして可能なの? なんだか『巌流島』がパンドラの箱に思えてきたよ。箱の中から何が出てくるの? 検討もつかない。全てが未知数。それを面白がっているファンがいる。そうだよな。みんな新しいことを求めてい -
テーマは「実戦と競技」! 3.25巌流島TDCホール大会のカード5試合が決定!!
2016-01-29 09:201月28日、都内で会見が開かれ、3.25『巌流島 Starting over 公開検証 3』(東京ドームシティホール)の概要が発表された。
今大会のテーマは「"実戦"(武術)は、どこまで"競技"と融合できるか?」と「格闘技から武道の時代へ。"和"を重視した世界観を、海外に発信!」の2つ。
対戦カードは5試合発表された。ボビー・オロゴンが送りこむセネガル相撲のチャンピオンや、巌流島常連のビターリ・クラット、渡辺一久、HERO'Sで活躍したアンドレ・ジダ、中国武術の使い手の瀬戸信介、未知の格闘技シラットからの刺客など、今回も国境とジャンルの枠を超えた魅力あふれるファイター達が集まる。
また会見では、演武として、総合実戦護身術「功朗法」の横山雅始師範による「ガチ甲冑合戦」、士心館・林悦道師範による「喧嘩術」が披露された。さらに和の心をエンターテインメントを通して世界に発信する音楽一座「HEAV -
KOされても試合は終わらない。ミャンマーラウェイ、我々はまだ世界を知らない!
2016-01-27 12:00今週のお題…………「3・25巌流島イベントで見たい試合 」
文◎山田英司(『BUDO-RA BOOKS』編集長)……………水曜日担当
どの民族の伝統武術にも、民族性と地域性、そして歴史性がが必ず反映されている。私が武術をよく言語に例えるのも、その構造がよく似ているからだ。ローカルな武術が方言だとしたら、ルールを設けた格闘技ルールは共通語みたいなものだ。それが、日本における方言と標準語程度ならいいが、広い中国なら、言葉が通じない。
ローカルな武術が、現行の格闘技ルールに対応できるかどうかも、同じような偶然性に左右される。従って、格闘技ルールでの勝敗により、武術の優越性を語ることは、本来あまり意味がない。このことを理解した上で、巌流島マッチに期待したいのは、武術のローカル性を生かした闘いである。何ども言うように、ルールが浸透すれば、勝ちやすい闘いが限定され、選手が皆同じ動きになる。
それ -
『巌流島』の魅力は自由度にあり! S・セガールの合気道演武が見たい!
2016-01-26 12:00今週のお題…………「3・25巌流島イベントで見たい試合」
文◎田中正志(『週刊ファイト』編集長)…………火曜日担当(もうめちゃくちゃになってきました)
マッチメイクに意見を求められたら、メモを書き始めて整理してみることが必要だ。但し、勝手知ったるプロレスや総合大会ならともかく、ルール細部含めてまだまだ新興格闘技の『巌流島』である。選手を派遣してくれる関係者に、まずコンセプトを説明するところから始めないといけない。これまでに関してイメージ的にも良かったのは、やはりドラゴンボールのようなカラフルな道着と、それぞれの流派代表選手がズラリ勢ぞろいという絵面だろう。そこからカポエラ出身のマーカス・レロ・アウレリオとか、期待通りの派手な闘いでファンを掴んだのは記憶に新しい。
もともとが「すべての格闘技になるだけ公平」という前提でルールを詰めていった日本発のオリジナル格闘技である。いろんな流 -
「セネガル相撲の強豪を呼びたい」と、ボビー・オロゴンに頼みました!
2016-01-25 12:00今週のお題…………「3・25巌流島で見てみたい試合!」文◎谷川貞治(『巌流島』広報部長)……………月曜日担当
いよいよ3月25日(金)にTDCホールで再出発する『巌流島』の2016年シリーズ。今週のお題は、その3・25大会で「どんな試合を見たいか?」にしたいと思います。
まず、その大前提として、『巌流島』のマッチメイクの難しさについてご説明したいと思います。普通K-1やMMAの大会を開く場合、テーマに沿って、目玉となる誰もが知っている有名ファイターを選び、その選手が誰と闘ったらいいかを考えるところから始まります。ビックイベントになると、それが何試合も重なり、引きとなる目玉カードだけではなく、通も唸るようなマッチメイク、まさかこんなカードが実現するというサプライズを期待してカードを組むものなのです。
その場合、そういうプロの選手を育成している世界中のジムの会長やプロモーターに連絡します。 -
ああ、美しき喪失感。1981年9月23日、伝説の田園コロシアム興行!
2016-01-23 12:00今週のお題…………「私が興奮したベスト興行」
文◎ターザン山本(元『週刊プロレス』編集長)……………急遽土曜日担当(昨日、やっと山口日昇氏の原稿が届いたため。1日遅れ)
ベスト興行? そういう言い方をするということは試合ではない。いつ? どこで? つまりどの会場だったの? 空間論、風景論になるよね。だって興行のことでしょ?
昭和の時代に作られた体育館は老朽化が問題となり次々と解体された。有名なところでは札幌中島体育センター。宮城県スポーツセンター。蔵前国技館。などだよね。もう、それは今ではない。解体のあと建て替えられたのが大阪府立体育会館、大田区体育館。東京体育館。ベストマッチ、ベスト興行は常に体育館やアリーナと共にある。それが私の考えだ。
プロレスファンは過去に生きる。記憶に生きる。そういう習性がある。ベスト興行を一つだけあげろということ自体がそれを証明しているではないか? -
誰かが、すべてを“かっさらって”行ったとき、ベスト興行は生まれる!
2016-01-22 12:00今週のお題…………「私が興奮したベスト興行」
文◎山口日昇(『大武道』編集長)…………ついに原稿到着!
全国3千万人の『厳流島』ファンの皆さま、こんにちは。
ワタクシ、山口日昇という者です。
「私の理想とするプロファイター」がテーマだった先週は、いつの間にか原稿を落としていました。
(ため息をついて)本当に申し訳ございませんでした!
これからもよろしくお願いいたします!
これから自分は何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思います。
……あ、すみません。時節柄、ついついナカイ君とキムラさんの口調が混ざってしまいました。
ちなみに私の「理想とするプロファイター」は、月並みですが、アントニオ猪木とモハメド・アリです。
アントンだったら「プロレスに市民権を」「プロレスこそ最強」というテーマを世間に突きつけたことーー。
アリだったら人種差別との闘いーー。
両者に -
K-1グランプリの醍醐味は、プロレス記者から見ても最高だった!
2016-01-20 12:00今週のお題…………「私が興奮したベスト興行」
文◎田中正志(『週刊ファイト』編集長)…………水曜日担当(本来は木曜日ですが………)
お題を聞いて、まず思ったのは「特にありません」(オカダカズチカ調)だ。そりゃ海外(ミャンマー)でラウェイを現地取材したとか、場所なり、イベント前後とたまたま個人的なことが重なって、それで鮮明に覚えている、興奮したとかはアリだろうが、それだとどなた様に読んでいただいても構わないブロマガ公開原稿の主旨に普通は合わない。
ではなぜ、格闘技だと「ベスト興行」という言葉にしっくりこないのか。そこから考察してみたい。
要因は2つある。まず、ガチンコだとケツが主催者やファンの望むHappy Endingにならない場合があること。予想を覆した結末が、かえって興奮を呼び凄いイベントだったと褒められることはあるが、それは偶然の産物であって、現場監督の勤務評価として -
会場には日本兵の霊が舞う。ミャンマーの歴史を変えた試合を見た!
2016-01-19 15:00今週のお題…………「私が興奮したベスト興行」
文◎山田英司(『BUDO-RA BOOKS』編集長)
ミャンマーラウェイの闘いは、日本の相撲と同じく民族の美学が根底にある。ルールで禁止されていなくとも、横綱が立ち会いで変わったり、猫騙しを行ったりすると、横綱らしくない、と非難される。反則ではないが、日本人独特の美学がルールとは別に、土俵の力士の動きを制限する。
柔道などでも、しっかりと組んでから投げるのが当たり前だと日本人は思っているので、オリンピックなどで外国選手がルールの穴をつくような変則的な攻めをしてくると、思わぬ不覚を取ったりする。
余談だが、ムエタイにもこうした暗黙の禁止技がある。空手などでは普通に行われている上段前蹴りだ。別にルールで禁止されているわけではないが、敬虔な仏教徒であるムエタイファイターは、仏様が宿っている頭部を足げにすることは仏の教えに反すると考える。相 -
大晦日、唯一の敗北感を味わった「やれんのか! 大晦日2007」の三崎vs秋山戦
2016-01-18 12:00今週のお題…………「私が興奮したベスト興行」文◎谷川貞治(『巌流島』事務局・広報部長)………………月曜日担当
今週のお題は、「私が興奮したベスト興行」。よく「神興行」などと言われますが、私も約20年間に渡ってプロモーター側に立って興行を作ってきましたが、思い出に残る神興行は何度も体験しています。特に自分がプロデュースしたイベントは、必ずやファンの心に突き刺さる何かを残してきた自負があり、ダメな興行だったと思う方が少ない。それほど毎回一生懸命やってきたつもりです。
しかし、今日挙げるベスト興行は、私が手掛けた興行ではありません。手伝ったとはいえ、主催者は昨日まで敵だった、あのPRIDEの残党組でした。その興行の名前は「やれんのか! 大晦日!2007」。私は長く大晦日の格闘技イベントをPRIDEと闘ってきましたが、視聴率も、内容も負けたと思ったことは一度もありません。しかし、あの「やれんの
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