プリンスオブウェールズＳのスピルバーグは６着でした。いつも最後にものすごい脚で追い込んでくる馬なので直線残り１００メートルでもまだ逆転を信じてましたが･･･、悔しいです。

　昨年は２分１秒台のレコード決着でしたが、今年は２分５秒台の決着でした。パンパンの硬い馬場。伸びきれなかったのは馬場か、それとも展開か･･･。

　勝ったのはフリーイーグル、２着はザグレイギャッツビー。とても不思議ですが、自分はこの２頭、２年前にアイルランド、英国へ取材に行ったとき、偶然見ています。Ｇ１の前座の２歳重賞で･･･。

　フリーイーグルが３頭立てのレースでオーストラリア（昨年の英ダービー馬）にぶっちぎられるのを、ザグレイギャッツビーが４頭立てのレースで力なく２着に敗れたのを･･･。

　あのときの馬が日本から参戦したスピルバーグを置き去りにして激闘を演じました。競馬の世界は面白いです。

　今回は先週の火

にぎわっています、ロイヤルアスコット開催２日目。４Ｒ、午後４時２０分（日本時間１８日０時２０分）の発走へ向け、まずはスピルバーグに騎乗するクリストフ・スミヨン騎手が現れました。　目が合うと親指を立てるサムアップポーズでアピールしてくれました。場内放送で、プレスルーム（記者席）の記者同士、あるいは来場者同士の会話で、しきりに「スピルバーグ」「クリストフ・スミヨン」の単語が飛び交っています。　スミヨンの３０分後、モーニングにシルクハット…、正装姿の藤沢和師、山本英俊オーナーがアスコットの正面に登場です。　「（スピルバーグは）朝８時過ぎに無事（競馬場へ）着いたみたいだな。うん、良かったよ。いいレースをしてほしいね」と藤沢和師。オーナーは「そんなに簡単に勝てるとは思っていません。でも、藤沢先生とこれから先へ、来年やその先へつながるレースができれば」とニッコリ。　馬場状態はグッドトゥファーム（日本の

「決戦の朝～プリンスオブウェールズＳ」　１７日朝、いよいよスピルバーグのレース当日です。　午前５時半、朝焼けのウォーレンヒルに藤沢和師が姿を見せました。前日はアスコット競馬場で開催初日を視察。「あの３歳（セントジェームズパレスＳを勝ったグレンイーグルス）は強かったな」「全体的に時計は速いみたいだね」と印象を語っています。　自分もその雰囲気を感じてきましたが、女王の馬車入場に始まって、初っぱなのクイーンアンＳはソロウが快勝、エイブルフレンドがまさかの６着大敗という結果に…。英愛２０００ギニー馬ＶＳ仏２０００ギニー馬の対決となったセントジェームズパレスＳは前者が圧勝。そして、４、５、６Ｒとライアン・ムーアが３連勝を決め、場内を沸かせました。「明日はここでスピルバーグが…」とワクワクしながらの初日。　今朝のニューマーケットはスーパームーンのみが馬場へ登場です。背中には北村宏騎手。楽しみなニュース

「スピルバーグ決戦前日です」　「寒いところ、よくここまで来てくれたな。馬は見ての通り。こういう環境が好きなんだろうね」。プリンスオブウェールズＳ前日の動きを見守った藤沢和師は周囲に笑顔を振りまきました。　１６日朝、晴天で冷たい風が吹き抜けるニューマーケットの丘です。この日も午前５時半すぎに厩舎を出発したスピルバーグ、スーパームーンの２頭は軽快にウォーレンヒルを１本駆け上がりました。　先導する形の多いスーパームーンと追いかけるスピルバーグ。厩舎と調教場との移動も普段からこの並びなんですが、これはスピルバーグの性格によるものでしょう。　「ノンビリ屋さんだね。普段から（速い）時計を出していく馬じゃないし、状態はいいですよ。ここ（ウォーレンヒル）はスタートから勾配があって、思っている以上にきつい。でも、ポリトラックで走りやすそうだ。落ち着いているのもいいね。こっちの馬場はペースは遅いかもしれないけ

１５日朝、レース２日前の今朝も午前５時半に厩舎を出発し、厩舎敷地内の屋内馬場をゆっくりと周回し、外の馬場で歩様を確認しました。　スピルバーグに騎乗する高林助手は「大丈夫です。いいと思います」と藤沢和師に報告。プリンスオブウェールズＳに向けて、ここまで順調にきました。昨晩こちらに到着した装蹄師さんと蹄鉄（ていてつ）について真剣に話し合う姿もあり、目標としてきたレースが近づいているのを実感します。　土曜の午後と日曜の午前中に降雨はあったけど、そこから今朝まで空は晴れわたっていて、どうやら今週の天気予報に雨マークはない模様。スピルバーグの切れ味が生きる良馬場で競馬ができるのでは…、そう期待しています。　日曜午後はロンドンのちょっと南にあるエプソム競馬場を見学してきました。エプソムダービー（英ダービー）の舞台は１週前にオークス、ダービーが行われたばかりで今は休息の時間。たくさんの人が散歩していると

除外って、つらい…。　ブチコの運命やいかに！？　今週のユニコーンＳはフルゲート１６頭で、出走が確定している馬は５頭しかいない。登録時点で賞金９００万円の１７頭中１１頭が出走可能。３分の１強の確率で除外となる。　マーブル模様で人気の白毛馬ブチコも抽選の対象だ。けさ取材した担当の橋本助手も「１番の敵は抽選。東京のファンにも見てもらいたいんですが」と気をもんでいた。今春の目標としていた関東オークスは補欠１番手で出走がかなわなかった。今回も除外となれば自己条件へ回る見通し。レース当日の入場人員も左右する（と思われる）だけに、木曜の抽選が注目される。　先日、僕も除外の痛恨を味わった。大阪マラソンで３年連続の落選…。走り込みを始めて丸４年が過ぎようとしているが、いまだにマラソンには出場していない。「どうせなら大阪、神戸、京都でデビューしたい」という高望みを捨てきれないからだ。そろそろビッグレースをあき

１４日午前５時半（日本時間午後１時半）、レース３日前の今朝はスピルバーグとスーパームーンが併せる形でレースへ向けた最後の強い調教です。　水曜と同じアルバハスリコース。土曜の午後から降り始めた雨はしとしとと降り続いたまま。それでも曇り空の下で不思議なくらい、スピルバーグとスーパームーンは体調がいい証拠に毛づやがいいんです。　林の奥から現れた２頭は、４日前に自分が見たときとはまったく違うスピードで坂路を駆け上がっていきました。　「速かったなあ～。良かったよ」。動きを見守った藤沢和師はニッコリ。　山本英俊オーナー専属カメラマンの方もシャッターを切りながら、「レースと同じくらいのスピードですよ、これ」と驚きの声を上げました。　いつものように厩舎近くの馬場を歩いてクールダウン。厩舎に戻ってから藤沢和師と一緒に２頭が手入れされているのを見ました。　「ひと安心。いい追い切りができたよ。前半は遅かったが、

１３日朝、霧の中にスピルバーグとスーパームーンが姿を現しました。　午前５時半、今朝はウォーレンヒルを２本駆け上がって、日曜の最終追い切りに備えます。　１本目は単走でしたが、その後、藤沢和師から騎乗者２名に細かい指示が出て、２本目は馬体を併せる形のキャンター。　上り終えると、林を抜けて広い馬場へ移動。クールダウンの運動をする２頭に寄り添って、藤沢和師が状態を確認します。　「どうだい。スピルバーグもいい顔つきになってきたよな。目覚めてきたぞ」。　昨晩は食事の後にハイストリート（ニューマーケットの中心）沿いのブックメーカーを数件はしご。プリンスオブウェールズＳのオッズを聞いて回りました。　スピルバーグは単勝１０～１４倍で完全な伏兵扱い。実績不足の日本馬として見くびられている印象ですが、他陣営のマークが薄くなるのは何よりかも…。　レースまであと４日です。【木南友輔】１３日朝、ウォーレンヒルでスピル

先月の太田先輩の日記の続編です。１０日、私も高橋忠厩舎へ行って木馬に乗せていただきました。　何とか一応またがってはみたものの、う、動かない。というか動けない。少しでも動いたらコテッと落馬しそうになるんです。こんなにバランスの悪いところで、ジョッキーは激しいレースを繰り広げているなんて…。何事も体験してみないと分からないものですね。生まれ変わっても騎手になれる気がしません（笑い）。【平本果那】木馬初体験。あぶみのかけ方も分からぬ私。あれ？それっぽい格好はしてみたけど、どうやって追うの？な私。

「藤沢和師がニューマーケットに登場」　１２日朝、午前５時半、ニューマーケットの丘には日本競馬界を代表するトップトレーナー、藤沢和雄調教師がいよいよ登場です。　前日に英国入りし、ここからロイヤルアスコット開催までに馬を完璧に仕上げていきます。　日本と変わらない柔和な顔で「おはよう。よく来たな」とニッコリ。「ここはマッシュルームが生えるから近所の人がそれを採りに入ってきて、よく馬が驚いてたんだよ」。４０年近く前、自身が修行した場所の豆知識を披露し、周囲を笑わせます。　今朝のスピルバーグとスーパームーンは厩舎から歩いてきて、ウォーレンヒルを力強いキャンター。　「走りやすいのか、よく脚が動いているね。うん、いいな」。動きを見届けた藤沢和師は腕組みしてうれしそうにしていました。　日本との時差は８時間。こちら（ニューマーケット）は今、午前７時ちょっと前です。ということで、日本は午後３時ちょっと前でしょ