-
エピファネイア引退、繋靱帯炎の再発リスク考慮
2015-07-31 13:40昨年世界ランク2位のG1・2勝馬エピファネイア(牡5、角居)が現役を引退して種牡馬入りすることが30日、発表された。宝塚記念の2週前追い切り後の先月11日に左前脚の繋靱帯(けいじんたい)炎が判明。経過を観察されてきたが、回復期間の長期化や再発の危険性などを考慮して現役続行を断念した。今日31日付で競走馬登録を抹消され、社台スタリオンステーションで種牡馬となる。14年、ジャパンCを圧勝したエピファネイア。鞍上はクリストフ・スミヨン騎手 日米オークス馬の母シーザリオの名をさらに高めた。あまりの好馬体に、デビュー前は「ダート馬では」との声が多かったという。13年の皐月賞とダービーではいずれも2着に敗れたが、菊花賞を勝って母子クラシック制覇を達成。昨年のジャパンCでは4馬身差の圧勝を果たし、スミヨン騎手をして「日本で乗った馬の中でもベスト」と言わしめた。同年の世界ランクでは、首位ジャスタウェイに -
レッドリヴェール須貝師またがり確認/クイーンS
2015-07-30 13:24<クイーンS:追い切り> 夏の牝馬頂上決戦、クイーンS(G3、芝1800メートル、8月2日)でメンバー唯一のG1馬が主役を担う。レッドリヴェール(牝4、須貝)が29日、函館ウッドコース単走で追い切られ、5ハロン69秒7-13秒3を馬なりのままマーク。追い切り後は須貝尚介師(49)自ら愛馬にまたがり感触を確かめるなど調整に抜かりはない。2歳の阪神JF以来のタイトルで復活を告げる。函館ウッドコースで追い切られるレッドリヴェール 朝の函館が一気に盛り上がった。追い切り後、パドックでのスクーリングを終え引き揚げてきたレッドリヴェールの背中になんとトレーナーの姿があった。ほとんど愛馬にまたがることはないが、2歳の阪神JF以来、勝利から遠ざかる愛馬の感触を自身でどうしても確かめたかった。 久々の愛馬とのコンタクト。それほど長い時間ではなかったとはいえ、復活を感じとるには十分だった。師は「すごい背中が良 -
タニノアーバンシー、母ウオッカに初Vを/新馬戦
2015-07-29 13:45<新馬戦情報> 名牝ウオッカの3番子、タニノアーバンシー(牝、角居、父シーザスターズ)が今週、日曜新潟5Rの新馬戦(芝1600メートル、8月2日)でデビューする。鞍上は岩田康誠騎手(41)。母はダービーや天皇賞・秋、ジャパンCなどでG1を7勝し歴史的な偉業を成し遂げたが、デビューした2頭の産駒は勝利に手が届いていない。兄姉よりも早い時期で、順調に仕上がった第3子に期待が集まる。角居師を背に調整する名牝ウオッカの第3子タニノアーバンシー 聡明(そうめい)そうな顔に、バランスが取れあか抜けた馬体。なによりも、醸し出す雰囲気。額に流星こそないが、ウオッカの3番子には母をほうふつさせるものがある。レースを5日後に控えた28日の朝は、栗東坂路を4ハロン67秒8-15秒4という強めのキャンターで駆け上がったが、走りはパワフルだった。 栗東へ入厩してきたのは6月下旬。当初、辻野助手は「状態が上がってくれ -
夏も絶好調キープ ミルコ&ルメールで儲けろ
2015-07-28 13:42夏の主役2人を大分析! JRA移籍1年目のミルコ・デムーロ騎手(36)とクリストフ・ルメール騎手(36)が、日本の夏競馬に初参戦している。ともに7月の勝率20%超の「夏男」。プロフィルや条件別成績から腕の長さに至るまで、保存版の詳細データを比較して攻略法を探った。夏の中京でいきなりリーディングを獲得したミルコの“買い時”は<1>芝<2>中距離<3>内枠。今年の勝率首位のルメールは条件不問の安定感が特徴だ。JRA移籍1年目のミルコ・デムーロ騎手(左)とクリストフ・ルメール騎手 ルメールはオールマイティーだ。芝・ダート、距離、コースなど、条件が替わってもアベレージに大きな変動がない。「いい騎手は、どこに行ってもいい結果を出さないといけないと思う。アダプト(適応)しないと」。苦手がなく、安定して優れたパフォーマンスを発揮できる。今月4、5日には初騎乗の福島でラジオNIKKEI賞など6勝を挙げ、 -
ブランボヌール圧勝 岩田重賞連勝/函館2歳S
2015-07-27 13:29<函館2歳S>◇26日=函館◇G3◇芝1200メートル◇2歳◇出走16頭 記憶にも記録にも残る快勝だ! 1番人気の芦毛馬ブランボヌール(牝、中竹)が3馬身半差の圧勝で、世代最初の重賞を制した。勝ちタイムは1分10秒6。鞍上の岩田康誠騎手(41)は函館記念(ダービーフィズ)に続く2週連続の重賞Vで、2年ぶりの函館リーディングに花を添えた。また、ディープインパクト産駒は8頭目のJRA全10場重賞制覇を達成した。ブランボヌール(左)は直線突き抜け函館2歳Sを制する(撮影・村野早祐) 父ディープインパクトをほうふつとさせるド派手な末脚だった。道中は中団の外に位置したブランボヌールが、3角で岩田騎手に促されると一気に動いた。直線では、内で粘る先行勢を一気にのみ込み、並ぶ間もなく2着に3馬身半差をつけた。鞍上は「強いのは分かっていたので外を狙った。最後はすごい末脚だった」と目を見開いた。 まさに岩田の -
快速ブラックホーク急死「近くを牝馬が通って興奮」
2015-07-25 13:2899年のスプリンターズS、01年安田記念を制した快速馬ブラックホーク(牡21)が急死していたことが、24日までに分かった。種牡馬活動を行っていたが、繋養先の本田土寿(つちとし)牧場(熊本県)で22日に体調が急変。死因は心臓まひだった。01年、安田記念を制したブラックホーク 同馬は金子真人オーナーが所有した父ヌレイエフ、母シルバーレーンという血統の外国産馬。97年に美浦の国枝厩舎からデビューし、鋭い末脚を武器に厩舎に初G1をもたらした(半妹ピンクカメオも07年NHKマイルCを制覇)。通算成績は28戦9勝。現役引退後は02年から北海道の社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、その後は07年にブリーダーズスタリオンステーションへ移動。12年から熊本県の同牧場で種牡馬生活を送っていた。本田氏は「ずっと元気にしていたんですが、本当に急でした。近くを牝馬が通ったときに興奮してしまい…、獣医師が見て -
田中淳師、ラプレシオーサで快挙を/函館2歳S
2015-07-24 13:56函館2歳S(G3、芝1200メートル、26日)に、ホッカイドウ競馬の田中淳司師(43)が2戦2勝の新種牡馬ダノンシャンティ産駒ラプレシオーサ(牝)を送り出す。同レースには5年連続の挑戦。師は「中央の舞台で重賞勝ち、というのは開業当初からずっと思い描いてきた1つの夢。壁は厚いけれど、何とか実現させたい」と思いを口にする。函館2歳Sに挑むホッカイドウ競馬のラプレシオーサと田中淳師(撮影・奥村晶治) 新馬戦(ダート1200メートル)を快勝後、出走権がかかるオープン特別に駒を進めた。1700メートルへ一気の距離延長にも動じることなく、7馬身差の圧勝。「使うごとにグングンと成長しています。レースセンスがいいし相手関係を考えてもかなりのレベルの馬」。 過去4度の挑戦では13年ハッピースプリントが5着に善戦しているが、「どっしりしていて物おじしないところは似ているし、血統背景から芝適性はこちらの方が -
ブランボヌール5馬身ちぎった/函館2歳S
2015-07-23 14:21<函館2歳S:追い切り> 世代最初の重賞、函館2歳S(G3、芝1200メートル、26日)に向けた追い切りが22日、函館競馬場で行われ、ディープインパクト産駒ブランボヌール(牝、中竹)が、万全をアピールした。ウッドコースでブリヤン(3歳未勝利)と併せ、馬なりのまま5馬身ぶっちぎり。産駒6世代目にしてJRA全10場重賞制覇に王手をかける父に、同レース産駒初出走で一発回答で応えてみせる。ブランボヌールは函館ウッドコースで追い切られ、余裕の手応えで併走馬を突き放す ブランボヌールが躍動した。追い切りはウッドコースでブリヤンを5馬身先行させスタート。小柄な牝馬だが気迫の走りで3角で馬体を併せるとじりじりとプレッシャーをかける。直線では強めに追われる相手を尻目に、軽く促しただけで一気に5馬身突き抜けた。時計は5ハロン68秒5、ラスト1ハロン13秒0だったが、数字以上に強烈デモだった。中竹和也師(50 -
ヴァンキッシュラン26日函館で初戦/新馬戦
2015-07-22 13:54<新馬戦情報> 超良血馬ヴァンキッシュラン(牡、角居、父ディープインパクト)が、26日5Rの函館新馬戦(芝1800メートル)でついにベールを脱ぐ。13年セレクトセール当歳部門で1億9000万円の高値で落札された。日英の粋を結集した最高級の血統背景を持ち、デビュー前から注目を一身に浴びてきた。函館リーディングをひた走る岩田康誠騎手(41)を背に、ワールドワイドな夢を乗せてターフに登場する。良血馬ヴァンキッシュランはデビュー戦勝利へしっかりと調整を重ねる 好素材ヴァンキッシュランが、いよいよデビューの時を迎える。ガリレオの肌にディープインパクトと日英トップ種牡馬の血の“競演”。さらに、母は仏G1オペラ賞を制し、母の半弟ムブタヒージは、今年のUAEダービーを8馬身差で圧勝した。世界を意識させるだけの夢配合。13年のセレクトセール当歳部門で1億9000万円の高値で取引されたのもうなずける。 函館競 -
新人トップ15勝 加藤祥太騎手の1週間に密着
2015-07-21 14:29<夏だ!! 競馬だ!!> 夏競馬の話題を取り上げる「夏だ!! 競馬だ!!」。今週はルーキーの加藤祥太騎手(18=栗東・庄野)。ここまで新人トップの15勝。新人4人で唯一、函館で開幕週から調教、レース騎乗を続けている。栗東トレセンとは異なる環境で、学び、楽しみ、そして…。充実の日々に迫った。調教へ向かう加藤騎手(撮影・村野早祐) 朝の函館競馬場は慌ただしい。スタンド前、そして角馬場。騎手は前の馬の調教騎乗を終えると、休む間もなく次の馬へとまたがっていく。その中で、ルーキー加藤騎手の蛍光帽もところ狭しと動き続ける。追い切り日は、多ければ10頭に騎乗。午前5時半の開門から9時の調教終了まで。馬から下りた姿を見つける方が難しいほどだ。 加藤騎手 栗東だと、追い切り日でも乗るのは1日4頭前後。だから、数はずいぶん多いですね。今は馬の背中を覚えている段階なので、いい経験。大変だとは、あまり感じませんよ
1 / 3