-
レッドオーヴァル持ってる女/スプリンターズS
2015-09-30 13:52今週の中山メーンは秋のG1第1弾スプリンターズS(芝1200メートル、10月4日)が行われる。タフさを増した5歳牝馬レッドオーヴァル(安田)が「赤丸急上昇中」だ。29日は角馬場からEコースを通ってポリトラックを1周。再びEコースに入って常歩で厩舎に引き揚げた。首を振るなど、うるさいしぐさは見せるが、安田翔助手は「ようやくEコースでも歩けるようになってきた。昔は無理でした」と精神面の成長をアピールする。24日、坂路で追い切られたレッドオーヴァル 夏前の栗東で「もうワンランク上がるために」(同助手)あえて精神面を追い込んできた。馬は警戒心が強い。これまで使用してなかった馬場での調教に抵抗することもあったが、日々の積み重ねが実を結んだ。 昨年の3着。ロードカナロア、カレンチャンの背中を知る同助手は「バリバリのスプリンターではないが、気性面を考慮して1200メートル戦に使っている。正攻法では分が -
ベルカント短距離女王へ充実一途/スプリンターズS
2015-09-29 13:19今週の中山メーンは秋のG1第1弾スプリンターズS(芝1200メートル、10月4日)。 ベルカント(牝4、角田)は重賞を連勝し、夏の短距離王の座を勝ち取った。アイビスSDから北九州記念は中2週。前走後は気持ちをリフレッシュさせるために、短期放牧に出て調整した。「精神的にもリラックスしていい状態。調教をやったら疲れてくるのが、この馬は良くなっている。牡馬でもあれだけやったらこたえるのが、カイバも上がるわけではないし、この馬は精神的に強い」と角田師。1週前追い切りも、坂路で4ハロン52秒9-11秒8と抜群の動きを披露した。まさに充実一途だ。8月23日、北九州記念を制したベルカントと武豊騎手(撮影・今浪浩三) 気のきついタイプだけに、精神的な成長が大きい。「落ち着きがだいぶ出てきている。レース前もイレ込むしぐさがあったのが、ゲート裏でもだんだんおとなしくなっているので」と白坂助手。前走490キロ -
リアファル逃げ切りルメールで菊/神戸新聞杯
2015-09-28 13:46<神戸新聞杯>◇27日=阪神◇G2◇芝2400メートル◇3歳◇出走15頭◇3着までに菊花賞優先出走権 またルメールだ! 菊花賞前哨戦は3番人気のリアファル(牡3、音無)が逃げ切って、重賞初勝利を決めた。クリストフ・ルメール(36)は、タッチングスピーチで勝ったローズSに続いて2週連続のトライアル重賞V。勢いに乗って10月25日京都の菊花賞(G1、芝3000メートル)でラスト1冠を奪う。リアルスティール(右)を振り切り神戸新聞杯を制したリアファルとルメール騎手 先週と鞍上は同じでも、レーススタイルは真逆だった。リアファルの好スタートを決めたルメール騎手は、首を左右に振ってライバルを確認した。二の脚も速く、すぐ逃げにシフト。前半1000メートル通過1分2秒4に「ちょっと遅い」(ルメール)としめしめ…。手応えよく直線に入り、勢いよくステッキを上下に振るった。後続をどんどん突き放し、メンバー2番目 -
ラスト1冠へリアルスティール51秒8/神戸新聞杯
2015-09-25 14:13<神戸新聞杯:追い切り> ラスト1冠へ。菊花賞トライアル神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、27日=阪神、3着までに優先出走権)に向けて24日、ダービー4着のリアルスティール(牡3、矢作)が栗東坂路で追い切られた。雨で重くなった馬場を持ったまま駆け上がると、4ハロン51秒8の好タイムを計時。骨折明けでもさすがの動きで、S評価となった。菊花賞(G1、芝3000メートル、10月25日=京都)で悲願のタイトルへ、まずは前哨戦を制す。リアルスティールは坂路を併せ馬で追い切り余裕の先着(撮影・奥田泰也) 馬体の真後ろに飛び散るウッドチップは、体に芯が入った証拠。赤白メンコのリアルスティールが、雨にぬれながらまっすぐ坂路を駆け上がる。鞍上の腕は軽く「くの字」に曲がったまま、終始楽な手応え。最後はソラを使ったものの4ハロン51秒8-12秒4の好タイムを計時。併走相手のタイセイクルーズ(古馬500万)に -
マリアライト女王杯制覇へここ試金石/オールカマー
2015-09-24 14:09<オールカマー:追い切り> 実りの秋へ、希望の光をともす。オールカマー(G2、芝2200メートル、27日=中山、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)の追い切りが23日、東西トレセンで行われ、上がり馬マリアライト(牝4、久保田)は、美浦ウッドで6ハロン86秒4-13秒1をマーク。陣営にとっても大目標のエリザベス女王杯(G1、芝2200メートル、11月15日=京都)を狙い澄ました一戦だ。蛯名騎手を背に3頭併せで追い切るマリアライト(右)(撮影・酒井清司) マリアライトがまばゆく躍った。美浦ウッドで3頭追いを敢行。最後方から追走し、直線で蛯名騎手から促されると牝馬らしい機敏な反応で応える。余力を残し、同僚2頭を内から1馬身かわしてフィニッシュ。持ち味の軽い脚さばきはさすがのものだ。鞍上も「最後の反応は良かったですよ」と合格点を与えた。 春は牡馬相手に条件戦を連勝。重賞初挑戦の前走マーメイドSは1番人 -
アルバートドック、松田博師の最終兵器/神戸新聞杯
2015-09-23 14:12日曜阪神メーンの菊花賞トライアル神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、27日=3着まで優先出走権)に、ひと皮むけたアルバートドック(牡3、松田博)が出走。春はあと1歩のところでクラシック出走を逃したが、松田博師が「春と比べて体が締まってきた」と評するように大きく成長。来年2月で定年を迎える師にとってはラストクラシックへのステップ。春実績断然のリアルスティール(牡3、矢作)にどう挑むか。松田博師が「体が締まった」と期待するアルバートドック 8月下旬に帰厩後、アルバートドックはCウッドで順調に追い切りを重ねてきた。1週前追いでは、ライトファンタジア(3歳1000万)に余裕残しで頭差先着。日曜はいっぱいに追われ、レッドアルティスタ(3歳1000万)に1馬身先着。6ハロン84秒1-12秒2をマークした。 松田博師は「順調にきているよ。もともと安定感はある馬だったけど、体が締まって競走馬らしくなっ -
北島三郎キタサンブラックVで菊花賞「次こそ歌う」
2015-09-22 13:24<セントライト記念>◇21日=中山◇G2◇芝2200メートル◇3歳◇出走15頭◇3着まで菊花賞優先出走権 歌手の北島三郎が所有するキタサンブラック(牡、清水久)が直線のたたき合いを制した。勝ちタイム2分13秒8。スプリングSに続くG2・2勝目を挙げ、菊花賞(G1、芝3000メートル、10月25日=京都)にはずみをつけた。逃げ粘った2着ミュゼエイリアン(牡、黒岩)、インから伸びた3着ジュンツバサ(牡、勢司)までが菊花賞の出走権を手にした。セントライト記念を制したキタサンブラックと北島三郎オーナー ひと夏を越しての成長を見せつけた。好スタートを決めたキタサンブラックは、逃げたミュゼエイリアンを見ながら2番手で運んだ。残り300メートルで失速したダービーと同じ隊列。だが、今回は最後まで踏ん張った。直線半ばで先頭に立つと「我慢しろ、我慢しろ」と必死に左ムチを振るう北村宏騎手の思いに応えてもうひと伸 -
キズナ屈腱炎で引退、秋盾めざして調教中に故障判明
2015-09-21 13:2813年のダービー馬キズナ(牡5、佐々木)が右前繋部浅屈腱炎(けいぶせんくっけんえん)を発症して現役を引退することが20日、JRAから発表された。今後は種牡馬となる予定で、繋養(けいよう)先は未定。18日に栗東へ帰厩して天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月1日=東京)を目標に調整されていたが、この日の調教後に故障が判明。現役続行を断念した。5月の天皇賞・春(7着)がラストランとなった。デビュー3戦目から12戦手綱をとった武豊騎手は「復帰を楽しみにしていただけに非常に残念です」と悔しさをにじませた。13年5月26日、日本ダービーを制しキズナの鞍上で手を上げる武豊騎手 13年にダービーを制覇。同年のフランス遠征では英ダービー馬を破ってニエル賞を勝ち、凱旋門賞でも4着と健闘した。だが、翌14年5月に左第3手根骨骨折の重傷。今年2月に戦列復帰し、凱旋門賞への再挑戦を目指したが、成績が伴わず -
ブライトエンブレム逆襲の秋/セントライト記念
2015-09-18 14:32<セントライト記念:追い切り> 3日間開催の最終日に、菊花賞トライアルのセントライト記念(G2、芝2200メートル、21日=中山、3着までに優先出走権)が行われる。皐月賞4着馬ブライトエンブレム(牡3、小島茂)は17日、田辺騎手を背に美浦ウッドコースの3頭併せで力強い動きを披露。春は右前脚の裂蹄でダービーを回避する無念を味わったが、逆襲の秋に挑む。ブライトエンブレム(手前)は田辺騎手を背に3頭併せで追い切られた 重心が低く、沈み込む独特のフォームでブライトエンブレムが復活へののろしを上げた。雨の中で先行する外パリソワール、中ゼンノヒストリエ(ともに古馬1000万)の内から悠々と馬体を併せる。4ハロン55秒8-12秒8の時計で併入。「併せ馬というよりは息遣いとか、手応えを確かめたかった。春に比べて大人になりましたね。ここが目いちじゃないとは思うけど、思ったよりも感じが良かったです」。普段は -
オークス馬ミッキークイーン女王の貫禄/ローズS
2015-09-17 13:49<ローズS:追い切り> 秋華賞トライアルのローズS(G2、芝1800メートル、20日=阪神、3着までに優先出走権)に出走するオークス馬ミッキークイーン(池江)が、貫禄を見せつけた。16日にCウッド4ハロン53秒9-12秒1。他厩舎2頭と予定外の併せ馬となったが、動じなかった。骨折休養明けの2歳女王のショウナンアデラ(二ノ宮)、桜花賞馬レッツゴードンキ(梅田)も登場し、早くも3頭のG1馬が激突する。Cウッドを単走で追い切るミッキークイーン(左)(撮影・梅根麻紀) 涼しい顔のままだった。単走でCウッドの3コーナーへ入ったミッキークイーンが、予期せぬ事態に巻き込まれた。大外から他厩舎2頭に並びかけられる。「まずい…」。人間たちの不安をよそに、女王は冷静だった。白いバンテージが刻むリズムに力みや乱れはない。両前脚を高々と上げ、軽やかなフットワークで駆け抜けた。想定外の“併走馬”にも1馬身の先着を果
1 / 3