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ラブリーデイ大当たり! 有馬連覇へ4番/有馬記念
2015-12-25 13:33V候補がラッキーナンバーをゲットした。有馬記念(G1、芝2500メートル、27日=中山)の枠順が24日、決まった。今年G1・3勝を狙うラブリーデイ(牡5、池江)は13番目ながら残っていた2枠4番枠を引き当てた。昨年優勝のジェンティルドンナと同じで、過去6勝の幸運枠。今日25日にウインズ後楽園で金曜発売される。厩舎周りを歩くラブリーデイ 年間7勝目の重賞制覇を狙うラブリーデイが、幸運の馬番を手に入れた。マリナーズ青木が手にした「L」のカプセルから出てきた数字は(4)。昨年、ジェンティルドンナが感動のラストランを決めたラッキーナンバー。13番目と遅い指名だったが、最高の数字を引き当てた。 栗東トレーニングセンターでモニターを見つめる川田騎手も喜びを隠せない。馬上では常に冷静な男の口元が、自然と緩んだ。「非常にいい枠を引けました」。ニッコリと笑うと、「あとはこの馬がいい感じで走れるよう、僕がう -
ルージュバック55年ぶり3歳牝馬Vだ/有馬記念
2015-12-24 14:46<有馬記念:追い切り> 2年連続リーディングをほぼ手中にした戸崎圭太騎手(35)が連覇締めだ。有馬記念(G1、芝2500メートル、27日=中山)の追い切りが23日、東西トレセンで行われた。戸崎が騎乗するルージュバック(牝3、大竹)は美浦ウッドコースで力強い動きを披露。S評価を獲得し、本紙記者が選ぶ「追い切りチャンピオン」に認定された。60年スターロツチ以来の3歳牝馬Vへ気配良好。今日24日に枠順が確定する。ルージュバック(右)はヤマトダイアンサスと併せて追い切られた(撮影・酒井清司) ルージュバックは1本の追い切りで、2つの課題をクリアした。「折り合い」と「加速」。相反するような動きだが、この2つが融合してこそ勝利がある。 ほとんどの馬はスタンド前から出て、約1周(ウッドコースは1600メートル)でゴールを迎えるが、ルージュバックは中山2500メートルと同じ向正面の3コーナーから調教をスタ -
キタサンブラック、テン乗り横山典自然体/有馬記念
2015-12-23 13:25ノリ&サブちゃんが最後を締める。横山典弘騎手(47)が、菊花賞馬キタサンブラック(牡3、清水久)で有馬記念(G1、芝2500メートル、27日)に臨む。初コンビになるが、口ぶりからは自信が感じられた。新馬戦を制したキタサンガンバと並んで笑顔の北島三郎オーナー(中央)と横山典弘騎手 横山典騎手は暮れの大一番を前にしてもいつも通りの自然体だ。まったくのテン乗りになるキタサンブラックだが、以前から注目していた馬だった。 「スプリングS以外は全部一緒のレースに乗っているから。2戦目のレースを見て、北島オーナーはいい馬を持ったなぁと思っていたんだ。バクシンオーの割に脚が長くてスリム。(父の)ブラックタイドがよく出ている。後で成績を見返しても大きく崩れたのはダービーだけだからね」。 ゴールドシップ陣営からは、早い段階で有馬記念は内田騎手で行くと聞いていた。そんな中、5日の中山で北村宏騎手がけがで病院に -
キタサンブラック勝利でフル「まつり」だ/有馬記念
2015-12-22 11:42暮れの中山が、歌手北島三郎の“年末ステージ”になる!? 中山馬主協会主催の「有馬記念レセプション」が21日、都内のホテルで行われた。有馬記念プレミアムレセプションで笑顔を見せる北島三郎。左は横山典弘騎手 キタサンブラック(牡3、清水久)でG1初制覇した北島三郎オーナーが、同協会が選出の「FUN OF THE YEAR」を女子サッカー日本代表の澤穂希(37=欠席)とともに受賞した。菊花賞の表彰式で「まつり」を熱唱したことが国民に感動を与えたというのが選出理由。ステージ上では新コンビの横山典騎手から「あとは、ぜひフルコーラスを。オーナーがそう言ってくれたら、勝てそう」と向けられ、「じゃあ、歌っちゃおう。紅白も(出場が)終わったし、ここしか歌うところはないでしょう」とまんざらでもない様子だった。 愛馬は大一番に向けて最後の調整中だ。「清水(久)調教師の顔を見たら、順調にきていることがわかる。あ -
リオンディーズ最短最速2戦で2歳王/朝日杯FS
2015-12-21 11:43<朝日杯FS>◇20日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇2歳◇出走16頭 華麗なる一族、2番人気リオンディーズ(牡、角居)が2戦2勝で2歳王者に輝いた。最後方から直線一気に伸び、武豊騎乗の1番人気エアスピネルを3/4馬身かわした。勝ちタイムは1分34秒4。デビュー2戦目Vはレース史上初で、デビュー29日目でのJRA・G1制覇は最速タイ。M・デムーロ騎手(36)と角居厩舎は3週連続重賞勝ちとなった。ミルコは今年G1・4勝目で、JRA平地G1完全制覇を狙った武豊の夢を打ち砕いた。リオンディーズで朝日杯FSを制したM・デムーロ騎手はファンの声援に応える リオンディーズが突き抜けた。最後方から直線、外に出して追い出すと、パワフルに、大きなストライドで加速。中団から先に抜け出した断然人気のエアスピネルを並ぶ間もなくかわしたところがゴールだった。「ずっといい手応え。直線すごく伸びたね。跳びが大きくてパ -
ディープ産駒いなけりゃキンカメ産駒だ/朝日杯FS
2015-12-18 12:48今週は2歳王者を決める朝日杯FS(G1、芝1600メートル、20日=阪神)が行われる。 今年はキングカメハメハ産駒が2歳“キング”を奪取するか。2歳牡牝G1がともに阪神芝1600メートルとなった昨年は、ディープインパクト産駒が連勝を果たしたが、今年の朝日杯FSには同産駒が不在。代わって浮上するのはキンカメ産駒だ。今年のJRA全レースの勝利数ではディープを抑えて1位。阪神芝ではディープに次ぐ2位。中山施行を含めた朝日杯とも、過去10年で【1 2 0 4】と好相性で、複勝圏内馬3頭はディープと並んで最多タイだ。厩舎から運動に向かうエアスピネル(撮影・奥田泰也) キンカメ産駒はこれまでJRA通算1298勝。距離不問、しかも芝、ダート兼用の万能型として勝ち星を量産してきた。現役時代を管理した松田国師は産駒の特徴をこう分析する。 松田国師 馬のベースが自然体でしっかりしている。キングカメハメハ自体 -
武豊エアスピネルで史上初G1完全制覇/朝日杯FS
2015-12-17 13:01<朝日杯FS:追い切り> 朝日杯FS(G1、芝1600メートル、20日=阪神)で無敗の2歳王を狙うエアスピネル(牡、笹田)が16日、栗東坂路で追い切り、4ハロン52秒3-12秒1の好時計を馬なりでマーク。僚馬に1馬身先着する文句なしの動きを見せた。勝てばJRA平地G1完全制覇となる武豊騎手(46)は、急きょ設定された共同会見で「記録も達成したいし、この馬を2歳チャンピオンにしたい」と“決意表明”した。開場直後のラッシュの中、坂路を併せ馬で追い切られたエアスピネル(左) 2歳王者の最有力候補が完璧なリハーサルを終えた。新馬→デイリー杯2歳Sを連勝中のエアスピネルが坂路で力強く加速を開始すると、14秒5→13秒4→12秒3→12秒1と尻上がりに速くなるラップでフィニッシュ。持ったまま4ハロン52秒3をマークして、コウザンアプローチ(2歳未勝利)に1馬身先着。攻め駆けする馬らしく、文句なしの動き -
ミルコ&角居厩舎、3週連続重賞V狙う/朝日杯FS
2015-12-16 13:17師走に入り、名門角居厩舎が勢いづいている。サンビスタでチャンピオンズCを勝ってG1制覇を果たし、翌週はフルーキーでチャレンジCを勝利。ミルコ・デムーロとのコンビで2週連続重賞勝利中だ。そして朝日杯FS(G1、芝1600メートル、20日=阪神)でも、イタリア生まれの名手とともにG1制覇を狙う。送り出すのは厩舎ゆかりの良血リオンディーズ(牡)だ。調整を終え引き揚げるリオンディーズ(撮影・奥田泰也) 全休日明けの朝、たくましい黒鹿毛は少しハードに栗東坂路を駆け上がった。ゆったりとしたキャンターから徐々にペースを上げ最後は14秒6-15秒0。新馬戦を快勝後「動きが大きくなった」と角居師はいう。 母のシーザリオは日本のオークスとアメリカンオークスを連勝した名牝で、半兄のエピファネイアは菊花賞とジャパンCを圧勝。父はキングカメハメハだけに現役屈指の良血馬と言える。だが、課題も多い。「現時点では兄と比 -
武豊、エアスピネルで全冠だ 香港C制覇で勢い
2015-12-15 11:38香港での勢いを阪神へ。香港C初勝利を果たしたばかりの武豊騎手が、今度はエアスピネルで朝日杯FS(G1、芝1600メートル、20日=阪神)初Vを狙う。ここを勝てば前人未到のJRA平地G1完全制覇を達成する。エアスピネルと武豊騎手 武豊騎手の香港での勝利は、エアスピネルを担当する中村助手にとってもグッドニュースだった。「流れは最高ですね」と笑顔を見せる。そもそも鞍上はエアスピネルのデビュー当初から、朝日杯FSを意識していた。中村助手は直接助言をもらうこともあり「(武豊騎手に)気にかけていただいている」と言う。 それほどの好素材だ。デビュー戦は好位から楽々と抜け出して快勝。2戦目のデイリー杯2歳Sも、圧倒的1番人気のシュウジを3馬身半突き放した。「直線で抜け出し、鞍上が流しにかかったところでまた伸びた。これってすごいこと。心肺機能がかなり高い」と笹田師も素質の高さに驚く。 前走時もレース後の検 -
メジャーエンブレム2馬身差完勝2歳女王/阪神JF
2015-12-14 13:42<阪神JF>◇13日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇2歳牝◇出走18頭 人馬念願のG1初制覇だ。1番人気メジャーエンブレム(田村)が2歳女王の座を射止めた。2番手追走から後続に2馬身差をつける完勝で、鞍上のクリストフ・ルメール騎手(36)は今年3月のJRA移籍後初のJRA・G1制覇を達成した。また、管理する田村康仁調教師(52)も開業18年目にして初めてのビッグタイトル獲得となった。2着は10番人気ウインファビラス、3着は3番人気ブランボヌール。阪神JFを制したメジャーエンブレムのルメール騎手はお立ち台でポーズを決める ただ真っすぐに。後続への意識は頭から追い出した。ルメール騎手はメジャーエンブレムを追い続けた。抜き去るべき目標はもういない。3角で外にふくれるキリシマオジョウをパス。眼前には世代最強を証明する直線だけが待っていた。他馬との差はぐんぐん広がる。ゴール寸前で差されたアルテミス
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