マラカイト鉱石のような。
この青く光るナイフ、刀身に玉髄という鉱石を使用した個人制作品なんですが、すごく綺麗ですよね...。属性とかアビリティとかが付与されていそうです。
先日開催されたデザインフェスタで出展されたものなのですが、この鮮やかな青色を生み出すには多大な労力を要するって知ってましたか? その理由は以下からどうぞ。
玉髄(英名:カルセドニー)は自然状態で青色に発色することはまずありません。もし自然形成された青玉髄が存在したら、それはとんでもない価値になるでしょう。このナイフで使用されている青玉髄は、熱処理によって青色に発色させたものです。
熱処理で玉髄などの天然素材を加工することはとても困難で(年単位の下準備が必要なことも)、現在それを行っている業者さんは世界でもわずかしかいないと言われています。元の素材に僅かでもクロム、酸化鉄といった不純物が含有されていれば、望み通りの鮮やかな青が出ず、いびつな模様になることもあったり、熱処理の過程で素材が破損してしまうこともあります。天然素材の熱処理というのは、とてもデリケートな加工なのです。
ちなみに、シャレオツなお店で見かける鮮やかな色をした瑪瑙(玉髄の一種)などは、ほとんどが染め加工によって着色されたもの。カラフルな色彩再現性と生産性の面で、染め加工は非常に優秀な加工法です。職人気質溢れる熱処理が一番良い! というワケではないので悪しからず。
このナイフを製作した北林さんのブログでは、ブレード製作の過程や玉髄以外の素材を使用したナイフなどが掲載されています。ぜひご覧下さい!
どれも素晴らしい美しさ。スゲェと連呼せずにはいられない...。こちらはトップ画像で使用しているブルーカルセドニーのダウンライト写真。神秘的なエネルギーが宿ってる感がビンビンきますね...男心がくすぐられまくりです。
(ヤマダユウス型)
関連記事
- アイマスへの溢るる愛が結実した『とびだせ どうぶつの森』のマイデザイン
- マインクラフト、アングリーバード、e-Sports...「ゲームの世界標準」を探る『WIRED』最新号のゲーム特集
- ビョークが地学の先生だったらいいのに...と思わざるを得ない『ミューチュアル・コア』のMV