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生き残った者が優勝! ...くらいにクレイジーなレース連発です。
2本足だろうが4輪車だろうが、とにかく走りさえすれば速さを競ってレースしたくなるのが人の性。動力が足漕ぎであろうがエンジンであろうが、最高速度でアドレナリンを感じたいのが男のロマンですよね。
と言うことで今回は、「JALOPNIK」が選んだ世界の珍レースを全部で10種類、動画でご覧いただき、軽くアドレナリンを流していただきたいと思います。鳴り響くエンジン音と、車体がぶつかり合うエキサイティングなシーンに、ぜひともハートを熱く燃やしてください。
ではオン・ユア・マーク、3・2・1・ゴー!!
■スクール・バス・レーシング
普段であれば幼稚園生から小中高生まで、家と学校を往復する黄色いスクール・バス。でもやはり、あの巨体とそれを走らせるパワーからして、レースをさせない理由はありませんよね!
この動画は、1995年からアメリカ東海岸で開催されているイベント「CRASH A RAMA」からのものです。いつもならゆっくり走るあのバスが爆走する姿は見ものです。
しかしなんだって8の字のコースになんかしたんでしょう? 交差点がクラッシュを誘発しちゃうじゃないですか! ていうかそれがこのレースの醍醐味なのでしょうけども!
■スノーモービル・水上ドラッグ・レーシング
これは眼から鱗!
てっきり雪上のみでしか使えないものかと思いがちなスノーモービルですが、沈まずに水上を爆走するんですね。で、それをイイことに湖でドラッグ・レースをしようってんだからアホくて最高です。
これは「snowmobile watercross drag race 2012」での動画ですが、じつはこの大会、フォーミュラ3やマッハ1といった階級に別れているだけでなく、ワールド・チャンピオンシップまで開催されるというから、実は結構ポピュラーなモータースポーツなのかもしれません。
事の始まりは、アメリカのオッサンが7月の暑い最中でもスノーモービルに乗りたいんだ! と訳の分からない欲望のままに走らせたというのが起源らしいのですが、ニューハンプシャー州でも大会があるのでお近くの方はぜひ!
■コンバイン・ハーヴェスト・レーシング
収穫祭で行われるレースでしょうか?
地元の農耕士がコンバインを駆り、ダートトラックでのレースを繰り広げます。サスペンションが柔らかいのか、バインバイン跳ねていますね。
ハデさはそんなにないものの、これもまた珍レースと言っても遜色のない競技です。ちなみにですが、アイダホで行われたコンバイン破壊競争も興味深いものとなっておりますので、そちらもチェックしてみてください。
■ピアジオ・アペ・レーシング
イタリア製スクーターとしてお馴染み、ベスパの3輪バージョンとして生まれたピアジオ社のアペ。日本で言うと懐かしのオート3輪と同じなのですが、こちらはダートトラック用にカスタマイズされており、コーナリングでドリフトかましながらブイブイ走っています。おそらくイタリアだけで行われるレースかと思われます。
■ベルト・サンダー・レーシング
レースで走るのは、車輪の付いたクルマだけとは限りません。あたかも「ミニ四駆」と同じ感覚で走らせるのは...なんと日曜大工で使われるベルト・サンダー。確かにあのヤスリ部分が戦車のキャタピラよろしく高速回転する様子を見ていると、自走させたくなるのもムリもありませんよね。
アメリカには、「ベルト・サンダー・レーシング・アソシエーション(BSRA)」という協会まで発足しており、ラス・べガスなどでチャンピオンシップ大会が行われているようです。ブロンド美女がレースクイーンになっていて、なんだかすっごく楽しそう。
日本からも優秀なRYOBIかMAKITAのサンダー持って参戦してみたいですね。
■バーストゥール・レーシング
バーカウンターなんかに並べて置いてある、ストゥールをゴーカートらしき車両に乗っけて爆走させる「バーストゥール・レーシング」。これは、オハイオ州チリコシーで開催されていた様子ですが、なんだかおバカで平和でイイですねぇ。
視点が高い位置にあるので、ゴーカートとはまた違った楽しみがあるかと思います。
■パワー・ウィールズ・レーシング
もっぱら子供が乗る、電動のオモチャの車パワー・ウィールズ。これをレース用にカスタマイズして競争するのが、ニューヨークで開催された「パワー・ウィールズ・レーシング」です。
動画では1200ドル掛けたマサチューセッツ工科大学生のゴーカートがずっとトップを独走していましたが、周回遅れの車両を追い越せず、2番手によって奇跡の大逆転をされてしまう白熱のレースがお楽しみいただけます。低予算で車両を揃えられるのは魅力ですね。
■ボート・トレイラー・レーシング
こちらも「CRASH A RAMA」で撮影されたレース。
バカ度と興奮度がズバ抜けているこちら、ルールはシンプルで運転する車両の後ろにボートが牽引されていないといけません。そしてゴールした時に自分のボートが丸々1隻、または粉々に粉砕されたとしても何かしらのパーツがくっついていないと負けなんです。
コーナリングではボートが遠心力に持って行かれちゃって、もう1周目からコースは大変なことになってしまいます。巨大なヌンチャクをブン回しているようなものなので、ライバルどころかヘタしたら自分に対してもボートがグルンと激突する場合もあるんです。
赤いサイレンを光らせている車両も何台か見かけますが、『刑事スタスキー&ハッチ』の赤いフォード・グラントリノまで混ざっていますね。エキサイトしまくりです。
■8の字トレイン・レーシング
トレインと言いましても電車ではありません。例えて言うなら、ボート・トレイラーがヌンチャクなら、こちらは三節棍。
これは3台の車両を鎖で数珠繋ぎにしたチーム戦なのですが...非常にトリッキーかつクレイジーなレースなのです。
1両目は運転手とエンジンが搭載されブレーキは無くアクセルのみを担当、2台目は無人でエンジンもブレーキも無し、3両目はエンジンは無いけどブレーキとそれを担当するドライバーが乗り込んでいます。
大変なのは8の字の中央で交差する時。横からクロスしてくるチームが来たら、前後の運転手が連携を取り合って突っ切るか止まるかを阿吽の呼吸で瞬時に決めないと大クラッシュを誘発してしまいます。今回10選の中で、1番ブっ飛んだレースがこれかもしれませんね。
■リヴァース・レーシング
これは1981年に行われた古いレースのようですが、動画を観て頂ければ一目瞭然。
後ろ向きにしか走行してはいけないリヴァース・レーシングなのです。普通にレースするんじゃ面白くないからって、バックのみの走行だなんて、運転が超大変そうですよね。これでジャンプ台まで跳べってんだから無茶苦茶すぎてナイス極まりないことになっています。
キャンピングカーを引っ張るキャラヴァン・レーシングや2台数珠繋ぎで走るレースも開催されたようですが、どれもおバカですねぇ。コロコロと転がる車は観ていてちょっと楽しい気分になってきます。
ということで「レースゲームもデスレースも顔負けな世界の珍レース10選」はいかがでしたでしょうか? ベルト・サンダーやらバーストゥールやら、ほのぼのしたレースだけでなく、スクールバスやら数珠繋ぎやらとクラッシュでブっ壊れる前提でのレースまで、『マリオカート』も裸足で逃げ出すようなクレイジーなレースが盛り沢山でした。
もしも廃車にしても良い車を持っていたら、ぜひともチャレンジしてみたいものばかりでしたが、読者の皆さんが出場してみたい、または生で観戦してみたい、というようなものは有りましたでしょうか?
The Ten Most Bizarre Motor Races In The World[JALOPNIK]
(岡本玄介)
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