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「遠い昔、はるかかなたの銀河系で....」というのは『スター・ウォーズ』の超有名なオープニングロール。
ここでしっかりと「この話は現代の地球での話ではありませんよ」と明言されているにも関わらず、どうやら『スターウォーズ』は私たちの住む地球と同じ銀河や地球の未来の話らしいのです。
半ば強引にio9が「証拠を見つけた」と主張していますよ。
■『E.T.』
E.T.が出席しているということは...
『スター・ウォーズ』トリビアでお馴染み、『ファントムメナス』の元老院議会での不信任発言のシーンに登場するE.T.。E.T.と言えば、地球にやってきたエイリアンとして有名です。
ということは、地球とコルサントはそう遠く無い場所に存在するのではないでしょうか? そうでないとしたら、全く異なる遠い銀河に住んでいるE.T.たちが、この議会に参加している意味がありません。
ちなみに、このE.T.の議員の長の名前は「Greblieps(スピルバーグ氏の綴りを反対から書いたもの)」です。発音はグレブリープス...?
■アイザック・アシモフの『ファウンデーション』
世界中で愛されているサイエンスフィクションシリーズ『ファウンデーション』には、「銀河帝国が崩壊し暗黒の時代が訪れ、別の帝国が誕生する」という人類の未来がこと細かに記されています。
これは、共和国が崩壊し帝国軍が現れるという『スター・ウォーズ』とそっくりです。これら一連の流れは周期的に行われていて、『スター・ウォーズ』の世界もこのサイクルの一部と考えるのはどうでしょうか?
勿論証拠はそれだけではありません。多くの言葉が『ファウンデーション』から『スター・ウォーズ』に(逆も然り)受け継がれているのです。例えば、『ファウンデーション』では「コレル共和国」というのが登場しますが、『スター・ウォーズ』では、ハン・ソロの出身が惑星コレリアとなっています。
また、銀河百科事典を作成するファウンデーションは惑星ターミナスに設立された一方で、『Star Wars 50: The Crimson Forever』にも銀河の端に位置するターミナスという貿易と運送の惑星が登場します。
そして『ファウンデーション』の帝国の首都は表面が単一の都市で覆われているトランターですが、『スターウォーズ』の銀河中心部の惑星コルサントも同様に表面が単一の都市で覆われているのです。
■銀河百科事典
ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場するガイドは、『スター・ウォーズ』にも登場しています。それはクローン・ウォーの直前に惑星Mid RimのTriPlanetary Press社より出版された「The Encyclopedia Galactica」。
そしてこの銀河百科事典こそ、アシモフの『ファウンデーション』でファウンデーションが共和国の知識を残す為に制作しようとしていたものだとio9は考えています。
■ユージャン・ヴォングの「The Tizowyrm」
同じような翻訳有機物がいるなんて
『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場する最も印象的なエイリアンと言えば、人の耳に差し込んで使う万能翻訳のバベルフィッシュでしょう。
しかし『スター・ウォーズ』のExpanded Universeストーリーに登場するユージャン・ヴォングも耳に入れて使う翻訳有機物のTizowyrmsを使っているのです。こんなに珍しい生物がどの銀河にもいるのでしょうか?
■『スタートレック』
『スタートレック』には証拠が沢山
『スター・ウォーズ』と『スタートレック』の類似点は数多く存在します。
例えば『スター・ウォーズ』には惑星すら破壊出来る球形のデス・スターが登場しますが、『スタートレック:エンタープライズ』の架空の異星人種族ズィンディも、惑星すら一発で破壊するレーザーを備えた球体の武器を持っています。これだけなら悪者は球体の武器が好きだという趣味の範囲ですませられます。
しかし、確固たる証拠があるのです。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』と『新スタートレック』では、プリンセス・レイアの故郷であるオルデランについて触れていますし、『スタートレック ファーストコンタクト』にはミレニアム・ファルコン号が飛んでいるシーンが登場します。また『スター・トレック イントゥ・ダークネス』にはR2も出てきているのです。
■『ソウルキャリバー4』
17世紀の地球を舞台にした『ソウルキャリバー4』に『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーとヨーダ、アプレンティスがゲスト出演しています。
■『モンスターズ&エイリアンズFROMジョージ・ルーカス』
地球に誘拐された哀れなデュロス
『モンスターズ&エイリアンズFROMジョージ・ルーカス』は、『スターウォーズ』を始めとするルーカスフィルムの映画のコンセプトアートとショートストーリーが詰まった本です。
そして、この中に、『新たなる希望』のカンティーナに登場したエイリアンのデュロスが人間に誘拐されて「Urthha」と言う地球と思しき場所に連れて来られたという話が掲載されているのです。ストーリーを軽く説明します。
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新婚旅行の帰りに人間に誘拐され地球らしき場所に連れて来られたデュロスは、人間が主催するディナーパーティーに参加させられ、笑い者にされてしまいます。
そして人間の男性に、コレクションの裸婦の写真を見せられて困惑したり、食べ慣れない人間界の食べ物を口にして体が過激な反応を起こしてしまい、パーティー参加者を恐怖させ、意図せず家から人間を1人残らず追い出してしまったりしました。
そして、取り残されたデュロスは空になった家で野菜を「読んだり」本を破ったり絵を描いたりして楽しく過ごしていました。しかし、ある日、人間の青年がやってきて、ふたりを故郷の惑星に戻す手伝いをすると申し出てくれたのでした。デュロスは、この青年と「ツイスター」で遊んだ後、「ミキサー」の中に入って惑星へと戻ったのでした。
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「Urthha」から戻ったデュロスは、この経験を「The Galactic Gossip」というタブロイド雑誌のインタビューで明かしました。そして、この「The Galactic Gossip」ですが、後にセレブが参加した「Vector Party」について掲載し、そこに歌手のマドンナが参加していたと伝えたのです。
1994年、Ace BooksはLucasfilmに交渉して、『モンスターズ&エイリアンズFROMジョージ・ルーカス』に登場するエイリアンのバックストーリーのノベルシリーズを出版しようとしました。
そこで、カナダ人サイエンス・フィクション作家のロバート・J・ソウヤーにアプローチをかけ、彼にExpanded Universeのトリロジー用に『スター・ウォーズ・ユニバース』と『Galaxy Guide 4: Alien Races』を補足ソースにして1万字のストーリーアウトラインとサンプルのチャプチャーを2本を書かせたのです。
しかし交渉が進む中で、このプロジェクトには全く新しいエイリアンを使い、新しいユニバースを舞台にするということが決まったため、ソウヤーの話は採用されず、新たにデボラ・チェスターが抜擢されAlien Chroniclesシリーズの『The Golden One』と『The Crimson Claw』そして『The Crystal Eye』を出版したのです。
その後、ロバート・J・ソウヤーのストーリーは2003年に彼のウェブサイトにアップされましたが、そのストーリーが、25世紀に地球を離れたコスモ・ヘンダーという人間の奴隷のリーダーが奴隷解放に向けて立ち向かうというものだったのです。しかも、フォースの起源やスカイウォーカーの血統も明かされていました。
先に述べたように、ソウヤーのストーリーは完成していない上に公式にリリースされることもありませんでした。しかし、地球や人間が登場するストーリーが公式に出版されそうになっていたのは紛れも無い事実です。
『Alien Exodus』の詳しい内容が知りたい方はStar Wars wikiをチェックしてみてください。
http://io9.com/8-things-that-prove-star-wars-actually-takes-place-in-1638150658/all[via io9]
(中川真知子)
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