中国山地の空谷地区というところにある棚田から、新米が届いた。すぐに電話でお礼を伝えると「いやぁ、ほんのお裾分けですよ」という嬉しそうな声が返って来た。この棚田米を栽培されている堂願さんは農家ではない。普段は広島市内で老舗レコード店を経営されている方だ。コンサートの仕事を通じて出逢わせて頂いてから早いもので6年のおつきあいになる。お互いエンターテインメントを生業としながら、畑を耕しているのが共通点だった。