私達は第2次大戦前と戦後の日本は切れていると思っている。

だが、何故か誤解してきた。実際は太く、繋がっているのだ。

先ず昭和天皇。処分、退位なしで何故継続できたか。占領軍の統治に利用できたから。

逆に言えば、占領軍の統治に協力する人間なら、生き残りは容易だったのだ。

多くの人は、吉田は反軍と思っているがそうではない。国際協調を貫いていた外務省が、吉田茂次官の時に軍と協力に切り替えたのだ。終戦直前、終戦工作を模索し睨まれただけだ。

戦後の日本は「実は変わっていない。一部の軍人を提供するだけで切り抜けた」と喝破したのはノーマンだ。

ハーバート・ノーマンは1909年カナダ人宣教師の子として軽井沢町で生まれる。カナダの外交官。1945GHQに対敵諜報部課長。昭和天皇とマッカーサー会談のGHQ側通訳。1956年駐エジプト・カナダ大使。ソ連のスパイの嫌疑をかけられ、自