1: 稲田防衛大臣は一貫して、「(日報の隠蔽問題に)報告は受けていない」との立場をとってきた。

2: そして国会閉会中の特別質問に対しても、安倍首相は、特別防衛監察の結果をみて対応したいと述べていた。

 特別防衛監察結果は、稲田大臣の責任問題に発展する表現になっていないことを承知していたとみられる。「防衛監察本部の調査結果が21日公表する方向で調整に入った。しかし、政権全体への逆風の中、公表はいったん先送りになった」(朝日)経緯がある。

 つまり内容の「調整」が行われていたのである。「政権全体への逆風」の要因が日程延期の要因になったのであるから、発表内容に影響があった可能性がある。

3そして、発表された。

(1) 稲田防衛相は28日、特別防衛監察の結果を公表した。日報の電子データが陸自に保管されていたことを非公表にした経緯に、稲田氏が関与したかが焦点だったが、稲田氏が出席した