米国は2003年のイラク侵攻後、従来の流れと異なる二つを実施した。第一に指導部について、従来の支配層のスンニー派を廃して、シーア派と連携した事、さらにクルドの独立を容認してきた事であろう。
これ等は次の状況を生み出した。
イランはシーア派なので、イランと、イラク政権との間の連携の可能性、
さらにクルドの独立に対して、イラク、イラン、トルコが反対している。従って反クルドでこれら三国の間で連携が生まれる可能性がある。
こうした中のロシア紙・プラウダの報道。
プラウダ紙「ワシントンにおけるパニック。バグダッドがイランとの軍事同盟へ(Паника в Вашингтоне: Багдад создает военный альянс с Ираном)
・2003年米国がイラク攻撃をした時には考えられない事であるが、今、バグダッドはイランとの軍事同盟国になろうとしている
コメント
コメントを書くなるほどね、
わたしはトルコがロシア連邦の戦闘機を撃墜するという
(それも撃墜地点はシリア領内)冒険をしたとき、プーチンの
報復は確実だと思った。
これが米国なら確実にしただろう。
最低でも当該戦闘機が飛び立った基地の破壊くらいはね。
最低でも。
後先など考えない。
今したいことをする。
これが米国という国の常に変わらぬ習性。
それに比べるとプーチンは頭がいいね。
悲願のEU加盟を何やかやと難癖をつけられて認められず
NATOでも浮きがちなイスラム国家トルコを自分の方に
引っ張り込む絵を描いていたわけだ。
ただ、わたしはクルド人には独立して欲しいと思っている。
支配する土地を持たないユダヤ人が他人の土地に建国したのは
デタラメだが、クルド人は土地の居住支配地域を持っているの
だから、その範囲内での独立は彼らの権利だと思う。
米国よ、頑張ってクルドを応援してやれ。
米国にはそれをする義務がある。
かつてパパブッシュがイラクを攻撃したとき、クルド人に一斉蜂起を
呼びかけた。
サダムフセインを攻撃せよと。
クルド人はそれに乗った。
そして戦後、悲劇に見舞われた。
数千人がフセインに殺されたという。
責任がある米国はそれを傍観した。
侵略する敵と気脈を通じた国内勢力がどんな目にあうか、
誰にだってわかる。
日本にだって外患誘致罪がある。
罰則は死刑。
米国はクルドに対する大きな借りを今こそ返せ。
同じ理由で、コソボの独立にも賛成。
もちろんドネツク、ルガンスクもね。
あくまでもロシアの論評である。
基本的に押さえておかないといけないのは、イラクとイラン、サウジアラビアの関係ではないか。イラクのアバーディ首相、アアラジー内相がサウジアラビアを昨年7月に訪問している。イラクの民兵組織「サドル潮流」、「バドル組織」、「イラン革命防衛隊」が微妙にイラン、サウジアラビアの敵対関係を緩和方向に仕向けているという情報源もあり、好ましい方向とみるべきでしょう。イラン、サウジアラビアの関係が良い方向に向かえば、シリア情勢にも好影響を与えるかもしれない。
オスマントルコ時代からアラブにはろくな政府が出来上がらない。そして、それが益々泥沼化の方向に向かっている。その中で注目すべきは米国が中東でやりたい放題の狼藉を行っているということだ。
米国は中東のみならず北アフリカ、東ヨーロッパに手を広げバガボンドを集め中東の秩序形成を妨害している。シリア政府はロシアに支援を要請しバガボンド討伐を行っているが、はかばかしくない。何しろ、陸続き出し、広大な砂漠だからいくらでも「ならず者」を金で買い送り込むのだ。
アフガニスタンでソ連は苦杯をなめた。ネオコン始祖のブレジンスキーの謀略に引っかかった。その時の英雄がオサマビンラデン。恐らくシリアは今後も苦戦し続けるのではないだろうか。それにしても、腹立たしいのはエジプト、ヨルダン、サウジの根本的堕落だ。これら諸国は米国の金にすりよってアラブの大義に悖る行動を平気で行っている。
アラブの民の苦境を打開するにはイラン・イラクの民族を超えたシーア派の強い連携での秩序を構築していくことだと私は思う。やっとそれに気が付いて来たのだろうか。
CBS60ミニッツでは米軍がこよなく愛する、敵を
生きたまま火であぶって焼き殺す、実態は教えてくれる
のだろうか。
ナパーム弾では東京だけで一般市民10万人。
一般の戦闘でも米軍の火炎放射器はたくさんの日本兵や
ベトナム兵を生きながら焼き殺したのだが。
>>7
エジプト、ヨルダン、サウジアラビアなどもうアラブとは
呼べないでしょう。
エジプトなどかつてのアラブ連合共和国の大義などその
片鱗もありません。
むしろそれはシリアにあります。
だから、米国とイスラエルに狙われる。
どこかのバカものが、この内戦の悲惨をさかんにアサド政権
批判に利用しているけれども、そもそもこの内戦は米国が
ゴロツキをかき集めて武器を与えそれに自由シリア軍などともっともらしい
名称を与えてアサド政権にけしかけたもの。
このシリア内戦とは紛れもなく米国によるシリアに対する侵略戦争なのです。
事によったらイスラエルもかんでいる。
東グータの死にゆく子供達について責任があるのは真っ先に米国。
それにしても、この手の米国の暴虐についてそれを非難する日本
からの勢力っていなくなっちゃいましたね。
ベトナム戦争当時は、アメリカ帝国主義批判をしょっちゅうやって
いた日本共産党は、ますます悪党ぶりに筋金が入ってきた米国が
世界中でどんな悪さをしようが常に沈黙するようになってしまい
ました。