ある政治家の集まりで、各人が見解を述べていた中、自衛隊の独立を果たすためには装備品の国産が必須であるとの主張をされていた。主張点は同人のブログと同趣旨であるのでブログから引用する。
1:グローバルホーク
グローバルホークが自衛隊にも入ってくる。
(注:グローバルフォーク:無人航空機。攻撃能力を持たない、RQ-4は、機内に合成開口レーダー(SAR)、電子光学/赤外線(EO/IR)センサーを搭載、各センサーは広域に渡っての捜索・監視活動が可能合成開口レーダーはSARストリップ・モードで1m、SARスポット・モードでは30.5cmの解像度を有する。地上移動目標識別(GMTI)モードでは、20-200kmの範囲内を最低4kt[1]の速度で飛行し、移動目標の識別を行う能力を有している。EO/IRセンサーは、1mの分解能で約4万平方mi(約10万平方km)に渡っての捜索・監視活動
コメント
コメントを書く装備品独立論とは今の日本を象徴するもので、口にするだけでも悲しい。独立国としての防衛などは絵に描いた餅だと思え。独立なんて欲しがるな。無用なものと思え。そんなものがなくても、知恵さえあれば、結構気楽に、愉快に生きていけるぜ。社長になって威張ることが人生の目的と思うならいざ知らず、気楽に、愉快に生きる方法はいくらでも見つけることができる。豪邸に住まなくても、賃貸マンションで人生の大半を快適に生きることはできるのと同じ。年寄りになってからの人生は誰でも同じようなものだから、楽しめるときだけ気楽に楽しんで生きればよい。装備品独立論は賃貸生活が身丈に合った人間が、高価な住宅警備システムの開発計画を唱えるようなもの。全く無駄な浪費になるだろう。
無人偵察機は、2014年に在日米軍三沢基地に配備された。
情報衛星では捉えきれない移動式発射台搭載された弾道ミサイルの動きも継続的監視が可能。電波が届かなくなる320キロ以遠は、衛星を通じてカリフォルニアの空軍基地から操作をする。福島原発事故の時、データーを収集し撮影画像が日本に提供された。
田母神氏の本記事は、2015年「防衛装備の調達に思う」で述べられているが、兵器の分散化手配の重要性と兵器購入を大臣段階で米国で導入を決めてくる不合理に依って、自衛隊が、能力、価格の選定をできない矛盾を指摘している。独立国の自衛隊装備の在り方を問うたものであるが、正論であり、制服組の不満でもあろう。
本気で、自国を軍事力で守るつもりなら、装備品だけでなく、あらゆる軍備を国産しなくてはならないはずだ。
現在のように、重要な軍備を米国から買っている限り、対米従属をやめることはできない。第二次大戦で3年8ヶ月間、米国と戦えたのはその時々に必要な兵器を自力で開発していたため、零戦などの詳細な性能や弱点などが、敵国に知られていなかったためだ。
それに対して、現在は米国が売りたいものを買わされているため、専守防衛なのに長距離誘導ミサイルを買ったり、米国を標的としたミサイルを自国に落下させる迎撃ミサイルまで買わされている。
要するに、米国を守るために「自国民を犠牲にする兵器を、高額で買っている」のだ。
軍事力依存をやめて、対話外交に変更すれば、国家財政の黒字化も簡単なのに。
軍事の細かいことはさておき、自衛隊は災害出動は別にしてこと中国との戦争、ロシアとの戦争、北朝鮮との戦争という関連では米軍の体系のごく一部に過ぎない。
日米は同盟国だと言うが、昔の日英同盟、日独伊三国協定という言葉が意味するものとは全く違う。自民党と自民党系が声高に叫び今も盛んに繰り返す「日米同盟」はフェイクなのだ。フェイクの実証をここでは敢えてしないが、その意味するものは、自衛隊は、喩て言えば、印度植民地に駐屯していた英軍に所属した勇猛果敢なグルカ兵団みたいなものと言えよう。更に言わせて貰えば、あの三島由紀夫氏が嘆いたこと、最近自殺した西部邁氏が不満だったことは、自衛隊のそのような情けない位置なのだ。
田母神氏が求める独立は、日本が星条旗を国体に置くことを容認し、自衛隊のグルカ性が強化されつつある現状では、妄想するのは勝手だが、真夏の夜の夢でしかない。
じゃーどうするんだ?
答えは待つしかない。米国が中ロと戦争することを諦めることを。日本は実質米の州なんだから当然でしょう。
> これでは自衛隊がアメリカのために情報収集しているようなものである。導入決定を自衛隊に任せればこのような形で導入されることはなかったであろう。
> 日本のお金で、日本が運用し、全て米国に提供、一部を日本にとはどういうことか。
こうした状況も「米国の、米国による、米国のための自衛隊」-つまりは対米隷属の証に過ぎない。
要は「政治レベルで決着つける」こと自体は問題でない。本質的な問題は「政治レベルが どうしようもない隷米」なことだ。それをタブー視して姑息に誤魔化しているだけ。本件に限らず、米国にとっては笑いが止まらない空前の「政治レベル」。アベ政治は終わりそうもない。