沖縄知事選が進行中です。

 この中、「本州」は沖縄にどの様に対峙してきたでしょうか。

 私の『戦後史の正体』から沖縄と昭和天皇を引用します。

 **********************************

終戦後、寺崎英成は一九四七年二月に宮内省御用掛(通訳)に任命され、昭和天皇とマッカーサー元帥との会見の通訳も数回つとめます。

しかし寺崎英成はたんなる通訳ではありませんでした。彼は妻グエンがGHQのフェラーズ准将の遠縁であったこともあって、GHQと太いパイプをもつようになりました。そして昭和天皇と米軍のあいだで、意思疎通をはかる役目もまかされることになったのです。『昭和天皇独白録』のなかで入江侍従長は寺崎英成のことを「〔現在〕日本で一番重要な仕事をしている」とまでいっています。

彼は占領軍のなかでマッカーサーの「軍事秘書」の職にあったフェラーズや、外交