『公明』二月号は山本吉宣元東大教授の「世界秩序の変化と日本」を掲載している所、その主要点。

(1:最近の動向)

・世界秩序は大きく変化。英国のEU離脱、トランプ大統領の出現、欧州におけるポピュリズムの拡大。

・トランプ大統領、WTOへの批判的発言TPP、パリ協定、イランとの核合意、INFからの脱退。貿易政策においては、二国間の結果重視の相互主義

・これらの動きは、自由で、開かれた世界秩序の根底を揺るがしている。

・力の分布の大きな変化。

 冷戦後、米国の圧倒的な軍事力、米中心の西側諸国の圧倒的な経済力。しかしグローバリゼーションの進行の中で新興国は急速に力をつける。GDP先進国は冷戦終結直後60%以上、今や50%以下。

 同時に先進国の貧富の差拡大。

 急速に台頭する新興国に権威主義的、国家主義的

・中国は米国のGDP60%(注:購買力平価ベースでは