日本、自力で民主主義獲得せず ノーマン
〈一九四五年の降伏にもとづく諸事情も徳川幕府打倒以後の時期と比べてみることは適切である。すなわち、いずれの場合にも人民は改革運動を自ら開始することはせず、かえって、根源的な力は上から来たこと、初めはそれが軍事官僚であり、現在では最高司令官及び占領軍である。〉出典:『ハーバート・ノーマン全集』(岩波書店、一九七七年)
■解説
前出のハーバート・ノーマンは一九〇九年カナダ人宣教師の子として軽井沢町で生まれる。カナダの外交官。一九四五年GHQに対敵諜報部課長。『ハーバート・ノーマン全集』(岩波書店、一九七七年)に収録の論評「日本民主化の進展」(一九四六年三月ニューヨーク外交協会における講演の概要)より関連箇所をさらに引用する。
〈現在日本で遂行されている改革を永続させ、深く根づかせるような伝統に何があるのかを観ておくことが適切であると思われる。別の言葉で
コメント
コメントを書く現在の野党は何を考えているのだろうか。
今日の国会中継を聞いていると虚しさだけが湧いてくる。「桜」などでいくら追求しても核心に迫れない。何のために貴重なテレビ中継の時間を使っているのかわからない。
多くの人が安倍政権がいいとは思っていない。多くの人が考えているのは、政権政党の自民党と公明党が考える問題であり、内閣不信任などを想定していない。したがって、マスコミの世論調査では、48%を落ちることがない。
野党は安倍氏を辞職させてどのような政権構想を持っているのか。自民党・公明党が決める他力本願でしかない。まとまろうとする意志のない野党などに任せようなどと考えるのは、ほんの一握り社会機構の革命論者に絞られるのでしょう。
野党は、どうしたら国民の賛成を得て政権交代に持ち込めるか真剣に考えなければ、野党の反対反対は、国民に対する一次の息抜きにしかならない。っている。何でも反対の野党に任せられないから、自民党・公明党に対する消極的支持につながっていると考える頭脳もなくなっている。
ノーマンさんの指摘は鋭いですね。GHQの対敵諜報部課長の身でありながらその視線は科学的で説得性に富んでいます。
日本の支配層は、ノーマンさんは反動勢力と呼んでますが、戦後も一貫して戦前の全体主義の根本政策を踏襲し、朝鮮人と日本共産党を犠牲羊として取り扱っています。今元気な老若ネトウヨは率先して洗脳され反動の手先として活発に運動を展開しているのです。日本人の本質の危険性をちゃんとノーマンさんは洞察しているのです。
「人民を欺く為に民主的と言う言葉を使う」というノーマンさん指摘のテーゼは米国にも当てはまり、日本の反動勢力が戦後仕立てた大いなる欺瞞です。日本の主要メデイアはその欺瞞の流布の為に今も大きな太鼓を叩いているじゃないですか。
ノーマンさんは日本の占領軍の中でもニューデイーラーと呼ばれる進歩主義者なんでしょうね。きっと日本の平和憲法に強いシンパシーを感じ、労働三法設立にも温かい目を注いでいた人でしょうね。
>>1
桜の追求はとても大切なことです。昔、牛歩戦術というものがありました。反動勢力が非民主的な処断を行うのを阻止する為のものでした。
安倍政権は日本を軍事国家に改造し、米国の手先となって東アジア支配に動こうとしているのです。野党はその危険な状況を素早く感じ取り、安倍氏のアキレスけんである桜スキャンダルを追求しているのです。その目的は安倍政権のレイムダック化です。
野党の政権構想は近隣のアジアと仲良くして共に栄えようということです。
何ですか。貴殿は日本の軍事国家化を急ぎたいのですか?それは無理ですよ。朝鮮も中国も防衛においては米国もかなわないほど強いのです。中村哲氏が生前言っていました。「平和憲法の日本」だということで誰も私に銃を向けなかった。平和憲法こそ安全保障だと断言されていたのです。残念ながら、彼の灌漑に不満だった不良分子から暗殺されました。だけど、彼の断言は不滅ですよ。