・多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。
・多くの人はだましたものとだまされたものとの区別は、はつきりしていると思つているようであるが、それが実は錯覚らしい。民間のものは軍や官にだまされたと思つているが、軍や官の中へはいればみな上のほうをさして、上からだまされたというだろう。上のほうへ行けば、さらにもつと上のほうからだまされたというにきまつている。すると、最後にはたつた一人か二人の人間が残る勘定になるが、いくら何でも、わずか一人や二人の智慧で一億の人間がだませるわけのものではない。すなわち、だましていた人間の数は、一般に考えられているよりもはるかに多かつたにちがいないのである。しかもそれは、「だまし」の専門家と「だまされ」の専門家とに劃然と分れていたわけではなく、いま、一
孫崎享のつぶやき
民主主義と日本➃:戦争責任者の問題(抜粋)・伊丹万作:俺が騙したといつた人間は一人もいない。日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていたのだ。「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。
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コメント
コメントを書く>>1
いやーまいった。天の邪鬼全開ですね。菅さんは貴殿の文章に感動しますよ。自民党から高い値が付きそう。
> 批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねる
刹那的に身を守るための日本人の叡智なのだろう。コメツキムシの「死んだふり」と同じだ。常に上下関係を意識させられ、下=コメツキムシと思い込む哀しい文化が根を張った国である。
伊丹万作は、何について、どうだましたのか、を書いていない。
大本営発表が嘘ばかりだったとか、そういうことではないだろう。
当時の市井の人々に戦争するといいことがいっぱいあるぞと、
政府が嘘をついたのか。
まるで悪いのは政府で、政府を疑わなかったことの責任を一般市民に
問うている。
戦争の主体は政府、市民は客体。
伊丹は自身の大きな勘違いに気付いていない。
ちがう、主体は市民だったのだ、本当は。
市民が戦争を待望し、それに熱狂し、そして
ひどい目にあった。
誰もだまされてなんかいないよ。
だってヒロヒトも東條も「必勝の気迫で」くらいは
いったかもしれないが戦争に負けてひどい目にあう可能性はゼロ
なんていってない。
だれがだれをダマしたの。
戦争好きな順位。
1.民衆
2.マスコミ
3.政治家
4.軍人
民衆が戦争を待望し、マスコミがそれを煽って
部数を伸ばし、政治家に圧力をかけ、予算増を
伴う国際緊張は大好きだが戦争には気乗りしない
軍を戦争に追い込む。
これが基本構図。
だれもダマされてなんかいません。
民衆は基本的に悪人と思っているくらいでいいのです。
なぜ、民主主義国はやたらに戦争を起こすか。
民主主義国の先達国はなぜ前世紀に列強と呼ばれ
あれほどの悪事を世界で働いたのか。
民衆とはあまり徳が高くはありません。
基本、基本、性悪です。
そう考えればストンと落ちます。
上記の理由が。
ちょっと刺激的なコメントですが、だれも書いたことが
ありません。
民衆は基本的に悪人とは。
ですからマスコミと政治家は民衆の持たない「徳」を持つことが
絶対必要なのです。
わたしが「中国」の民主化運動などにこれっぼっちも
連帯できないのは上のコメントに集約されます。
民主化中国などできたら日本はイスラエルの隣で暮らす
レバノンのようにおびえなければなりません。
> あんなにも造作なくだまされる
そう言われて頭を過ぎるのは大坂なおみ氏の件だ。
当初、大会を棄権した理由に大いに感心したが、共感した?運営側の説得で撤回~「登場時、毎回異なる7枚のマスクに警察官による射殺犠牲者の名前を記し...」辺りから何かヘンな気がしてきた。
大坂氏自ら言うように白人優位のテニスの大大会で運営側はまた随分と寛容な態度でないか。
かつて、NATOのユーゴ空爆に怒り心頭のドラガン・ストイコビッチ選手は、Jリーグの試合でユニホームを脱ぎ、下のTシャツに書かれた「NATOは空爆を止めよ」を訴えた。するとJリーグ側は「ピッチに政治を持ち込むな」と、黒い腕章すら禁止する通達を出したらしい。NATO軍≒米軍だ。米軍言いなりの日本なら「さもありなん」だ。
では、何故 大坂氏の抗議は派手にやってもOKなのか。米国「軍産/金融」勢力がバイデンを勝たせたいからだ。より多くの黒人票をゲットすべく大坂氏は利用されている━それくらい疑って掛かった方が無難だ。
>>7
なるほど。貴コメントに脱帽します。
>>8
なるほど。ストイコビッチの件、知りませんでした。大坂氏の抗議の背景、あり得ますね。
>>8
NATOのベオグラード爆撃に関しての事実はその通りです。
祖国の首都を爆撃するというNATOの暴挙に対して
ストイコビッチ選手はシャツに書かれた文言で抗議しました。
ただその後のJリーグ側の対応については書かれていないことが
あります。
古い記憶を頼りに書いていますので詳細は少し怪しいのですが
あれはJリーグが、と言うよりFIFAの規約に沿っての行動でした。
グラウンドを政治的主張に利用してはならないと。
違反には結構厳しい罰が課されるようです。
当時の川淵チェアマンの発言を覚えています。
ストイコビッチ選手の気持ちはよくわかる、といったうえで
ただ規則があるのでもうやらないでほしい、そうしてくれたら
今回のことは不問に,,,と匂わせました。
実際、ストイコビッチ選手はもうやらず、処分もありませんでした。
あの件ではJリーグもつらい思いをしたのです。
No.5の戦争の好きな順位についてですが、これが二回目の
表示となります。
前回は書いたのですが、今回は忘れました。
わたしのオリジナルアイディアではありません。
その箇所は田岡俊次氏の説の受け売りです
文章全体の文責はもちろんわたし。