日本は核兵器を持たない。
 日本の周辺には中国、ロシアの核保有国がいる。彼らが日本を核攻撃しないような国際合意を形成していくことは日本の国益になる。極めて単純明快なことである。
 だが米国の軍関係者は、常に自分たちが「先制攻撃」する選択を持とうとする。このグループを、国防省と、軍事産業と一体になった軍産複合体と呼ぶ。その代弁者が「ジャパンハンドラー」と呼ばれるグループだ。日本の安全保障政策はこれらの人々に牛耳られている。
 そして、「先制核攻撃」はどう考えても日本の国益になるが、それをしないという。物笑いだろう。
 こういう人々は日本は「核の傘」で守られているというが、核兵器の運搬手段が発達した今日、「核の傘」は機能しない。
 ちなみに日本は「核不拡散条約」にうかつて参加したが、その時日本政府がとった方針は、「核保有国は非核保有国に核兵器を使わない」という国際約束を取り付けることであった。1960