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米国政党の主義主張をどのようにとらえるか。私は次のようにとらえている。
民主党:人権を重視した国際協調主義
共和党:米国の国益を重視した国際協調主義
今回の問題は共和党の極右の思想を持つ下院議員連盟「フリーダム・コーカス」に所属する約40人ほどの反乱である。
この方々の特徴は、「個人の自由や自主を重視し、政府の関与に批判的」で、一面的には無政府主義者に見える。
反乱の原因を、「昨年の中間選挙で自分たちと対立する穏健派の支援に政治資金を投じたことなどに強く反発している」と分析している報道を多く見かける。
今回の対応は
①政治資金の使途を限定し、強硬派にポストを約束
②議長を解任しやすい規則を設けた
国際問題に対する米国のかかわり方が懸念されているが、「人権重視、米国国益重視」の主張の違いを乗り越えて、議会で連呼す「USA、USA,USA」の愛国主義があらゆる困難を打開していくと信じている
> ゲーツ氏は、マッカーシー氏を「この場所とこの国を腐敗させたロビイストと特別利益団体に恩義を感じている」と批判した。
これに共感する米国民は多いのでないか。片や日本、思い出すのは大石あきこ議員が発した「岸田総理は財務省の犬」「飼い主を間違えたらダメだ。首相の本来の飼い主は国民でないとダメだ」━だが、これに加勢した者は、議員のみならず殆ど居なかったろう。日本は まさに「臆病ものが五十人いる」国ということだ。以下、マッカーシー関連記事-
RT 7 Jan, 2023
ケビン・マッカーシーが下院議長に就任:その人物像と立場
https://www.rt.com/news/569533-kevin-mccarthy-speaker-recap/
共和党のケビン・マッカーシー氏が土曜日の朝、下院議長に就任し、分裂的な内紛の1週間が終わり、下院の主導権を正式に共和党に譲り渡した。
党内の分裂により、通常は何事もないはずの手続きが歴史的な膠着状態に陥り、共和党の強硬派議員20人が、マッカーシーの就任を阻止し、彼等が体制側と見なす この指導者から譲歩を引き出そうと、その手続きを妨害したのである。
1. そもそもケビン・マッカーシーとは何者なのか?
2007年からカリフォルニア州選出の9期目の下院議員。2015年から2019年まで議長を務めた財政保守派のポール・ライアンの側近で、2014年から2019年まで多数党指導者、2019年から現在まで少数党指導者と、ほぼ10年にわたって党のトップ界隈を動き回ってきた。
マッカーシーはドナルド・トランプ前大統領の初期の支持者であり、大統領在任中はほとんどの問題で彼と足並みを揃えていた。しかし、2020年の選挙後、トランプ氏の不正の主張から距離を置いた。その後、2人は和解し、トランプは彼の議長への立候補を支持した。
2. なぜこれほど時間がかかったのだろうか?
共和党は下院で222対213の議席を占めており、通常であればマッカーシーが楽々と議長の座を獲得するのに十分な議席数である。しかし、共和党の保守派、それも親トランプの「フリーダム・コーカス」のメンバーの多くが反対したため、彼が承認されるまでに15回の投票を要したのである。
第1ラウンドでは19人の共和党員がマッカーシーに反対したが、最終ラウンドの第15ラウンドで「出席」に投票した6人にまでその数は絞られた。過去、1回の投票で下院議長が決まらなかったのは1923年が最後だった。
3. 反対派は何を望んでいたのか?
フリーダム・コーカスは、マッカーシーが民主党に妥協しすぎ、移民や歳出改革、大企業への規制などに積極的でないと長年主張してきた。
フロリダ州選出のマット・ゲーツ議員のように、最終投票までマッカーシーに反対し続けた議員もいたが、投票前の法案審査時間の延長、議会期間中の議長解任に関する権限の拡大、強力な委員会の割り当てなどのルールを要求する議員もいた。
4. マッカーシー氏のウクライナへのスタンスは?
今週初め、ゲーツ氏はマッカーシー氏について、「彼の視点、立場は、何度も何度も、足元の砂のように変化する」と述べた。民主党と共和党のほぼ全員が熱狂的に支持し、フリーダム・コーカスの一部のメンバーが反対しているウクライナへの米国の軍事援助の問題については、これが事実のようだ。
マッカーシーは11月の中間選挙前に、もし共和党が議会を奪還したら、もはやキエフに「白紙委任」をすることはないだろうと語っていた。数日後、CNNの取材を受けた彼は、「ウクライナを非常に支持している」が、「説明責任」を求めると主張した。
マッカーシーは5月にウクライナへの400億ドルの経済・軍事支援に賛成したが、12月にはキエフへの400億ドルを含む1兆7000億ドルの大規模な歳出法案に反対した。
5. 有権者はどう考えているのだろうか?
今週初めに行われたラスムセンの世論調査によると、共和党有権者の半数以下(48%)が、マッカーシー氏を議長に選出することを望んでいるとのことだ。一方、29%が「候補から外すべき」と答え、23%が「どちらともいえない」と回答した。
6. 今後どうなるのか?
今回の膠着状態が解消されれば、下院は通常通りの業務、つまり法案の採決や政府省庁の監督業務に戻ることができる。マッカーシー氏は国境警備に関する法案を約束し、自身の委員会ではバイデン家の腐敗した外国との取引疑惑の調査、オンライン検閲におけるFBIの役割の調査、Covid-19の起源を調べることを公約している。
日本の言論界はトランプを狂人扱いする傾向が濃厚。だが、それは浅薄な観察の結果だと言えましょう。トランプが志向するものは、例えば、在日米軍コストの日本負担とか、TPP拒絶、中国製品アレルギー、メキシコ人の遮断、アラブ産油国敵視、等等々、米国の第二次大戦後の大義であるパックスアメリカーナと根本矛盾することに特徴があるのです。
トランプは米国支配層の大義である地球温暖化をもフェイクだと主張し、そう思う我々をも納得させる稀有な大統領でした。そういうトランプを支持する共和党の議員が真っ向からマッカーシーに反対し粘り強く交渉し一定の議会運営の方法で合意したのはパックスアメリカーナに反対する私にはグッドニュースです。
パックスアメリカーナはその維持のためには戦争を必須条件にします。その戦争には米ドルの基軸性は絶対不可欠です。バイデンはアフガン戦争をやめてその代わりにウクライナ戦争を起こしました。その結果、露中の結束が強化され、ドルの基軸通貨そのものを危うくする事態に突入してます。このドル問題はバイデンの想定内なのか、想定外なのかは分かりませんが、いずれにせよ、これから2年、米政界は荒れるでしょう。そして間違いなく、人民元とIMFの特別引き出し権がドルの衰亡と引き換えに登場し、米国は内政重視の言わばモンロー主義の方向に動きて行くでしょう。
ただ その過程で、台湾、日本列島で暗躍する戦争キチガイのジャパンハンドラーが偽旗作戦を犯すことが危惧されます。これに対する牽制を日本の安全保障上寸分とも怠ることは許されないのですが、利権第一の自民党には荷が重いのではないかと一時も安眠出来ません。
>>1
黒人をアンタッチャブルとするカースト制度を余儀なくされている米国が人権を打ち出しウイグルを持ち出し対中戦争をも視野に入れるのを貴殿はどうお考えになるのでしょうか?
ウクライナで親露ウクライナ人を虐殺するウクライナユダヤとネオナチにドルと武器を供給し対露戦争を促す米国が人権を訴えることに矛盾を貴殿は感じませんか?
>>5
今回は米国下院議長選出問題ですよ。
>>6
貴殿が人権の米国を言い出したので、それについてコメントしました。従って、今日の問題に関する貴殿のコメントに私がコメントした次第で、別に問題ないですよ。
貴殿が米国の問題なのにそれを無視し中国の問題を持ち出すのとは本質的に違います。今日も貴殿は中国を持ち出すかなと思いましたが、そうではなかったのです、が、人権の米国と言われれば、ちょっと待ってくれよ、となった次第です。悪しからず。
フリーダムコーカスを極右と見る向きはあるが、共和党内において間違いなく影響力があることも証明された。
トランプ支持者達でもあることも重要なポイント。
要は、好戦的穏健保守派(民主党を含む)と、非戦的極右自国第一主義者のドッチがよいか?
戦争をしたがらない人達のほうがマシ。と、考えるしかない。フリーダムコーカスは軍事力強化も政策に含めてはいるが、ウクライナへの支援に反対しているなら、結果的に戦争拡大、継続を抑止してくれるものと期待している。
フリーダムコーカスは、議長罷免動議を復活させることを最大の要求にして、それをのませたからマッカーシーを議長として認めた。議員が議長を監視するというわけだろう。
結局、民主党にも共和党にも軍産複合体的議員は巣食っていて、そういう連中とそうでない議員との対立、駆け引きなのだろう、と見ている。
それと、ファウチを詐欺罪で訴える方針らしいが、これにも注目している。