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>>25
今更ながらですが、私は中露の凄味を見ている気がするのです。
たかだか、二百年程度の歴史しかない国が世界を支配してはいけない。文化とか、文明に基づく哲学は、ぽっと出の輩には作り出せない。
今次ウクライナ紛争が始まって直ぐの世論調査「ウクライナ紛争で責められるべきは誰か」
https://brandfinance.com/press-releases/russias-soft-power-collapses-globally-following-invasion-attitudes-towards-ukraine-soar
2022/3/14
ロシアに紛争の責任アリと非難ー
日本:81%
英国:74%
ドイツ:67%
フランス:64%
ブラジル:63%
米国:60%
インド :32%
中国:11%
米国に紛争の責任アリと非難-
中国:52%
インド:46%(米国またはNATOのいずれかを非難)
米国:22%
既に昨年3月の時点で、係る紛争の背後関係に気付いていた米国民も少なからず居たということだ。
紹介されたPEW世論調査の経時変化も当然の成り行きだろう。中国、インドの国民も当初から よく分かっていたのでないか。ここでも日本の愚鈍さは突出していたが、決して「過去形」では済まない国である。
書評新聞「週刊読書人」2023/2/3号に「ウクライナ戦争の教訓と日本の安全保障」が挙がっていた。
評者の鈴木一人 東京大学公共政策大学院教授(国際政治経済学/EU研究)による著者紹介-
神余隆博-「外務省に四〇年勤務し、国連大使、ドイツ大使を歴任した学究肌の元外交官」
松村五郎-「陸上自衛隊に三五年勤務し、東北方面総監まで務めた元陸将」
評者によれば、上記二人の「外交と軍事のプロ」はこの書で この戦争の「本質」を教えているという。その「本質」とは-
①プーチンが持つ特有の歴史認識(ウクライナはロシアの一部である)に基づくものである
②プーチンの持つ地政学的認識(ウクライナをロシアと欧州の壁とする)に基づくものである
③冷戦の再構成(ないしは旧ソ連の部分的復活?)である
④プーチンの権力維持のためのものである
また、戦争が始まった理由とは-
①抑止の不在
②国際法の制約が無視されたこと
③核抑止の下で「安定・不安定逆説(米ロの核抑止が安定することで、米国の同盟国ではないウクライナへの通常兵器による攻撃が抑止されず、不安定になる)」が起きた
④プーチンが「マッドマン・セオリー(何をしでかすか わからない狂人であるという威嚇)」を用いたことで対処できなくなった
という説明が記されているそうだ━要するに、正真正銘のトンデモ本、クズカス本ということだ。そんな代物を日本トップレベルの「外交と軍事のプロ」が書き、東大のエライ学者センセイが礼賛しているのである。以前読んだ「鈴木天眼 反戦反骨の大アジア主義」に次の件があった-
”学者ともあろう者が、なぜ没論理の説を平気で唱えることができるのか。それは学界の病巣に根差している。「思ふに日本の官僚学風は。主として法科及び文科の神国主義傾向に発露せる文書学=乃至記録文字の拘泥―幻惑ーの学風=でありて。重要なる用語の元義神髄を排斥し、自己乃至藩閥官僚の因襲的意態に適すべきやう解釈を人造するのが其(その)特徴である」
学者が軍閥に迎合して非科学的理論を注文通りに編み出し、その理論を利用して軍閥がますます神国主義を鼓吹する。国民の意識から理性や知性が奪い取られ、「時代愚」と呼ぶべき愚蒙が国民を捕え、押し潰していく。「法科や文科の官僚学風が軍閥の猛威と共に表裏を相成(な)して科学無視-鎖国旧思想の神国思想を煽る結果は、愈々(いよいよ)益々、近時の『時代愚』を増長し」(1914年3月19日)”
係る「学界の病巣」については、日本は鈴木天眼の時代から まるで進歩なし。
>>27
中露の凄みとおっしゃいますが、中国とロシアとではその凄みの
内実はそうとうに違います。
ロシアはいつかこの時がやってくるに違いないと考えて、徹底して
膨大なシミュレーションをやったものと考えられます。
ロシア連邦は国家として果たして生き残れるのかと不安に怯えながら。
しかし米国は必ずずかずかとロシアの生命線にも踏み込んでくると。
プーチンは不安だったろうと思います。
この戦争に果たして勝てるだろうか、負ければロシア国家の終焉ですから。
しかし、おとなしくばかりしていても米国はそれを弱さとしか思わない。
いつかそれをする時は必ず来ると、そのタイミングをうかがったでしょう。
負ければ亡国ですから。
それに比べれば中国はいつもやっていることをしただけです。
ここではどうふるまえば自国にとって一番得か、よーく考えてみよう。
とにかく中国の政治家は頭がいいですから。
ただ、中国はロシアに勝ってもらわないと困る。
米国はロシアを滅ぼした後で次は必ず自分にその刃を向けるから。
切実に思っているでしょう。
ロシア勝てと。
しかし、裏ではどうか知りませんが黙って見ている。
まあ、それでもロシアは勝つということくらいは見切ってのことでしょうが。
以前にも書いたことですが、
ロシアってそれにしてもかわいそうな国です。
むかし、ロシア革命以降のソ連=ロシア史をかなり
集中的に勉強したことがあります。
その時に思ったのが、なんとかわいそうな国。
入欧したいというのがロシア人の悲願。
肝心のヨーロッパのロシアを見る目は後進地域の劣等民族スラブ人。
1917年以降はそれにむき出しの敵意が加わる。
そして国内にはスターリン。
第二次大戦の連合国勝利の主役はまごうことなくソ連。
中堅国家の人口がまるまる抜けるとほうもない犠牲を出して勝ち取った。
しかしハリウッドの脚本家はロシア人のその功績をやすやすと盗んだ。
そして、戦後はトルーマンにケンカを売られ冷戦に。
冷戦敗北の後、いいように引っかきまわされまた敵役に。
ああ、それにしてもかわいそうなロシア。
>>31
>ああ、それにしてもかわいそうなロシア。
私にとって、ロシアは高倉健です。
プーチンはロシアはアジアの一員にと言ったそうな。
ロシア史をちょっとかじった身からしてロシア人が幸せになれるのは
入欧願望を捨ててアジア人になるしかないのかもしれない。
>>33
同意します。
>>34
日本人はロシア人をアジア人の一員として歓迎しましょう。
>>35
それはおそらくダメでしょう。
日本人のメンタリティーは鹿鳴館時代のままです。
自分たちは肌の色こそ違うがヨーロッパ人だと思っています。
トルコも入欧を熱望しましたがダメだと気づきましたね。