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米・フォーリン・アフェアーズ誌は「イスラエルの既存の安全保障戦略の壊滅的な崩壊」(パレスチナ紛争は封じ込めは可能とする仮定が崩壊)として抜本的体制立て直しを主張するイスラエル国防軍参謀本部の元戦略計画部長の長文掲載。ハマスをすぐに打破することは不可能である。
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米・フォーリン・アフェアーズ誌は「イスラエルの既存の安全保障戦略の壊滅的な崩壊」(パレスチナ紛争は封じ込めは可能とする仮定が崩壊)として抜本的体制立て直しを主張するイスラエル国防軍参謀本部の元戦略計画部長の長文掲載。ハマスをすぐに打破することは不可能である。

2023-11-05 07:16
  • 10

イスラエルのガザ幻想の終焉 この戦争は他の戦争とは違うThe End of Israel’s Gaza Illusions This War Is Unlike Any Other アサフ・オリオン著(彼は以前、イスラエル国防軍参謀本部の戦略計画部長を務めていた。)2023 11 3
ハマスによる凶悪な107日の攻撃からほぼ4週間で、イスラエルは今後何年にもわたって感じられるであろう深い変革を始めた。イスラエル軍がハマス打倒に向けた地上戦のより困難な段階に乗り出す中、2つのテーマが特に重要になっている。まず、これがガザにおける単なる新たな紛争ではないことを理解することが重要。成功するためには、この国は何か月も続く可能性のある並外れた規模と困難を伴う戦争に耐えなければならない。
イスラエルは、外交、情報、経済手段も活用した複数年にわたる反乱鎮圧作戦と並行して、長期戦争のパラダイムか

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戦争が特異な現象をとり始めている。戦争が複雑化し深化しているといえる。

「モグラたたき戦争」が適切かどうかわからないが、一つのモグラ戦争がはじまると、双方支援の国が増大し、潜在化した「モグラたたき戦争」が無限に広がる現象を想定できる。連帯化がひそやかに進むのである。
顕在と潜在を一つのモグラ戦争(当事国同士)に限定できない複雑化した戦争はAIを駆使しても具体的解決策がでてこない。

「心の安定化」というか、均衡化されたバランスは、一人一人の生活の安定に直結していく。安心して生活できる国家基盤がなければ、安定した雇用も生まれないし、安定した収入も生まれないし、安心で来る将来の生活も想定できない。

不安定な状況は世界各地で起きており、イデオロギーにこだわることなく、貧困層撲滅の方向に向かわなければならないのでしょう。貧困層を救済するには、まず仕事を与える雇用が重要であり、「アラブの春」を再度見直す必要性がないか。

「雇用」を自動車で見ていくと、ガソリン車から電気自動車に向かうのが、巨大な人口を抱える国にとって必要なことか。多くの人々の雇用が悪化し社会不安を招く方向性を選択するのが正しい選択化を大国は考えてみるべきでしょう。

No.1 12ヶ月前

>イスラエルの軍事的初期勝利の後には、ハマスの復活を阻止し、穏健な代替勢力の台頭を可能にするための継続的な努力が続けられなければならない。言い換えれば、イスラエルは持続可能な解決策をもたらすためにパレスチナと地域の当事者を結集する方法を見つけなければならない。

 率直な印象では、旧来的思考しか出来ていない、元イスラエル軍の高官が書いた論文の域を出ない印象である。私から見れば、イスラエルは建国以来、「戦争を続けてきた国」である。それは建国そのものの不自然に負うのだろうし、パレスチナ人の虐殺やアパルトヘイト政策を続けてきた責であろう。

 イスラエル人右派勢力によるヨルダン川西岸地区への入植の問題に全く、触れていないことも、違和感を禁じ得ない。

https://www.972mag.com/wadi-siq-settler-army-torture-expulsion-palestinians/

>バイデン米国大統領は二国家解決への期待を表明しているが、現在の状況ではそのビジョンは手の届かないものであるように思われる。

 入植者問題、即ちイスラエルによる侵略植民地支配問題に触れることなく、その非を認めずに、二国家解決を否定するということは、パレスチナ人を追い出すということではないか。

 そのことが、更に根深い対立を招くかもしれないということに、想像力はないのだろうか?

 私には、この元軍人の言説は永遠に同じ悲劇を繰り返す、さながらイスラエルの「無間地獄」みたいなハナシをしているようにしか、思えない。

>イスラエルは軍事力を行使するだけでなく、地域や世界のパートナーとの関係を育成・強化し、中東における米国主導の安全保障体制を推進し、行き詰まったパレスチナ人との紛争を打開するための大胆な新たな道を模索する必要があるだろう。

 しかし、大前提にあるのは、ハマスを軍事力により壊滅させる武断的戦略であろう。「地域や世界のパートナーとの関係を育成・強化し」という文言が虚しく響く。では、今、日々繰り返されている民間人虐殺をどう説明するのか?世界中がイスラエルとアメリカ帝国ら西側の姿勢に非難の目を向けている。

 アメリカ帝国の覇権低下や西側のルールによる秩序の欺瞞に世界が批判の目を向けていることも重要な変化である。一方、イスラム圏の和解と結束が進んでいる。そうした中で、旧来型の政策をイスラエルが維持できる条件は無くなったのではないか?

『国連人権高等弁務官事務所ニューヨーク事務所長からの手紙』というものを読んだ。

 国連人権高等弁務官ニューヨーク事務所のクレイグ・モカイバー所長が、国連のパレスチナ政策に抗議して辞表を提出した際のものとのことだ。

https://aurdip.org/en/resignation-letter-from-the-director-of-new-york-office-of-un-high-commissioner-of-human-rights/

 この中で、重要なポイントを10点あげているが、その中の2つを引用する。

「私たちは、これが単に土地や宗教をめぐる紛争であるかのように装うことをやめ、不釣り合いなほど強大な国家が、民族性を理由に先住民族を植民地化し、迫害し、土地を奪っているという現実を認めなければならない。」

「米国をはじめとする西側諸国は、実際には信頼できる調停者ではなく、パレスチナ人の権利侵害にイスラエルと共謀している実際の紛争当事者であることを認識しなければならない。」

 即時停戦、即ち問われているのは、イスラエル側による虐殺とアパルトヘイトの停止である。

No.2 12ヶ月前

アサフ・オリオン氏(57)には目下ワシントン研究所・研究員の肩書もあるようだ。同研究所ウェブサイトには次が出ていた-

「皆さんの勤勉さと自由の普及への取り組みは、私たちの国を強化し、世界をより安全で平和な場所にするのに役立ちます。」 –ジョージ・W・ブッシュ大統領

■我々の使命

ワシントン研究所の使命は、中東における米国の利益に対するバランスのとれた現実的な理解を促進し、それらを確保する政策を推進することである。

■歴史

1985 年、中東における米国の利益を促進することに尽力した先見の明のある米国人の小グループが、ワシントン近東政策研究所を設立した。 現在、我々は中東の研究だけに特化した最大の研究機関である。

 *

まさに「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」に副った機関でないか。平たく言えばDS御用達だ。
このフォーリン・アフェアーズ誌論評も、道理で既視感があるわけだ。即ち、DSメディアのウクライナ紛争記事と同じ。毎度徒に長いだけで、今次ウクライナ紛争に至った経緯/原因を正しく掘り下げようとする姿勢ゼロ。この「長文」も同様にパレスチナの(国連さえ認めた)対イスラエル武力抵抗がずっと続いてきた経緯/原因について何一つ触れない。

> イスラエルは目標を達成し、ハマスの永続的な敗北のために今後何年にもわたって戦い続ける必要がある。

「戦争が直ぐ終わってしまっては困る」と直截に書くべきでないか。

ウクライナ紛争が下火になったのを見計らって、次の「ネタ」として「戦争屋」連中が照準を合わせたのがガザだった―どうしてもそう見えてしまう。「イスラエルがあれほどの犠牲を被っているのだから、それはないだろう」―だが、9.11の例もある。「日本外交―現場からの証言」にあるバビロンの凄まじい話も思い起こせば、いよいよとなれば、「そこまでやるのか!」もアリということだ。「陰謀論」によれば、ホロコーストにしても、「イスラエル国家」をあの場に作るべく「ユダヤ人かわいそう」の世界的世論喚起のためにユダヤ人の中の邪な勢力が引き起こしたことだという。実際、「ヒトラーにもユダヤ人の血が流れていた」は今ではよく見聞することだ。現下、平和的なユダヤ人が「我々は、シオニストとは違う!」とのデモを展開しているのも、左記と無関係ではあるまい。

No.6 12ヶ月前

バイデン大統領が二国家解決に期待していると表明している、ということですから、事態は急激に革命的な解決に向かって進むのではないでしょうか。

ロシアのプーチン、中国の習近平も二国家解決を提示してるのです。この時期こそイスラエルと言う国家がイスラームの地で存続を確固たるものに出来る最後のチャンスではないでしょうか。

No.7 12ヶ月前

>>1
二国家解決という現実的な策があったにもかかわらず敢えて特異な現象を生み出す戦争を起こし、戦争を複雑化させてきたのは米国でありイスラエルなんです。

民主党のバイデンはそのことが間違っていることに今回やっと気づき、二国家解決を言い始めました。こうなればしめたもの。イスラエル問題は急速に沈静に向かい二国家成立が実現するでしょう。

No.8 12ヶ月前

UAEほかの諸国はイスラエルとすでに国交樹立しており、今後サウジがイスラエルと国交樹立すれば、「イスラエルを含むアラブ地域」の世俗的発展への道筋がついた。それは1947年国連決議から矛盾なく帰結する道筋でもある。

もちろんそれに異をとなえるアラブ内勢力がある。それら勢力を、アラブですらない外国で、イスラム原理主義的なイランが手下にし、【「イスラエルを含むアラブ地域」の世俗的発展への道筋】を阻もうとしている。

そのイランの背後には、1947年決議に賛成し、第一次中東戦争(イスラエル独立戦争)でイスラエル側に味方し、そもそもがポグロムでシオニストをパレスチナにおいやった【ロシア】がいる。

これが現在のパレスチナ問題の構図なのだが、多分第三次、第四次中東戦争のころにソ連のおこなった宣伝工作からアタマの中身が進歩しておらず、それが受けいれられないヒトビトがほとんどなのだろう。その証拠に、かれらの文章には「イラン」がまったくでてこない。

No.10 12ヶ月前

あ、いまのイランってのは、イスラエルは抹消すべきって立場ですからね。まあ知ってるでしょうけど、念のため。
ローハニーなんかはそうでもなかったんだけどもね。

No.11 12ヶ月前

>>11
イランだって中国とロシアが説得すれば態度を変えると私は思いますがね。

No.12 12ヶ月前

>>12
おはようございます。
そこはすごく良いポイントだとわたしもおもいます。すぐれたコメントだとおもいました。
ロシアはともかく、中共にはそれをわたしも求めています。
「汚れ仕事」という言い方で期待感を示していました。

ただ、イランはイランで、ある意味、ロシアや中共よりも「大国意識」がありますからね。
実際にどうなるかは。

No.13 12ヶ月前

>>11
>>13

>イスラム原理主義的なイランが手下にし、【「イスラエルを含むアラブ地域」の世俗的発展への道筋】を阻もうとしている。

 ヒズボラ指導者サイード・ハサン・ナスルッラーフの演説がなされたのことだか、Indian Punchlineによると、その中で、彼は次のように語ったという。

https://www.indianpunchline.com/hezbollah-takes-to-the-high-ground/

「ヒズボラのハサン・ナスルッラーフ書記長の言葉を信じるなら、ハマスの10月7日のイスラエル攻撃は、「ガザを拠点とする抵抗勢力を含むすべての人々から細心の注意を払って隠蔽された、パレスチナの決意と実行の産物であり、地域や国際的なアクターとの関わりはない」」

 「イランの手下」というが、短絡的にハマスの背後にイランを見るかどうか、これには諸説ありだ。

 むしろ、現実の世界の受け止め方は、アラブの大義や、イスラム圏によるシオニストへの抵抗の意思表示といった様相を示している。

>多分第三次、第四次中東戦争のころにソ連のおこなった宣伝工作からアタマの中身が進歩しておらず、それが受けいれられないヒトビトがほとんどなのだろう。

 ソ連のおこなった宣伝工作?

 で、その点と、イスラエルによるヨルダン川西岸への侵略植民地支配(入植)や、ガザ地区におけるアパルトヘイト政策では、どちらがより問題なのか?

 その点を無視したハナシは、単なる偏向と言わざるを得ない。

>いまのイランってのは、イスラエルは抹消すべきって立場ですからね。

 今、イスラエルが行っていることは、民族浄化ではないか?

https://www.middleeasteye.net/opinion/israel-palestine-mounting-evidence-israel-ready-cleanse-gaza

 中露批判はどうぞご勝手に
、だが、英米西側によるパレスチナ問題に関するダブルスタンダード、イスラエルによる侵略植民地支配やアパルトヘイトへの第一義的批判を欠いたハナシは、ネオコン的偏向にしか見えない。

 ネオコンはイラン、中露敵視をしているが、敵視はともかく、敢えてネオコンのようなハナシをするのは、いったい何故なのだろうか?

No.16 12ヶ月前
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