2日読売新聞は下記報道を行った。
「7月末に極秘に北京を訪問した福田康夫元首相が、習近平国家主席と会談していたことがわかった。
沖縄県の尖閣諸島や歴史認識をめぐって対立や緊張が続く日中関係の打開策などについて、意見交換したとみられる。
安倍首相は11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、一切の前提条件をつけずに日中首脳会談を開くよう中国側に呼びかけているが、開催の見通しは立っていない。]
3日朝日新聞は次のとおり、報じている。
「福田康夫元首相が先月27~29日に中国・北京を訪問し、習近平国家主席と極秘に会談したことが分かった。11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)などを控え、対立が続く日中両国の関係改善の可能性などについて意見を交わしたとみられる。」
安倍―習近平会談実現しない中の福田元首相・習近平会談の意味を
コメント
コメントを書く孫崎さんのお話に全てが含まれている。世界を回っている安倍総理も中国の壁が極めて高いことに気づき始めているようであるが、中国との付き合い方を変更するまでにはいたっていないようだ。バランス感覚が欠けていては、首脳会談は無理でしょう。
中国は信義の国であり、日本の先達も信義に篤い人たちであった。だからこそ、米国を出し抜くような形で、中国と「尖閣棚上げ」で、友好関係を築けたことに思をいたすべきでしょう。米国では不可能な外交交渉をまとめ上げることができたのです。今の若い官僚、政治家がが学ばなければいけないことは、米国とは米国との付き合い方があり、中国とは中国とは中国との付き合い方があり、日本と中国は本来長い歴史の中で築き上げた文化があり、米国より良い関係を築けるのに、一部の米国人に感化され、魂を売り渡した日本人とジャパンハンドラーの思惑に振り回されることを卒業したいものです。安易な従属化で国の方向を決めてほしくないのです。
若い官僚と政治家には、知識が問われる学校でなく社会では、知識を生かし経験を積み,将来を志向し、思索し知恵を働かすことがすべてであることに気付いてほしいのです。公僕という意味を今一度噛み締めてほしいのですが。地位、名誉、金に毒されて思考能力がマヒしているのでしょうか。
younghopeさんのお気持ちは、まさに、今の日本国民が静かに考えてみるべき正論であります。
尖閣で言えば孫崎氏の主張の如く先ず“係争地”である事を日本側が認め棚上げと言う共通の土俵に乗るべきで、それだけで中国の態度は軟化するでしょう。しかし日本は何故かくも明白な“係争”の存在を無視し「固有の領土で、領土問題は存在しない」と上は首相、政府首脳から大手マスコミ、NHKに至るまでこうも首尾一貫して頑なな態度を取り続けるのか。あまりにも柔軟性が無さすぎる(まるで担当の山本一太大臣の表情の様に)。東アジアの安全保障が重要であればある程この様な問題に対してはより柔軟に対応すべきで、国民感情を煽って隣国に敵意や反感を抱かせ、中国が日本を侵略するなどの恐怖や幻想を抱かせるのでなく、もしそんな危惧があるなら、何故そうならない様に障害(尖閣問題)を除去しないのか。どなたかが此処で「政治家が本気になって取り組めば、尖閣問題など解決可能であり、領土問題さえなくなれば日中が対立する理由はなくなる」とコメントしておられましたが、やはり米国の軍産複合体、ジャパンハンドラーの影に怯え、付き従う事しか能の無い今の安倍政権にそれを望むのは無理なのか。無理なら辞めてもらうしかない。福田元首相の努力を無にしないでもらいたいものだ。
中国のメデイアの論調では中国当局はジャパン・ハンドラーと安倍内閣の手の内を十分知っているようでとても落ち着いています。その間、米国がウクライナで騒動を起こし、中国はロシアに感謝された形でそれまで弱点だったエネルギー源を確保できました。更に、BRICSのリーダーに躍り出ました。それに加えて、BRICS・プラス・マレーシャで米ドルに代わる国際決済システム作りに本格的に着手しました。その本部は上海。米国のロシア潰しの大戦略はミステイクになるでしょう。それだけではなく、米国はドイツ、フランス、スペイン、イタリアの信頼をも失いつつあります。
以上のような国際的な流れで日本の異形且つ異様の内閣は存在意義を失って行くでしょう。そう、何もしなくても消えていくと見ています。ですけど、日本人はぼんやりしているわけにはいきません。ポスト安倍をどうするか?私はまずかからなくちゃいけないのは、”反ジャパン・ハンドラー・キャンペーン”のコンセプトを分かり易く国民に提供することに着手することだと思います。
>>3
過分なコメント、ありがとうございます。
日本人の特性を忘れ、何でも米国流でなければならないというような社会的動向に危機意識を抱いているものです。
日本人である限り、日本人であることに誇りを持ちたいし、アジアはアジア人同士が先ず信頼して付き合うことが大切であり、近隣を粗末にして、日本の安定的平和は確保できないといつも考えています。
そうですね。習近平はアメリカの軍産複合体とは距離があるようですね。それは良かったと思います。逆に中国・韓国の関係はどうなっているんでしょうね。福田元首相は確かに日本のことを考えて行動できる政治家だったようですね。そういう人間がまだいて、行動しているというのは喜ばしいことだと思います。
米国の評価も安倍政権の評価も、いずれ下がってくると思いますよ。Truth prevails.そして見せかけのことはいずれメッキははがれます。メッキがはがれるのは自然現象です。そういうものだということを理解して自分の行動を選択することがこれからは大切になるのかもしれませんね。
唐突で申し訳ないのですが、「棚上げ」による尖閣問題の解決を
再び目指すのであれば、40年前の棚上げ(旧棚上げ)の問題点
を反省し、グレードアップさせる必要があると思います。
ご承知の通り、日本側は「国家間の約束事」である尖閣棚上げを、
一方的に放棄してしまいました。
再び棚上げに戻したとしても、「そのような約束はなかった」と、
いずれまた棚上げを反故にしようとする政治勢力が出てきます。
これを防ぐ対策が必要でしょう。
明確に「合意があった」ことの歴史的記録を残す必要があります。
例えば、両国の指導者が「国連の場で宣言する」など、あるいは、
契約を反故にする行動をとった場合は、国際条約違反とするなど、
「約束」ではなく、「条約」に格上げしてしまうのも良いかと。
究極の棚上げは、尖閣諸島の存在そのものを消してしまうこと、
つまり、島を爆破してしまい、海中に沈めてしまうことでしょう。
ただ、両国民はがっかりすると思うので、再び棚上げ放棄が行われた
場合の紛争回避の策、つまり策最終手段ということで。
>>1
younghope sさん
>中国は信義の国であり、日本の先達も信義に篤い人たちであった。
>だからこそ、米国を出し抜くような形で、中国と「尖閣棚上げ」で
>けたことに思をいたすべきでしょう。
まったく同感なのですが・・。
ただ、最近の中国人は、30年前と比べて、特に若い世代は大きく
価値観が変わってきていることにも注意を払う必要があるかと。
それはどういうことかというと、「中国の欧米化」です。
アジア的な「信義」に基づく合意より、「利益」に基づく合意を好む
ようになってくるのではないか、ということです。
現代の中国は、日本よりも過激な資本主義・競争社会です。
尖閣問題を棚上げすることは、「互いの国益になる」ということを
しっかりと確認し、「条約化」してしまったほうが良いと考えます。
なぜなら、その前例というのが、今の我が国であるからです。
今の政治家は、平気で国民との約束を破るし、信義などクソッタレ。
まして、40年前の国家間の約束事など守るはずがない。
いずれ中国でも若い世代が、国家の指導部の中枢をしめます。
その時、同じことが繰り返されるのではないかと予想します。
しかし、だからといって、将来中国と信頼関係が築けないわけでは
ないと思っています。むしろ逆に、交流し易くなるかと。
>日本と中国は本来長い歴史の中で築き上げた文化があり、
>米国より良い関係を築けるのに、
ご指摘されたように、日中の文化には共通の歴史と価値観がある。
それは、若者達のサブカルチャーについても同じことが言えます。
私は、両国民の関係改善と信頼醸成には、文化(サブカルチャー)に
よる交流に活路を見出しています。
下記のYouTubeの動画を見てみて下さい。
<SNH48「SNHello星萌学院」>
https://www.youtube.com/watch?v=UF7VAIAjJxk
信じられないかもしれませんが、これは現代中国のアイドル番組です。
日本のテレビ番組とまったく変わりません。
また、日本のテレビゲームも同じく人気です。
<Kazooloo at the ChinaJoy 2013 Game Exhibition>
https://www.youtube.com/watch?v=gSAShlpZkSE
知らず知らずの内に、日本の若者文化が中国に浸透しているわけです。
これを中国の「親日化戦略」に利用しない手はありません。
やはり外交戦略というもの、その時代に合わせて、
発想を変えていかなければならないと考えています。
>>10
「棚上げ論」は、確かに当時の解決方法であり、現代的解決は、違った形の解決にが考えられてしかるべきでしょう。筒井俊彦氏の「間文化論」と同じことを述べられており、全く異論がありません。多くの人が中国と対立するのでなく、文化を大切にするところで共通点を見出していくことが必要と考えています。確かに日本も中国も、米国の感化を同じように受けており、率直的に話し合うところに解決の道があるはずです。現時点中国は、「棚上げ」を主張していますが、この方式で解決しなければ、現代的ビジネス的に金銭での解決、領土の共有化により将来期待される資源の共有化を率直に話し合うことでしょう。利害の対立は領土でなく資源にあるのですから。若い方々の知恵の見せどころでもあるのではないか。
>>1
「日本と中国は本来長い歴史の中で築き上げた文化があり、米国より良い関係を築けるのに、一部の米国人に感化され、魂を売り渡した日本人とジャパンハンドラーの思惑に振り回され」ているって?
安倍氏や麻生氏の中国観はとてもそんなもんじゃないでしょ。彼らは近世に於いては日本は中国からも米国からも不当な扱いを受けていると感じていると思う。日本と中国は日本が一方的に中国文化の恩恵を受けていた西暦6世紀頃からの文化交流時代ですら対等な国家関係にはなかった。まして近世の清朝時代は朝鮮を間に対立してきた上、日清戦争を戦い、日中戦争に至っている。安倍氏や麻生氏を含め、戦後の教育を受けた日本人は、基本的に日本が悪かったという意識を持つような歴史教育を受けていない。さらに日本の文化には、戦争においては一方が悪であるという意識が無いのが常識になっている。例えば、源平の戦いや明治維新の官軍幕軍の戦いの結果、日本国民は完全に片方が正しいという結果を導いているか。
否である。その点では、戦いは単なる勢力争いであるという冷めた見方をするのが常であり、とてもイラク人や中国人が負けた軍隊の将の銅像を草履で叩くというようなくだらない興奮はしない国民なのだ。そういう意味ではGHQの教育は日本人を変えることに失敗している。結果として安倍氏や麻生氏を含め、戦後教育を受けたはずの全日本人は第二次大戦中の連合国に対して配線したことは認めるものの、日本が一方的に悪かったとは思っておらず、中国に対しては負けたとも思っていない。したがって、中国が何と言おうとも尖閣諸島は100年以上実効支配している固有の領土であると信じており、東京裁判は単なる勝者の敗者処罰としか思わないし、絞首刑になった戦犯たちは気の毒な犠牲者であり、従って靖国神社には国の指導者はお参りすべきだと心底から思っているのである。もちろん、天皇を東京裁判に引っ張り出していれば、もしかするともう少し変ったかも知れない。しかし、日本人は良かれ悪しかれいわゆる彼らの言う国体をもう少し(何百年か)維持して行く可能性がある。まあ、あたしとしてはどうでもいいが。日本が無くなれば朝鮮人、中国人、米国人、何人にでもなればいいじゃないか。早く、国なんてものがなくなりゃあ、こんなくだらないことを言わなくても済むようになるのに。