1945年8月15日トルーマン大統領は対日戦における空襲の効果について調査を命じます。
調査委員会の定員は文官300名、将校350名、下士官500名です。大変な大部隊です。副委員長に「20世紀においてその著作が最も読まれた経済学者」と言われたケネス・ガルブレイスが参加しています。
この調査報告書は次のように記述しています。
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開戦並びにフイリピン等に侵攻するという最終的決定は重要な地位にある全陸海軍指揮官並びに政府要人の完全なる意見の一致と積極的な承認によって定められたのである。実際に1941年10月までに行った次のごとき情勢判断に基づいている。
A 満州側面におけるロシアの脅威はドイツ軍のヨーロッパに於ける圧倒的勝利によって消滅した。
B 大英帝国は挽回することの出来ないほど守勢的立場にある、
コメント
コメントを書く「集団的自衛権、TPP,原発再稼働、消費税等に使っている論理と同じなのです」
孫崎さんの指摘通りだと思います。人間がシステムを使い活用して生活を豊かにしていくことが人間にあたえられた 英知である。ところが日本の現状は、米国に言われるままのシステムに使われることに疑問を持たず、一面的には国民の人間性を無視し、一部の支配階級だけが安全地帯にあるということを正当化しようとしていることである。現在は、中産階級に属する人がかなりの勢力になっており資産を保有しているが、下層階級に下落させ、その富を支米国と共に支配階級が得て、生活困窮者を戦場に送ることになりかねない、現在原発事故現場で命を落とす恐怖におののきながら必死に作業している方と同じ環境下に置かれることになりかねないのです。
関東軍に関して戦後とのつながりについて少し書いておきますね。多分知っている人も多いとは思いますが。
岸信介・笹川良一・児玉誉士夫ーCIAエージェント
満洲国通信社(里見が代表)ー電通
731部隊ー放射線影響研究所
満鉄調査部ー日本貿易振興機構(通産省別働隊)
などいまでもアメリカの影を感じます。まあ都市伝説の類いですが、知らない人は参考まで。
集団的自衛権、TPP,原発再稼働、消費税等に使われている論理が対米戦争に使われたものと同じで、嘘だという孫崎先生の判断に私も同意します。
ただ、当時の米国との戦争が誰の利益のためなのかさっぱり分からないのです。三井、三菱等の財閥は反対しているし、皇族も反対しているし、軍部、官僚、国民は毛頭算盤を持っていない。誰にも目算が立ってないのに、大ばくちを打つ。この心理が分からない。強いて言えば、あの東大闘争を華々しく展開した全共闘が浅間山荘で終結する一連の過程における当事者の心理が軍部のそれに酷似していると私の目には見えるのです。
ところが、集団的自衛権、TPP、原発再稼働、消費税は国家予算に群がって新規に印刷された大量の紙幣を手にし米国が主催する世界の自由市場で羽ばたくことを夢見る日本製オリガルヒ予備軍にとっては目算を保証するグラウンドなんです。
上記のシナリオが仮に成ったとしても、長続きしない。プーチンみたいな辣腕の政治家が日本に必ず出現する。そして米国に相対的に向き合える時代が来る。いずれにしても、今回の安倍政府の目指す挙はあの自滅的で葉隠れに似た軍部独裁とは貪欲なオリガルヒを作ろうとしている点で違うと思います。
>>2
参考になりました。ありがとうございます。
>>4
えっ冗談でしょ。博識のあなたが知らないはずがない。僕もね、日本にはきっと良きリーダーが現れると思っているんですよ。きっと、虐げられているけれど諦めずにがんばっている人に救いの手を差し伸べてくれる人が出てくると思っているんですよ。現実的な意味で。清き心で望みを捨てない人はきっと救われますよ。その時は必ず来るはずです。
僕もこの一年困ったことが起こったけれど、裏切る人もいれば救いの手を差し伸べてくれた人もいた。助けてくれた人にはそれなりの誠意を持って報いていきたいって思っています。多分助けてくれた人の一人は、あなたによく似た人かもしれない。
>>5
大きな傾向についていろんな著作で知っていたんですけど、電通の前身が満州国通信社とか具体的に提示されてなるほどと思いました。私の友人の中に満州出身が沢山いますが、早々と引き揚げてきていて、満州での支配層は日本の敗戦を知っていたみたいで子供心乍らうまくやるんだなと思ってました。世の中、ずるく立ち回るのが結果はいいんでしょうけど、自分の性格に合わないというか、そんな感じです。繰り返しになりますが、いずれ日本にオリガルヒが生まれ、それを駆逐する剛の政治家が現れ、そして、日本が普通の国になると期待してます。
種々書いてすみません。上記の続きです。
五木寛之がエッセイで書いていました。それは、戦後、あっという間に、満州国の権力構造が日本に移転され、コピーされたみたいにマッカーサーの下請けをこなした、ということでした。満州国は鬱屈した日本を捨て、自由な国を建設しようと夢をかけた人々の新世界だった。それが不調に終わり、早々と引き揚げ、マッカーサー施政下で彼らは団結し水を得た魚みたいに元気になったでしょうか。