私は、日中であれ、日韓であれ、歴史の問題に重点を与えることには賛成しません。

しかし、それは何も過去の事実を否定するのでなく、事実を認めた上で、その問題を二国関係の主要案件にしない努力を双方でするということです。なすべきことは、両国が将来に向かって関係を発展することにつながるか否かです。

しかし、それは過去の事実を認めた上です。

慰安婦問題については、今その歴史的事実すら認めようとしない空気が日本の中に出ているのでないか。

日本では強制連行があったか否かに論点が行っているが、国際社会は、慰安婦という制度に軍が関与していることが主たる批判の対象である。

ここで『従軍慰安婦資料集』掲載の幾つかの事実を紹介する。

1:岡部直三郎(最終階級は陸軍大将)著『岡部直三郎の日記』

1932年3月14日の項

「この頃、兵が女を探しにうろつき、いかがわしい話をきくこと多し。積極的に施設を為