ウォルフレン氏の『日本に巣喰う四つの怪物』より。
・かつてはかなり扱いやすかったのが、いちじるしい変化を遂げたいま、非常に活発に日本の民主主義を脅かしている。
・怪物のいくつかは互いに協力し合う。
日本のメディアはその意味で極めて重要な怪物である。なぜなら相当数の他の怪物たちを活性化させる役割をはたしているからだ。メディアの働きなしに、こうした怪物たちは現在のように脅威を与える存在には決してならなかったろう。
・民主主義国家のメディアがどのような役割を果たすように期待されているか.端的に意って、彼らは怪物を警戒するように求められている。
主流派メディアが当然果たすべき不可欠な役割がある。それは民主主義を守るということだ。
・私は日本に真の民主主義を実現させるうえで最大の障害はおそらく日本の主要全国紙だろうという見解を発表した。
・何を新聞に掲載し、何をテレビで放映するか
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日本のマスコミの問題点
①真実をストレートに報道しない。体制に都合の悪い点などが一部カットして報道される。例としては、天皇陛下の憲法は発言を上げることができる。
②現実に起きている重大な出来事をまったく報道しない。例としては、原発デモをまったく取り上げない。
③意見が分かれる場合、視点の原点が、米国サイド、日本にあっては体制サイドであって、読者は偏向したニュースしか受け取ることが出ない。物事の判断の原点が、米国、体制側、大企業になってしまい生活者自身の価値判断から遊離してしまう。思考力、判断力の欠けた体制にとって都合のよい国民教育養成機関となっている。
全くウオルフレンさんの指摘される通りです。本土の新聞とテレビはひどいです。しかし、不思議に沖縄の新聞は健全です。本土の日本人が食えなくなるまでマスメデイアの堕落が続くのかなと悲観しています。
ウオルフレンはたぶん日本でうろついている間、メディアに相手にされなかった鬱憤をここで晴らしているんだろう。どこの馬の骨かも知れないブンヤでは、とても日本のメディアに食い入ることは無理。もちろん、日本のメディアが良いとか優れているというのではない。彼らは事実を拾い集めるという作業においては、国際的にかなりのレベルにある。彼らに欠如しているのは、独自の思考力、そのベースとなる哲学、社会学的知識や見識だろう。それらのレベルは日本の政治家のレベルとほぼ同等である。要は日本の政治家のレベルもマスコミのレベルも、西欧のそれらと比べると分析力、独創的思考力において劣る。ただし、それらに優れた彼らの国の国民が日本国民より幸せか、生活レベルが高いかというと、平均的国民で比べてそうとは限らない。例えば、アメリカで無差別殺人の事件頻度ははるかに日本に比べてたかい。それだけ米国社会の不満度が高いからだろう。住んでみた者にしか分からないよ。たとえばドイツに長らく住んだ日本女性は8勝2敗でで日本がドイツに勝っているという本を書いたから、読んでみたら。